Kー1GPバックステージ奮闘記
■団体:K−1
■日時:2002年3月3日
■会場:名古屋レインボーホール
■書き手:SMAP

某マスコミの現地スタッフ募集で『ただでK-1が見れるなら』という事で応募し当日名古屋市総合体育館(レインボーホール)へ行って来た。
当日の午前中個人的な用事があり15:15前後会場周辺へ車で到着。
ところが、会場周辺は大渋滞。このままでは15:30までには会場入りできないと判断し何とか一方通行を逆走しながら有料駐車場に車を入れ足早に会場到着。一般席が2階からの入場となっているが、報道関係者は1階からの入場。中に入ると品のよさげな綺麗なネーチャンがズラリ。『スッゲーなー。プロレス会場とは違うなぁ』
受付を済ませ、会場内へ。しかし、なにぶんにはコチトラこんな事は初体験。何処に行っていいのかわからず、バックステージをウロウロ。間違って選手側の控え室に迷い込んでしまい追い出される始末。ウロウロしている最中に角田やぺタス、島田レフリーを見かける。
角田レフリー(この日は)って意外と小さいんだ。ぺタスだって身長は俺とさほど変わらない。角田レフリーは試合前と言うことでやや緊張の面持ち。ぺタスは当日試合がないせいか穏やかな表情。島田レフリーはTV関係者と軽口を叩いていた。なんだかそのまんまって感じ。
ウロウロしている最中感心したのが、警備のお兄ちゃんがみんなスーツを着ていて俺が通るたびに『お疲れ様です』と声を掛けてくれる。これがなかなか気持ちが良い。なんとか、プレスルームを探し当て中へ。すでにプレスルーム内には沢山の報道関係者が陣取っいて自分の座る場所がない。どうにか座る場所を確保してよーーやく落ち着いた。
周りを見渡してみると、ノートPCでゴチャゴチャやっている人やらカメラをセットする人。タバコをくわえてふんぞり返っている人。様々だった。こっちは初体験でかなり緊張しているのに、周りはリラックスムード。(そりゃそうだろうな)
そして意外に思ったのは取材者の中に若いネーチャンが多い事。こう言う競技の取材は男性が殆どだと思っていたが意外にも女性が多数見受けられた。
プレスルームの中には、紙プロの山口日昇氏が俺のすぐ横に立っていた。なにやら誰かと昨日のZERO-ONEについて話していた。『昨日どうなりました?』と聞きたかったが、カッコ悪いのでやめといた。

試合前のセレモニーは会場内の後方で見ていた。
花火の爆音にびっくり。離れていても熱風は感じた。
音響状態も同所で行なわれるコンサートと遜色ない状態。2階席の上には大きなモニターが左右二つついており遠くからでもわかりやすい。石井館長の挨拶。さすが空手家、礼儀正しい挨拶。非常に好感が持てた。しかし客席の前の方にはその空手関係者の方々が他を威圧するようなイデタチで陣取っていた。どうして空手関係者の方々ってあーも恐い格好をするんだろう。

そんなこんなで試合開始

試合経過やインタビュー内容についてはこちらを見ていただく事にして、ここではバックステージ(主にインタビュースペース)での様子を中心に書く。

第一試合はプレスルームのモニターで観戦。(リングサイドは何処に座って良いのかわからなかった為)インタビュー用の録音可能MDをセットする間もなく試合終了。正に『左ストレート一発』で終了。味気ないといえばそれまでだが、それがK−1なんだもんな。
試合終了後プレスルームの横にあるインタビュースペースへ向かう。
選手は試合終了後一度控え室に引っ込んでからやってくる。
その為次の試合が始まってからのインタビューとなる。インタビューを取っていたら会場内にはいけない。その後の試合はインタビュースペースにあるモニターで観戦。これじゃあ家でのTV観戦と変わらないや(笑)

まず、最初にヨッキ選手が登場。実はこのヨッキは試合前トイレが一緒になり俺の横で用を足していた。便器からかなり離れて立っていた。『ヤッパ外人さんには叶わないや。』(話がそれてスイマセン)
この選手負けたショックなのか体の割には声が小さくボソボソ喋る。笑顔もまるで無し。(負けたから当り前だけど)まるで愛想の悪い中坊みたい。通訳の女性の方が大きな声だった。
インタビュー途中第二試合が始まり左手にMDを持って、顔はモニターを見る状態が続く。はっきり言って何を言ったのか印象無し。MDも調子が悪くこの選手の分だけ取り逃がす。

続いて、マーティンホルムが登場。
第二試合中のため『左手MD、顔モニター』のしんどい体勢が続く。
この選手、右肩に派手なタトゥーを入れている割には大人しい。喋りも訥々とした感じだし何より表情が穏やかだ。(勝ったから当り前か)近くで見ると中々の男前。時折見せた笑顔がブラピにも見えなくはないかな。兎に角先ほどのヨッキが余りにも無愛想な為ホルムの良さが感じられた。

