2002.5.6 GAEA 後楽園ホール
■団体:GAEAJapan
■日時:2002年5月6日
■会場:後楽園ホール
■書き手:maya(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

開始15分前でロビーは大混雑。今日から限定発売のFAT?T(広田がこう呼んでいた)、エキセントリックTシャツが人気あるみたいだ。場内に入ると各選手の入場曲がメドレーでかかっていた。これはいいね。ありゃりゃ、"RIOT"もかかっているや。これCD化してくれないかな(主催者発表1900人満員)。

まずは、「試合開始前に、長与千種選手とライオネス飛鳥選手が皆様にご報告があります」ということで、二人が登場。ロープ上げは広田。取り敢えずは下でおとなしく聞いている。
最初は桜井亜矢の退団の報告と理由から。本人がリングに上がるのが怖いという理由で、何回か相談があり長与と飛鳥も何度も説得したのだが、これ以上は無理というのと、中途半端な心理状態ではケガをしてしまうので、彼女は未成年なので親御さんとも話し合いをして、退団を決めたということだ。

まあ、桜井の失敗は桜井一人だけをデビューさせたことだな。レベルは確かに高いけど、もう少し同じくらいのキャリアとやらせなきゃ。ちなみにデビューから桜井が戦った対戦相手。

永島、植松、天野、飛鳥、KAORU、長与、アジャ、尾崎、山田、ラスカチョ(w.飛鳥)、デビル。

そりゃ、永島、植松、天野くらいならまだどうにかなるけど、いきなりKAORUと尾崎(w.ポリス)の凶器攻撃でいたぶられて、アジャに秒殺されて、ラスカチョにボコボコにされて、おそろしやデビルさんとやらされたら、いくら試練とはいえ、誰だってへこむよな。今日なんておそろしやモードのデビルさんに尾崎とKAORUさえ後ずさりしていたもん。こういう相手とやれるのは貴重とはいいながら、最初は若い者同志でやらせて、たまにこういう相手というなら分かるけど、デビュー半年で毎度、毎度じゃメンタル面もおかしくなるよ。桜井はまだ19歳だから次も何でも出来るし、もしGAEAに新人がまたデビューしたら戻って来てもいいんじゃないか。

まあ、余談が長くなったが、次に飛鳥がクラッシュ・ジュニアは諦めないと。だけど、前に6〜7人いると言っていたけど、本当にまだ残っているのかね。ますますあやしいのは、これから経験者を取ってクラッシュ・シニアも作ろうだって。よっぽど人がいないんじゃないか。山縣も入ればいいのに。

そして飛鳥が長与に「あんたなんか変なヘアースタイルになっていない」と指摘。今日長与は広田の指示で生え際にソリを入れされたのである。「ところで、最近良く見ているけど、あんた変な事やっていない?チーム・エキセン・・・」という所で、リング下にいた広田の登場。早速Tシャツを2枚持って来て飛鳥をチーム入りに勧誘。当然断る飛鳥は長与に、「あんたクラッシュとそっち、どっち選ぶの?」言うと、長与は飛鳥の方に行くと、広田はエキセントリックTシャツをアピール。すると今度は広田の側についてしまう。
飛鳥「そのTシャツ売れているらしいな。」
長与「だから副収入がバカにならないんだよ。」

と、いろいろあって、結局、5.11飛鳥が大向に勝てば長与はクラッシュに戻り、負ければ飛鳥がチーム・エキセントリック入りすることになるという条件で落ち着く。だけど、長与の「どうせ勝つんだろう?」という質問に飛鳥は一瞬素になって答えを詰まらせてやんの。ブックをばらしているようなもんじゃん。

この日は3人バラバラで帰ろうとしたが、木村統括がチーム・エキセントリックのテーマ曲を流してしまい、結局飛鳥も例のダンスを躍らされるハメに。もう場内はこの時点でノリノリになり、仲良く3人で撤収。

しかし、新人の引退報告だったはずなのに、こいつら本当に脳天気だな。5.11はいくらなんでも飛鳥のジョブでしょう。ということは、飛鳥もイロモノ入りか。

1.ダイナマイト・関西 ○山田敏代 (9分34秒、Wチョークスラムから体固め) 三田英津子× カルロス天野

前にあの3人が客席を暖めたので、関西・山田のパワーヘッドの入場も明るい雰囲気でかなり受けが良かった。なんとなく恥ずかしそうなのが、確信犯の広田よりなんか初々しくていい。だけど、あの髪型とメイクはサンフランシスコのフラワーロードにいる人みたいだな。

