W速報観戦記
■団体:PRIDE20
■日時:2002年4月28日
■会場:横浜アリーナ
■書き手:品川,タカハシ(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)







4/28 PRIDE20 横浜アリーナ大会速報 17:00Start
品川 & タカハシ W速報

第1試合
×山本憲尚
(日本/高田道場)
vs
ボブ・サップ
(米国)

(1R2分44秒 パンチによる レフェリーストップ)

さすがはヤマノリ(笑)(品川)

WCW残党らしいボブ・サップだがインタビューでのトラボルタ星人ばりの笑い声と、入場時のキンキラガウンくらいしか印象にない試合だった。対する山本はマーク・ホール(マット・ホールじゃないよ)、シェーン・マクマホン以来のジャイアント・キラー襲名はならなかったが、とにかくインパクトのある勝ちっぷり(負けっぷり)をみせていかないとこのままでは高田道場推薦枠からも漏れてしまいそうだ。
試合は山本の打撃が全く有効にならず(これはいつもか)、サップがブンブン腕を振り回しているうちにKO決着、大味という言葉を使わずに説明するのが困難な内容であった。(タカハシ)
第2試合
×佐竹雅昭
(日本/怪獣王国)
vs
クイントン・“ランペイジ”・ジャクソン
(米国/チーム・イハ)

(1R7分7秒 アバランシュホールドから(腰強打)呼吸困難のためギブアップ)

高田道場でまったくもって中途半端なグラウンドを学んだがために
相手の寝技を怖がらなくなった佐竹 それが命取りに…
ストライカーは絶対に寝てはいけないのが信条(not新庄)なのに
ランペイジに抱え上げられて落とされ
そこからは柔術を知ってるランペイジのペース
ボッカボッカ殴られる
ディフェンスを覚えるよりも立ち上がることを覚えなさい
掣圏道で再度稽古することを提案します(品川)

バズ・ソイヤーばりの狂犬ギミックでPRIDE定着を図るジャクソンだが、今回初めてその本来の姿が見えたような気がする。佐竹のよく動く足を巧く捌いてパスを取り、サイドからの打撃でダメージを与える事で試合を進めて、最後はジャーマン気味の投げでテイクダウン。それが佐竹の腰にダメージを与えてレフェリー・ストップだが、今後も闘い方が気に入られてレギュラーになっていくように思う。
佐竹は確かに寝技のディフェンスが上達していたが、それが得意のスタンドの攻撃に繋がらないのでやはり前途多難。ちょっと気の毒になってきたな。(タカハシ)
第3試合
アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ
(ブラジル/ブラジリアン・トップチーム)
vs
今村雄介×
(日本/高田道場)

(1R0分35秒 フロントチョーク)
ノゲイラ・ブラザースのVとともに現れたノゲイラ
ペケーニョこと小ノゲイラばりのハーフフロントチョークに対し
さすがは柔術を知らない高田道場
逃げたつもりが逆に極まりやすい方向に移動してしまったため
甘かったフックがガッチリと入ってしまう(笑)それでもはずせたろ?
セコンドの松井大二郎も 今村の失神負けが信じられないのか
唖然とした表情 お前ら・・・(笑)(品川)

兄そっくりのホジェリオに対するは噺し家さんっぽいルックスの今村。これから高田道場はWWFのように2組に分けて出場させるつもりなのだろうか?試合はタックルに行った今村の首をスパッと取り、そのままフロント・チョークでホジェリオがタップアウトを奪う。オレがセコンドなら外させるな・・・。
35秒の短期決着であったがそれでもヤマノリの記録の3倍以上である。スゴイな、ヤマノリ。(タカハシ)
第4試合
×ダン・ヘンダーソン
(米国/チーム・クエスト)
vs
ヒカルド・アローナ
(ブラジル/ブラジリアン・トップチーム)

(3R 判定 1−2)
ヘンダーソンの敗因は相手の得意分野(寝技)に必要以上につきあったこと
アローナの執拗なタックルを潰せなかったヘンダーソンは
オリンピックレスラーとしての自覚を再確認しなければならないだろう
グラウンドでは絶対にかなわないのだから・・・
ちなみに「金メダル紛失」でおなじみのジャッジ小林氏
どこをどう見たのか知らないが判定はヘンダーソンに
それは無いだろう いくらレスリングつながりだからって…(品川)

この試合の後 休憩
場内超満員です
WWFのときほどじゃないが、前田引退試合のときより入ってるか?

