3/31修斗名古屋大会観戦記
■団体:修斗
■日時:2002年3月31日
■会場:名古屋市公会堂
■書き手:うしをたおせ(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)
というわけで久々の遠征です。名古屋に行って参りました。
名古屋市公会堂ってとこだったけど、正に講堂って感じのとこ。渋かったです。
名古屋市公会堂の前は公園になっていて、青空と桜の下で花見が行われていました。

キャパは600人ぐらい?程良い大きさでしたね。1方向にしか雛壇がなかったので後ろの方の人が
寝技を見れたのかちょっと気になりましたけど、どうだったんだろ。
出来れば傾斜のあるとこがいいですけど、そんなとこ、そうそうないですからね。
もちろん超満員。立ち見も出ていたそうで。地元選手の応援団がいっぱい来たからでしょうね。
あとはきっと社長の営業努力が素晴らしかったからだろうな。

全選手入場の後は梅村さんが代表して挨拶。
「この大会は、修斗にとって大きな発展。アライブ立ち上げから4年間の集大成です」って感じ。
梅村さんらしい素敵な言葉。

総括は後回しにして早速観戦記を。


第1試合 02年度新人王トーナメント バンタム級1回戦 5分2R 
○阿部マサトシ(日本/AACC)
×藏田圭介(日本/ALIVE)
1R 4'39" スリーパーホールド

藏田グレーのスパッツ。今大会スポンサーである「住まいの一番」法被を着て入場。
そうそう全選手それぞれの入場曲で入場でした。下北もホールも、自分の入場曲が使えるのは3回戦
クラスAからだけど、こういうのって時間的にさえ余裕があればOKだと思う。キャラも立つし。

阿部は相変わらずおしゃれ!赤と黒をベースにしたスパッツとヒザサポーター。

藏田いきなり突っ込んでパンチ。そのあとも積極的にパンチを出す。鋭い右が、やや阿部を捕らえる。
藏田優勢かと思った瞬間、カウンターの阿部の右ハイが見事ヒット!藏田ダウン!さほどダメージは
なさそう。再開後、藏田タックルも、阿部は冷静に切る。そして潰してハーフからパンチ落とす。
阿部がパス、藏田が戻す。藏田は下から積極的に動いてアームロック、隙あらば足関節も狙っていく。
ことごとくそれを防ぎ、パスを狙いパンチを落とす阿部。そして阿部がかつぎからバックを狙う。
バックを取ったときには、もう腕が藏田の首に!見事スリーパーへ。宇野くんばりの動きだ。
藏田いったん外すも、最後は捕らえられ、無念のタップ。

うーん、第1試合から両者動きまくりで良かった。
藏田選手、ダウンは取られるは一本負けはするは、散々だったが、その動きはGOOD。
右のパンチも鋭かったし、下からの積極的な動きは見ていて好感。期待したい。

阿部弟はお見事。見事なハイを決めただけでなく、寝技の巧さを見せつけた。新人王トーナメント
準決勝は前回一本勝ちの生駒選手。これは楽しみ。


第2試合 02年度新人王トーナメント バンタム級1回戦 5分2R 
×豊島孝尚(日本/総合格闘技STF)
○赤木康洋(日本/ALIVE)
1R 2'00" 腕ひしぎ十字固め

赤木選手は赤白のBADBOYスパッツ。豊島選手は黒スパッツ。

いきなり組んで、豊島差すも、赤木はロープ際倒れない。逆に浴びせ倒して一気にサイド。
そして上四方に。じっくり抑え込んで、たまに細かいパンチ。そして一気に腕十字!お見事!

早すぎてよく分からなかったけど、赤木選手、思い切りのいい極めは見事。
豊島選手は今回はいいとこなし。


第3試合 ウェルター級 5分2R 
×大河内貴之(日本/パレストラTOKYO)
○松下直揮(日本/ALIVE)
判定2-0 (19-19,20-19,20-19)

松下選手、さすが地元名古屋市出身。20〜30人の大応援団が入場の花道から迎える。
柔道着で入場。脱ぐと黒のBADBOYスパッツ。
大河内選手は上だけ柔術着着て入場。

1R
松下ロー。大河内ハイ。腰の高い大河内を松下タックルで簡単にテイクダウン。大河内ガード。
松下ハーフまで行くも、アリ・猪木状態に。また松下インサイドに入りパンチ落とす。
大河内も下から小さなパンチ連打。松下はボディから顔面にパンチ打ち分ける。大河内下から胸蹴って
突き放すも、立ち上がるも、中途半端なタイミングでまたも自ら引き込み。

