1/25修斗下北大会観戦記
■団体:修斗
■日時:2002年1月25日
■会場:北沢タウンホール
■書き手:うしをたおせ(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)
今年初の下北興行。K’z興行なので、修斗だけで全7試合。下北としては随分盛り上がっておもしろい
大会だったと思います。では、観戦記を。

第1試合 ミドル級 5分2R
×福本洋一(日本/和術慧舟會)
○菊地 昭(日本/SHOOTO GYM K'z FACTORY)
1R 3'18" 腕ひしぎ十字固め  

菊地選手はサッカー・イギリス代表のユニフォームを着て入場。黒いスパッツ。
福本選手も確か黒いスパッツ。細身なんだけど、肉がたるんでたような・・・。

菊地グローブをあわせるといきなりタックル。テイクダウン。福本ガードを取るも、菊地パス。
福本の顔をヒザで押さえつつパンチを入れる。そして腕十字狙い。そして上四方に。
福本スペース作って起きるも、菊地バック制しバックマウントにそしてマウントに。
上四方に移行し、腕十字!福本上体起こすも腕は抜けず。タップ!

試合後福本選手は「タップしていない!」といったアピールをしていたようだ。
でも僕からも思いっきりタップしているように見えたんだけど・・・。

K’zの寝技怪人と言われる菊地選手が前評判通り圧勝!うーん強い。
まあ最初から最後まで菊地選手ペースだったんで、菊地選手の悪いところ、福本選手のいいところが
全く分からなかった。菊地選手の打撃も見たかったんだが。それだけクレバーってことか。
まだ1戦目だが、並の選手じゃあの寝技から逃げるのはきついかも。
弘中に続いてミドルの新星登場。今後が楽しみ楽しみ。
でも新人王トーナメント出ないんだよなー・・・。減量期間との関係?とか。残念。

全くいいところが出なかった福本選手。でも新人王トーナメントに出ること決定。汚名返上なるか。


第2試合 バンタム級 5分2R
×赤崎勝久(日本/SHOOTO GYM K'z FACTORY)
○阿部マサトシ(日本/AACC)
判定0-3 (18-19,18-20,19-18)
※2Rグラウンド状態の相手への顔面蹴りで、赤崎に減点1あり

阿部選手、阿部兄の弟らしくおしゃれな出で立ち。きれいな赤と黒をベースにしたスパッツ。
そして同じ色の組み合わせのヒザサポーター。うーんかわいくておしゃれ。
AACCTシャツもGOOD。さすが阿部兄。元RJWのファッションリーダーだけある。
それにしても凄かったのが、阿部応援団。総勢30人以上?一部は揃いの鉢巻き。入場時から手拍子と
大歓声。すんごい盛り上がりだった。

1R
阿部タックル。赤崎アゴを押して上体を遠ざける。赤崎片方差し返す。阿部コーナーに詰めてヒザ。
阿部反り投げ!潰されかけるも、そのまま強引にブリッジしサイドに。赤崎足を入れて蹴って突き放す。
阿部またもタックルしコーナーで膠着。赤崎揉み合いから倒れ、すかさずヒールに。阿部は逃げながら
マウントに。そしてパンチ。赤崎TKシザーズからまたもヒールを極めかけるが、阿部回転して場外に
逃げたところでゴング。

2R
赤崎右フッククリーンヒット。阿部タックル。赤崎ガード。顔を蹴って牽制するが、思いっきり座っている
阿部の顔面を蹴りまくり中断。減点1。この後の試合もそうだが、この大会は比較的減点をすぐ取るように
しているように見えた。反則には厳しくするっていう審判部の宣言どおり。
再開し阿部跳びヒザ狙う。赤崎は待ってカウンター狙い。ここら辺のスタンドの攻防は完全に赤崎ペース。
しかし赤崎が連打したところを阿部が完全に踏み込み脇を差してテイクダウン。ハーフに。
そして足を抜いてマウント&パンチ。赤崎反転してインサイドに。そしてまたもヒール。
いい感じで入るが、阿部は体を捻って回転して逃げる。そして足を取られたまま上になりパンチを落とす。
そして今度は阿部もお返しとばかりにヒール。阿部がインサイド戻ってゴング。

この日のベストバウトかな?非常に動きがあったしお互い持ち味が出たし、それぞれ応援が激しくて
盛り上がりまくった試合だった。いやー下北でこの盛り上がりは久々。

阿部選手、突き抜けたものは感じないが、打撃もそこそこ。レスリングとポジショニングはなかなか。
いい選手だった。新人王トーナメントにもこれから参加するし楽しみ。

赤崎選手いい選手なんだが・・・。今回も負けてしまった。しかもまた減点絡みで・・・。
また相手のいいところを引き出す戦いで・・・。打撃上手いんだけど、ちょっと打つと懐入られる
ところがあるんだよな。あともう少し極めが強ければ・・・。でも打撃と足関節に偏った選手なんて
いまどき滅多にいないんでこれからも応援します。


