宇野を倒した男、発進。
■団体:KOTC
■日時:2002年2月9日
■会場:カリフォルニア州サンハシント・ソボバカジノ
■書き手:ひねリン(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

インチキ取材記が続いたKOTCですが、今日は普通の観客として観戦してきました。だからバックステージネタはナシです。すると、あんま特筆することないんですよね。いつものように4000人以上入って満員で、会場のスクリーンはひとつ増えて三つになって、メインの選手にはクリップが流れ、恒例の花火もヴァージョンアップして豪華な大会でした。ごく一部のマニア向けにマイナー選手達のことを細かく書くのもアレなので、さくさく行くことにします(それでもマイナー話ばかり)。

前座試合に出た無名選手達の中で、一人注目選手を挙げるなら、コンバット・グラップリング所属のジョー・スティーブンソンですかね。第一回KOTCのヴィデオを観たことある人なら、クリス・ブレナンとケンカマッチをやったぽっちゃり気味の子供を覚えてるでしょう。そう。あの、三角締めでタップしても離してもらえず、死にかけたかわいそうな坊やが彼です。今では体つきも顔つきも見違えるように精悍になっています。レスリングも極めも強い(生意気さだけは変わらない)。今日は格下の相手からサイドを取ったあと、わざわざその体勢で持ち上げてスラムする見せ技を二回やって涌かせてから、チョークで完勝。まじ今ならブレナンとやっても勝てるかも。

そしてこの日の前座では、もう一人大注目の超大物選手がNHBデビューを飾りました。去年のアブダビの一回戦で宇野薫を3-0で完封したBJJ黒帯の、フェルナンド・ヴァスコンセロスです。RAWチームで指導員やってるので、レスリングもばっちりみたい。この人、宇野より二回りくらいでかいです。ブスタマンチを筋肉質にしたみたいな脂肪の無い締まった体で170ポンド(76kg)。試合は開始同時に両足タックルでヴァスコンセロスがテイクダウン。立て膝で相手の股間を超えてハーフ→サイド→ニーインザベリー→マウントでぼこぼこ殴って、相手になにもさせず完勝しました。
次どこで誰とやるんでしょうね? UFCでもプライドでも全然おかしくない。あ、相手の名前を書くの忘れてた。ハワイのジョン・クリソストモです。やっただけ偉い。ほとんど極まりかけてた、サイドからのアメリカーナから逃げたし。

また、休憩時にいくつか発表がありました。

1)残念ながらUFCでは脱落した、琉球王国の血を引く戦士ファビアノ・伊波登場。6月にKOTC出場を表明。

2)ケンシャムくんが登場。つい先日ロスで猪木先生といっしょに作ったドン・フライくんとの不仲アングルをアピール。時差半日以内でこっちで放送されることになった次のプライドでの、フライとの決戦をアピール。ケンシャム「お前らの中にドンのファンいるか?(会場ブー)」「じゃあ俺のファンは?(会場ワー)」みんないい人だなあ。

3)5月のKOTCは、なんとPPV中継で行われると発表。ホントにぃ? ローカルじゃなく、(こっちでプライドを放送してる)ディレクとかが付くのか? 詳しくは続報を待て、ってことみたい。

ってことでメインの三試合に行きましょう。

ディーン・リスター vs ジェイソン・フリン

柔術家のリスターが、9戦無敗と発表されたミレティッチキャンプのフリンとの関節技合戦に勝って前回の雪辱。サイドからキムラを仕掛けて、最後はヘッドシザースも加えてタップを取る。

KOTCフェザー級王座決定戦 チャーリー・ヴァレンシア vs デイブ・ヴェラスケス

前にこの二人はグラジエーターで、「KOTCフェザー級王座決定戦」をやってヴァレンシアが勝ってるはずなんだが、なぜかまた決定戦。カレッジのdivision 1で活躍してたという、レスリング技術の高いヴァレンシアがテイクダウン→ハーフ→マウント→バック→チョークとつないで1Rで完勝。ヴァレンシアは前回も相手を45秒でタックルから逆さに落として肩を脱臼させて圧勝してるし、KOTCのこの階級(63.5kg以下)では敵無し状態ですね。修斗あたりに参戦したほうが良さそう。背が低いのでこっちでは「ミニミー」とか野次られてるし。興味ありません?>修斗関係者の方 ちなみにこの人、去年ある柔術大会で俺と同じ部門に出てたんですよ。俺は彼の横顔をちらちら盗み見してたけど、怖いのなんのって。「当たりませんように!」と心で祈ってた。俺が無事一回戦で負けたから杞憂に終わりましたが。はい。

KOTCヘビー級王座決定戦 エリック・ペレ vs ダン・ボビッシュ

リングスファン(笑)にはおなじみの半ケツペレ、今日はなんか、MMA界ではやりの黒の体ぴったり密着シャツを着てて、今まではTシャツで隠されていたぷよ体型が丸出しになっている。肥満のおばはんが無理矢理タイツはいて肉がはみ出してるみたいな感じ。対するボビッシュも超ヘビーだけど、筋肉ぱんぱん。この人あんま知られてないけどちょっと凄いですよ。過去ベネトゥーやジョンストンに勝ってるレスラー。試合は巨漢同士によくある、ひたすら相撲しながらの、膝とパンチの応酬。金網に押されてたペレのほうがスタミナ切れ(?)し、2R序盤でパンチの連打を食らい、背中を丸めガードを固めて棒立ち状態に。そのまま膝を入れられて、さらに丸まって崩れ落ちて終了。もしかしてボビッシュ、相当強いんじゃない? それはそれとして本日の教訓。やっぱあのタイプの服をデブが着てはいけない。

ってことで、日本勢は出なくなったけど、相変わらず盛況なKOTCの観戦記でした。

あ、最後にひとつ思い出した! 前座試合に代打でフィリップ・ミラーって選手が出てきて、相手を子供扱いして勝ってた。どっかで聞いたことある名前だなーと思ってたんだけど、大山しゅんごに勝った選手じゃんか。彼も無敗なんですよね。そのうちでっかい舞台に上がってくるかも。



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