2R
大河内、パンチとハイで攻め込むもまたあっさり、松下がタックルでテイクダウン。大河内がガードから
上体起こしたところを、松下パス。しかし大河内また胸蹴って立つ。組んで大河内ヒザ蹴り。
松下は強い右ストレート返す。終盤、大河内はスタミナが切れ気味の松下を浴びせ倒してハーフ。
そしてパス。パンチ連打したところでゴング。

松下選手、僅差ながらも見事地元で勝利。それにしても応援団の盛り上がりは凄かった。ずっと青コーナーの
花道に総立ちで陣取り、松下の攻勢には大歓声。うーん、やっぱ応援って大事かも。

大河内選手、なんかもったいなかった。打撃も決して負けていないし、寝技も負けていない。
でもパンチがちょっと大振り。テイクダウン簡単に取られ過ぎ。そしてポイントが劣勢で、相手が疲れていた
2Rもスタンドで見合いすぎた。セコンドはその思い切りのない戦いぶりにイライラしっぱなしだった。
うーんもったいない。


ここで、中井さん、とパンナム2002紫帯プルーマ級で優勝した福住選手がリング上に登場。
福住選手がオドオドっぷりで会場を笑わせる。
中井さんは5/2のプロ柔術マッチ「GROUND IMPACT UM」の抱負を「誰とでもやる」と語る。

ちなみにこの二人。5/2での対戦相手が決定。
中井 祐樹(パレストラ)vsレオナルド・ヴィエイラ(アリアンシ) レオジーニョ!!!
福住 慎祐(名古屋BJJクラブ)vs宍戸 勇(PUREBREDアリーナ) シッシー!!
いやー、素晴らしいカードです。ペナ黒、プルーマ茶で思いつく最高のカードですね。
で、休憩に入る。


第4試合 ブラジリアン柔術マッチ アダルト紫帯プルーマ級 7分1R
×タバ・アギナルド・マサオ(日本/INFIGHT)
○梅村寛(日本/ALIVE)
優勢勝ち 0-6

恒例の柔術ルール説明。アライブの小山さんと小笠原さん。

梅村さんはアライブ着で登場。タバ選手はコラル。タバ選手にはポルトガル語で声援が。

タバ、離れた距離から一気に滑り込んで引き込み。強烈に下から引きつける。梅村じっくりタバの上体を
固めてヒザ越してハーフに。そして足抜いてパス!3PGet!タバは戻す。梅村はタバの足を
コントロールし、右から左からニー・オン・ザ・ベリー気味にヒザを入れ、パスを狙う。そしてしっかり
左からパス!3PGet!マウントも狙うも、足を挟まれハーフに。タバは起きあがるも、梅村上から
押さえつけてハーフに。タバはガードに戻し、絞め狙い。確かここら辺で、梅村に消極的指導。で、
タバに1アドバン。タバ立つも梅村冷静に自ら引き込んで、スパイダー。そして見事一気に三角へ!
足の組み方は逆のバージョンだったはず。絞め続けるも極まらずそのままゴング。

うーん、素晴らしい!見事昨年コパのリベンジを果たす。しかもずっと梅村ペースの完勝。
めちゃめちゃかわいい娘2人をリングにあげて、記念写真。
コパの時はコンディションが悪かったそうで。見事茶帯昇格。
実力の割には戦績の伸びていない修斗も期待します、ホント。


第5試合 ウェルター級 5分3R 
○八隅孝平(日本/パレストラTOKYO/7位)
×杉江 "アマゾン" 大輔(日本/ALIVE/10位)
1R 3'31" フロントスリーパー

ヤスミンは赤スパッツバージョン。試合前はアウェーということか珍しく緊張していた模様。
アマゾンは金髪で仮面ライダーアマゾンのテーマで入場。相変わらず凄い筋肉。キレキレ。

ヤスミン左パンチ打つ。組んでから差してヤスミン投げてハーフに。アマゾン上体起こしてタックル。
もちろんヤスミン切りまくる。アマゾン執拗に片足タックルでロープに押し込む。ヤスミンなんとか
切り続けるが、2,3回一番下のロープを掴んで注意を受ける。アマゾン立つもヤスミンがっちりがぶって
自分の腹の下にアマゾンの首を入れ、フロントスリーパー!そのままロープに押し込んで、
最後はネックロックのような形で強烈に締め上げ、アマゾンタップ!