第3試合 2002年度新人王トーナメント ライト級1回戦 5分2R
△田村彰敏(日本/格闘結社田中塾)
△風田 陣(日本/ピロクテテス新潟)
判定1-0 (19-19,19-18,19-19)
※2Rローブローで風田に減点1あり
※ドローだがポイント有利のため、田村が2回戦進出

風田選手、さすが元MAキックランキング3位。キックパンツとモンコンを身につけて入場。
田村選手は相変わらず右翼カラーバリバリの田中塾法被と燃える真っ赤な赤いスパッツに不動心の文字。
田村選手の師匠はご存じ田中塾塾長で恐い恐い田中さん。その田中さんがキック時代に負けているのが
そう風田選手。つまり弟子の田村選手が行うリベンジ戦でもあった。

1R
田村グッとアゴを引き、相手をにらみつける。そして右ハイ、パンチ。特に左フックを鋭く放つ。
そしてなんと組むと首相撲からのヒザをガンガン仕掛ける。どっちが元キックボクサーだ・・・。
もちろん風田もローを織り交ぜながらパンチとヒザを返す。田村の蹴り取って風田がテイクダウン狙う。
田村は風田の首をギロチンに捕らえる。が、そのまま風田テイクダウンしインサイドに。田村は手首取って
防御。風田はたまにグラウンドパンチ。田村はアームロック&ヒップスロー狙い。風田は両手クラッチで
防御。風田はまたグラウンドパンチや鉄槌落とす。田村は三角狙い。逃げようと立ち上がった風田を
草刈風にこかして田村立つ。すぐ田村はタックルでテイクダウンし、マウント奪取。しかし風田は
両腕をがっちり抱えゴングまで耐える。

2R
風田ローを連発。田村もパンチを返す。田村小手投げで倒すも風田すぐ立つ。田村フックから組んで
投げてテイクダウン。ハーフからパンチ。風田ガードに戻し下からパンチ。田村もパンチ。
風田立ってお互いロー&パンチ。風田のロー連打に田村が崩れる場面も。風田のヒザが田村の下腹部に入り、
田村は正に悶絶って感じ。「うあぁぁぁ・・・ うあぁぁぁぁぁ・・・」とうめき続ける。
風田に減点1。田村セコンドの田中さんが「ふざけんじゃねぇぞ、てめぇ(怒)!」と叫ぶ。怖いっ(^-^;)。
再開後田村片足タックルも風田切る。風田はローやパンチで攻める。田村組むも風田は潰して上から
パンチ落とす。田村立ってテイクダウンして終了。

なかなか激しい戦いが見れて良かったこの試合。ドローだけどポイント有利だった田村選手が新人王
トーナメントには勝ち進んだ。全くのドローの場合はどうするんだ?今度聞いてみよう。

田村選手、期待通りアグレッシブな試合で殴りまくってくれた。特に左フックが良かった。
それにしてもローブローで再開した後は明らかに動きが落ちていて辛そうだった。次は
小松寛司選手(格闘サークルコブラ会)と村山英慈選手(STG八景)との勝者と対戦予定。


風田選手バランスが良かったが、田村選手の打撃にちょっとお株を奪われた感もあった。しかし的確な
ローはさすが。もっと距離を取って蹴りまくる展開も見たかった。
風田選手が相手コーナーに挨拶に行ったら、田中さんから「なめんなよっ(怒)」って言われたとか。
恐い・・・(^-^;)。っていうかどうしてそんな言葉が出て来るんだ(笑)。

以前(確か)小方さんがあまりにうるさかったセコンドについていた朝日さんを厳しく注意したことが
あった。確かにあまりにひどい場合は・・・ねえ。

第12章 セコンド
第34条【禁止事項】
セコンドは次の事項を守らなければならない。違反者には注意が与えられ、再三の注意にも関わらず
度重なる違反を犯した場合退場が命じられ、ライセンスの剥奪、或いはサスペンドとなる。
(6)マナーに反する言動は慎まなければならない。

ってルールにも書いてあるし。


第4試合 ウェルター級 5分2R
×飛田拓人(日本/インプレス)
○朴 光哲(日本/SHOOTO GYM K'z FACTORY)
判定0-3 (18-20,18-20,17-20)

