2002.3.17 GAEA 後楽園ホール
■団体:GAEAJapan
■日時:2002年3月17日
■会場:後楽園ホール
■書き手:maya(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)
結論から言うと、やっと来ましたGAEA。とにかく面白い。
客足の出足が悪いので、これはひょっとして過去最低の入りかなと思ったら、結局は満員(主催者発表、2000人満員)。まあ、いつものように始まり。

1.×桜井亜矢(3分44秒、チョークスラムから体固め) アジャ・コング○

最近少しパッとしない桜井。やはりデビュー戦は永島が上手かったのかと思わせてしまうが、この日はいつにもまして惨々。なにもやらせてくれないアジャが悪いのかもしれないけど、技を全然受ける気なし。まあ、これも試練なのかもしれないけど、健気にアジャにチョークスラムを狙うが、それはいくらなんでも無理だろうという感じで、なんとなく虚しくなってしまう。普通は最初は利かなくてもだんだんに見せ場が出てくるという感じで進むものだが、それも無く逆にチョークスラムで返り討ちにあって終わり。後から考えると、この試合は短くて良かったかもしれない。この日に限っては。

2.×山田 敏代(11分57秒、ドラゴンスープレックスホールド) 植松 寿絵○

一昨年には良く組まれていたゲップの出るようなカード。試合のつまならさにもゲップが出たが。しかも、今回は両者はその時よりも低調である。まあ、別に何も期待していないし、消化試合だから仕方無いと思いきや・・・

これが、なかなか面白かった。植松のコスチュームは変わっていないが、ファイトスタイルはコスチュームを変える前に戻したみたいで(まあ、所詮いろいろは出来無いんだろうが)その方がいい。山田も直線的なファイトは毎度ながらもいつにも増して受けにも回っている。植松のセコンドには文体でタッグを組むデビルがさんが付いていたので、余計頑張ったのかもしれないが。

試合は植松がレフリーのトミーさんに突っ込んでしまい、トミーさんが倒れている間に、デビルさんが乱入し山田にスリーパー、ライガーボムを打ち、トミーさんが起き上がった所で植松がドラゴンを打ちピン。タイミングもどんピシャリで、いかにもWWFちっくな終わり方でいい感じ。

今迄D-Fixのセコンドとかでも手を出さなかったデビルさんだったが、ここでやっと復活をアピールという所か。山田に「お前にはスキが有りすぎるんだよ。」と捨てセリフを吐いて植松と撤収。植松・デビル組は一時的なものかなと思っていたが、もしかしたら続けるのかな。その方が植松にとってはいいかもしれないが。

ところで、文体のデビルさんはスーパーヒールで行くのかな。それなら植松も一緒にペイントしたら少し面白いかもしれないが。植松もここまで来たら何でもやってみるしか無いだろう。ただ、第一試合だからな。それにしても、デビル・植松組が楽しみになってきた。希望としてはチームとして少し続けて欲しいのだが。そういう雰囲気が無くも無い。

3.長与千種 ○広田さくら(11分43秒、エビ固め) ダイナマイト・関西× カルロス天野

今迄にも、広田はWWFネタを随所に盛り込んでいたので、今日のネタがWWFというのは予想がついたが、”FAT ?"Tシャツを来てスクリーン・トークに登場。入場時に自分で作ったプラカードを何十枚も持参し、これを同じく"FAT ?"Tシャツを着された長与、伊東レフリーにも配らせて、自分がなんか喋った時には、"FAT ?"と言うように強要する。

リングに上がるとWWFの誰かの踊り(タカハシに誰だか聞いたが忘れてしまった。まあ、元ネタが分からなくても可笑しいのでいいけど)を長与と一緒にする。長与もイヤイヤながらも広田の指示に従うが、どうやらこのチームは広田がリーダーみたいで、広田の言う通りに動く長与がなにかせつないが面白い。完全にイロモノに染まってしまったようだ。広田の指示通り動くというのは、試合中にも続いた。
この変な踊り対戦相手の関西、天野もやらされ、結局試合前に4人で踊りを披露。なんか試合前から完全に出来上がっている。

試合はというと、これが意外になかなかの展開。今年の広田はお笑いを交えながらも、結構シリアスに戦うという路線を取っているが、これがかなり洗練されて来たみたいだ。無理無く展開されている。というより、広田も練習量を増やしているのだろうが。

それと長与と永島の時もそうだが、長与と天野のグランドの攻防は見応えがある。基本的な動きの中でも、見たことのない動きがスムーズに出てくるので見ていて飽きない。基本的な動きしか出来無い無我とは大違いだ。

