2/28修斗下北大会観戦記
■団体:修斗
■日時:2002年2月28日
■会場:北沢タウンホール
■書き手:うしをたおせ(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)
衝撃のアベカズ欠場で揺れたこの大会。試合開始時は随分席も空いてましたけど、最終的には
ほとんど埋まってましたね。

全選手入場の後、鈴木洋平選手が代表して挨拶。
予想通り緊張(^-^;)。ちょっとかんでました。
「日本ではなかなか見れない中井さんのエキシビジョンマッチやパレストラ興行ならではの柔術マッチが
あります。自分らクラスBの選手は荒削りだけど、頑張っていい試合を見せる」って感じのコメント。

今回欠場のアベカズさんがリング上からお詫びの挨拶。
「今回はすみませんでした。次頑張ります」と非常に簡潔に挨拶。四方に礼をして退場。

てなわけで観戦記へ。

第1試合 女子 フェザー級 5分2R
○星野育蒔(日本/米里倶人満(べりーぐっどまん))
×尾上佳子(日本/禅道会)
2R 4'28" TKO ※タオル投入

マァ☆ティンは髪をドレッド風に編み込んでオールバックに。勇ましい。基本的に顔立ちきれい。
サラサラの方がかわいいといえばかわいいが。いつもの黒い☆マーク付きのタンクトップ?にキックパンツ。
体はまんまるだが筋肉もついてそう。気合い入ってリズムに乗りながら登場。

尾上選手はやはりかなり長身。空手着の上だけ着て入場。緑帯をつけていたような。

1R
マァ☆ティンいきなりタックルでテイクダウン。ハーフに。パスして上からパンチ。
袈裟固めから小さなパンチをずっと落とし続ける。
セコンドのアドバイスに「ハイ!ハイ!」と大きな声で応える。
「(相手の体を)中に向けろ!」ってアドバイスに「ハイ!・・・・・中に??」と
試合中つぶやいて会場の笑みを誘う場面も。
マァ☆ティンは腕十字狙いへ。尾上はブリッジで逃げようとするも、マァ☆ティンはバランスとって
マウントに。そしてマウントパンチ連打しつつ、腕十字へ!腕は伸びるも尾上はポイントずらして耐える。
マァ☆ティンがまた上になってゴング。既に尾上の顔はかなり腫れる。

2R
尾上パンチで攻める。マァ☆ティン見事に両足タックルをカウンターで決める。インサイドからたまに
パンチ。しかし自分から離れる。またスタンドで尾上パンチで前に出る。マァ☆ティン中途半端な
タックルをしかけ、尾上完全に切る。そしてすかさずバックへ回りスリーパー狙い。
完全にバックマウントは取られたが、マァ☆ティンは冷静にインサイドに戻す。
マァ☆ティンはインサイドから鉄槌気味のパンチをガンガン連打。尾上の鼻血がひどくなり、
タオル投入。

マァ☆ティンは試合後リング上でインタビュー。
アドレナリンでまくりで、体ばっかり動いて言葉が出てこない独特のインタビュー(笑)。
なかなかかわいくて会場では好評。ちょっと恐いって声も女の子からはあった。

展開もあったし、お互いアグレッシブだったしいい試合だったと思う。
でもレスリング力に随分差があったからちょっと尾上選手はきつかったと思う。

スマックとかアックスとかってグラウンドパンチないんだね。うーんそう考えると修斗ルールって
エグいね・・・。スタンド打撃もまあそうだけど、グラウンド打撃があるとちょっとね。
今回も鼻血ブーだし。目腫れたり、鼻折れたりするのはやだな。
僕はグラウンドパンチがない方が好きかも。


第2試合 ウェルター級 5分2R
△小谷ヒロキ(日本/SHOOTO GYM K'z FACTORY)
△内村世己(日本/パレストラTOKYO)
判定 1-0(20-19,19-19,19-19)

内村選手、黒スパッツにやっぱりモヒカン気味の頭。メッシュ入り。

1R
内村前蹴り。小谷蹴り足取る。内村片足でしがみつく小谷にパンチ入れる。しかし小谷テイクダウン。
サイドに。内村ガードに戻したあと、潜り気味の動きを見せるが、小谷が潰してハーフに。
小谷はパンチ落とす。内村はスペースは作れるが、ガードに戻すこともタックルすることも出来ず。
内村たまに下からパンチ。

2R
内村ハイ。また小谷蹴り足取ってテイクダウン狙い。内村崩れるも踏ん張って逆に上に。
小谷冷静にガードを取り、腕を掴んでガード。隙を見て小さなパンチをバンバン入れていく。上手い。
殴られ顔を赤く腫らす内村だったが、中腰からボディを蹴りつつ大きなパンチを数発落としていく。
しかし小谷は終盤また冷静に下から細かいパンチをバンバン当てる。

2Rは小谷選手の下からのパンチの数、正確さと、内村選手の大きなパンチが相殺されたかと思ったが、
ジャッジは内村選手のパンチを評価した模様。で、1Rは小谷選手のラウンドだからドロー・・・。
うーん、小谷選手勝ちでもいいんじゃない?今回の下からの打撃は評価してもいいと思ったんだけど。

