6/29修斗大阪大会観戦記
■団体:修斗
■日時:2002年6月29日
■会場:堺市金岡公園体育館
■書き手:うしをたおせ(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)
行きましたよ。大阪。
団地の中を歩いて歩いて曲がって曲がって現れたのは、堺市金岡公園体育館。
うーん、わかりにくい。なんか表示無いの?会場に着いてからはみんなと「どうやって辿り着きました?」
なんて会話を交わしてました。
でも体育館はすげーきれいで、大きさもそこそこ。なんと言ってもアリーナの雛壇が大きくて
見やすそう。いい会場だと思います。やっぱアクセスが問題かな。
何人入るんだろう?横文より小さく、後楽園より大きい感じ。当たり前か(^-^;)。

それにしても観客が入ってなかったなー。開始時、アリーナ5割。2Fは3割って感じ。
最終的には全体的に6〜7割は入ったかな。
カードがマニアにしか届いていないのか。修斗の勢いはこんなものなのか。
とにかくちょっと寂しかったですね。


第1試合 クルーザー級 5分2R
○辻 嘉一(日本/G-FREE)
×ザ・グレート浪速(日本/総合格闘技夢想戦術)
判定 3-0 (20-19,20-19,20-19)

1R
浪速ロー。辻、組んでテイクダウン。インサイドに。浪速腕十字狙い。辻は小さいパンチ。
浪速は腕掴むが、辻は抜いてパンチ。後半は辻がパンチ連打。

2R
スタンド打撃は浪速が積極的。辻が組んで外掛けからテイクダウン。ハーフになるも、またガードに。
1Rと同じく、辻がコツコツパンチ落とす。辻のパス際、浪速タックルもまたガードに。
浪速はオープンガードにし、下からパンチ。最後は辻が上からパンチラッシュ。

うーん、文句ナシで辻選手が勝ちだけど・・・。上から抑え込み系の地味な試合。正直つまらなかった。

辻選手は素晴らしい体でパワー勝ちか。

浪速選手はスタンド打撃が悪くなかったが、ずっと下になっているからポイント的には厳しい。


第2試合 02年度新人王トーナメント ミドル級準決勝 5分2R
○徳岡靖之(日本/パレストラ加古川)
×福本洋一(日本/和術慧舟會千葉支部)
判定 3-0 (20-18,20-19,20-19)

1R
両者打撃出す。徳岡の右ストレートと右ヒザ当たる。福本両差しになるも、徳岡もロープにもたれ
倒れない。徳岡投げるも、勢い利用し、福本が上に。福本パス狙い。徳岡凌いで三角狙い。
福本は離れ、アリ・猪木状態。福本はロー蹴る。徳岡タックルで起きあがり、福本が両差しに。
徳岡がまた投げるも、同体で両者起きあがる。スタンドのパンチで徳岡押す。

2R
徳岡パンチそしてヒザ。スタンドで崩してバックを取り、見事なバックドロップ!
そのままサイドを取り、アンクルホールドへ!極まらず、そのまま自分が下に。上体を起こした福本、
体勢をずらしながら、いつのまにかバックからスリーパーの体勢へ!徳岡なんとか逃げて、スタンドで
またバックを取る。福本のヒザ裏蹴って倒すも、福本反転し、徳岡が下に。アリ・猪木状態に。
上下お互い蹴り合う。最後はインサイドから福本がパンチ。前回と同じように叫びながら。

両者良く動いたおもしろい試合。

徳岡選手は、打撃も鋭く多彩。投げも見事だったし、極めにもいった。鮮やかな勝ち方は出来なかったが、
アグレッシブさとバランスの良さがいい。
これで新人王トーナメント決勝進出。反対ブロックから弘中選手が出てきても、楠選手が出てきても、
徳岡選手の方がバランスがいいかも。

福本選手、スリーパーに入る流れはお見事。宇野くん風だった。でもそれ以外はやっぱり粗いかな。


ここで休憩。そしてきっちり17:00に再開。
NKや横文ばりに派手な照明と、いつもの音楽で全選手入場。
挨拶は須田選手。「ワールドカップに負けない戦いを」みたいなことを言った気がする。


第3試合 ミドル級 5分3R
○デイブ・ストラッサー(アメリカ/ストラッサーズ・フリースタイル・アカデミー/8位)
×池本誠知(日本/ライルーツ・コナン)
1R 3'10" スリーパーホールド

