2002.3.1 WWF 横浜アリーナ
■団体:WWF
■日時:2002年3月1日
■会場:横浜アリーナ
■書き手:maya(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)
別にそれほど興味があるわけではないが、闘竜の殿のお陰でチケットをゲット出来て、晴れてご一緒に観戦。

試合開始7時の1時間前に到着すると、会場に入るのもグッズ売り場にも長蛇の列。話によると5時頃には会場前は凄い人だかりで、初めからグッズ売り場は超満員だったらしい。一時間前でもグッズを買うには試合開始には間に合わないかもしれないと言われたらしい。

発売10分で売り切れたというだけあって、会場は超満員(主催者発表16000人)。なんかいかにもIQが低い奴等の集りみたいに見えるのだが、一体この人たちがどういう人なのか最後迄分からなかった。プロレスファンであろうが、新日本、NOAHファンとも少し違う。試合前に武藤が放送ブースに入る時にブーイングをしているのを見ると、そういう奴等も入っているのだろうが。団体を越えたプロレスファンなんだろうが、そのわりには、いちいち合いの手の入れ方を良く分かっているというか揃っている。

7時ジャストで開始。まずは、シェーン・マクマホンの登場。挨拶をしウォリー山口が同時通訳をするのだが、それに対し大ブーイング。ウォリー自らリング上でシェーンに状況を説明し退散する。このことにこの日の興行の全てが象徴されている。どうやらこの日の客は本場のWWFをそのまま見たいらしい。ただ、この日は毎週のRAWやSMACK DOWNではなく、ハウスショウという位置づけなので、試合合間のコント劇場は無し。


まあ、この時点というか、今日は会場に入る前から客は出来ていた。女もいつもこういう状態なら楽だな。何をやっても悦ぶ。

1.WWFインターコンチネンタル王座戦
○ウィリアム・リーガル(14分41秒 片エビ固め)エッジ×

発表されたカード順とは違い、まずは次は誰と誰の試合なのかという状況になる。これは、次は何なのかという楽しみが出来て良し。ちなみに、このカードはセミということだったが、いきなり第一試合になった。

驚いたのは観客の反応である。この人たちよっぽど勉強してきたのか、要所の決め言葉も分かっており、それが見事に合っている。よっぽど好きでずうっとWWFを見ていたのか、選手入場時でアリーナはプラカードを持った人たちで総立ち。もう試合前から出来ているという感じ。エッジには大声援、リーガルには大ブーイングで試合が進み、一つ一つの動きに活かされる直前の女のように反応が出て来る。この人たちはWWFを見ようというより、むしろ自分たちも積極的に参加しようという感じなのだが、普通そういうのはうざいのだが、この日は好循環となり不思議な空間を生んでいた。

試合はというと、日本を意識していたのかストロングなスタイルで展開したが、かなり冗長。この後の試合でもそうだが、途中グランドやダウンカウントなんかで休んでいるのがミエミエ。いつものようにもっと短くて良かったな。なんか二人ともよそ行きのファイトのような感じ可笑しかったけど、あまりやり慣れないことはしない方がいいという感じ。エッジ、リーガルともに普段は本当はもっと出来ると思ったのだが。

それでも観客は一つ一つのムーブに大声援なので、それはそれでいいのだが、なんかあまりの声援は選手を育てないというのを実感した。それと基本的に今日のジャパンツアーは普段の流れの番外編みたいなものだから、タイトルマッチは多いが主要タイトルの交代は無いなという感じで、ブックも読み易い。案の定チャンピオンの勝ち。

2.×マイティー・モリー (片エビ固め 6分26秒) リタ○

ここで女子プロ。コスチュームはセクシーなんだろうが、如何せん2Fの私の席では良く分からなかった。横浜アリーナは2F席の客用という感じで中央の四方にモニターが設置してあるのだが、入場時とかには映像が流れるのだが、試合に入るとWWFのロゴになって映像がストップしてしまう。試合中も流してくれればと思ったなのだが、あとで考えるとあれで、客の視線をリングやモニターと散漫にならないようにならないようにしたのかもしれない。

