2002.4.13 全日本 日本武道館
■団体:全日本
■日時:2002年4月13日
■会場:日本武道館
■書き手:maya(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

正直あまり行く気もなかったのだが、タカハシさんに電話をしたら、行かなきゃダメでしょうと。タカハシさんは何気に全日本にハマリかけているらしい。まあ、どうせ今日は武藤がジョブだろうし、天龍がベルトを巻くとこのはやっぱ見なければと。

場内はほぼ満員。2F席に若干の空席があるのみ(主催者発表 16000人)。

1.○平井伸和 (逆エビ固め5分39秒) ヤス・ウラノ×

実はヤス・ウラノは私のお気に入りになりつつある。なんとなく地でとぼけている所がいやし系という感じで。試合はもう少し平井が受けろとも思ったが、まあ少しは貫禄を見せたいのかなとも思え許してやろう。お互い練れて来たのか結構見れた。

2.カズ・ハヤシ ○ジミー・ヤン Hi69 (片エビ固め10分30秒) 宮本和志
愚乱・浪花 土方隆司×

新生全日本前座恒例のなんの節操もない寄せ集めカードであるが、カズ・ハヤシも加わりなんとなく華やかさが出て来た。驚いたことのにこの中で宮本は既に貫禄まで出て来て入る。宮本はやっぱりダークホースという予感が。

試合はというと、これが思いがけず面白い。出番はそれほど多く無いのだが、カズ・ハヤシの動きはスピードにメリハリがあり試合に緊張感をもたらす。
カニさんも今迄何となく浮き気味だったのだが、やっと昔の同僚やその弟子が来てなんとなく生き生きして来たような感じである。

それでこれまた、私のお気に入りはHi69で、つかまる場面が多かったのだが、さすがにTAKAの弟子で受けは良く訓練されている。これだけ受けれればルックスも含めこいつはいずれスター になるのではないかと思う。丁度新生全日本がスタートした時に、M2Kの3人が全日本に参戦し、後に大ブレークしたことを思い出した。

3.○馳浩 保坂秀樹 (北斗原爆固め 11分56秒) ジョージ・ハインズ 本間朋晃 ×

カード的には面白くなる要素があると思ったのだが、なんか馳先生のナルなワンマンショーという感じで、とにかくハナにつく。私は本間も好きなのだが、馳先生にはその持ち味を出してあげようなんていう気はハラハラ無いような感じだ。渕にしろ馳にしろ、なんかこういう人達が若い芽を摘み取っているような気がしてならない。

まあ、馳先生の妙技をたっぷり堪能させて貰ったが、それを見に来たのでは無いと言っておこう。まあ、馳先生には「先生と呼ばれるバカはなし」という言葉を送っておこう。もう一つ「馳に名勝負なし」というのもあったな。

4.×渕正信 (飛びつき式腕逆十字固め 16分55秒) ケンドー・カシン○

前半戦注目の一番。ただ結果的にはイマイチという所か。試合前にハンセンの入場。これは盛り上がった。私もハンセンは出て来るだけでなんか嬉しくなる。
渕は体がタップンしているのが目立ちもう限界ではないかという感じが。実際試合をもったりして、とてももうタイトルマッチ仕様の試合は出来無いような感じがする。まあ、新生全日本でここまでよく踏ん張ったということで、もういいかなという感じ。

カシンはというと、新日本中心のエセ格闘技路線が流行っている中、やれるならこの人なのだが、本人としてはコテコテのプロレスをやりたいのが分かりなんか好感が持てた。ぎこちないローリングクレイドルなんていうのもプロレス好きなんだなあという感じ。(あれで、自分がフォールされたら大受けだったんだが。広田がよくやる手だけど。ちなみに広田の場合はローリングあずさ2号という。永島の12モンキーズをパクッているんだからその位やってくれても)。

試合はなんとなく、もったりした感じで、なんとなくイマイチな感じ。それでも試合後、相変わらずカシンらしさを見せてくれてこれはいい。ハンセンから直接ベルトは受けとらないわ、花道で認定書を破るとか。こういうのって天龍好みなんだよね。