内村選手、期待通り気合いの入った試合。でもスタンド打撃もグラウンド打撃も粗いかな。

小谷選手相変わらず勝ち星に恵まれない。悪くないんだけど。


第3試合 02年度新人王トーナメント ライト級1回戦 5分2R
×村山英慈(日本/シューティングジム八景)
○小松寛司(日本/格闘サークルコブラ会)
判定 0-3(18-20,18-20,18-20)

村山選手はデビュー戦と同じくキックパンツ。

1R
小松タックル。足取る。村山片足取られたまま跳びヒザ見せる。村山一旦切るも、小松もう一つの
足を刈ってテイクダウン。村山ガード。小松はコツコツパンチ。コーナーに詰め、中腰からパンチ連打。
村山も下からパンチ。しかし終盤小松上からパンチ連打。

2R
小松粘りづよーいタックルでまたもテイクダウン。村山はガードからアームロック等仕掛けるが
小松は完全に防御。上からコツコツパンチを入れ試合を最後までコントロール。

文句なく小松選手勝利。確実なテイクダウン力で終始試合をコントロール。
村山選手はホントいいとこなし。完封されてしまった。

でも、お客からすれば一番つまらないタイプの試合かも。上から抑え込み判定勝ちってやつ・・・。
別に小松選手が悪い訳じゃないけど、こういう試合ばっかが増えたら客は辛いよね。


第4試合 02年度新人王トーナメント ウェルター級1回戦 5分2R
×大内 敬(日本/パレストラTOKYO) 
○尾松 賢(日本/格闘サークルコブラ会)
1R 3'02" TKO ※グラウンドパンチによるレフェリーストップ

大内選手、ISAMIの赤道着。しかもマッドサイエンティストのオリジナルパッチ付き。
うーん出来がいい。
尾松選手でかいね。178cmだっけ?ウェルターとしてはかなりでかく感じる。

1R
尾松、クラウチングスタイルから鋭い右一発。大内は組み付いて半身に。ビクトル投げから得意の足関節へ!
ヒールの体勢になりほぼ完全に極まる!キャッチが入り、大内絞り上げるも尾松耐えて体勢変える。
この時、バキバキ鳴っていたそうだが、尾松選手は顔にも出さなかった。
大内、体勢直しつつまたヒザ十字、ヒールを狙うも、やや距離が近づき尾松に顔面パンチを入れられ
はじめる。尾松は足を戻し、上体を起こし、下で執拗に足関を狙う大内に左右の激しいパンチラッシュ。
で、レフリーストップ。オマケン、ガッツポーズ!やや足引きずって退場。

大内さんらしい素晴らしい仕掛けで期待させてくれたが、タップさせるには至らず。こだわりすぎて
自爆してしまった。自分のスタイルで攻め込んだのは素晴らしいが、結果的にはあまりにも修斗向きでない
戦い方になってしまった。
オマケンは見事な激勝。でもちょっと特殊な試合展開なので、実力は計れず。次も期待。


第5試合 ブラジリアン柔術スペシャル・エキシビジョンマッチ 5分
−中井祐樹(日本/パレストラTOKYO) 
−三島☆ド根性ノ助(日本/格闘サークルコブラ会)
※エキシビジョンのため勝敗なし

三島さんは東洋柔術着。77kgぐらい。中井さんは虎。68kgぐらい。

もちろん、エキシビジョンマッチならではの凄まじすぎる動きは追えなかったが簡単に。

まず中井引き込む。ダイナミックに外側からパスを狙う三島。しっかりついていく中井。
中井は相手の懐に入り込んだり、得意のハーフからの返しを狙ったり、帯を取って揺すぶったり。
三島はガードの中井を持ち上げて、そのまま回る回る回る。で、疲れる。
中井は左手で帯取って、ファビオっぽく見事スイープ!そして足を捌いてパス!スルッとマウント!
うーんお見事!その後もめまぐるしく動き回る二人。どんどん動く中井。インサイドでまたも持ち上げ
回りまくる三島。巴投げ風に返してマウント奪う中井。最後は三島が完全にスタミナ切れだったが、
かなり会場も盛り上がった5分間だった。

中井さんはマイクを持ってアベカズさん欠場を観客に深く深くお詫び。そして急遽出場の三島さんに感謝。
「現役のトップシューターと手を合わせることが出来てうれしい」
「柔術はすごい競技人口増えている。柔術は一部(プライドファン(笑))で嫌われてるけど、
 楽しんで下さい」
「今度プロ柔術の大会が5/1にある」って感じのコメント。
三島さんは「ギは暑くてスェットスーツみたい。5分スタミナが持たなかった。チャンピオンになりたい。
やらせてほしい」って感じ。


第6試合 ブラジリアン柔術アダルト紫帯チャレンジレーヴィ級 7分
×富樫健一郎(日本/パレストラHIROSHIMA) 
○中山巧(日本/パレストラTOKYO) 
判定(ポイント0-2)