試合はというと、リタはラナ系の技を出して大喝采を受けていたが・・・あとは言うまい。アストレスよりは上手いとしか言い様がない。

3.WWF欧州選手権試合
×キング・ハク(挑戦者) (体固め5分37秒 )D・D・ペイジ○(王者)

DDPなんてもう上がりと思っていたら、結構の人気。というかこの日の人気なんて分からないけど。だけど、DDPでこれなら、ロックが出て来た時にはどうなるのかと、少し期待したりもする。試合は前の2試合よりも少し面白かったけど、別にどうってことはない。

4.×ザ・ハリケーン (9分エビ固め) ショー・フナキ○

カードは発表されているけど、試合順はバラバラになっており、本来は第一試合にラインアップされていた船木がいつ出てくるのかがお楽しみだったのだが、ここでやっと出番。しかも自分のBBSでは自分は出ないとずうっと言っていたTAKAみちのくと一緒に。

TAKAは試合は無いが、船木のマネージャーに専念。この試合途中での殿と私の会話。
殿「TAKAはこれでギャラが出るんかな?」
マ「だって、仕事しているじゃないですか。」
殿「そうやなぁ、確かに仕事しとんなぁ。」

ということで、やっている二人よりもTAKAに目が映ってしまう程いい働き。逆に言うとTAKAはいろいろな所で揉まれて入るんだなというのを改めて実感させてもらった。これを見たCIMAはどう思ったか。

この試合で凄いと思ったのが、普通なら船木は日本に凱旋になるということで、この日くらいはベビーになってもいいのだが、途中からやることなすことブーイングになってしまった。今日の客は良く知っているんだね。本当にマニュアル通りに動くよ。

5.WWF世界タッグ選手権試合
○ビリー チャック(王者組) (9分20秒体固め) M・ハーディ× J・ハーディ(挑戦者組)

正直律義に日本人好みに合わせてファイトをしている今迄の試合は少し私にはつらいものがあったのだが、この試合は個人的に少し面白かった。特にビリーとチャック(2Fからだとどっちがどっちか分からなかったが、それはハーディズ・ボーイにも言えることだが)が白々しい位の受け方が可笑しかった。広田はこういうのを見て研究しているんだろうな。ただ、後で聞くとハーディズ・ボーイはもう動きが鈍くなっっているそうだ。

まあ、だけどいつもと言うなら、エッジ達もそうだし、なんだかんだ言ってこいつら今日は会場の異常なテンションで緊張しているのではないかという気もしてくる。とにかく、こういうコメディタイプの試合は好き。しかも両者ともいろいろな意味でお約束の受けを見せもらい私としては良し。かなりベタだけど。

ここで休憩。

6.WCWクルーザー級選手
×キッドマン(挑戦者)(スティックキック11分38秒) TAJIRI○(王者)

とにかくメイン以外試合順が分からないので、これがセミかと思ったが、休憩明けに登場。文字通り田尻の凱旋試合だが、歓迎振りももの凄い。カード的にもこれなら好試合を期待できるし。

ただ、試合はというと私の目からすると、思った程スイングしない。キッドマンの動きが重い。まあ、それでも客受けは良く、大喜びなので、それはそれでいいのだが。田尻はでかい相手とやらせた方が面白いな。まあ実際はあの歓声を聞いていれば試合内容なんてどうでもいいんだけど。

ここでリック・フレアーがオーラ丸出しで登場。過去自分が渡り合ったマットや日本での対戦相手を語るのだが、好感度はマックス。放送席にいるムトちゃんは、最後にグレート・ムタと言われ、試合前はブーイングも食らっていたが、ここでは大声援。
すると、リーガルが乱入し、フレアーがエルボーから4の字の制裁をしこれまた大喝采に。nWoは「新日本vsUインター」をパクったらしいが、このへんは猪木をパクったのかな。
このへんで天龍も出て来ると真剣に思っていた私は隣の人に真性のアホだと思われたみたいだ。