池本選手、相変わらず派手はガウンで入場し、トップロープを一回転しながら飛び越えて入場。
そして選手紹介の時には多くの紙テープが飛ぶ。素晴らしい友人達だ。

ストラッサーは地味だけど、でかいんだよな。厚みもあるし、ぱっとみてライトヘビーに見える。

池本パンチで押す。ストラッサーが足かけてテイクダウンするも、池本すぐ反転し上に。
ハーフに。そしてパス!しかしストラッサーはすぐガードに戻す。
ハーフから脇を差して、ストラッサーは一気にバックへ。池本立ち上がるも、バックから持ち上げられ、
テイクダウンされる。そしてストラッサーはバックマウントへ。じっくり体を伸ばし、スリーパーへ。
池本バックを取られてからは、なにも出来ずタップ・・・。

ストラッサー完勝。いうことなし。うーん地味だけど強いんだよな。扱いづらい・・・。

池本完敗・・・。序盤はかなり良かったのだけど。パワー負けなのか・・・。
階級落とせるなら落とした方がいいような・・・。


第4試合 ウェルター級 5分3R
×佐藤ルミナ(日本/SHOOTO GYM K'z FACTORY/4位)
○ハビエル・バスケス (キューバ/ミレンニア柔術/KOTCライト級王者) 
判定 3-0

バスケスはすげーでかいピンクのガウンを羽織って入場。ガウンがでかすぎて魔術師って感じの風貌。
KOTCのベルトもしっかり巻いてきてくれた。
背格好はかなりルミナと似ている。身長も同じぐらいだし、筋肉の付き方も似ている。

ルミナはいつも通りの入場。いつもどおり、かっこいい。
ちょっと日に灼けたか。やや黒いような。相変わらずの凄い筋肉だけど、前のキレはなかったような。
やはり会場の人気はなかなか。「極めてくれ!」「一本取ってくれ!」の声援飛ぶ。

1R
バスケスパンチ。鋭い!ルミナはロー返す。ルミナが距離を詰めたところをバスケス鋭いタックルで
テイクダウン。ルミナはすかさずヒザ十字狙い。バスケスも凌いでパス狙い。
ルミナはオープンガードから足を利かせ、ガンガン下から腕や足を狙う。バスケスは凌ぎまくる。
バスケスはインサイドから小さくパンチ落とし始める。中盤、ルミナが変形三角で固めたように見えたが、
結局バスケスに外される。バスケスはコツコツパンチ当てる。ルミナはたまにヒザ十字狙う。

2R
バスケス右フックで牽制。相当鋭い。バスケス、テイクダウンし、パンチ。そして立つ。
バスケスまたタックル。ルミナは右アッパーで迎え撃つ。コーナーで差し合いになるも、バスケス足取って
上手くテイクダウン。インサイドからコツコツパンチ落とす。ルミナ五味戦のように動けず・・・。

3R
ルミナ、パンチとヒザで攻め込む。バスケスは足取ってテイクダウン。インサイドからパンチ落とす。
またもずっとルミナが動けない時間が流れる。会場も五味戦と同じ雰囲気に・・・。
最後残り30秒ぐらいで、ルミナが強引な腕十字に!腕が伸びきってはいないものの、
かなりバスケスは体勢を崩され、ルミナが一時的に上になる。しかしロープが邪魔したこともあり、
バスケスが凌ぎきりまたもインサイドへ。

結局ルミナは常に下になったまま、もちろん極めることも出来ずに、試合終了のゴングを聞いた。
ルミナはまたも自分の試合が出来なかった悔しさか、手で顔を覆ったままリングに横たわる。
ゆっくり立ち上がり、左右に頭を下げてロープをまたいで退場いった。

ある意味予想通りに負けてしまったルミナ。いろんな意味で限界が見えてしまっている。

まずとにかく体格が小さい。最近のウェルターはみんなホントでかい。減量して、試合の時には
数キロ戻してくる。生粋のウェルター級でないと相当厳しい時代になっている思える。

スタンドもパンチで打ち合えないのが厳しい。
下になってからも、せっかくあれだけ極めでプレッシャーをかけられるのだから、その隙に立つ動き、
スイープする動きをからめないとずっと抑え込まれてしまう。
いまのままだと、パンチが上手い、レスラー系には永遠に勝てない。

凄い筋肉をつけている分、相変わらずスタミナもないと思われる。トップクラスだと致命的だろう。

スタンドでのパンチ。圧倒的なテイクダウン力。下になっても逃げる力。スタミナ。
ルミナにはいまの総合に必要なものが無さ過ぎるかもしれない。
これは仮にルミナがライトに落としても言える問題だと思う。

