2002.6.1「Smack Girl -Smack legend2002-」
■団体:SmackGirl
■日時:2002年6月1日
■会場:ディファ有明
■書き手:tropical (ex:Fighting Girls
◎客入れ時のBGMがいつものパンク系と違い、「吹けよ風、呼べよ嵐」「スカイハイ」「スピニング・トゥー・ホールド」など、プロレス入場曲名曲集。
◎今日、客席で目立ってたのは、山本晋也監督。
◎オープニングで、次回の「最強タッグ決定トーナメント」の告知映像。しかし、プロジェクターの投影面積がスクリーンからはみ出ていて、以降ずっとそのままだったので、選手インタヴューが目の所で切れていたり、スーパーインポーズが切れて読めなかったり。事前にプロジェクター映像調整ってやってないのだろうか?
◎篠代表登場、FMW荒井社長への追悼の辞。興行主催者として、やはりこたえてるのだろうか。
◎<第1試合>○石原美和子(禅道会)<1R59秒チョークスリーパー>篠原光(チーム南部)×・・・
篠原、やる気なし。
◎<第2試合>×ナナチャンチン(チーム南部)<1R1分12秒腕ひしぎ十字固め>高橋エリ(KAIENTAI-DOJO)○・・・
ナナチャンチンの今日のネタは、5/2新日本ドーム中継の蝶野(=ナナチャンチン)&猪木(=篠代表)。
しかしナナチャンチン、意外に芸達者で、蝶野の特徴(間が空くと「絶対ブッつぶしますよ!ェー!」を繰り返したりとか)をちゃんとつかんでいたのは感心した。えらいわ、この娘。
入場も「マーシャルアーツ」にのって、蝶野のコスプレで登場。花道上で「アイム・チョーノ」のポーズ。
でも試合は、ナナチャンチン果敢にタックルを試みるも、体格差は如何ともしがたく、ほぼいつも通り。
ところで相手のKAIENTAI DOJO、グラップルルールなのに空手のシャドーしてるは、胴衣着たまま試合しようとして注意されるは、試合が終わると写真撮影もインタヴューもなしに帰ろうとし、主催者にうながされてリングに戻るは、で戻ったら何を思ったかTシャツ脱いでピンクのタンクトップ姿になって、ファイティングポーズじゃなくグラビアアイドルポーズとるは、根本的に何かを勘違いしてるように思えてならない。

◎<第3試合>×張替美佳(GF2)<2R31秒腕ひしぎ十字固め>真武和恵(和術慧舟會)○・・・
メガネっ娘の,真武。
1Rは寝技で張替と互角に闘っていて、慧舟會大丈夫なのかと心配されたが、2Rは本気出したのか、すぐに極める。
グラップルルールの前半3戦が終わり、寒い空気のなか休憩へ。
◎休憩空け。
まずは辻結花の登場。現在、試合を休んで練習中で、8月には試合をしにスマックにも戻りたい、とのこと。
アマレスの貯金で星野に勝ってトップに立ったが、今後本格的に総合やるには、打撃とか寝技での極めとかの技術の必要性を感じたのだろうか。
◎続いて、伝説の女子プロレスラー、小畑千代さんが、「ゴッドファーザー愛のテーマ」にのって登場。
喋りは意外にシャイながらも、圧倒的なカリスマ性で場を引き締める。
スマック参加について聞かれて「出るからにはブザマなことはできないんで・・・」と言うのはすごい。
実際のところはドクターチェックしてもらわないとわからないが、出来ることなら参加してもらいたい。話題的にも圧倒的にあるだろうし。
◎<第4試合>しなしさとこ(AACC girl fight) <エキジビションマッチ> 若林次郎,・・・
翌日に柔術、月末にはサンボの試合を控え、3分のエキシビジョン参加のしなし。
花道からは薮下も覗き込んでいる。
問題は試合後のマイク。相手の紹介を促されてしなし
「サンボ全日本王者の、若林太郎・・・」と、この日最もやってはいけない間違いをしてしまう。
客席爆笑、関係者苦笑。
しなしのこの辺のボケは、天然なのか、それとも(修斗参戦への)計算なのか。

