2002.4.22 闘龍門 後楽園ホール
■団体:闘龍門
■日時:2002年4月22日
■会場:後楽園ホール
■書き手:maya(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

調べてみたら、私が闘龍門を見るのは、昨年9月の大田区体育館以来だった。どうも私は闘龍門には飽きが来ているみたいだ。この日もタカハシさんがチケットを買っておかなければ、行かなかっただろうし、モチベも結構低い。昨年だと公式HPに逐次結果が載っていたが、今回は無いみたいだし、当日会場に着くまで、誰が決勝に出るかも知らない始末。プロレスカフェにインフォメーションを出すのなら、手前の所の公式HPを先にどうにかしろよ。

会場に入ると汚い字で今迄の結果が張り紙してあった。準決勝は東京vsSUWAとCIMAvsバトルロイヤルの勝者だって、昨年と全く一緒じゃない。星取表を見ると、クネスの全試合両リンと、モッチー、横須賀の全敗が目立つ。ということは、これも昨年と一緒でモッチーか。なんかミエミエだね。

と、さんざん文句を書いたが、この日はケタ外れの面白さ。過去に私が見た闘龍門の中でも、1、2を争う面白さだった。内心もう闘龍門は落ち目だろうと思っていたが、とんでもない話であった。反省します。ちなみに会場は当然の如く超満員(観衆1,800人 超満員札止め、主催者発表)。今日はMCコーナーなし。

0.Dブロック決定戦 敗者復活時間差バトルロイヤル

3分毎に2人づつ入って来る時間差バトルロイヤル。まずは、モッチーと堀口元気。この日の興行が成功した最大の要因は、最初にモッチーと元気にやらせたことだろう。今日はMCコーナーも無しで、なんか進行もいつもより良くなくイマイチの雰囲気だったが、この二人のファースト・コンタクトで会場の空気が一変した。ものの30秒くらいのことなんだけど、なんかいつもと違うぞという緊張感を作り、会場もそれを敏感に反応する。

この時点で、
○闘龍門(空気固め 0:30)×バカな客

という感じだ。次に出て来たのは、横須賀とクネスのM2Kチーム。もうこれだけで、モッチー絶対絶命という雰囲気に・・・だからこのバトルロイヤルは、モッチーの勝ちという簡単なブックなのがミエミエになってしまったが、ここは分かっていても楽しめるベタな乗りでいった方がいいだろう。

モッチーが3人攻撃でヘロヘロになり、どうにか3分を凌いだら、キッド、シーザーのヘタレマスクコンビが入場。このヘタレマスクコンビはいとも簡単にM2Kにあしらわれてしまい、何しに来たのという感じ。ヘタレ振りもここまで来るとまあいいかなという感じだが。ということで、モッチーはまたもM2Kの猛攻を受けるハメになりヘロヘロ状態になる。内心私はキッドのシーサー、もう少しネバレよ。

続いてアラケンとストーカー。ストーカーは白いコスチュームで白いコーナーポストにしがみついているだけで、戦力にならず。相変わらず働かないこの男。モッチーはアラケンを上手く使い少し休むが、アラケンも追い出されて、またもここでM2K3人vsモッチーという構図になるのが、ここでモッチーの神業的なスポットが出て3人を片づけてしまう。これは凄い。まだもたもたしているストーカーを追い出して、モッチーは一人に。今日はモッチー・ディーなのね。来て良かった。

次はTARUさんとマルビン。やつとモッチーはマルビンを味方に付けて優勢に出るが、このメキシコ人が時々裏切る。そしてトリに自転車兄弟が仲良く二人乗り自転車に乗って登場で、全員揃う。マルビンはトップロープからコン・ヒーロを使って失格。昨年元気が使ったのと同じネタを使ってやんの。この安っぽさがマルビンらしいが。フジイはお約束の了との誤爆で退場。なんか吉本というか、大阪プロレスのノリ。まあ、分かっていても面白いからいいけど。

そして了も追っ払って、TARUさんとモッチーの武輝対決。これがねえ、バトルロイヤルの最後とは思えない固い戦いで、初めてから出ていたモッチーの勝ち。それにしてもモッチーはヘロヘロ。これだけでよくぞやったという感じ。

大体バトルロイヤルなんていうものは、やつている方が大変な程、見ている方はそれほど面白く無いものだが、この日は出色の面白さ。他の団体なら、とっちからって目茶苦茶な展開の中混沌として終わるものだが、闘龍門の場合はグチャグチャな展開ながらも、段々と筋道があるところが、他と違うところ。個々人が自分の役割を良く分かっている。
だけど、これだけでも、もうお腹一杯というかこれだけでこの日見に来た価値は十分。ということで、