試合も同じノリで新しいコンビネーション・プレイも見事に決まり、いい感じ。明るく、激しく、楽しいプロレスという感じだが、試合が進むにつれて様相がだんだんと変わってくる。闘竜の殿が今年の1月にラスカチョvs関西・山田という試合後に、山田がいきなり下田に半ガチみたいなパンチを顔面し入れていたと指摘していたが、三田に対する山田のエルボーがだんだんエグくなる。当然関西はラスカチョの場合キックに遠慮を入れないし、三田はだんだんやばい雰囲気。

ならばと三田もチョップをエグイ所に入れて、試合は不穏な雰囲気に。そして山田と三田はお互い受けるのをやめ、なんか半分ケンカみたいになり、序盤の明るいは何処かに消え試合は殺伐な雰囲気となってくる。

それでも、試合が壊れなかったのは、天野が上手くフォローしていっただろう。そのおかげもあり、ここ最近というか、GAEAマットで見た関西・山田組の試合では一番面白かった。自分達が意図していない方向に向かって面白かったというのもこの二人らしいが。だけど、ラスカチョと山田はなにげに注目だね。

2.○植松寿絵 (12分19秒、羽根折り首固め) KAORU×

ここからの2試合はD-Fix対復帰後チームとなった植松・デビル組。デビルさんは復帰前に、D-Fixのセコンドに付いてアシストをしたり、北斗の引退パーティーではずうっとD-Fixと行動を共にしていたので、復帰後のポジションはなんとも曖昧であった。この2試合ではっきりするのだろう。組むのか決裂か。

KAORUの入場の後に、植松の入場。またコスチュームを少し変えて髪型は思い切りかえてきた。かなり頭にはお金をかけたようだ。片手には水の入ったペットボトルを持ち、まずは東側の客席に霧吹き。今度は北側でやろうとしたが、なんと中島リングアナの顔に霧吹きをしてしまった。中島リングアナは憮然としていたが、KAORUが一番喜んでいた。今迄外しまくりの植松だが、今日はなかなか、やってくれるんじゃないかという期待を持たせてくれる。コール中に次に試合がある尾崎もセコンドに入る。普通次に試合がある選手はセコンドにはつかないんだけどね。

試合はお互いのスピーディーな展開から始まるが、ポリスが介入し始め乱戦模様に。途中から尾崎も入って来て3人で凶器を使いエグクいたぶるが、5分過ぎからデビルさんも植松のセコンドに出て来てじいっと3人の悪行を見つめている。

D-Fixはトミーさんが切れて、「お前らいい加減に下がれよ」と怒鳴るほど、ネチネチ攻撃が続くがデビルさんはただ眺めているだけ。しかし10分過ぎからポリスと尾崎がデビルも襲いここで決裂し、敵対関係がはっきりする。

そうなると、デビルも参戦し完全に5人での乱戦になり、デビルさんのアシストを受けた植松が丸めて勝ち。このフィニシュはなかなか説得力があった。今日の植松はなかなかいいぞ。試合後に尾崎が「今すぐ試合するぞ!」と言って、そのまま第三試合が開始。

3.○デビル雅美 (11分27秒、ファイアーバレーから体固め) 尾崎魔弓×

今度は最初から5人での総力戦なので、前よりもっとぐちゃぐちゃな展開に。いきなり場外戦でチェーンを持った尾崎にデビルは開始早々流血させられ、一人で尾崎とKAORUを相手にさせられるハメになる。反対側では、植松とポリスがやりあっている。それにしても、チェーンがこんなに似合う女もいないね。ここ最近の尾崎は、結構コミカルモードだったのだが、この日は完全に魔性の女モード。

リングに戻っても尾崎の反則し放題という展開は変わらないのだが、デビルさんはパワーとおそろしやモードで対抗する。この存在感が凄い。なんかデビルさんは、欠場前よりバージョンアップして戻って来たような感じで、圧倒的である。数的には劣勢なデビルさんに場内は大デビルコールで一種異様な盛り上がり方になる。