◎<第5試合>○杉本由美子(禅道会所属)<判定2-1>玉井敬子(三晴塾)×・・・
玉井は「ゴン格」のクーネンとの合同練習企画に出てた子。「天然格闘魂」というコピーが星野育蒔の「天然格闘少女」とダブるが、何かルックスもややダブり、星野を一回り大きくした感じ。
試合は、スタンドでの打ち合いから組み合ってテイクダウン〜30秒、という展開が続くが、禅道会の杉本選手は基本的な技術があるのに対して、玉井は技術が身についてなく大振りパンチで対抗。でも気合いでは負けてなく、両者決め手のないまま判定に。
3Rゴング後、「ダメだ、ダメだ」という表情をしてるところも、玉井、星野に似ている。
期待できるキャラだが、星野に似てるのがいいのか悪いのか。
ちょっと話がズレるが、プロレス・格闘技好きの友人をスマックに連れてくると、だいたいは満足して帰るのだが、その帰り道で「ホントはあと1人、星野ってすごい選手がいて、そいつの試合は絶対に見ておいた方がいい」って付け加えなきゃいけないのが面倒くさかったりする。
女子総合初観戦の人に見せるなら、やっぱナナチャンチン劇場もあるスマックなわけで、興行の体すらなしていない「AX」を見せるわけにはいかないのだが、でも今のスマックには星野という締める選手がいないのが決定的に痛いんだよな。
◎<第6試合>○渡邊久江(LIMIT)<1R1分47秒KO>Eika(拳士館)×,・・・
高校生になったEikaに対して、セーラー服コスプレで入場の渡邊。客席には大応援団。
試合前に「Eika選手は、契約体重の53kgをオーバーしたため、判定の際に考慮されます」のアナウンスがあり、会場苦笑。
ま、成長期だから・・・。
試合は、高校生相手に容赦ない渡邊のパンチ・キックのラッシュで、Eikaちゃんはパニック状態。ダウンを取られてファイティングポーズを取るも、目は完全に恐怖の表情。
結局3ダウンでKO。
Eika、これがトラウマになっちゃわないだろうか。
◎<第7試合>×薮下めぐみ(Jd’)<判定0-3>彩丘亜紗子(PALM)○・・・
終わってから言うのも何ですが、個人的には薮下は負けるのではないかと思っていて、その通りの試合展開になった。
ReMixで薮下が光ってたのは、グンダレンコやクーネン、トーヒルら強剛を相手に、小さな薮下が30秒ルールを駆使して善戦していた所であって、決して総合の技術的に秀でた所がある選手ではないので、同格または格下選手相手だと、展開は違ってくるのではないか。で相手が打撃選手だと、寝技できっちりガード取られたら薮下は30秒では逆に極められないだろうし、スタンドでは今年1月のクーネン戦のように不用意に打撃をもらう可能性も大きい。そういう意味で彩丘という選手は、最も薮下にとってやっかいな選手だったのではないかと。
試合は、やはり薮下が彩丘の打撃につき合い、ローをかなりもらう。タックルからテイクダウンをとっても、薮下の方が攻めずに30秒間休んでるように見えるシーンも。
客席西側通路には、久保田有希からナナチャンチンまで女子選手たちが勢ぞろいで試合に見入ってるのに対し、東側のリングサイド席は、南部虎弾の隣に小畑千代さん、その後ろに山本監督という、今だかつてないアダルティな雰囲気。
小畑さんが「薮下、ガード下げるな!」と檄を飛ばすと、山本監督「彩丘、プロレスラーなんか問題ない!」と声援で応酬。するとグラウンドで下になっていた薮下が「うっせえ!」と彩丘を抱えて投げ飛ばす、というスマック史上に残る物凄い展開に。
結局判定は(二番目のジャッジ大島さんがやけに迷っていたが)3-0で彩丘。
退場する薮下に、小畑さんが駆け寄って声をかける。
しかし薮下、負けたにせよ、あの試合は薮下でないと出来ないだろう。彩丘が相手というのはリスクも大きいだろうし、体調も良くなかったかもしれない(左足首にテーピングしてたし)のに、よくスマックに出て来てくれました、という感じ。
「総合は趣味、仕事はプロレス」という薮下だが、この敗戦を経て、そのスタンスはどうなるんだろうか。
◎興行的には、メインの薮下戦がすべてといったところなのだが、
女子総合は、確実に「第2期」に突入したな、という印象を持った。
「第1期」を支えた薮下が負け、またキックの選手が多く流入してきたことで、柔道やアマレスの貯金で闘ってきた選手に「30秒ルール」が重くのしかかってきた。
もはや「黎明期」という言い訳も許されず、そんな渾沌の中での月1興行というのも、選手確保やカード編成など難しい部分も出てきたように見られるが、1つの負けに捕われず、やる気のある選手にはどんどん出て欲しいものです(やる気のない篠原はどうでもいいです)。




本稿の著作権はすべてKANSENKI.NET及び「書き手」に帰属します。

戻る
TOPへ