ルミナの極めの力は本当に凄まじいらしいし、レスリング力も決して無いわけではない。
それを生かすには、滅多に打ち負けないスタンド打撃を身につけ、テイクダウンを取り、上から極める。
下になっても極めにいき、抑え込ませず、すぐ立ち上がる。もちろんスタミナも極力つける。
ルミナが現役選手として自分の立場を守って行くには、そんなスタイルを確立するしかないと思う。
それが出来ないなら、ファンは同じ試合をまた見ることになると思う。

バスケスはパンチが本当に鋭かった。また、タックルもかなり鋭かった。
だけど、ルミナはあまりにもテイクダウンされまくりだった。腰が悪いのが影響していたのだろうか。
バスケスいい選手だと思うが、体格には恵まれていない。
圧倒的な王者になれるような選手ではないと思う。
そしてルミナが極めに来ると知ったとたん、上からコツコツレスラー戦法・・・。
2R以降はパスの素振りすらなかった。どこが「ショータイムだ(怒)!」って感じ。
こういう意味でもあまり評価できない。


第5試合 ウェルター級 5分3R
○三島☆ド根性ノ助(日本/総合格闘技道場コブラ会/1位)
×イラン・マスカレンニャス(ブラジル/ノヴァ・ウニオン)
2R 4'53" アキレス腱固め

マスカレンニャスはでかい。180cmらしい。

1R
三島がバックハンドブロー。三島がパンチとローで押す。組むもマスカレンニャスが突き放す。
三島のローは当たる。マスカレンニャスが組んで差す。そして三島をテイクダウン!びっくり!
三島は腕拉ぎ肩固めへ!そしてその流れから腕十字へ!マスカレンニャス、タップしたように見えたが、
体を捻り、インサイドへ。そしてパンチ。パンチ打ちながら押し込み、三島はリング下へ頭から落ちる!
ゴン!って音が会場に響く。もちろん中断。中断中、マスカレンニャスのタップ風の動きに対し、
「タップしてたよ!」「レフリー何見てんだ!」と野次が飛ぶ。
確かにタップしているように見えたが、マスカレンニャスはずっと動いていたので、タップじゃない
ようにも見える。難しいところ。
リング下から上がってきた三島はフラフラしていたが、再開後は復活。ハイを当てる。両差しから
足かけテイクダウン。サイドからハーフへ。上からパンチ。

2R
三島テイクダウン。インサイドから鉄槌。マスカレンニャスは腕狙い。そして下から鉄槌。
三島も上からコツコツ殴っていたが、残り10秒で、一気にアキレスへ!うつぶせの状態にし
マスカレンニャスタップ!会場爆発!

三島大喜び。リングの上でのたうち回りながら喜ぶ。お約束のパフォーマンスはトップロープからの
ダイビングボディープレス。

三島さん、テイクダウンはさすが。スタンド打撃も随分出していたけど、五味選手とやるなら、
もっと鋭さが必要。今日の試合では課題のスタミナは分からなかった。
とにかく多くの修斗ファンが三島さんには期待している。
三島さんがベルトを取らないと、修斗が回っていかないから。

マスカレンニャスは悪くなかった。でかいし。だけどスタンド打撃は駄目だった。
うーん特にもう一度見たいわけではない。


セミファイナル ライトヘビー級 5分3R
○須田匡昇(日本/クラブJ/王者)
×ロナルド・ジューン(アメリカ/808ファイト・ファクトリー/9位)
判定 3-0

1R
パンチとキック交錯。須田が両差しからテイクダウン。ハーフ。ガードに戻される。
ジューンは腕十字狙い。そして下から蹴って立つ。ジューンはパンチがなかなか上手い。コンパクト。
ジューン、テイクダウンし上に。須田は三角極めかけるも、ジューンは強引に外す。ジューン上からパンチ。

2R
須田組んで足かけテイクダウン。コーナーに詰めてパンチ。最後はアリ・猪木状態。

3R
須田、ストレートからのバックハンドブローを見事当てる!ジューンダウン!須田は追い打ちをかけ、
レフリーから注意される。再開後、明らかに効いているジューンへ対し、ローとハイを放った須田だが、
なぜかその後、タックルでテイクダウン!
もったいない。パンチで攻め込めばKOできてもおかしくなかったのに!
で、インサイドからパンチ。終盤は復活したジューンは須田の片腕を下からネルソンで極めながら、パンチ。
最後はアリ・猪木状態。

須田選手、相変わらず、ややあぶなっかしい戦いぶりで、勝利。勝利は文句ナシだが、
とにかくダウン取った後の動きがもったいない。テイクダウンも圧倒的に勝っていたし、
もっと圧勝できたのでは。

ジューンのスタンドパンチはまあまあ。だけど組んでからはテイクダウンされまくり。


メインイベント ウェルター級 5分3R
○五味隆典(日本/木口道場レスリング教室/王者)
×レオナルド・サントス(ブラジル/ノヴァ・ウニオン)
判定2-0 (29-29,29-27,29-28)

