JWP、ディファ前最後の前哨戦
■団体:JWP
■日時:2002年5月10日
■会場:板橋産文ホール
■書き手:凸ユーレイ(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

 開始時、客席がまばら。どうなることかと心配しましたが、試合が進むごとになんとか埋まりました。

1.市川狐火名、○元気美佐恵(NEO)(7:36エルボードロップから)×米山香織、一宮章一(フリー)

 米山が男子レスラーとともに挑む、JWPタッグ挑戦者への道。えべっさん、チョコボール向井、バイオモンスターDNA、大刀光と来て今回は偽造一宮。
 「心の師弟コンビ」元気・狐火名が相手。なぜか?GAMIのラグトップを着て入場した米山。呼び込まれた一宮の、この日の偽造はGAMIであった。「まいど!」元気「試合できないよ… 気持ち悪くて…」本物のGAMIなのかどうか疑う狐火名に対し、ラグを捲って、下に仕込んでいたハリボテの胸を恥ずかしげもなく誇示する偽GAMI。納得する狐火名。とうぜん、メガホンでの攻撃、目付きなどを偽造。手つなぎコブラをやろうとして「ピコちゃ〜ん!ピコちゃ〜ん!」大声でボリショイを呼ぶ。うつ伏せにダウンした瞬間「いまカーン言うたカーン言うた」硬い材質で作られたハリボテが自前の胸に当り、そうとう痛かったらしい。
 一宮が相手を痛めつけるとすぐにチェンジを要求し、替わって出て行くたびに逆襲される米山。過去のシリーズで何度も見られた展開をなぞったのち、「豊田になれ〜」と狐火名に呪文をかけられる一宮。「ヨッシャイクゾー」と天を指差し、ミサイルキックを打ち始める。オートマチックに何度も何度も繰り返すが、そんなもの敵に当るわけない。例によって同士打ちがあったあと米山の負け。

 米山「一宮さん偽造ばっかりしてるから負けちゃうんですよ〜」一宮「(客席を指差し)あそこでブタが見てるから負けたんだ」すかさず、マイクを使わなくても倍ぐらいの声で「お前かてブタやないか!!」見ると金村キンタロー。満面に笑みを浮かべリングににじり寄ってくる。米山、5・19ディファの自分のパートナーを発表。「次のパートナーは、5・5川崎球場で大物と戦った…」金村「ウン♪」「東京ドームにも上がったことのある…」「ウン♪ウン♪」「…黒田サイコーッ!!」金村、朽木のように身体を硬直させて後に倒れる。
 金村「ちょっと待ってヨネちゃん。ワシと組むんちゃうかった?」米山「だってサムライでバラしちゃうんだもん…」「あれは工藤めぐみが悪いんや! ワシもつらいねん。ついていくと決めた人がガンに倒れ…
 (客席に『あ、ボス明日退院やから』)もうスケジュール明けとんねん」「でも黒田さんと約束しちゃいましたから」「黒田きのうDDTいっしょやったけど何も言うてへんかったぞ」「私と黒田さん2人の秘密なんです」
 女子プロレスラーのなかで、金村の喋りにこれだけついていける選手がどれだけいるだろう。ラスカチョや広田さくらという、誰が相手でも自らの世界にひきずりこめる選手たちは別格としても。仮に台詞が大枠で決められているにしても、金村のアドリブ、テンポに堂々とついていく米山はお見事。
 金村が、自分もパートナーを連れてくるから対戦という形で試合を組んでくれ、と懇願。「パートナーの名前、聞きたいですか〜(米山のパクリ)」観客「聞きた〜い」金村「チョコボール向井さんです。ヨネちゃん組んだことあるからわかる思うけど、チョコさんは味方にすると頼りになるけど、敵に回すと… ヤラシイで〜」
 ということで、5・19ディファ 米山・黒田 vs 金村・チョコ 決定。米山を中心に試合が回ること必定。必見。
 
2.○日向あずみ、渡辺えりか(4:56腕ひしぎ逆十字)×輝優優、倉垣翼
 
 元はと言えば、GAMI(アルシ)・ボリショイ組から王座を取り返すため、JWP最強タッグを組もうとした日向と輝。しかし、その試運転1発目の試合で仲間割れ、「団体全体のことを考えるなんて疲れちゃった。好き勝手にやらせてもらう」と宣言した日向はその後、凶器片手に暴走を始める。5・19ディファは、両者によるドレスアップワイルドファイトでのタイトルマッチ。この日は、この第2試合およびメインと、前哨戦が2ラウンド組まれた。
 渡辺とともにゴング前からいきなり奇襲、やはり特殊警棒を持ち出して、負傷している輝の右肘を攻める日向。その手足のように渡辺が動き回り、敵パートナーの倉垣をとにかく封じ込めていたのが印象に残った。
 秒殺して日向「おい輝。1日2回も負けちゃったら、タイトル挑戦できないかもよ」憎憎しい。以前から、日向のともすれば冷たく感じられた部分が、ヒールになって活きた。
 倉垣、輝が捕まったところに重量級のミサイルキックで敵を吹き飛ばしカットするなど、非常に頼もしい。日向−輝の関係に割って入っても、互角に戦えそうな場面がいくつか見られた。とは言え、正式な出番はほとんど無かったので、「フザケンナ!」とメインへの出場を要求。発表されていたメンバーから、アキュート冴と替わり出場することに。ここで冴がひそかに怒って日向側についたりすればいいのに、と私は思ったがさすがにそこまでは無かった。

3.○米山(9:17Wリストアームサルト)×山本千歳(Jd')
 
 米山の、デビュー以降シングル初勝利の相手がたしかこの山本。自団体ではここのところ、男子と組んでもコミカルな試合しかしていなかった米山、久しぶりの女子とのシングル戦。プライベートでも仲の良いらしい両者、握手から試合開始。
 私個人的には、山本は選手としても好きなタイプなのだが、いかんせん身体が細すぎる。水着もダブついているほど。米山との地力の差は明らか。若手が次々いなくなるJd'にとどまって、さらに頑張って欲しい。

4.○輝、コマンドボリショイ、倉垣(19:17エルボーアタックから)×日向、カルロス天野、渡辺
 
 第2試合の余韻をひきずり、日向の警棒に対してパイプイスを抱えて入場した輝。
 ここでボリショイが一喝。「凶器は19日好きなだけ使ったらええ。今日はJWPの、普通の6人タッグや!」先に日向が警棒を捨てる。輝も無造作にイスを捨てる。
 というわけで“普通の”6人タッグになったのですが、どっこいこのJWPの“普通の”6人タッグはモノが違います。ボリショイと天野の関節のとりあいをはじめとして、目まぐるしく目まぐるしく6人が動き回る。終始右肘を攻められ続けた輝が、最後、意地でサポーターを外しての決め技エルボーアタックで星を返した。
 輝マイク「見てのとおり、肘はボロボロです。ドレスアップワイルドファイト、不安です。でも、私と日向にしか出来ない、関西さんや尾崎さんとは違うドレスアップを必ず見せたいと思います!」

5・19全カード
1.渡辺えりか vs 元気美佐恵(NEO)
2.市川・ボリショイ vs キャロル美鳥(LLPW)・沖野小百合(LLPW)
3.米山・黒田哲広(WEW) vs 金村(WEW)・向井(WEW)
4.倉垣 vs 高橋奈苗(全女)
5.JWP無差別級選手権・ドレスアップワイルドファイト 日向(王者) vs 輝(挑戦者)




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