5/5 修斗後楽園大会観戦記
■団体:修斗
■日時:2002年5月5日
■会場:後楽園ホール
■書き手:うしをたおせ(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)
さてさて行って来ました。お客さんも良く入ってましたね。
開始時から8〜9割は入ってたんじゃない。

今日は客層が随分と違ってましたね。観客の3割ぐらいはエンセンもしくはKIDの友人だったのかな。
まあ全員じゃないけど、みなさんのガラの悪いこと悪いこと(笑)。
プライド会場でも話題だった噂の大和魂軍団。初めて見ましたが、みんなかなりのオーラを出してました。
僕の席の近くには態度の悪い人はいなかったけど、みんな色が黒くて、茶髪で、ガタイが良い、
迫力がある兄ちゃんばっかり。あとは連れのきれいなお姉さんと、子供達。
盛り上がるのはいいけど、他の客が引かないか心配になるぐらいの凄みがありましたね。

とにかくいつも下北やホールで感じる、おしゃれな若者達が目立つ修斗会場とはちょっと空気が違いました。

全選手入場で、KIDが挨拶。
「みんな選手はおもしろい試合をしてくれると思う。
 会場の人が盛り上げてくれれば、選手はもっと調子にのるんで。」って感じ。

では観戦記へ。

第1試合 02年度新人王トーナメント バンタム級2回戦 5分2R
○漆谷康宏(日本/RJWセントラル)
×赤木康洋(日本/ALIVE)
2R 1'57" チキンウィングアームロック

1R
赤木、ハイで突っ込む。漆谷は両差しに。しかし赤木が浴びせ倒して一気にマウント!そしてパンチ。
漆谷は反転してインサイドに。そしてパンチ。赤木はタックルで起きる。漆谷は起き際、アッパー叩き込む。
赤木はパンチで突っ込みつつ、またテイクダウン。インサイドからパンチ落とす。漆谷は起きるも、
赤木は首投げでテイクダウン。インサイドから小さなパンチをボディに。漆谷は上体を固めてスイープ狙いも
赤木の足がロープに引っかかる。

2R
赤木またもハイから突っ込み、そのままタックルでテイクダウン。ハーフに。漆谷が下からグラウンド状態の
赤木を蹴って、中断。握手して再開。漆谷じっくり仕掛け、三角に!赤木耐えるも、漆谷は三角に
固めたまま、アームロックへ!赤木も2回転して逃げるも、とうとう止まり、レフリーストップ!

いやーお見事な大逆転。漆谷選手素晴らしい。自分の得意分野である、スタンド打撃とレスリングで
今日はさっぱりだったが、下からも上手かった。さすが慧舟會。戦績だけならクラスAかな。
次の新人王トーナメントの対戦相手は端選手。今度は上から攻めるのかな。

赤木選手、惜しい!最後は油断したか、完璧に極められてしまったが、それまではずっと赤木選手
ペースだった。レスリング力のあることで定評のある漆谷選手を何度もテイクダウンしてた。
まだ、2戦目だけど、かなりのポテンシャルを秘めてるかも。いつもアグレッシブだし。


第2試合 02年度新人王トーナメント ミドル級1回戦 5分2R
×伊藤 忍(日本/パレストラTOKYO)
○福本洋一(日本/和術慧舟會千葉支部)
判定0-3 (18-19,18-19,18-19)
※1R、2度の急所蹴りにより福本に減点1

1R
伊藤いきなり突っ込み、組む。そしてテイクダウン狙い。福本が1度ロープを掴んだこともあり、
伊藤はテイクダウンできず、コーナーでの立ち膠着に。お互いヒザを出し合うと、福本のヒザが、
伊藤の急所に。中断。再開するも、またも福本のヒザが急所に。かなり苦しそうで、休みを取った伊藤。
結局、このローブローが、この試合の流れを決めた模様。再開後、福本が両差しからテイクダウン。
ハーフに。そしてパス。そしてニー・オン・ザ・ベリーにも。伊藤が起きて逃げるとこをバックについて
スリーパー狙いでゴング。

2R
組んだ瞬間、頭が当たり、伊藤明らかにダメージを受ける。テイクダウンされても頭を気にする状態。
伊藤はガードから三角狙いも、凌がれる。福本ハーフからたまにパンチ。伊藤、草刈りで福本倒すも、
スイープまで至らず、また福本が上に。福本立って、アリ・猪木状態からロー連打。飛び込んでパンチ。
大振りだったため、バランスを大きく崩し、伊藤が、横から回ってハーフで上取ってゴング。

福本は見事初勝利。しかし、上取っても粗く、かなり緊張しているように見えた。
もっとスタイリッシュな選手のイメージがあったが・・・。
次の新人王トーナメントの対戦相手は徳岡選手。お互いバランスのいいタイプですね。

伊藤選手、どうやら金的が最後まで響いたらしい。最後まで、その影響で手が痺れて力が入らなかった
とのこと。また2Rの頭突きも一瞬意識が飛んだらしい。金的は相手に減点が入ったが、結果的には
やられ損になってしまった。ここらへんは難しいですね。ルールの範囲といえばルールの範囲だから
言い訳にならないし。次回は本来のキレのある動きを期待。