そうこうしているうちに第二試合終了。
試合は2ラウンド、ノルキアのベイダーハンマーのような大振りフックがスタミナ切れのクルトに炸裂。最後は左ストレートでKO。

先に、ノルキアが登場。
これまた、第三試合中に会見となった。
ノルキアの印象は兎に角デカイ!!しかし、喋りは非常に穏やかで低いが小さい声。顔も近くで見ると可愛い顔をしている。しかし、1Rのダウンについて聞かれると少し、むっとした表情になる。
ノルキアはインタビュー中でも第三試合が気になる様子で、時々モニターを覗き込んでいた。インタビュー終了後も報道陣と一緒に第三試合を見ていた。しかも俺の横で。なんだか不思議な気分。

第三試合終了後クルト登場。
近くで見ると何処となくロブカーマンに似ている。
こちらはノルキアと違って暗い雰囲気。(負けたから当然か…)
報道陣からの質問も少なくさっさと終了。

続いて第三試合
武蔵、フェイトーザとも決定力に欠ける試合。この日初めてのフルラウンド試合。
1R終了時周りから『このまま様子見で終わったりしてね』との声が上がったが、そんな感じの試合。お互いに踏み込めないまま終了。

武蔵は次の天田の試合を見るとの事で、先にフェイトーザ登場。
顔を近くで見ると所々赤くなっている部分がある。左足太ももも赤くなっており、踏み込めない試合とは言えやはり多少のダメージはあるのでは。喋りは訥々としていたが、どこか神経質そうな印象。
途中からインタビュースペースにフィリオが現れる。特に口をはさむでもなく黙ってインタビューを聞いていた。なにかフェイトーザの監視役のような雰囲気。

この会見中第4試合が始まる。会見中ということもあり俺は試合が始まった事に気づいてはいたが『まだ大丈夫だろう』との思いから会見に集中していた。所が、後ろで『オオーーー!!』の歓声。なんと天田がダウンしているではないか。
『アッチャー肝心な部分見逃しちゃったよ。』
その後ふらつく天田に俺は心の中で『天田頼む!立ってくれ!今度は見逃さないからさぁ。』と叫んだ。天田は俺の期待に応え立ってくれた。次のKOシーンはちゃんと見逃しませんでしたよ。
しかし、この間もフェイトーザは表情を変えることなく淡々と喋りつづける。
その後にバンナ陣営が大騒ぎでバックステージに入ってくるも、ここでも表情は変わらない。さすが極真である。(なんのこっちゃ)

第四試合は予想通りの試合。(天田さんごめんなさい)1R1:00で左ハイ最初のダウン。その後1:42左右のラッシュでKO。

第四試合終了後休憩に入る。
その休憩中インタビュースペースに武蔵登場。
武蔵は終始不満顔(もともとこう言う顔なのかもしれないけれど)
『自分は負けていない。勝ったと思った』を連発。
受け答えにはハキハキと真面目に答えていた。正に大学の体育会系と言った雰囲気。しかしどこかぶっきらぼうな印象。試合結果に満足していない為かもしれないが。休憩中に武蔵のインタビュー終了。

ここで広報の方から『バンナ選手の会見は全試合終了後に行ないます。天田選手は10分後ぐらいに来ると思いますので。』との事。こりゃあ帰りが遅くなるなぁ〜。この広報の方、女性であるが実にまめに働いていた。声の小さな選手や周りがうるさい状況の時にはマイクを持って選手の口元に近づけたり、現在の控え室の様子などを教えてくれてたりした。

休憩終了後第五試合が始まる。
試合は戦前の予想にたがわず両者とも開始早々派手な打ち合い。
1Rにマイクが一度。2Rにレイが2度ダウンを奪う展開。
判定試合ながら中々熱のこもった試合。しかし4R以降は両者スタミナ切れの様子。

この試合は休憩後ということもあり試合開始当初は会見はなし。スタートからモニターを見ることに専念できた。2Rあたりからモニターを見る輪の中に大きな声で話す人がいるのに気づいた。
誰だろうと見てみると天田ヒロミ。KOのダメージはあまり見られなかった。
第五試合の2R終了時天田が『(バンナの)パンチとローは対策を立てて、実際見えてたんだけど…ハイ(キック)を忘れてちゃって。(苦笑)まさかハイが出るとはねぇ〜』と立ち話で先ほどの試合を解説。思わず『オイオイ、大事な事を忘れるなよ』と突っ込みを入れたくなった。更に『体調はスッゴクよかったんすよ。リングが小さく見えちゃって、バンナも思ったほど大きく感じなかったんだけど…こりゃあ行けるかなって思ったら、あーだもんなぁ〜。俺の時代が来ると思ったんだけどなぁ〜』
その後天田は3R・4Rと報道陣と一緒にモニター観戦。
4R終了後『ありゃ〜こりゃあ電池切れだな。じゃあ始めますか。』と言いインタビュースタート。
天田選手の会見は非常にさばさばしたものだった。見た目コワモテの印象があったが実に面白い人。先ほどのぶっきらぼうに武蔵と違い何か話しやすい雰囲気。
しかし、5Rが始まった為、俺はまたまたしんどい体勢に。
第5試合終了とほぼ同じく会見も終了。先ほどの立ち話とほぼ同じ内容なので会見自体はあっさりと終了。

