目覚めの時。
■団体:PANCRASE
■日時:2002年1月27日
■会場:後楽園ホール
■書き手:ほいほい@爆発(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

いくら日曜とはいえ12時開始の昼興行。
カードは面白そうなカードが揃ったけど、本戦が4試合だけ。
にも関わらず、超満員。そして恐ろしいほどの熱気。
最近の見た興行の中でも、ここまで試合前から出来あがっちゃってた興行は見た事ない。
これがタフ協賛のヤンジャン効果があるのかもしれないが、これは凄い。
今年のパンクラスは、選手の意識も変わってきているよう。
東京、横浜道場が合併し、パンクラスISMとなった。GARABAKAに影響を受けての事というのは、
まず間違いないだろう。
意識の改革は、団体の発展に繋がっていく。そう思わされた一瞬だった。



第1試合 鈴木みのるvs宮沢熹一

昔、お菓子のおまけについていたようなちゃちなマスクを被ったキー坊に場内失笑。
中身の宇野も、相当恥ずかしかったに違いない(笑)
鈴木は、いつも以上にイキイキとした表情で場内を沸かす。
やっぱり、この人は根っからプロレスラーなんだろうなぁと思った。
3分間、鈴木はらしさを存分に発揮する。素敵だ、みのる。
今年は、横浜一番星。

△みのる(3分00秒 エキシビジョンの為勝敗ナシ)△キー坊



第2試合 菊田早苗vs岩崎達也

元極真の岩崎、見事なまでのブクブクぶり。
まるで豆タンクのような姿で蹴りを放つ。言葉がでません…。
一方の菊田、相手を引きたてつつ、スイープやパスで魅せる。さすが元Uインター(笑)
菊田、この手のプロレスやれば、けっこういい線いくんじゃないかな?
試合後、PRIDE出陣を表明。
あの時とは違う菊田。それを証明すべく、悪魔の巣食うあのリングへ向かう…。

△菊田(3分00秒 エキシビジョンの為勝敗ナシ)△岩崎



第3試合 渋谷修身vs久松勇二

急遽出場となった久松先生。
よほどいい練習をしていたのか、代打とは思えない程、良い動きを見せる。
テイクダウンを奪うとあっさりとパス。そして、相手の頭を足で固定してからのアームロック狙い。
成す術なく防戦一方の渋谷。やっぱり、調子が悪いのか?心なしか覇気もないような…?
1R終盤に仕掛けたヒールホールド。これが答えだったのかもしれない。
2R、下からのヒールホールドで1本を取った渋谷。
これを狙っていたのかもしれないが、やはりそこに行き着くまでの印象が悪過ぎる。
思考錯誤しつつ変化の見える渋谷が爆発する時は来るのだろうか…?

○渋谷(2R 0分46秒 ヒールホールド)×久松



第4試合 石井大輔vs秋山賢治

空手vsハイブリッドボクシングという構図が興味をかきたてる。
1R、スタンドレスリングで優位に立った石井が打撃を絡めながら押し込む。
秋山は押されっぱなしでいいとこナシ。どこか苦しそうに、ハァハァという息遣いだけがこだまする。
2R、石井が態勢を崩し、秋山がバックからスリーパーを狙う。
が、調子の良さそうな石井をこれを難無く跳ね除け、上を取ると強烈なパンチ一閃。
秋山がパンチの効いてる瞬間を逃さず、連打しレフェリーストップ。
石井のスタイルは、どうしてもスタンドレスリングを制さなければいきて来ない。
う〜む、このスタイルの限界はもう来ているのかも。

○石井(2R 3分01秒 T・K・O)×秋山



第5試合 佐々木有生vsKEI山宮

4連続1本勝ちで波に乗っている佐々木。
その調子の良さが序盤に穴となる。
山宮は、斬れの良いパンチで佐々木を倒す。
ダウンを取られ、試合をストップされてもおかしくないようなクリーンヒット。
上になりパンチの連打で追い詰めようとするが攻めきれない。
スタンドに戻り、またパンチで佐々木をダウン気味に倒すもののまたもや攻めきれず。
徐々に回復した佐々木のペースになっていく。
マウントを取った佐々木は、バックをとりスリーパー狙い。
何とか凌ぎ、ひっくり返した山宮だが、佐々木がうまいスイープを取ると、
パス⇒逆十字と流れるように1本を取る。
1本を取った佐々木は勿論見事だったが、山宮も一皮剥けたような印象を受けた。
パンクラス内で敵対する者同士の意地が相乗効果となって現れた結果なのかもしれない。

○佐々木(1R 4分29秒 腕ひしぎ逆十字固め)×山宮



第6試合 近藤有己vs佐藤光芳

一見地味だけど、凄く興味深いカード。
前回の郷野戦で著しい成長を見せた近藤。
そして、ねちっこいタックルで相手を倒し、押さえ込むのがうまい佐藤。
近藤の成長の真価が問われる一戦。
1R、ゴング開始直後、佐藤のタックルと近藤の飛びヒザが交錯する。
佐藤がうまくテイクダウンをして何とか一命は取りとめる(笑)
ねちっこく攻める佐藤に対して、近藤は下からの三角を見せる。三角の態勢のまま1R終了のゴング。
2R、スタンドの近藤はやはり強い。飛びヒザをクリーンヒットさせ、倒れた佐藤の上に乗り、パンチの雨あられ。
これで流血し、攻撃の効いている佐藤をみたレフェリーがストップ。
近藤の強さは本物だった。これで今年の近藤からますます目が離せなくなった。
その実力を世間に知らしめる為の舞台は…?

○近藤(2R 0分32秒 T・K・O)×光芳


今まで密かに蓄えてきたものが、一気に爆発した感じを受けた。
今年は、パンクラス内外で勝負をかけてくるだろう。
それがどう転ぶかは、どう繋がっていくのかは、サイを投げてみなければ解らない。
が、これだけは言える。
今年は嫌でも注目せざるを得ない状況になるだろう。
爆発の時は、もう目の前まで来ている…ような気がする。




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