とにかく、終始ぐちゃぐちゃな展開の中でも、途中の展開の中でちゃんと普通のプロレスらしい攻防を入れたりする所、この二人は役者が違うなと思わせるが、デビルさんと尾崎だと本来、大人と子供みたいな体格差があり、この日のデビルはパワーを前面に出しているので、パワー差はいがめないのだが、尾崎はスピード、キレ、テクニックと姑息さで、体格差を感じさせない所は、さすがだね。

試合は尾崎がシャイニング・ウィザードwithチェーンと裏拳の連打でフォールをし、これは取ったなと思ったら、植松がポリスを使ってカット。これはタイミング、バッチリだった。尾崎は降って来たのがポリスでこれに逆ギレし、ポリスをボコボコにしてしまう。ポリスはこの日前の試合から頑張っていたのにねぇ。この不条理さがなんとも尾崎らしくて可笑しい。

それにしても、この人達は相変わらずテンションが高すぎるよね。こういうぐちゃぐちゃな試合は個人的には好きなのだが、なんか久し振りに見た。GAEAらしいというか、尾崎らしいというか。試合後に控え室に戻る時にも、ポリスをKAORUと一緒にボコボコにするところが、これまた尾崎らしい。

デビル・植松組もいい雰囲気だったし、ご馳走様という感じ。なんかここまで濃いね。ここだけで一興行分は見た感じ。
ここで休憩。

4.長与千種 ○広田さくら (11分18秒、エビ固め) アジャ・コング× 下田美馬

そういえば、今アジャとラスカチョってどういう関係だったんだっけ?しょっちゅうくっついたり離れたりするから良く分からない。まずは下田の入場。コーナーには行かずにリング中央でアジャが来るのを待っている。アジャが入って来ると、なんでお前と組まなきゃいけないんだよ、と言いながらアジャをどつく。アジャはいつものガウンではなく、ストーン・コールドTシャツを着て入場。
下田「調子に乗ってるんじゃねえよ!」
アジャ「今から調子に乗っている奴等が来るから。しょうがないじゃねえか、一緒にやろうよ。SSUの時やったじゃない。」
と言っても下田は収まりがつかない。
あんまりしつこいので、伊東レフリーが業を煮やし、「仕方ないだろう、今更遅いんだよ!」。というツルの一声で、場内大拍手で、下田も引き下がる。それでも、ガウンを脱ぐと、ピンクのコスチュームで、ミマちゃん可愛いという声援に少しは気を取り直したみたいだ。確かにあのコスチュームは3歳は若く見える。まあ、下田だの場合5歳老けて見られているのだが。

そりゃ、ラスカチョとアジャが抗争関係だろうが、今のGAEAは広田中心に回っているから仕方ないんだよね。残念ながら。

次にスクリーントーク。まずは中山に触れて、対戦相手に。「私たちは今日、チーム・エキセントリックの魂を背負って戦う。お前らも魂を背負って来い。アジャの魂は、ジャングル・ジャック、下田の魂はスイート・ハーツ。二つの魂を合わせれば、シモ・コングだ!」アジャは崩れるし、下田は目が点になっていた。

そしてチーム・エキセントリックの入場。前回はシュガー、天野まで従えていたのだが、この日は二人だけだけど、これだけで大盛り上がり。最近はスクリーントーク以外にも、入場後のMCコーナーまである。アジャが自分が着てきたストーン・コールドTシャツを見せびらかして、お前この真似をしているんだろうというと、広田はこいつが真似してんだよと言い離し、「スキンヘッドと言えば(FAT?)、武藤敬司(FAT?)、佐々木健介(FAT?)、ストーンコールド(FAT?)、そしてアジャ・コング(FAT?)」アジャは???なのだが、広田は椅子をリング中央に置いて座って、「泣くな、バイソン!」だって。下田が一緒にFAT?と言っていたのが、おかしいというか立ち直りが早いというか。

少し長かったけど、やっと試合かよと思ったら、試合になると広田はなんか10秒毎にネタを出して来るような感じで、笑える。いちいち書いていると、それだけで10バイトはいきそうなのだが、基本的に広田のネタは体を張っているのでなんか共感を呼ぶ。逆に言うと、アジャの裏拳を食らうのもネタを入れなきゃイヤヨという感じもするが、手加減無しの攻撃を結構イロイロ受けている。アジャのバックドロップなんかを食らう様も結構絵になっている。ここが基本的にストーカーとは違うところだ。