ここで休憩。
まあ、ここまで今迄の全日本に比べ前座が格段に面白くなった。なんか会場も暖まったようでいい感じである。休憩後に、なんだか良く分からないジャイアント馬場杯争奪6人タッグトーナメントの出場選手の発表。天龍昔、NWAでロードウォリアーズと組んで6人タッグの面白さに目ざめ、今や凍結になってしまったが、WARには3人タッグのベルトなんかを作ったので、これは天龍の発想なんであろう。最後の、”ケンドー・カシン ジョニー・スミス アブドーラ・ザ・ブッチャー” 組に場内バカ受け。

5.○スティーブ・ウイリアムス マイク・ロトンド 安生洋二 (片エビ固め 16分16秒 )マイク・バートン ジム・スティール ザ・セッドマン×

ということで、ジャイアント馬場杯争奪6人タッグトーナメントなのだが、この中に安生が入っているのがバタ臭くていいのだが、5分以内のウイリアムスは見れるが、16分になるとつらいものがある。三沢がNOAH旗揚で、これらの外人を捨ていった気も分かるような気がする。まあ、バートンは辛うじて見れるけど、安生は大変だな。

6.アジアタッグ王座決定戦
長井満也 ×奥村茂雄 (片エビ固め23分27秒 )嵐 荒谷信孝○

前の試合のもったり具合を前半引き継ぎ、見ている方もなんかうんざりして来たのだが、後半から2.9プロレスになると、これがかなりの好試合になる。特に嵐。なんか少しやるとすぐに疲れてタッチをするのだが、これがなんかいい味を出している。最近出て来ないキム・ドクもそうであったのだが、なにかやる訳でも無いのだが、なんか見せてくれるという、嵐もそいうい雰囲気になって来た。

日本ではあわびを生で食べるのだが、中華料理ではあわびは生では使わず、一回干してから使うらしい。いわゆる干しあわびなのだが。あわびの場合生で食べるより干した方が独自の滋味が出てくるらしい。なんか、今の嵐は干された後のあわびのような感じだ。

今頃ブレークも無いが、なんかこの場に及んでいい味という感じ。こういうのは見ててなんかほのぼのとしてしまっている。

7.3冠挑戦者決定戦
×太陽ケア (片エビ固め17分13秒) 小島聡○

まずは、小島の入場だが、なんか凄い人気。小島は全日本では大人気者である。ケアはというと、やっぱ人気が無い。

試合はというと、予想外の凡戦。まあ、迫力はあるのだが、両者直線的で捻りがない。ハンセンほどの力量があれば、直線的なものも見ることが出来るが、その力量迄は遠く及ばずという感じか。結局盛り上がるのは、お互い武藤の技を出す所というのが、なんとも嘆かわしい。なんか武藤の幻影に惑わされている同志の試合という感じで、気の毒といえば、気の毒だ。

8.3冠へビー級王座決定戦
○天龍源一郎 (片エビ固め 19分38秒) 武藤敬司×

まあ、今迄の試合もそれなりに面白かったのだが、この二人が入場してくると、なんか今迄と役者が違うというか、場内も二人が出てきただけで、出来上がっていた。真打登場という雰囲気がプンプンで今迄とは異次元のような感じがする。

試合はというと、残念ながらもはや過去の水準迄は行かなかった。まあ、天龍がしょぼくなっているというのもあるが、如何せん素人目にも武藤のコンディションは悪過ぎる。それでも逆にかえって天龍の攻撃を全て受けてやろうじゃないかという武藤の姿は尊くさえも思ってしまった。二人とも動きのしょぼさはブランドでカバーしてしまおうという感じで、もうこうなると力量の違いという感じだ。

それにしても、天龍の最近のキテレツ度は凄い。序盤武藤にシャイニング・ウィザードを打ちBATTポーズをして、武藤をおちょくる。なんかこれだけでも今日は見に来て良かったと思う。武藤一派が全日本に加入し、天龍、川田との確執がどうなるか心配されていたが、武藤が加入してから天龍は余計やりたい放題出来てなにかいい感じだ。生まれつきの反体制派だから今のポジションが良く似合う。

後半はいかに天龍が武藤のランディング・ボディープレスを食わないかの攻防に。これを食らって勝ってしまったら武藤の立場が無くなるからそれでいいだろう。

まあ、総括的には前回程の新鮮味は無くなったが、前座の充実が目立って来た。メインは別格として徐々に作り上げられる面白さ。キーパーソンは嵐と安生かな。




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