メイン開始後ベルナルドの会見がスタート。
またまた、試合中の会見のため『左手MD顔モニター』の体勢。
会見は時折ユーモアを交え非常になごやかなもの。CMなどに出ているベルナルドそのもの。近くで見ると可愛い顔をしている。
ベル自体は早く会見を終わらせてメインを見たい様子。しかし、質問に対しては身振り手振りや(立ち上がって身振り手振りを入れたのはベルだけ)断片的な日本語を交え真面目に答えていた。凄く好印象を得た。

ついに本日のメイン
試合は2Rに左ハイでミルコがダウンを奪う。その後もこの左ハイをちらつかせハントの動きを封じ込める。ハントもミルコにプレッシャーを掛けコーナーに追い詰めるもダウンは奪えず。そのまま判定に持ち込みミルコの勝利。判定となったが印象的にはミルコの圧勝。作戦勝ちでは。

よーやく全試合終了。
全選手がリングに集合。会場内に行きたかったが折角つかんだ好位置(通訳の真横)を奪われてはならじとまたまたモニターで観戦(?)。石井館長の『…WWFもかかって来て下さい』には感心した。『さすが商売人だなぁ〜』旬の物は決して逃さない。

セレモニー終了後バンナの会見。
俺の目の前にいたが、あのヤンチャ坊主の印象はない。背中を丸め時折サングラスをいじったり手を動かしたりと落ち着かない様子だった。内容も『兎に角、試合をするだけ。5月を見てくれ。』の連発。
TVで見るような威勢の良い言葉は出てこない。なにか神経質な感じで喋る。
これは俺の感想だが、バンナ自身現在の『破壊キャラ』が嫌なのではないだろうか。
『外見で判断しないでくれ』の言葉が印象に残る。マスコミに対して疑心暗鬼になりかかっているのではないだろうか。
確かにキャラとしてそちらの方が面白いかもしれないが…

一緒にいたバンナのスタッフが凄く印象的だった。
日本のチーマーのようなカッコで名古屋のセントラルパークに夜中うろつきそうな雰囲気。
見た目『コイツヤンチャそう』って感じ。時々チャチャを入れたりした。
会見自体の雰囲気はベルナルドのそれとは違いどこか落ち着かない感じ。

バンナの会見が終了しレイ登場。
試合での左眼負傷が痛々しい。しかし本人はいたって平静。どんな質問に対しても気持ちよく答える。ナイスガイである。(勝ったからかもしれないが)
時折見せるユーモラスな表情やしぐさが印象的だった。
先ほどのバンナがどこか落ち着かない感じだったため余計にそう感じるのかもしれないが。
兎に角カッコよい。余裕を感じる。

その次にミルコ登場。
この人いかにもカタブツといった雰囲気。凄く神経質そう。喋りもどこか堅い感じ。さすがテロ対策教官(だったっけ)だな。
にこりともせず淡々と話しつづける。しかも話が長い。(これは珍しい事らしい)
自分がいかに格闘技に没頭しているのかを訴える。勝って当然と言いたげ(実際言ってたけどね)
唯一見せたユーモアが『今後の目標は?』の質問に対して『K−1チャンピオンになりたいです』と日本語で答えたところ。
一番長い会見だった。

最後にハント登場。
表情が面白かった。『あ〜あ〜負けちった。しゃーないなぁ〜』ってな感じ。
質問に対しても『負けたモンしょーがねーじゃん』と言いたげ。
とてもK−1チャンピオンとは思えない。
なにか隣のニーチャンが接触事故を起こして警察に事情徴収を受けているみたいだった。
ハントの会見はミルコのそれと違いあっさりと終了。

これにて終了といきたいところだが、ここからが大変だった。
20:00にそそくさと会場を後にし、車をぶっ飛ばして帰宅。
飯も食わずにPCへ一目散。
まず、簡単な試合経過を一試合2〜3行程度にまとめ送信。
そして、インタビューを録音したMDを聞きながらインタビューの取りまとめ。
なんせ要領を得てないもんだから時間が掛かってしょうがない。
0:00前ようやくまとめ終わりメールを送信し作業終了。目がしょぼしょぼする。
飯も食わず風呂に入り布団へ直行。そのまま深い眠りについた。
なれない作業と緊張のためか非常に疲れた…
しかし、貴重な体験をさせてもらえた。また機会があったらやってみたいと思う。




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