試合は関西がスプラッシュで担ぎ上げている時に広田が密かにタッチをしており、不意をついて関西を丸め込んで勝つのだが、個人的にはいくらなんでも関西に広田のジョブをさせるのは酷じゃないかという気がするが。ちょっと最近のGAEAはフリーの選手に冷たいね。

試合後、長与に紹介され文子がメキシコで取ったベルトを持参してリングイン。たどたどしい日本語で、これからGAEAでやっていきますみたいなことを言い、無事挨拶を終えると、ここでまた広田がしゃしゃり出る。お前は今日オーバーさせて貰ったんだからいいじゃないかと思ったが、「お前がGAEAを選んだのは私と闘いたいからだろ?ところで、私も一つベルトを持っているのだが・・・それと交換しない?」だって。

更にFAT?Tシャツを持ち出して、文子をFAT?軍に勧誘するが、これは丁重に断わられる。あきれて文子が退場してしまうと、セコンドにいたシュガーを勧誘すると、こちらは即OKで、またデブ3人で変な踊りのパフォーマンスを展開。長与によると「この3人でGAEAの新しい時代を築きます!」ということらしい。なんか広田がいると文子も何もあったもんじゃない。

ここで休憩。ここまでなんか濃い展開。今日はここで終わりですと言われても、文句は無い出来だが、この日はこれがあくまでも前半戦とは。普段は休憩前が面白いとだんだんコケてくるのだが。

4.×下田美馬 三田英津子(18分43秒、エビ固め) 尾崎魔弓 KAORU○

昨年の川崎の再戦。考えて見ればこの面子だけで濃い。ラスカチョは入場するといきなり奇襲し、三田がマイク。「お前らこの間私らに負けたのに、なんでタイトルマッチに挑戦できるんだよ。挑戦権をよこせ!」確かに尤もな発言である。するとKAORUが、「この試合に負けたら挑戦権渡すよ。でも、私たちが勝ったら、この間の500万円返せよ!」ということで、テーマが有りそうで無かったこのカードがまた条件マッチになる。しかし、最近のD-Fixは何かと言うと条件マッチになってしまう。なんか条件をつけなければ試合が出来無いのかよ?と思いながらも、その条件がいちいち面白いからいいのだが。

試合はというと、やはり下田と尾崎は、ぶりに大根、ねぎにカモという感じで、妙に噛み合う。なんとなく、いつにも増してコミカルに動く尾崎が妙に可笑しかったが。

いつものような総力戦からKAORUがこれまた、いつものようにカギを巧妙に使いピン。まあ、今日のD-Fixのジョブは無いとは思ったけど、ラスカチョも久し振りに参戦した12月の川崎以外ジョブ続きで、GAEAはフリーにしぶちんだね。まあ、それでもラスカチョの価値が下がるという内容でもないので(結局D-Fixの方が汚かったということだけど)それはそれでいいんだけど。なんか、これまたゴチになりましたという感じ。

まあ、ラスカチョは川崎で500万を貰ったから取り敢えずはいいか。本当に貰っているのかは分からないけど。だけど、今日のGAEAの裏テーマは、フリーの選手は団体としてブックを組む上では難しいということ。その最たる、扱い難いのが飛鳥であろう。

試合後。
尾崎「ザマー見ろ!3カウント入ったろ!挑戦権はお前らに渡さないよ。早く500万円返せ!」
下田「ガタガタ汚ねえこと言うんじゃねーよ。そんな金なぁー、全部飲んじゃったよ!」

5.北斗 晶カウントダウン タッグマッチ 60分1本勝負
里村明衣子 ○永島千佳世(18分35秒、片エビ固め) 北斗晶 アジャ・コング×

文体までは、北斗の試合は北斗にマッチメークさせているらしが、まさにカウントダウン・マッチだ。本部席では文子と長与が並んで観戦。

開始早々北斗はヒザを痛めたみるみたいで、終始ビッコをひきながら試合をしている。もはや限界を越えている北斗を3人でフォローしているような試合だったが、このフォロー振りが凄まじい。最近一部ではファイトスタイルのマンネリ化が囁かれていた里村だが、微妙に変えてきたみたいで、今日はその成果が出ていい感じ。永島は特にアジャ相手だと本当にクルクル廻る。そういう中でもアジャにコブラツイストなんかかけたりして。綺麗に決ったんだけど、強引に持上げられてエアレイド・クラッシュみたいに落されていたけのが、文子の前だし、なんとなくと感じたが。アジャは北斗のぶんまで二人の攻撃を受けまくるのだが、今日2試合で1試合目を簡単に終わらせた気持ちも分からないでも無い。兎に角、最近のアジャの受け振りは半端じゃない。まるで、女天龍という感じだ。