第3試合 ウェルター級 5分2R 
×倉持昌和(日本/無所屬)
○富樫健一郎(日本/パレストラHIROSHIMA)
1R 4'31" 腕ひしぎ十字固め

富樫、パンチ連打。そして首相撲からヒザ連打。かなり鋭い。倉持は差してコーナーに押し込む。
富樫、腰投げ一閃!しかし、倉持そのまま反転し上に。上から小さなパンチ落とす。富樫はすかさず
三角狙い。倉持はなんとか頭を抜く。富樫は手を離さず、オモプラッタへ。そして耐える倉持の顔を
下から蹴り上げる。顔の下がった倉持にまたも三角。そしてすぐ腕十字に切り換え、倉持タップ!

いやー、かっこいい富樫選手!素晴らしすぎる下からの柔術的な動き。あっぱれです。
どんどんスタンド打撃も上手くなってるし、かなりいいっす。注目です。

倉持選手、今日は完敗。


第4試合 ウェルター級 5分2R 
○村浜天晴(日本/WILD PHOENIX)
×朴 光哲(日本/SHOOTO GYM K'z FACTORY)
2R 3'17" 膝十字固め

1R
村濱踏み込んで左パンチ当てる!村濱が組んできて、テイクダウン狙いのところを、朴が投げ。
しかし村濱が潰して上からハーフに。朴は下からアームロックを狙いながら、ガードに戻す。
そして村濱の足を抱えてスイープ狙う。しかし村濱は踏ん張って、空いた朴の顔面に、パンチを
落とし続ける。朴は三角狙いも、村濱なんなくかわす。

2R
パンチ打ち合いから朴は首相撲で崩す。村濱はタックルでテイクダウン。朴はオモプラッタで村濱崩す。
村濱は上下逆さのバックに。そしてお互い足関を狙い合う。動いた朴が、上からハーフを取る。
村濱はタックルに。朴は潰してバックに回る。すると、村濱はUWFばりに前転しながらヒザ十字へ。
これが見事決まり、朴はタップ!

村濱選手、見事一本勝ちで勝利。元々パンチも強く、パワーもある。独特ムーブを見せる寝技も
最近結果が伴ってきた。いやー、戦国時代のウェルター級、クラスAに殴り込みでしょうかね。
いま、ウェルター級クラスAはかなり日本人が充実してきたんでホント楽しみです。
8人トーナメントを開けるぐらい面子が揃ってきた。

朴選手、初の強豪との試合は結果を残せなかった。でも、相変わらず首相撲は上手いし、下からの柔術的な
仕掛けはかなり良かった。今回はパワー負けかな。


第5試合 ミドル級 5分3R 
×和田拓也(日本/SHOOTO GYM K'z FACTORY/7位)
○デイブ・ストラッサー(アメリカ/フリースタイル・アカデミー/8位)
判定1-2 (28-29,29-28,28-29)

1R
ストラッサーの蹴り足取って和田がタックル。和田はハーフからパンチ。一瞬マウント取るも、
ストラッサーはすぐガードに戻して空間作り、タックルで立つ。コーナーで差し合い。和田は肩パンチ入れる。

2R
ストラッサー、右パンチ当てる。和田は片足タックル。ストラッサーは切る。切られるも和田は粘り勝ちで、
サイドに回りつつテイクダウン。しかしまたストラッサー、足を引いてがぶる。和田も負けずにタックルし、
テイクダウン。ストラッサーはギロチンも和田は頭抜く。和田は小さなパンチ落とす。
ストラッサーはアームロック狙い。和田は大きなパンチ落としつつ、パスを狙ったところを、
ストラッサーがバックに回り、ゴング。

3R
またストラッサーのスタンドパンチ当たる。和田はタックルも、ストラッサーは完全に切って、サイドに。
腹固めに近い体勢で、スリーパーを狙いつつ、パンチを連打。和田タックルで上を取るも、
ストラッサーはアームロックで転がして上に。そしてまたバック取って強いパンチ連打。和田は片手で
顔面をガードし耐える状態が続く。和田もタックルで立つも、またバックから潰されて、
パンチ連打を喰らう。

判定割れましたね。うーん・・・、やっぱりワダタクの勝ちはないんじゃないかな。
まあラウンドごとに見ていくと、1R和田。2Rドロー、3Rストラッサーって感じ。まあ2Rをどう
取るかってことかな。それとも3Rはストラッサーが2P取ってるのかな。それぐらい圧倒的だったし。

ワダタクは今日はタックル馬鹿になってしまいましたね。あの粘り、テクは素晴らしいんだけど、
それだけになってしまってる。パスも随分狙ってたけど、いまいちだったし。スタンド打撃も駄目でした。
やっぱり、もう一皮むけて欲しいです。世界中に強い選手がいる階級だし。

ストラッサー、良かったですね。でも特に打撃が上手いわけでも、上が上手いわけでも、下が上手いわけ
でもないけど。うーん、プライドでいうと、スティーブンリングとかヒーリングって感じかな。
もうちょっとキャラが欲しいかな。


第6試合 フェザー級 5分3R 
○秋本 じん(日本/SHOOTO GYM K'z FACTORY/1位)
×アルフィ・アルカレズ(アメリカ/ニックワン・キック・ジム)
1R 0'22" ヒールホールド (ヒザ十字?)

