2002.2.22 The BEST
■団体:THE BEST
■日時:2002年2月22日
■会場:後楽園ホール
■書き手:maya(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)
「MMA The BEST」は、プライド本戦出場への登竜門としての役割を果たすらしい。今迄KOTCがプライドのトライアルのような感じであったが、BESTもKOTCを意識してか、後ろの方はほとんどKOTC経験者である。日本人選手層を広げるには絶好の企画であろう。あくまでも、主旨だけはということだけど。

そういう高尚なコンセプトの上、もの凄いカードだ。いわくつきの奴をわざわざ集めたというか、なんかお笑い選手権のような感じである。なんか、やっぱDSEは感覚が飛んでいる。

客の出足は悪かったのだが、途中からほぼ満員に。客層は把握出来ず。有名人も多数来場しているみたいで、エンセンなんかも客席で見ていた。進行はプライドらしくスタイリィシュという感じで、ああいう所をSGは見習うべきだ。ある筋からよると、またクラウドを使うらしいが。演出は後楽園ホールなのに両側に入場ゲートを設け、バリライトがバリバリではっきり言って過剰。そりゃZepp Tokyoとかでやるのなら分かるけど、後楽園ホールには似つかわしくないな。リングはオクタゴン風に八角形で、T2Pより面積は広いみたいだ。一応これは成功ではないか。


1.○光岡映二(RJW/Central、171.79) [2R 判定 3-0] アンソニー・マシアス●(178.72)

光岡がTDを取り、終始有利なポジションを取るが、先には進まずコツコツとしたパンチでポイントを稼ぐ。まあ、見ている方としてはどうってことの無い試だ合が、あとで考えればこの試合がまともな方だったとは。判定で勝ったからと言って、これで本戦進出というのは難しい所だろうが、光岡は悪くはなかった。決定力が無いだけで。
だけど、2R5分で良かった。

2.●マンモス佐々木 (FMW,188,120)[1R 0'25" フロントチョークスリーパー] 金宗王○ (誠GYM、186,108)

マンモス佐々木はセコンドにチョコ、新宿鮫を従え入場。セコンドが"FMW"のロゴの入ったスポーツタオルをかざし一部から声援を受ける。

試合はというと、佐々木がいきなり猛ラッシュをかけ、ひょつとしてと思わせたが、スタンディングであっさり首を締められて終わり。練習したのかと問う気もないが、こういう行き当たりばったりで没落を招いたFMWを象徴する試合。

本当にこの大会が、プライドの登竜門というのなら、金の相手は違う相手にするべきではないか。

3.○高瀬大樹 (和術慧舟會,182,85)[2R 判定 3-0] ジョイユ・デ・オリベイラ ●(アカデミア・ブドーカン,168,78)

ネットではその発言で少し話題になっている大樹クン。口ほどに体も動くのか注目。一方は、入場で焼き鳥になってしまったオリベイラ。気の毒だとは思ったが、次の火消しのセンスの無さに目を覆ったが。やっぱシューターはあれこれやったらダメだ。

高瀬、果敢にタックルに行くが、体が流れてしまい仕掛けても逆に上を取られてしまう。三度目でやっと有利なポジションになったが、決定力が無く終わり。

まあ、勝ちは勝ちだけど、口程でもないような感じ。大体身長14センチ、体重7キロ差を考えると、マッチメーク側としては、勝って下さいと言っているようなもので、これも本戦進出はないな。

4.○ジャイアント落合(怪獣王国,185,130) [1R KO 2'00"] 西田操一●(177.144)

これぞ、DSEが揃えた超キワモノマッチメークだ。顔合わせだけでもなんか楽しい。西田はプライドのエンセン戦でファールカップを付けるのを忘れ大袈裟な入場を二度やり、エンセンの怒りを買い、あっさり首を締められて終わった巨漢空手家。

一方の落合は今迄のアフロとヒゲを落し、少し真面目モード。さすがに、これだけキャラが被る相手にガチで負ける訳にはいかないという所か。

試合は西田の腹の出かさが目立つ。自分の腹にリーチが届かないのだから、当たる訳がない。途中落合にワキを差されてアップ、アップしている所もなんか滑稽。これで勝てるはずはない。

この試合を見ての感想は、BESTというのは、プライド本戦へのトライアルではなく、プライドに出たいと思っている選手に最後通帳を出す大会なのかなと思ってしまう。あまりのブザマさに客席でニガ笑いしているエンセンが印象的であった。

5.○江宗勲(和術慧舟會,183,100)[2R KO 1'19"] アミール●(ジョー・モレイラ道場,183,93)

KOTCで松井に判定勝ちしているアミールとキャリアはまだ乏しいが、バトジェネ、KOTCと着実に階段を昇っている江。やっと、この日の大会の主旨に合う試合だと思う。

試合は終始打撃の応酬だけど、江が終始有利なのは確かだが、これだけ圧力を与えているのだがら、グランドに移せば圧勝なんじゃないかと思いながらも、本人はスタンディングの打ち合いにこだわる。まあ、それでKOを取ってしまったのだから見事としか言い様がない。

なんか、やっと、少し見せて貰ったという感じ。これで江はプライド本戦出場でしょう。

6.○今村雄介(高田道場,170,100)[1R 0'33" スタンディングアームロック] ジョー・サン●(ジョー・サン・ドー,165,100)

進行はさくさく進んで、もうメイン。心情的には早く終わってもらった方が有り難いが。

まずは、ジョー・サンの入場。キモのマネージャーとして胡散臭さをアピールしてきたのだが、K-1では角田ともやったらしい。入場ゲートで虎柄のTバックビキニを付けマッチョ振りを見せるが、審判団にファールカップをつけてないことを指摘され、再度やり直し。ここで、昔使った西田ネタを使うとは。ファールカップはセクシービキニでは覆い隠されず、ビキニの下にファールカップが出て来る、なんともみっともない格好で場内の失笑を買い、今村の入場時にも、南側に向かって大股開きのパフォーマンス。

試合はというと、スタンディングで腕を痛めたということで、あっさりタップ。何処で痛めたのかも良く分からないが、要は全く試合まではヤル気がない様子。なんともしまりのない終わり方である。まあ、これが途中の試合ならまだ笑えるが、メインの試合でやることではないだろう。相手をさせられた今村も少し気の毒。こんなので勝ってもなんの自慢にならないだろう。なんか人を食っているというか、完全に客を舐めているな。

それにしてもね。プライド出場へ新人を発掘するトライアルマッチだと思っていたが、どうやらそういう訳でも無かったようである。メモ8さんがDSEは総合を底辺から育てる気などまるでないということがハッキリわかったと、言っているのに全てが集約されている興行で、少なからずDSEに対し違和感を持っていた人達は余計深まったのではないか。そもそも見る方の観点が違っていたと言われればそれまでだが。

主催者側の趣味で本来試合に出すべきでない選手を、こちらに出して楽しむというのは分かるけど、付き合わされた若手の選手は気の毒だ。なんかこの大会に出たこと自体キャリアに傷がつきかねない。救いがあるとすれで、このファックな興行から一時間半で開放されたことぐらいか。1万円は授業料だな。




本稿の著作権はすべてKANSENKI.NET及び「書き手」に帰属します。

戻る
TOPへ