うしシューターは無理Tを着て入場。青マシャードに着替える。
富樫選手は相変わらず渋い柔道着。でも入場はドラゴンボールのオープニング曲。

中山、富樫同時に引き込むも、やや中山早く下に。右手で富樫の右袖を掴んで、両足を腰、肩に当てて
下からプレッシャー。富樫は足を捌いて右から何度かパス狙いも中山足を利かせて戻す。
中山は自ら頭を支点に回転し、そのまま三角狙い。その動きで富樫のベース崩しを狙う。
スペースが出来たところ、中山は裾を掴んで起きあがりタックル気味に。富樫も思わず引き込む形になり、
リバーサルの2Pが中山に。中山ハーフまで行くが、富樫も帯を取ってプレッシャー。ガードに戻す。
中山の帯がほどけブレイク。再開後、富樫が今度は引き込む。中山は修斗でも見せる、立った姿勢から
ヒザを入れてすり抜けるパス狙い。しかしさすが富樫襟を持って引きつけ凌ぐ。

それほど派手な展開はなかったが、見事うしシューターが勝利。試合後中井さんに紫帯を授与された。
めっきりシューターのイメージが強く、柔術やってる姿なんて昨年は全然見れなかったけど、
最近の特訓の成果があったのか結果を残した。修斗では絶対下にならないイメージのあるうしシューター
だが、しっかり引き込んで下から仕掛ける器用さにびっくり。

次は来月のコンバットに出場予定?そして春以降は修斗で復活かな?


第7試合 ブラジリアン柔術 アダルト紫帯レーヴィ級 7分
○鶴屋 浩(日本/パレストラMATSUDO)
×桑原幸一(日本/無所属)
判定(ポイント2-0)

鶴屋さんはファイター。桑原さんは青クルーガンズ。セコンドにはシッシー、和道さん、カツ吉田。

試合開始後いきなり鶴屋タックル!桑原引き込む間もなく鶴屋に2P。
この後は延々7分間桑原さんが下から仕掛け続ける。凄まじい勢いの三角、ホレッタ気味の仕掛け、
スペースが出来るとタックル。鶴屋が起きるとクォーターポジションから潜り気味に攻める等々。
その技のコンビネーション、多彩さ、スピードといったら素晴らしいの一言。正に7分間攻め続け、
その動きには柔術経験者だったら誰もが驚嘆したはず。
しかししかし、その仕掛けの全てを凌いだのが鶴屋。ヒザと右手の突っ張りでベースを保ち続け、
何度も体勢を崩されるが、そのたびに驚異のバランスで凌ぐ。1,2回ロープ際だったため、凌ぎやすかった
であろう展開もあったが、最後まで凌ぎきり勝利をものにするのがいつもの鶴屋流。相変わらずの
危険察知能力とバランス、勝負強さを見せてくれた。

鶴屋さんは今度海外で修斗の試合をするそうだが、早く日本で修斗の試合が見たい。

桑原さん、またも結果が出なかったが、最も柔術的な動きを感じさせてくれる選手。非常に好きです。
全日本であれ、プロ柔術であれ、今度は結果を期待。


第8試合 ウェルター級 5分2R
○村濱天晴(日本/WILD PHOENIX)
×鈴木洋平(日本/パレストラTOKYO)
判定0-3(18-20,18-20,18-20)

村濱選手相変わらず凄いスパッツ。目立つのいいが、サイドの肌色スパッツが・・・・(^-^;)。
個人的には昔の方がかっこよくて好き。
鈴木さんは髭をたくわえてちょっとワイルドに。

1R
村濱ミドル。そしてタックル。両脇差して得意の持ち上げてからのテイクダウン。サイドに。
上四方からずっと抑え込み。パンチもあまり出さない。終盤両足取ってアンクル狙い!そしてヒザ十字へ。
鈴木は足抜きつつボディへパンチ連打。

2R
村濱タックルでテイクダウン。ハーフに。そこからアームロック狙い。じっくりハーフをキープし、
慎重な戦い。終盤マウント奪取!そしてパンチ連打。うつむいた鈴木をバックからスリーパー狙い。
で、ゴング。

試合後インタビューでは
「マッチョになった。マッハ、ルミナの次に応援して欲しい」とかとか。ちょっと外してたかな(^-^;)?

村濱選手が鈴木選手のいいとこを全て消して完勝。前以上にレスリング力が強くなった気がした。
でも倒した後はいつになく慎重な展開で、村濱イズムは足を取りに行ったことぐらいか。
今年へ結果を残しつつ、相変わらずの派手な戦いぶりを見せてほしい。

なにはともあれアベカズ欠場が残念でならなかったこの大会。
とにかく体調を整えての早い復活を切に期待。

今回の下北はエキシビジョンマッチ最高。柔術マッチまあまあ。修斗いまいちって感じか。
やっぱ抑え込んでいる時間が長い試合は一見さんにも評判悪いよね。
あと応援団の盛り上がりっていうのも大事。1月の下北はそう言う意味ではよかった。




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