GAEA後楽園
■団体:GAEAJapan
■日時:2002年4月14日
■会場:後楽園ホール
■書き手:凸ユーレイ(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

 後楽園、満員。

 この日、第1・第3試合に登場したデビル雅美が絶口調。桜井亜矢に腕を取られ「このデビル様にそんなのが利くかー」と凄む。そして文字通り微動だにしないまま勝利。
 第3試合では、ラスカチョに噛み付きを受けても「(こっちは)先輩だぞ!!」口でプロレスしてました。
 デスバレーに担ぎ上げられた味方の植松寿絵の脚を振って、間接的コルバタで三田英津子を投げ飛ばすなど、植松をほんとうに手足のように使う。敵がポストに上がったところ、植松をロープに振って振動で落としたり。指示ももちろんテキパキ「行って来い!」「(ポストに)上がれ!」。
 ついには、下田美馬をアトミックドロップ状に担いで無理やりギロチンを打たせ三田のフォールをカットする。敵まで手足のように使ってしまった。

 第2試合、ダイナマイト関西と山田敏代のタッグ、パワーヘッド。いつのまにそんな名前が?
 お揃いの、アメフトのヘルメットのショルダーパッド。マスコットボールを客席に投げ入れ、セコンドの広田とともに陽気な曲にのり頭上で手拍子を打ちながら入場。こんなキャラにしたのか…
 ヘルメットを取ると、山田も短い金髪(関西に揃えた)に。野球選手がデーゲームの時にするみたいに、目の下を黒く塗っている(意味不明)。シルバー基調のコスチュームがロボット風。
 連係も考えてきたよう。アメフトキャラだけにWのショルダータックル、決めポーズ、「ヤマ!」と叫んで抱き合う、Wのチョークスラム、など。
 こういう、エンターテイニングに関しては、生真面目な山田よりやっぱり関西の方が何枚も上ですね。このタッグ、面白そう。

第4試合 アジャコング vs 浜田文子
 浜田文子GAEA2戦目の相手は、レスラーとしての育ての親アジャ。向かい合ってどんな気持ちだろうか。
 入場時、纏うオーラはやはり減少しているものの、大物感は未だ残っている。
 いきなり場外戦、アジャ机上での強烈なパイルドライバー。
 一昨年8月・12月、アルシオンでのシングルマッチではアジャが一方的に潰しにかかるというような試合の流れで、この日も似た感じかと出足は思われたが…
 浜田、切り返し技として宙でのストレッチを何度か見せる。闘龍門D・キッドのクリスト、あれの回らないで入るような形。他には張り手、スピンキック、頭突きなどの打撃、力技のパワーボムが主な攻め手。2年前に比べ、互角に近い応酬のように感じられた。
 飛び技は少なかった。というより有効打が少なかったのだが、その中でも唯一、代名詞というべきケブラーダはキレイだった。先週の横浜文体とはやはり見栄えが違った。また、先週は裾野の広いファンが多く、文子のファン、は目立たなかったが、後楽園ともなればその割合は相対的に多く、声援も数あった。
 とは言えアジャの反撃は厳しく、灯油缶での殴打、そのままリング上のへしゃげた灯油缶への垂直落下ブレーンバスターは圧巻。浜田よく粘ったものの、フルスイングの裏拳でフィニッシュ。

 先に書いたが、アルシでの対戦よりよく攻防が噛み合って、結果も、特にタイトルマッチで浜田が勝った試合に比べれば説得力のあるものとなった。相手がアジャで安心感もあったのだろう、早いうちに当てたのは正解だった。
 ともすれば実態のともなわないものであったオーラを剥ぎ取られ、むき出しになった地力の浜田文子は、それでも十分に潜在能力を感じさせる、アジャコングにも力負けしない素材であった。であれば、むしろ今後の飛躍により期待ができよう。

セミ 広田さくら、長与千種 vs KAORU、尾崎魔弓
 3月の後楽園で生まれた?という広田と長与のチームエキセントリック。その後メンバーを増やし、シュガー佐藤にこの日はカルロス天野まで加え、ヘアースタイルも無理矢理統一、入場曲に合わせ奇怪に踊る。
 「What?」をパクった「Fat?」も、後楽園ならちょうど心地よいぐらいに観客と一体化。まず対戦相手に「タッグ王座獲得おめでとう」ついで「タッグチームといえば」「Fat?」「佐藤永島」「Fat?」「関西山田」「Fat?」「三田下田」「Fat?」「邪道外道」「Fat?」「天山小島」「Fat?」「ノーフィアー」「Fat?」ここでつかつかとKAORUに歩み寄り「ハニーウイングス?」(10年ほど前にKAORUが組んでいたアイドル・タッグの名称です)。とにかく間が良くて大爆笑。言われたKAORUも地団太踏んで笑ってました。
 試合中のネタで秀逸だったのは、対角線アタック、味方・長与の踏み台にされてベシャッと潰れる。
 敵のD-FIXも楽しそう。KAORUが尾崎を背負ってオンブ・アタック。尾崎はスティンクフェイスまで見せる。
 フィニッシュ、長与が丸め込んだKAORUの股間に頭を突っ込んでジャックナイフ、すると自然に長与までレッグロールされて押さえ込まれているという。ゴングが鳴ってから、スローモーション再生での解説つき。
 いやー笑った。

 デビル・ワールド、次いで、ながらく使えないで来た関西・山田に使えるメドが立ちそうなのと、アジャ−浜田の好試合、広田で爆笑、とセミまで大満足、もうお腹いっぱいになっていたのですが、

メイン AAAWシングル選手権 里村明衣子(王者) vs 永島千佳世(挑戦者)

 これがうーん、まあ悪い試合ではないのでしょうが…
 グラウンドのもみ合いからスタート、場外戦もあり、終盤はひたすら大技の打ち合いに… 里村はデスバレー、永島はフィッシャーマン・バスターを何発も何発も… あいまに放った永島のファイヤーバード式フットスタンプはキックアウトされ、最後の最後に切り札を温存していた里村が防衛。
 里村昨年の北斗戦、アジャ戦と展開は似ていたのですが、大技合戦の中にいまひとつ伝わるものがなかった。天才職人・永島が、もう少し何とかしてくれるのではないかと、期待が大きすぎたのでしょうか。

 しかし、全体としては今年見た興行のなかでは出色でした。


○デビル(8:24ライガーボム)×桜井
関西、○山田(10:39エルボーから)佐藤、×天野
○三田、下田(10:09踵落とし+デスバレーから)デビル、×植松
○アジャ(14:22裏拳から)×浜田
長与、○広田(12:56ジャックナイフ)×KAORU、尾崎
○里村(19:59シャイニング踵落としから)×永島




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