アマゾンは呆然。アマゾンの応援団が多かった会場も静まり返った。

ヤスミン絶叫して走り回り、ロープに登る。マイクを持って涙ながらに
「今日メインの植松君とタイに行って、2人で病気になって苦しんだ。今日が本当の復帰戦だった。
修斗やって初めて一本勝ちできた!」とコメント。飛び跳ねながら退場。

いやー、さすが、ウェルターのランカー対決。素晴らしかった。
アマゾンは2戦連続一本負け。本人はかなりショックかも。でも凄いポテンシャルあって、
アグレッシブな選手。頑張って欲しい。今回はレスリングが上手いヤスミンと相性が悪かったとも思う。

ヤスミン見事一本勝ち。これで連勝。実力発揮。「どんどん下の選手ともやりたい」とか。
頼もしい限り。でもウェルター上位ランカー誰とやってもそうそう劣勢になると思わない。
ボウとも互角だったし。王者五味とやっても分からないとすら思う。とにかく期待してます。


第6試合 ライト級 5分3R 
△植松直哉(日本/SHOOTO GYM K'z FACTORY/6位)
△井上和浩(日本/インプレス/7位)
判定1-1 (29-29,28-29,29-28)

井上選手は懐かしの本間さんがセコンドに。井上選手、ますます凄い上半身に(^-^;)。

植松選手はいつもどおり知念。いいねー。こだわりがあって素晴らしい。以前も羽織った青いマントに
ロングスパッツ。そしてモンコンとちょっと変わった風貌で登場。
セコンドはルミナ、大石さん、ランバー、港(田代)選手とすごい豪華。
祈りを捧げた後、モンコンをランバーが取る。

1R
植松完全にスタンドはムエタイスタイル。ミドル、左ロー、右ロー。かなり鋭い。
赤コーナーからはランバーがタイ語?で盛んに声援を送る。井上タックル!
しかし植松完全にアームロックに捕らえて、井上の右腕を伸ばす!井上逃げるも、そのまま植松上に!
いやー、凄い攻防。場内大興奮。井上立ってタックル。植松アームロックも、ガードに。
植松三角狙い。井上は巨大な上半身を起こして三角から逃れる。井上、インサイドから、また中腰から
パンチを落とす。植松は片腕で完全に自分のアゴをガードしつつ下からパンチを返していく。

2R
植松ロー。井上タックル。植松同時にアームロック。井上、テイクダウンするも両腕をクラッチして
アームロックを凌ぐ。植松も井上のクラッチが切れない。
そのままの体勢が続いた時、鈴木レフリーがかなり早めのブレイク!会場からちょっとだけ驚きの声が
あがる。あれはナイスブレイク。両選手も納得だったはず。
植松ミドル。そしてタックル。井上がぶる。今度は井上が得意のロープに押し込んで両足すくって
テイクダウン。ハーフになるも、植松すぐガードに戻す。井上は積極的にパンチ落とす。
植松は基本的にガードしつつも、たまに三角狙い。

3R
植松パンチとキックのコンビで攻め込む。井上、2Rと同じようにロープに押し込んで両足すくって
テイクダウン。井上パンチ。植松も積極的に三角狙い。そして下からパンチ連打。最後植松が
アームロック狙ったところでゴング。

判定は3者3様のドロー。うーん、むずかしい判定であったのは確か。ゴン格でもかなり問題提起を
しているが、最近の修斗的には上を取ってパンチを落とした井上勝利もあるし、アームロックを極めかけた
のはもちろん、下からも打撃を出し、アグレッシブに攻めた植松勝利もありうると思う。難しいね。
僕的には植松選手の方がやや攻めてたけど、ドローでもいいって感じ。
まあ、この試合の採点で、まったく井上選手の攻めが評価されていなかったら、ここ最近の上重視の採点は
なんだったの?って思うし。
少しずつ、ダメージ重視、早めのブレイクを浸透させ、それをプロ選手にも周知していって欲しいです。
実は今回は2人とも好きな選手なんで、2人とも傷が付かなくて喜んでいたりするんですが。

植松選手、やはり素晴らしい。技のキレが最高。極めて欲しかったけど、ライト級ランカーは
皆強いですから。しかし、腰も強いのに全く上にこだわらないスタイルに変身していたのは驚いた。
あの反り投げを見れないかと思うとちょっと残念だけど。今回が井上選手だったからか。
今回の試合を見る限り、蹴りを主体とした打撃と極めに特化した選手を目指しているのかな?
ある意味最高にかっこいいスタイルだけど、まだ未完成なのかも。とにかくどんどん試合して欲しい。

井上選手も素晴らしい。スーパーマッチョな体から繰り出すタックル、パンチはライト級のものじゃない。
KID、そしてノゲイラとの試合も見たい!


今回の名古屋大会。一本勝ちも多くて、選手が皆アグレッシブで、会場が応援で盛り上がっていて
本当に素晴らしかったです。アライブの選手は相当社長にハッパをかけられていたようで。
だからこれだけいい試合が続いたっていうのもあるんでしょうね。とにかく遠征してきて、良かったです。

今年の秋も名古屋大会あるそうで。期待してます。なんとか都合つけるぞ。




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