休憩後に猪木登場
「先日 モハメド・アリの試写会をみてきました
 アリは「伝説の人」となりましたが、
 私は先日のエネルギー発電機関の失敗で「電気の人」となりました」
大爆笑でした(品川)

今更リングス王者対決などと死んだ子の年を数えるような事は言いたくないが、それを差し引いてもこんな豪華なカードが第4試合でいいの?という感じだ。アマレス王者でありながらシウバ戦でも今回も下になる事が多かったが、アマレスの時はどういう闘い方だったのだろうか。
試合はハイレベルな技の攻防で、なおかつ一見さんでも楽しめるものであったと思うが、シウバとアローナののタイトルマッチがメインでイケるかというとまた疑問なのが難しいところだ。(タカハシ)
第5試合
ムリーロ・ニンジャ
(ブラジル/シュート・ボクセ・アカデミー)
vs
マリオ・スペーヒー×
(ブラジル/ブラジリアン・トップチーム)

(3R 判定 3−0)
ニンジャは藤田まことの「必殺仕掛け人」のテーマで忍者の格好で入場
1R序盤にニンジャの左ストレートが顔面にHIT
崩れ落ちるように倒れるかと思いきやグラウンドに
引き込むマリオ そこからは一進一退の素晴らしい攻防
(1Rのみベストバウト)
それが響いたか2、3Rはマリオがスタミナ切れ
組み付いても下になってしまうマリオ

ホールディングして打撃を防ごうとするマリオに対して
バトラーツ野口レフェリーがコーションを出すため
パンチを貰いつづけてしまうことに
柔術家には非常に不利なルール(レフェリング)だった
凌ぐだけで精一杯だったマリオに対し
最後までアグレッシブだったニンジャ
セコンドの表情が対照的だったのが印象に残った。 年齢とスタミナの勝利か
この一戦が今後ブラジル格闘技界の勢力図をどう塗り替えるか注目(品川)

マッチメ−クとしてはトップチームとシュート・ボクセの対抗戦一発目的な意味合いだったと思うが、大将格であるマリオがいきなり負けてしまった事でDSEは思惑がハズレてしまったのではなかろうか?
しょっぱな無謀にもニンジャとのパンチの打ち合いに応じたマリオは、フグとパトスミを思い出させるストン、という感じのダウン(取られなかったが)で、以後はこのダメージとの闘いになってしまう。明らかに意識が遠のいているかのような表情で次々にグラウンドでは圧倒していくのはサスガであったが、それでもニンジャは若さと勢いに任せた攻撃で試合を進めていく。
結局は判定でニンジャとなったが、マリオがそのファイトマネーの高さからもPRIDEのリングから遠のいてしまうのかと思うと残念である。
一番得したのは案外強敵が潰し合ってくれる桜庭だったりして。(タカハシ)
セミファイナル
 菊田早苗
(日本/パンクラスGRABAKA)
vs
アレクサンダー大塚 
(日本/AODC)

(3R 判定 3−0)
金的攻撃で一躍時の人となったエル・ソラールをセコンドにつけたアレクに対し
残酷な心をもった菊田が「拷問ショー」を展開
3Rを通じてマウントを取りまくり 顔面をバコバコぶん殴る
アレクの心は最後まで折れなかったものの まさしく拷問
試合前のアレクの挑発に対し
3R殴りつづけることによって菊田はリベンジを果たした
3R終了直前には腕十字を極めたが アレクはタップせず
「折る」ということを選択しなかった菊田を称えるべきか
アレクのプロレス魂は認めるが 実力差は天地ほど・・・・
個人的にはプロレスラー・アレクを応援したかったが…

試合後 菊田マイク
「自分はプロレス団体に入門して挫折したが
四年たった今ではプロレス、格闘技とも素晴らしいものだと思ってます
しかし こんなくだらない(女々しい)抗争をしてないで
もっと強いノゲイラやシウバと闘いたい」