○望月成晃(17'28" エビ固め※ウラカン・ラナ)TARU×

だけど、これって昨年と全く同じじゃん。そうなると結果も同じにするのか。それも闘龍門らしいけど。


1.×マグナムTOKYO(11'28" 片エビ固め※FFF)SUWA○

まずマグナムの入場。前の試合でもお腹一杯になったが、こりゃまた凄い。いつも、マグナムの入場は凄い、凄いと書いているが、今日はいつになくというか、南側の入り口から出て来て、まず南側中断の通路でダンサーと踊るのだが、客のテンションが高い。女性はマグナムに抱きつきに行く。それを優しく抱擁するマグちゃん。入場だけは絵になるね。

ダンサーがリングに上がると、元気も一緒にダンスを。練習の成果かこれが結構上手い。マグナムがいつものようにオチの無いマイクで、「お前が踊れるのは分かったけど、どうせ他の奴が踊れないだろう。」と言われて元気はスゴスゴとリング外に。

ただ、これが今日の興行のオチだったとは今の所誰も気付かないし、考えてみれば下らないな。あまりのに下らなさに、無茶苦茶面白かったけど。

試合は、序盤お互い私生活でも仲が悪いのに、けなげに技を受けあったりしているところが、妙に可笑しかったりして。しかし中盤からは、お互いの技を受けない展開になり、この二人らしくていい。本当に仲が悪いんだろうな。

それにしてもSUWAはマイクはしょぼいし、大体何を言っているか分からないけど、こういう大一番と感じさせるシングルでのパフォーマンスは抜群だ。闘龍門のキーポイントは呼吸とリズムと思い切りの良さだと改めて感じさせてくれる。

試合後にM2Kが乱入し、オイオイと思わせる程の暴行をSUWAにする。神田も参加して机、椅子の使い放題で、病院送りに。悪い奴等だ。ということで、これが結果的にマグナムの援護射撃に。SUWAが勝って少しは替えるのかと思ったら、これで結果的には昨年と同じ展開。姑息な捻りを入れる所が闘龍門らしい。それにしても、あまりにも救出に遅れて来たTARUさんとフジイはいくらなんでもそれはベタ過ぎ無いか?

2.○望月成晃(6'42" 横十字固め)CIMA×

CIMAの入場から。マグナムの入場に比べてしまったら、少し地味だが、やはりなんとも言えないオーラ。鍛え上げた肉体を鼓舞するところを見ると入場だけでもこの人は本当にプロレスが好きなんだろうし、相当練習をしているんだろうなと思わせてくれる。本当に四六日中プロレスのことを考えているんだろう。

なんだかんだ言ってシングルをやる回数の多い両者だが、天龍・武藤が東の局での名勝負製造マシーンだとしたら、CIMA・モッチーは西の局と言っていいだろう。ちなみに、広田は南西くらいにしてあげて下さい。

この試合驚いたのはたったの6分42秒だったこと。試合が長く感じるというのは、ダラダラして飽きるか密度が濃いかのどちらかだが、この場合は当然後者。西村なんていつもダラダラやっていないで、少しはこういう試合を見て研究しろ。この二人は西村の30分ぶんを6分でやっているな。しかもハイスパートの中でも結構オーソドックスな展開なんか出したりして二人とも本当にプロレスが好きなんだなと思わせてくれ、見ているこっちもなんか嬉しくなってしまう。

CIMAはやはりヒザが悪いのか以前とファイトスタイルを少し替えているみたいだ。結構キックを多用するようになった。まあ、モッチーと比べたら気の毒だが、CIMAはやはり体そのものにキレがあるから、それでもかなりサマになっている。

モッチーのヴィーナス、アイコノクラズムを食らった所で、今日はCIMAの勝ちは無いと思ったが、それにしても今日のモッチーは丸め込みというか固め技が多い。ベタな選手がやると相撲のはたき合いみたいで、白けるのだが、モッチーの場合キレのある素早い動きの中で、バリエーションを替えてくるから見応えは十分だ。

天龍と武藤の試合は正直ピークを越えてしまったが、この二人の場合は試合展開がだんだん洗練されて今だに進歩している。今後どうなるか思うと空恐ろしくなってくる。


ここで休憩。なんかここで2興行分を見た感じだ。月曜だというのに、今日のテンションはなんか違う。

3.×ストーカー市川 新井健一郎 (7'46" 体固め※チョークスラム) TARU ドン・フジイ○

消化試合。まずはC-MAXの入場。ドンはミラコレからかっぱらった透明犬と入場。TARUさんは黒バットで一緒にミラコレの真似を。所詮トーナメントは外れたし、相手はストーカー絡みだし、今日はプロレスをやるというか、笑わせてやろうという魂胆がミエミエ。