秋本突進していき、飛び込むように組み付く。そしてすぐさま引き込んでヒールの体勢に。
もう片方の手でもうアルカレズのもう片足を掴んで刈り、倒して、そのままヒールへ!
(本人曰くヒザ十字へ移行)アルカレズタップ!

正に秒殺!中井・ゴルドー戦を彷彿とさせる流れ。すぐコーナーにかけ登る様はルミナばりの
かっこよさだった。アルカレズはキックも凄い、レスリングも凄いってことらしかったんで、
秋本選手はホント勝ち目がないと思っていたが、この手があったとは。忘れてました。
見事すぎる町会議員の勝利でしたね。
そうそう、リングに上げた、赤ん坊もハンパなくかわいかったです。

アルカレズは何もしないまま敗北。あまりにも何もしなかったんでもう一回見たいですね。


メインイベント ライト級 5分3R
○ステファン・パーリング(アメリカ/ジーザス・イズ・ロード/3位)
×山本"KID"徳郁(日本/PUREBRED大宮/8位)
1R 0'30" TKO(額からの出血によるドクターストップ)

超剛腕対決なので、観てる方も始まる前からピリピリしました。
さすがKID。入場時から盛り上がります。KID応援団も大盛り上がり。
KIDの入場には、大和魂軍団が「大和魂」の幟(ノボリ)を何本も持って一緒に入場。
そのお兄ちゃん達が、またゴツくて黒くて恐いんだ。すんげえ迫力です。

パーリングは自分より背の低いセコンドを連れて地味に入場。対照的。

KID、いきなり跳び蹴り。パーリング冷静に下がりつつ、アッパーで迎え撃つ。いやー、冷静!
お互い距離を取り、KIDは低い体勢からフェイントもかける。そして出ました、超高速低空タックル!
しかしパーリングは右ヒザ蹴りで対抗!かまわずKIDは両足に組み付き、突進。パーリングは
両足を後ろに伸ばし、切っているが、KIDはそのまま一気にリフトアップ!そしてテイクダウン!
パーリングはテイクダウンされた瞬間ハーフだったのを、冷静にすぐガードに。そしてKIDの腕を
抱え込む。うーん、冷静。
さあ、これからKIDがどう攻める。パーリングがどう対抗するかが楽しみだったが・・・。
レフリーが試合を止めたと思ったら、KIDの額から流血。よく見たら幅1cm近い凄い傷が・・・。
パーリングの的確すぎるヒザが当たっていた!で、TKO。

悔しそうにエンセンの胸でうずくまるKID。落ち着いた表情で両手を挙げるパーリング。

いやー、パーリング凄かった。あまりにも冷静な動き、凄まじい切れ味の打撃。素晴らしい選手です。
いやー、もっともっと見たい。かっこよすぎました。痺れましたね。
戦績見ると、負けてるのは五味選手とノゲイラとディン・トーマス。全部一本負けだけどね。
ライト級の選手で勝つのは大変ってことですね。
次はノゲイラとかな。前回はギロチンで完敗してるけど、かなり見たいですね。
でも、一番見たいのはKIDとの再戦。KIDがテイクダウンしてからの攻防が見たかったから。

KID思わぬ形で初敗北。あれだけぱっくり切られちゃしょうがないでしょう。
ちなみに初敗戦後のKIDは全然強気。
「パンチも見えてたし、負ける気が全然しなかったです。ただあっちの運があっただけで、
 俺が運悪かっただけ。次やったら絶対勝てるし、何回やっても勝てます。負けた気がしないし、
 あのままやってたら絶対勝ってた。顔面の皮全部剥ぎたい。」(スポナビより)
とのこと。生粋のピッドブルですね。もうちょっと謙虚さが欲しい気もするけど。
あと、「皮剥ぎたい」発言は正直引きますね(笑)。
気持ちは分かるが、一応スポーツなんだから勘弁して欲しい。

でも例によってのあのタックルの凄さ。スピード、パワー。あれだけでも痺れました。
まあ負けたけど、実質株は下がってないっすね。幻想が膨らんだぐらい。
また早く試合が見たい。個人的にはカズ井上戦。そしてパーリング再戦が見たい。
勝田戦、トイカツ戦も見たいけど、この2人は最近試合する気配がないからなー・・・。


それにしても今回は7試合中5試合一本勝ち。いやー、おもしろすぎ。盛り上がりすぎ。
そういえば、悪夢の3/15後楽園以降はおもしろい大会ばかり。ある意味厄が取れたかな(笑)。

次は下北でアマゾンVS川尻。そしてその前にアメリカで、シャオリンVSうしシューターです!!




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