五味は短めの金髪。うーん中途半端なキャラかな。本人あんまり外見気にしなさそうだけど。

サントスは長身!183cmだっけ。ナチュラルな細い体型。大丈夫か・・・って感じ。

1R
サントス、ワンツー出す。案外上手い。なかなか鋭い。
サントス、タックルも五味いなす。五味は完全にスタンド打撃勝負って感じ。
五味はバックステップするサントスに対して重いボディストレート当てる。 
サントス、タックルも、五味また突き放す。サントス右ストレート。鋭い!五味が鼻血出す。
サントスは、五味との打ち合いもあまり恐れていない。しかしもちろんペースは五味ペース。
単発ながらも顔面、ボディと狙い分け、たまに右ローも当て、プレッシャーをかけ続ける。
サントスまたタックルも、五味切る。サントスはすかさず立ち上がってヒザを出す。
五味は右フックあわせる。
サントス、またタックル。五味はそのまま場外へ押し出され、ブレイクかかる前に、勝手に立ち上がり、
サントスから離れてしまう。
この行為が場外逃避とみなされ、減点1。五味が明らかに不利だった場面でもないし、厳しすぎるかな。

2R
サントス胴タックル。がっちりクラッチ。そしてテイクダウン!五味が下に!両者小さいパンチ出し合う。
サントスパス狙い。来たー!トップ柔術家の寝技!逃げる五味のバックを取る!足も両足入りそう!
五味大ピンチ!!って思ったら・・・・。
しっかり五味はサントスを前に落とす。サントス、すぐ立ち上がるも、五味がパンチラッシュ。
サントスは顔面をガードして凌ぐ。ここらへんでスタミナが切れたか、サントスの動きが鈍る。
またサントスがタックル。五味は切って、反対にサントスの足を取ってテイクダウン。たまにパンチ。
そして五味スペシャルの頭打ち付け。
このラウンドだっけな?サントスがテイクダウンされそうになってロープ掴んだの。忘れた。

3R
明らかに動きの悪いサントスを五味がパンチで追う展開。サントスはガードしながら逃げる。
足元も危うく、一発いいのが入ったらやばい感じ。
サントスのタックルは五味がいなして、上を取る。またも五味がパンチ。そして頭打ちつけ。
サントスも決定打はもらっていないが、完全に五味ペース。
サントスは終盤下からパンチ連打。

1点減点もものともせず、五味が判定勝ち。判定に関して議論があるようだけど、僕が見る限り
明らかに五味が完勝。サントスはパンチを少し当て、1回テイクダウンし、バックも少しの時間取った。
だけど後はずっと五味ペース。1Rごとに振り返っても、やっぱり五味勝利。

サントス期待以上というか期待はずれというか。
パンチは上手かった。もっと練習したら相当いいパンチが打てるようになるかも。
五味をテイクダウンしたのもお見事。だけど、バック取ったのにあっさり前に落とされたのは
がっかり。やはり極めて欲しかった。せめてポジションキープはしてほしかった。
あと、ガードで決定的なダメージは受けなかったが、極めにせよ、スイープにせよ、下からの動きは
ほとんどなかった。正直みんなここら辺に期待していたんだけど・・・。
スタミナは明らかに無かった。まあ総合デビュー戦だから当たり前だけど。
うーん、ポテンシャルはあるんだけど、気持ちの強さとか、レオジーニョに感じた圧倒的な動きとかは
感じられなかった。総合に関しては本人の今後のやる気次第かな。

五味はやっぱり強かった。危なかったのは2Rのバック取られたシーンだけ。
あとはずっと五味ペース。強いね。体もますます大きくなった気がする。上半身がやけにごつく見えた。
そしてパンチはますます重く、アゴはしっかり引かれている。相変わらずスタミナも凄い。
三島さんも相当強いけど、3Rで考えると、かなり五味が有利と思える。
ファンとしては9月にタイトルマッチやって欲しいんだけど、リング上で「12月にやる!」
って宣言してた。それまではUFC挑戦とかを狙っていくのかな。

それにしてもここまで強くて、無敗の王者なのに、五味は人気がない。
恐ろしいぐらい人気がない。試合中の声援もサントスの方が多かった。
サステインは扱いづらい王者を持ってしまったものだ。こうなったらみんなが負けを期待する
ヒールとして君臨してもらうしかないかな。

未知の強豪が大挙襲来した割には驚きが少なくてちょっとさみしい大会。
ある意味、いまは日本人中堅どころのせめぎ合いの方がおもしろいかも。




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