結局はプロレス心がわかってないじゃんか>菊田

アレクはリング下から「試合は負けたけど内容的には俺の勝ちだ!」
と叫んでいたが それもどうかと思うぞ(笑)(品川)

入場前のビデオでは明らかに菊田をヒールとして売り出そうとしていたため、試合開始当初の立ちヒザの応酬でアレクの時のみ「オーイ!」と声がかかっていたので、DSEの戦略がハマッたのかとも思ったが菊田がバックマウントからのパンチにも同じように反応。お前らなぁ・・・。
試合は予想通り菊田が圧倒的に支配する展開となったが、それでもアレクは心の強さを最大の武器として闘う。ハッキリ言ってアレクのいいトコロは入場前のソラールのセコンド登場と、試合前のレイザー・ラモンばりの握手スカシだけであった。
3R残り2分で菊田が取った十字はこれ以上ないくらい極まったように見え、アレクもタップをしたくないだけでレフェリーストップ負け狙いなのかとも思ったが、どっこい諦めの悪さを見せつけてなんと逃げ切ってしまう。
勿論判定は菊田だが、アレクは「1本取らせなかったオレの勝ち」とばかりに堂々と勝ち誇る。最後はマイク合戦まで見せてしまうが、コレはどっちもどっちでちょっとノレなかったなぁ。
取りあえずアレクは菊田の商品価値にキズを付けた事には、一応成功したとは言えると思う。
そもそも商品価値があったのかは疑問だが。(タカハシ)

第7試合特別ルール(3分5R)
ヴァンダレイ・シウバ
(ブラジル/シュート・ボクセ・アカデミー)
vs
ミルコ・クロコップ
(クロアチア/クロコップ・スクワッド)

(3R ドロー)
緊張感満点の試合
特にミルコの左ハイがいつシウバにヒットするかが
焦点だった
シウバも果敢に打ち合いを挑み パンチはほぼ互角
ただし ミルコのまわりをシウバが回ってしまった時点で
ミルコが格上だと認識させてしまった
テイクダウンを都合四回(?)奪ったシウバが優位に試合を進めた
ことは間違いないが 特別大きな差が出た試合とはいえない
ルールに助けられてるとはいえ ミルコのスタンド打撃の
恐ろしさと テイクダウンされない腰の強さは満員のお客さん(18926人)は
納得のいくものであっただろう

試合後 桜庭が出てきて両者を祝福
自分も早くこのリングに戻ってきて
試合ができればいいと思いますとコメント(品川)

(総括)
アレクのプロレス魂が今回は残念ながら半分しか届かず
しかしプロレス流の挑発を敢えて格闘技(ガチバカ)として
切り返した(結果として)菊田を褒めるべきだろう
アレクの対策不足による 実力差の違いが見えてしまったのが敗因でしょう
背負ってるものの 重さも今の二人は違うしね・・・・
マニア以外の観客の多いPRIDEとなり立ち見も満員
この追い風はまだまだ続きます
八月に予定される国立競技場で復帰が予定される桜庭の
試合が楽しみになってきた…ような気がする今日この頃です。(品川)

PRIDEとK−1の頂上対決とするならドームクラスでおかしくないと思うのだが、急遽の決定とも併せて自分とはかなり感覚の隔たりを感じる一戦であった。
3分という時間の短さとドント・ムーブの際はリング中央からリ・スタートというかなりK−1側に歩み寄ったルールにより最後の最後まで緊張感が持続した試合となった。
ぶっちゃけた話、調子に乗ったシウバがスタンドにこだわってしまい、2RくらいでミルコのKOとなる事を予想していたがサスガにそんな事はなく、またジャッジを付けるにしてもちょっと微妙な内容であった。
5R判定ナシドローという結果にもう少し不満の声も聞こえるかと思っていたが、特にそれもなく観客は最後に花束を渡すために出て来た桜庭の登場に満足しているかのようであった。
ちょっとDSE側やPRIDEファンと自分との意識が違い過ぎたのが印象的な大会であった。


今大会の画像及び選手コメントは こちら! 
report by 品川 & タカハシ W速報



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