途中甘く見られていた下田に天山がやるような股間へのヘッドバットと長与との連係プレーでの股間攻撃に下田は悶絶していた。下田もなんだかんだよく付き合う。広田はここの所、関西、KAORUをピンしてきたから、今度はアジャというのは予想できるが、後半アジャと広田の一騎討ちモードになったので、どうやって取るのかが興味の対象になる。まずは、関西、KAORUに使ったのと同じ手を使うが、三度目は通用しない。

ならばと、今度はアジャ缶をアジャの頭に被せて丸め込む。これが完璧に決まり、カウント2.9に。アジャは思い切りあせる。ならばという所だったが、アジャにつかまってしまい、アジャが下田に「デスバレーやるから下田、カカト!」と言うと、下田は「調子に乗っているんじゃないよ!」と言って、アジャに毒霧を吹き、そこを広田に丸め込まれ、広田がアジャからピン!!!

試合後、下田は三田とさっさと撤収してしまい、一人残されたアジャは、広田、長与とダンスをやらされるはめに。過去をいじくられるは、バカを付き合わされて、おまけにジョブまでするという、アジャにとっては天中殺みたいな日だな。

だけど、これで広田は本当にベルトに挑戦すると言っていたけど。長与はあまり乗り気はないみたいだけど。次の相手はシュガー・永島組だって。

5.○里村明衣子 浜田文子(9分34秒、閃光カカト落としから片エビ固め) シュガー佐藤× 永島千佳世

前回の里村と永島は初の一期生同志のシングルタイトルマッチだったのだが、セミの広田に持っていかれてしまった。ならばと、今回はシュガーと文子を付けてリベンジである。今のGAEAでは最高のカードを出し、すぐに挽回のチャンスをくれるGAEAは優しいのか意地悪なのか。この4人の敵は対角線上の相手ではなく、広田であるが、なかなか今日も手強いと思えるが。

まず驚いたのは、文子の動き。4月の文体やその後のアジャ戦でもパワーはついているけど、動きがずぶいなと思ったのだが、これは計算されたGAEAのムーブをまだ把握しきれていないという意見もあったし、少し慣れるまでには時間がかかるなと思ったのだが、この日は見事に噛み合った。こんな短時間でここまで持っていくとは。私はあまり認めていなかったのだが、やはり文子は天才なのか。

試合開始早々、永島とルチャぽいムーブを出すのだが、これが超音速マッハというか、とんでもないスピードのムーブであった。初めて当たる同志の動きとも思えないのだが、私が見たなかで、闘龍門の動きが一番早いと思っていたのだが、それより早いというのを見せられるとは。これだけで、動きが止まったところで、大拍手。

文子は永島にはスピードで、シュガーにはパワーで対抗するという感じで、マルチ振りを発揮していた。

試合はというと、各所にこれぞというスポットが満載で、申し分無いのだが、如何せん動きが早すぎて後になってみると、なにがなんだか分からない印象であった。スピード的には闘龍門が見るのの限界だと思っていたのだが、それより早いとちょっとお手上げである。実際トミーさんまでも、あまりの目まぐるしさで、誰が試合の権利があるか分からなくなってしまった場面がある。

里村は永島とのシングルに向けて、これは私と永島の戦いでもあるが、お客さんが何処までついていけるかの戦いでもあると言っていたが、ちょっとライブで見た場合は見ている方はきついものがある。そんなT2Pみたいなことを言わないで、もう少し緩みを入れて欲しいと思うのだが、いずれにしろこの試合はビデオで見返さないと評価できないな(NO.という意味じゃないですよ)。

セミとの戦いという意味では、とんでもないスポットを様々見せてもらったという意味では引き分けということにしておこうか。少し見せ過ぎなんだけどね。まあ、少し辛口なのはこの4人に対する期待が大きいからであって、なんか試行錯誤している所が、それでも可愛らしいなと思った。


総括としては、もう一時に比べてボリュームアップ。急速上昇中という感じかな。

ということで、5日後のOz興行に続く。




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