7/14大仁田FMWディファ有明大会観戦記
■団体:大仁田FMW
■日時:2002年7月14日
■会場:ディファ有明
■書き手:ダイス
試合開始10分前ぐらいにディファに着くと、すでに一番安い席は売り切れ。ZERO−ONE効果かなと、ひいきの引き倒しなことを考えながら2番目に安い席を購入すると、2002年3月5日のみちのくプロレス長野大会のチケットに赤マジックで席番を書いたなげやりなチケットを渡される。しかしゴザ自由席が5000円とはボッタクリだな>みちのく。
ところで、このなげやりなチケットにも驚いたが、さらに驚くことに場内は南北の客席中央にカーテンをおろし、キャパの半分ぐらいしか客を入れないようにするインディ仕様となっていた。松永、非道、田中、金村、大谷、そして大仁田。これほどのタレントを揃えても500人に満たない観客しか動員できないとはねえ。悲しい気持ちで席に着く。

第1試合▽中山香里引退カウントダウン第2戦 中山香里 VS タニー・マウス
引退カウントダウンということは中山が主役となるべきだが、一人で1.7人分は動き回り、より多くの歓声を集めていたのはタニーの方。特にパロ・スペシャルに対しての「ウオーズマン」コールに応えるべく、「ベアクロー!」と絶叫してコーナーに上がったところは素晴らしすぎる。
しかし、中山はそんなタニーの心意気に応えることも無く、この試合ずっとそうだったように、相手の技をすかしてあっさり勝ってしまった。どっか悪いのかもしれないが、これなら確かに引退したほうがいいな。
○中山(片エビ固め 8:01)タニー×

第2試合 新宿鮫&怨霊 VS 戸井克成&GENTARO
俺は副業を抱えながらもリングに上がり続けるインディのレスラー達をおおむね愛してはいる。が、だからと言ってすべての試合を受け入れられるかと言えば、決してそんなことはない。いろいろ事情はあるのかもしれないが、お笑いにだって技量は必要なんだぞ。
○ GENTARO(片エビ固め 10:35)新宿鮫×

第3試合▽テキサスチェーンデスマッチ ミスター・ポーゴ VS 矢口壹狼
同上、でも場外戦になると最前線まで走って見に行ってしまう哀しいサガ(笑)。
○ポーゴ(絞首刑 9:58)矢口× なお「絞首刑」というのは場内での公式発表どおり。チェーンを首にかけて、ロープ越しにぶら下げるヤツ。

第4試合▽非道試練のデスマッチ5番勝負 薔薇剣山画ビョウデスマッチ 
松永光弘 VS 非道
今年3度目の両者の対決は上記の試合形式。ベニヤ板の上に剣山をはりつけ、さらに薔薇の花を活けたボード1枚と画鋲を大箱で3つぐらいまいたリングで試合開始。なんかこれぐらいだと普通のリングに見えるから我ながら間違った人生送ってるよなあ。両者の入場を会場の扉を開けて見ていた金村が「ひどー!」と一声かけるとゴングが鳴った。
普段の試合じゃほとんどやらないロックアップから試合開始。ラリアートを側転でかわすと手が痛いとか、インディアンデスロックをかけると倒れ込む非道の背中の方が痛いとか、面白いんだけど、やがて哀しき・・・って感じかな。こういうのって後々自分の首を絞めるだけなんじゃなかろうか。最後はWING式胴締めスリーパーを剣山ボード上で決めた非道が、逆に3カウントとられておしまい。
試合後の非道のマイク「こんな少ない画鋲じゃだめなんだよ。俺の5番勝負、次は8/10名古屋のWEW、相手は松永、お前だ!」・・・もう少しこのカードを大事にしてほしいなあ。
○松永(体固め10:20)非道×

セミファイナル▽WEW対ZERO−ONE 
田中将斗&佐々木義人 VS 金村キンタロー&チョコボール向井
これを対抗戦と呼ぶのは抵抗があるなあ。ただのFMWじゃねえか。とはいえ、さすがに金村VS田中は見事にスイング。残り二人は推して知るべし。でもなあ、ゼロチューとしては、あんまりインディに門戸開放しすぎるのはちょっと疑問。個人的には日高あたりでも疑問符なんだが、チョコに「俺もZERO−ONEに出せ」とか気軽に言われるようでは、ZERO−ONEの路線もう少し考え直した方がいいかも。

○田中(片エビ固め10:51)向井×

メインイベント ストリートファイトタッグマッチ
大谷晋二郎&崔リョウジ VS 大仁田厚&黒田哲弘
ストリートファイトと言いながら4人とも普段通りのコスチュームなのはちょっと残念。でも大谷組の方が入場が後だったのはちょっと驚いた。
メジャーとインディーの違いはいろいろあるけど、ぱっと見てわかるのは場外フェンスの有無。大谷にとってこんな少人数の客+ノーフェンスってのは、少なくとも国内では初体験だろう。大仁田はインディの作法を伝えるべく大谷を連れて客席に飛び込む。派手に椅子を吹き飛ばしながら場外を荒らし回る二人。そして最前線へ駆けつける俺(笑)。慣れない展開の中一人場外に残された大谷は椅子をつかんで客にぐるりと囲まれた中で「やっちゃうか!」と絶叫。大谷コールを呼び起こす。
リングに戻った大谷は大仁田をとらえると四の字固めの攻防を見せ、コーナーに戻った大仁田に「久しぶりにプロレスやっちゃったよ」とつぶやかせた。
しかし、最後はホームリングならではの大仁田やりたい放題。崔に毒霧から椅子上へのDDOでフィニッシュ。
○大仁田(体固め14:32)大谷×

リングサイドの客が猛ダッシュでエプロンをとりかこみ、大仁田劇場の開幕をうながす儀式を始めるが、怒り心頭の大谷は耕平から火祭り刀を受け取ると大仁田に斬りかかり、さらにはペットボトルを奪い取り、大仁田信者に向けて一足先に水をまく。
その大谷の姿が消えたところで、大仁田劇場開始。
試合開始から大仁田劇場終了まででジャスト2時間ってのは素晴らしいね。

金村は田中に「こんなところでやっても意味ない、大谷つれてWEWに来い!」とアピール。大仁田はくどいほど橋本戦をアピール。みんながプロレス界の奇跡ZERO−ONEにすがりたい気持ちはよくわかる。大仁田はともかく、金村、東郷、TAKAなんてメジャー団体でもこれだけ仕事の出来るレスラーはそうはいないだろう。でもねえ、インディもZERO−ONEもどちらも愛してる自分なんだが、必要以上に混ざるのはお互いのためにならんような気がするんだよなあ。
今の大型外人&異種格闘技路線で昭和プロレスロマン路線がZERO−ONEの生命線だということは忘れないでほしい。




本稿の著作権はすべてKANSENKI.NET及び「書き手」に帰属します。

戻る
TOPへ