WCW魂は死なず。クロニック、ロトンド、ヤングドラゴンズ
■団体:全日本
■日時:2002年7月17日
■会場:大阪府立体育館
■書き手:生首
始めにお断りしておきますが、私は全日ファンではなく、テレビのない今は全く全日を見ていません。(馬場さん生きてる頃から)ですんで、この観戦記及びPPVはすべて世界タッグ戦を見るためだけにやりました。純粋な全日ファンの方は、あまりに分裂的偏向レポートに気分害されるかもしれませんことをお断りしておきます。


(左:勝、右:負)
○ 渕 正信、宮本和志       首固め      奥村茂雄、保坂秀樹 ●
スカパが不調で緒戦が全部見れず。とにかく渕が勝ったとこだけ見えた。

○カズ・ハヤシ、ジミー・ヤン、ジョージ・ハインズ  片エビ固め(ファイナル・カット) 
● 愚乱・浪花、土方隆司、ジョニー・スミス
あれ、ジェイミー・ノーブルの横には色情狂のニディアじゃなく、ほのぼのした韓国人が、ああ、カズ・ハヤシが金髪にしてるだけか。
ヤングドラゴンズ、生で見るのは初めて。ヤンの動きはWCW時代より良いんじゃないか。サマーソルトキックはエドワード・カーペンティアを見るかのようだった(ウソ)。でもマジに世界の舞台を踏んだ二人の動きはさすがに洗練されていて、美しい。

○スティーブ・ウイリアムス、マイク・ロトンド、相島勇人  片エビ固め(殺人バックドロップ)
● 荒谷信孝、嵐、平井伸和
久々に見るウィリアムスはさすが歳とったなぁ。IRSじゃなかった、ロットンドの流れを邪魔しない動きに好感。あのDDPサインみたいなのは何でしょう?全日ファンの方、知ってたら教えて下さい。

○ ケンドー・カシン  雪崩式飛びつき腕ひしぎ逆十字固め  グラン浜田 ●
実はもうこの頃から心ここにあらず。クロはまだか。渕やウィリアムス、浜田と、老人ばかり見るので、試合運びにはややイライラする。カシンの悪っぷりをオーバーさせるには浜田は不適と思う。それよりスタン・ハンセンPWF会長登場に沸きかえる場内。
おいおい、PWF会長が何でテーマとともに入場すんの?ロード・ブレアース会長はよぼよぼ歩いてたっての。そのハンセン氏に噛みつくカシン。ここはテーズ杯争奪戦で特別レフリー、ルー・テーズにボブ・スィータンがくってかかってテーズがシャツ脱ぐと言う、国際プロレスのハイスパットの再現をして欲しかった。カシンも遠慮してるのかな。(ひょっとして誰も知らん?テーズ杯)
ちなみに試合後ジミー・ヤンがマイクを取るが電源切れてる。やっと音通じ「ネクスト・チャレンジャー、ジミー・ヤン」うまいぞ、ジミー。オレら日本人に聞き取れる英語はそこまでだ。そこに割ってはいるカズ。このしゃべりの間とか、タイミング、「新日」若手は全員勉強して欲しい。これが世界の経験かと感心する。

○ ミル・マスカラス、ドス・カラス  体固め(ダイビング・ボディアタック)  アブドーラ・ザ・ブッチャー、安生洋二 ●
うーん、全日ファン的にこれはOKなのか???60代2人、50代1人と唯一の「若手」安生。安生1人が大車輪でおじちゃんたちのお守をするする姿に涙。安生ってイイ人なのね。
ブッチャーはとにかく立ってるのがやっと?マスクはがされ素顔のおっさんぶりがバレたドスカラスが、体を地獄突きの位置にもって来ないとならないので大変そう。
たださすがにマスカラスのフライングクロスボディ、背筋が伸びて、私が子供だった頃プロレスラー図鑑の写真そのもの。あと、「スカイハイ」と「吹けよ風」はやっぱテーマとしては最高。あれが聞けただけでも会場に行く価値はあるかもしれない。WWEがコロコロ、しょっちゅうテーマを変えるのは、CD収入という小銭に目が眩み、プロレスラーにとっての財産・イメージの固定の障害になってると実感。

○ジム・スティール、マイク・バートン  片エビ固め(ターボドロップ)  本間朋晃、長井満也●
やはり初めて動いてるのを見たバートン・スチール組。(スイマセン、私全日観戦記書く資格ないっす)マイク・サンダースに似てるのがバートンで、チャックに似てんのがスティールと覚える。(何でもWCW)全然予備知識なしに言わせてもらうと、体が大きく見えなかった。実身長のことではなく、いかに大きく見せるかというイメージの問題。外人2人は動きも良く、センスもいいと思うけど、初めて見た私に響くものは特になし。