7.×ババレイ・ダッドリー ディーボン・ダッドリー (体固め 11分08秒) ケイン○ ビッグショー

これまた、デカイ奴にちっこい奴がどう動くかという試合だ。前のタッグでもそうだが、WWFの場合セルというかやられっぷりのいいこと。白々しさがアメリカのB級コメディーという感じで、なかなか笑わせてくれる。最大の見せ場は、ちょっかいを出すセコンドのステイシーがビッグショーにお仕置きで真っ赤なTバックを披露されて、お尻ペンペンされるとこかな。

8.統一世界ヘビー級選手権試合
○クリス・ジェリコ(王者)(片エビ固め 20分53秒) ザ・ロック×(挑戦者)

日本ではチャンピオンから入場するということはまず無いのだが、ここはザ・ロック、挑戦者ながらトリで入場。前にマクガイアーのホームラン記録の時にスタンドがフラッシュで真っ白になったという映像があったが、それと同じ光景。まあ、状況は阿鼻叫喚とでも言っておこうか。

先に入場したジェリコは放送席のムトちゃんにビンタをしたり、小悪党ぶりを見せていい感じ。

試合はというと、悪くは無いが20分は長すぎる。この内容なら10分以内でもいいんじゃないかと思うんだけど。実際私の場合、SDでもつい長い試合でチャンネルを替えてしまうんだな。日本での王座交代は無いとは思っていたが、急所打ちで傷がつかないようにジェリコの勝ち。まあ、こんなもんだなあと思っていたら、これからが凄い。

打たれた急所を撫でながらロックが起き上がり、試合後にロック・ジェリコのコントコーナーの始り。オカマの意味を分からないジェリコを平易な英語で徹底的にからかいまくるのだが、約30分引き込まれまくりだった。最初に観客がウォーリーの通訳を拒否したのが功を奏したみたいだ。最後はロックボトム、ピープルズ・エルボーでジェリコを沈め、ロック様のナルシストショウ。両肩に星条旗と日の丸は抱えた姿は、もうごちそうさまとしか言い様がない。

ということで、雑感をタラタラと。

・さすがのWWFも前回の失敗があったので、今回はかなり日本の観客をかなり意識みたいだ。フレアーのスピーチや試合内容とかがいい例だろう。一方で、今回はCSで見慣れている連中が本場そのものを見たいという意識があり、そのへんの細かいスレ違いが妙に微笑ましかった。ノリリンさんによると文通相手が初めて会ったようだと言っていたが、確かにお見合いでぎこちないながらも上手くいった感じだ。

・最終的には負けはしたけど、ショウ自体がThe Rock on stage という感がした。WWFというより、ロック様御一行という感じで、ロック様の、ロック様のための興行だった感じだ。それで十分ロック様を堪能させて貰ったのだから十分なのだが、これで、オースティン、HHH、カート・アングル、アンダーテイカー、そしてビンス・マクマホンJr.なんかが出て来たらどうなるのか?そう考えると、WWFの単に一端を見せて貰ったに過ぎない感じがする。

・WWF側もこれだけ受けるとは思わなかったであろうが、これなら次はドームでもいけるんじゃないかと思ったのではないか。まあ、最初からドームでもいいような気がするが、まずは横アリというところが、慎重なWWFらしくて可笑しいのだが。平日にもかかわらず、私の隣は、大阪から来た闘竜の殿で、岡山からノリリンさんも来ていた。そういう人達が次に来るか。そして合言葉を全く違和感なく発せる観客達。むしろ、一般的というより、ある意味特殊な人達が集ったような気がする。この日の感触をそのまま5万人に移してもいいのかな。

・WWFにそれ程思い入れの無い私が感じたのは、この日WWFに思い入れがある人は、私がストーンズではなく、ミック・ジャガーのコンサートに行かなければならないという感覚と同じかなという感じがした。だけど、ミックと違うのは、皆んながお約束の落し所を分かっているところだ。これが、見事にあっている。こんなこといきなり出来るのは、ドイツ人と日本人くらいだ。自分で共有できる磁場を作り、自ら楽しんでいる感じだ。それはそれでいいのだが、私なんかが見るとなんか気持ち悪いね。少なくともこいつらと共有する世界は無いというのが実感。


結論は、この”事件”をWWFはどう扱うか。それに尽きるような感じがする。取り敢えず大きな出来事の最初の半歩のような気もする。




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