それで、北斗だがはっきり言ってもはや見れる代物ではない。それは本人も分かっており、どうにか4.7まで持たせようとしているのだが(もう持っていないけど)、それでも流石だと思うのは、どんなにヨレヨレでも一応試合はそれなりの水準で作ってしまう。そりゃ他の3人のサポートがあった訳であるが、逆に言えばそのサポートのさせ方が絶妙であるのが北斗のスキルである。ここ数年そういうシチュエーションはGAEAで何度かあったが、これはこれで彼女のプロ意識を評価していいのではないか。

試合は永島が今迄出しそうで、出さなかったデジャヴゥをアジャに出すが、途中で失速してしまい失敗。というより、さすがにアジャも受けきれなかったみたいだが、それでもそのまま丸め込んでアジャからピンを取ってしまう。なんとも締まりの無い終わり方だったけど、これはこれでご愛敬というところか。しかし、デジャヴゥというのは相手の協力無しには成立しないというのを実感。横須賀エライ!!だけど、文体とは関係無い二人で決着してしまい、これも少し肩すかしだったが。

試合後にすかさず北斗が「私が負けなくてよかったよ。アジャありがとよ。」
「みんな!ちょっと勘違いしてねえか?(長与、文子を指して)特にお前ら二人だ!メキシコ帰り!リングの上の浜田文子ならなぁ、歓迎してやるよ。だがなぁ、そんなとこで見てるてめぇはなあ、歓迎なんかしてねぇんだよ!バカ野郎!」
それに対し文子がまたたどたどしい日本語で、「北斗選手。浜田文子は覚悟して、このリングを選びました。覚悟して!あなたと闘って…7日の日、楽しみにしています。負けるつもりはないです。里村選手にも…浜田文子は負けるつもりはない。」
まあ、文子は今後GAEAでやっていくなら、もっと日本語を覚えた方がいいな。

すると里村が「はじめまして」これは少し笑った、「こんなに早くカードが組まれるとは思いませんでした。北斗選手ありがとうございました。だけどなぁ!!お前に一言言っておく!最後にリングでどっちが立っていられるか!本気で勝負するからな!!覚悟してまっとけ!」
北斗「それから!長与千種!引退だ云々だっつってるけどなぁ、お前はなぁ、4・7あたしの道連れなんだよ!どこまでもついてこい!!」
長与「北斗!!…お前には、最高、最大の気持ちと!心をもって!お前を叩き潰す。そのつもりで!選んだんだろ。とどめ刺してやる。覚えとけ!! 」

と、里村が「長与、お前も覚悟しとけよ!」と長与にも宣戦布告をし、北斗と一緒に控え室に戻り、長与も文子と引き上げる。文体のデモンストレーションしては、かなりの盛り上がり。だけど、文体のデモンストレーションが終わると、リング上ではアジャと永島が淋しく取り残されてしまい、なんか笑ってしまった。

永島「お前ら、勝手なことを言っているんじゃないよ!」
アジャ「何もかも持って行きやがって!勝った者と負けた者が浮かばれないよ」と愚痴をこぼし、永島に向かって「これを機にこれから二人で組む?」と手を差し伸べると、永島は嬉しそうに握手をする。どうせ断られると思っていたアジャもまさかそう来るとは思わず、「やっぱ止めた」と言い残しとっとと撤収。完全に取り残されバツの悪い永島はセコンドのシュガーをリングに上げて「4.7、AAAWタッグを私とシュガーで守ります!」とアピールしてその場を収拾して無事終わり。

だけど、永島も今後主役になるつもりなら、こういう美味しいシチュエーションではもう少し気の利いた事を一つや二つ言えないとダメだな。文子に至っては日本語を勉強しなければならないけど。プロレスはおおむねそうなのだが、特にGAEAの場合は言った者勝ちであるから。やはり、ここに来て試合ではもはやベテラン勢と互角以上にやっており、遜色はないのだが、いざマイクアピールになると圧倒的な差を感じてしまう。一つは場数だが、もはや練習するしか無いだろう。ただ、一人だけベテランにも負けない人がいるけどね。


文体前に長与劇場全開という感じだ。映画や芝居でもそうだが、作、演出、主役がみんな同じ人だとハナにつくもので、今迄の長与劇場はどうしても長与が主役にならなけばいけなかったのでそういう部分があったのだが、今回長与は主役という訳でもなく、しかも若い役者も育って来たのでいい感じ。あとはマイクのしょぼさをどうにかしなければいけないけど。

文体の前振りにしては濃い内容で、こりゃ新幹線や飛行機を使って横浜に来るならアリーナじゃなくて、4.7の文体じゃないのと感じさせられるが(^^;
これはマジで。




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