試合はいきなりストーカーが試合前に「お前らなんてオレ一人で十分だと」アピールして、ストーカーの猛ラッシュ。最近は体を張らないストーカーだが、なんか今日は違うぞという感じ。まあ、最初の1分くらいだったが、いつになく頑張っている。TARUさんとドンも一瞬顔色が変わるが、まああとはいつもの通り。試合が短かったので良かった。

試合後に、CIMAが出て来て3人でなにやら話合っており、SUWAがさっきのM2Kの急襲で戦闘不能になったことを報告。その後客に八つ当たりして、どうもCIMAはEL NUMERO UNOでは浮気味。泣き顔だし。

4.リッキー・マルビン ×斉藤了 ドラゴン・キッド(16'40" エビ固め ※横須賀のラリアット) 堀口元気○ ダークネス・ドラゴン  横須賀享

消化試合2試合目。今日は押し気味だし具たくさんなので、このカードはいらないんじゃ無いと思うが、やはり享とキッドの絡みを見ないと闘龍門ではないという感じ。中華料理のフルコースにエビチリが必ず出て来るのと一緒かな。

前のCIMAのマイクでM2Kはブーイングで入って来るのだが、試合が進むと状況が一変してしまう。
それにしてもM2Kの3人はどいつもこいつも見せてくれる。これはモッチーの教育なのだろうかと思ってしまうが、ダテじゃないというか、キャリア的に言えば飛び越えている。闘龍門がどんなにアレンジしようが、根っこはこれなんだよと言いたげな試合で、少し長かったけど、やはり闘龍門を見に行ったらこれを見ないと、という試合。

5.○マグナムTOKYO(12'36" 片エビ固め※AVスタープレス)望月成晃×

ということで、決勝も昨年と同じ。これでモッチーは勝てば完全に昨年と同じなのだが。よせばいいのに、最後だけ変えて来てやんの。

マグナムの再度入場。ここで大盛り上がりになるはずなのだが、リング上ではマグナムのバックダンサーをけ落として、神田とクネスがマグナムの仮面を被ってダンスをする。それを見たマグナムが一気にやる気なし。最高に笑ったが、神田とクネスのダンスがそこそこサマになっている所が、肝心な所では手を抜かない闘龍門らしいところ。

元気が上がって来て、「私だけだと言われたから、こいつらを公園で教えた」と。その後またもマグナムのオチが無いマイクが続くが、結局マグナムは面白くなりようがないのだから、マグナムのキャラをオカズにして展開するのだというのが方針だと気付いた時、なるほどなと感じた。

それにしてもモッチーはこれで3試合目で、今迄も結構固い試合をしてきたのだが、全然動きは変らず、大したスタミナである。受けるモッチーと受けないマグナムということで、試合内容はその通りなのだが、はっきり言って昨年よりもシングルの戦い方が洗練されている。これだから闘龍門というところだろう。しばらく闘龍門からご無沙汰していた
私が意外だつたのは、試合中にモッチー・コールが起り、歓声も完全にモッチーの方がマグナムよりも多い。どうなっちゃんたよという感じだが、モッチーが大ベビーフェイスになってしまった。

途中、M2Kがモッチーを襲いそれを見たC-MAXが入って来て、正規軍も介入し、リング上はモッチー、マグナムそっちのけで三軍で乱闘を行なう。本当にこういうのが好きだね、という感じのグチャグチャの展開から、最後はマグナムのマグナムらしいスッキリとした勝ち。

試合後に、M2Kがマグナム優勝のお祝いダンス。ススムだけは最後迄拒んでいたのだが、途中から入って来て、結局はススムが一番上手かったというのが最後のオチ。最後にマグナムのダンスをM2Kが一緒にするというのが、この日のブックのオチだったというなんとも情けないものだったが、まあみんな喜んでいたからそれでヨシという感じ。

それにしても、これならモッチーの勝ちだと思ったが、モッチーは大ベビーになってしまったので、これでいいらしい。なんか私は納得行かなかったけど、兎も角この日は凄いボリーューム。ちょっとこんなの見せられたら他のは見ることが出来無いという内容だった。

闘龍門をあなどっていた。本当にごちそうさま。




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