「クロニック」
○ブライアン・クラーク、ブライアン・アダムス  
14分59秒 片エビ固め 【メルトダウン】(変形アバラッシュ・ホールド)←って、オイ!なんだその「変形アバラッシュ・ホールド」って!
● 武藤敬司、太陽ケア

私はこの日のために生まれてきた。私の母はこの私を産むことができた幸運を感謝すべきである。プロレスファンであること、その幸せを全身に感じた。
場内暗転。そして・・・・流れる「クローニック!」のオリジナルSE。まさしくオリジナルのスティーブン・リチャーズのテーマ!って、違うわ!(情報ありがとうRさん)今、ここにクロニックが現れた、この奇跡が全て。
WWEならダークマッチなみの質素な会場で、何のタメも、グリーンライトもなく、わりとあっさり現れるブライアン・アダムさんさん。あ、ヒゲが....DOA?nWo2軍?ヒゲ無い方が良いよ。そしてその後にブライアン・クラークさん。ああ、クロニックだよう!サングラスしてる。黒コートも着てる。この登場の演出は全て私が全日に事前にシナリオを投稿したものによるのである。(少なくとも私はそう信じる)

武藤・ケアも登場。大人気。
試合は淡々とすすみ、ちょっとヤな予感。クロニックのもっちゃり振りが嫌われWWFを追放された悪夢が蘇る。私は対戦相手としてヤングドラゴンズを薦めていたのは、クロニックはその圧倒的パワーで、格下相手をコテンパンにするところに最高の様式美を感じるからである。
しかし次期社長と若大将が相手じゃ、かませ犬か...いいやクロニック見れただけで。満足しよう。
しかし試合はそんな予想に反し、意外にもあのアダムスさんががんばる。オイオイ!ベリー・トゥー・ベリーやってるぞ!そんで首四の字。どうしちゃったの、アダムスさん、そしてクラークさんが早くもメルトダウン狙うがケアに跳ね返される。うん、そんなものだろう。ところが!またタッチしたアダムスさん、決めちゃったよフルネルソン・バスター。WCW末期はあまりやらなくなってた、(腰が悪いから?)得意技炸裂。これは好調の証拠だ。

ここでクラークさんが不穏な動き。ケアにチョークスラム決めるんだが、その手つきがハイタイムなの。1人ハイタイム、ってそりゃただのチョークスラムだけど、違うの。あーもー説明できないー。ワラー、ワラー(自粛)
んで、これがかなり急角度で決まってニアフォール。つーか、完全3カウントなんだけど、ここで決まっちゃうわけには行かないので、和田京平、ニック・パトリックの如くタイミングをずらす。

今日は絶対タイトル奪取はないと信じてたけど、何か流れが妙なことになってきてるよ。ってことわあ、でるか?出んのか、いっちゃうぞコノヤロー、出たああ!ハイタイーム!!目の正月三が日。生きてて良かった。
そしてたたみかけたのはクラークさん。今度こそ武藤に決めるのかぁっ?手を股に入れてぇー、出ター!メルトダウーン!!そしてカウント、1・2、スススリー!決まっちゃった。

会場に響き渡る「クローニック!」のSEとオリジナルテーマ♪ダンダカダカダカ♪もうこの時点で号泣です。会場には私の血盟友、Rさんがいるはず。きっと同じく呆然としてるのだろう。だって、クロニックが第46代世界ダッグ王者だよ。


三冠ヘビー級選手権
○ 天龍源一郎    エビ固め(パワーボム)     小島 聡 ●
はぁはぁ、もう世界タッグ戦でエネルギー使い果たし、おそらくこのPPV見た95%の人が楽しみにしたであろう3冠戦はすでに脱力。涙も枯れ果てる。
正直言うと、久々に天龍の体を見た時は、さっきのブッチャーと同じく「年寄り、いつまでも出てんなよ」、とかなりネガティブで、あの夕方5時半に出てた天龍(何時のお話?)はどこよ、と思っていた。
しかし結果から言うと、天龍、カッコ良かった。何とかエイプだかほのぼのレイプだか、コジコジよりずっとカッコ良いぜ、おっさん。真剣にああゆうカッコ良い年寄りになりたい。コジコジはせっかくハンセン氏から直伝でラリアート習ったはずなのに、あれだけハンセンが「ここぞ、というときだけ決めろ」の教えを守らず、コーナーに天龍を追い詰め、多分無意識に、ラリアートやってた。左右の腕で何発もラリアートを決めてもピンされない天龍が起死回生のパワーボム。良い試合でした。




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