1R
お互いロー。朴はコーナーに詰めて肩パンチ。そして首相撲からヒザ。離れてもロー、そしてコーナーに
詰めて腿にヒザ。足をかけテイクダウンし、アリ・猪木状態へ。朴の蹴りが飛田に対しローブローに。
で、中断。ですぐゴング。

2R
朴、右ストレート当てる。差し合いからテイクダウン狙う。そして肩パンチ。離れて打ち合い。朴のローが
当たった後、痛烈な僕の右ストレートが数発飛田の顔面を捕らえ飛田は少し効いたように後退。
そして引き込み。アリ・猪木状態から朴は飛ぶ!普通ガード側の足に引っかかるんだが、見事に飛び越え
腹を踏みつけ!そのまま押さえ込めずに飛田も立って跳び蹴り。

コーナーでの膠着が多かったが、終始ペースを握っていた朴選手が当然勝利。特に鋭いロー、ストレートが
目立った。ただ、さほどテイクダウン力があるわけではなさそう。レスリングの強い選手とやったときの
動きが楽しみ。

飛田選手、以前のようにそうそうテイクダウンされず、成長?粘り?を見せてくれた。
しかし今回はスタンド打撃でかなり劣勢に。うーん体格はあるがスピード不足は否めない。


第5試合 2002年度新人王トーナメント バンタム級1回戦 5分2R
×石井俊光(日本/タイガー・プレイス)
○生駒純司(日本/直心会格闘技道場)
1R 2'35" アームロック
※生駒が2回戦進出

生駒選手、金髪でややモヒカン気味の頭。石井選手はなぜか青いキックパンツ。

1R 生駒パンチとローで攻め込む。石井は片足タックルへ。生駒は脇を差し、片腕だけネルソンの状態で
固め、石井の動きを止める。しかし粘って石井はテイクダウンに成功。しかし生駒はガッチリアームロックに
捕らえ、絞り上げる。石井は2回転ぐらいして逃げるがとうとう止まってレフリーストップ!

生駒選手は見事鮮やかな極めで初勝利。生駒選手かなり体格に恵まれているし、以前よりも動きが
良かったように見えた。次回は今回出場した阿部マサトシ選手と(AACC)蔵田圭介選手(ALIVE)との
勝者と激突予定。
石井選手、泣きキャラっぽい顔立ちだが、試合後はホントに泣き出しそうな表情だった・・・。


第6試合 ウェルター級 5分2R
×松本光央(日本/WILD PHOENIX)
○大河内貴之(日本/パレストラTOKYO)
判定0-3 (17-20,17-20,18-20)
※1Rローブローで松本に減点1あり

大河内さん側のセコンドは大道塾の飯村さん(UWFパーカー着用。素敵!)と山崎選手等のグラバカ勢。
うーん、パレストラ東京所属なんだけどね。放し飼いだそうだから(^-^;)。

1R
大河内コーナーに押し込む。松本のヒザがローブローに。今日何回目?しかもいい音がしたと思ったら
ファールカップが破損したとのこと。大きく凹んでしまったらしい。松本に減点1。
大河内は急所が痛かったらしく、ファールカップを取り替えて戻ってきた後も随分休憩、中断した。
再開し松本突っ込む。大河内はカウンター狙い。組んで、腰投げで大河内がテイクダウン。サイドに。
大河内はマウント狙いつつパンチ。松本スペース作って起きる。大河内は首相撲からヒザ狙い。
大河内また投げ狙うも松本耐える。しかしまた揉み合いから松本ローブロー。大河内は
「ふざけんな!もう(怒)!」とふくれる。大河内ハイ、そしてストレート、ヒザで攻勢。
松本押し込むも大河内また鮮やかに腰投げでテイクダウン。松本は下から足関節を取りに行き、
大河内も倒れたところでゴング。

2R
大河内パンチで攻めながら押し込む。松本崩れて大河内そのままマウントに。そしてハーフに。
パンチ落としながらまたマウントに。そしてバックマウントからスリーパー狙い。松本は腕取って反転。
インサイドからたまにパンチ。大河内はアームロック狙いからオモプラッタ。松本潰してまたインサイドに。
大河内は腕を抱えて防御。大河内立ってお互いスタンド打撃交錯。ゴングが入っても1,2発入れて終了。

スタンドでもテイクダウンでも優勢だった大河内さんが勝利。ウェルターに落としたからそうそう力負け
することもないか?クラスB上位陣との対決が楽しみ。
松本選手はあんまいいとこなかったなぁ・・・。


第7試合 ウェルター級 5分3R
○八隅孝平(日本/パレストラTOKYO)
×ヘンリー・マタモロス(アメリカ/ペドロ・ソーヤー柔術)
判定3-0 (27-30,27-30,27-30)

マタモロスはファイターのギで入場。さすが柔術家。そして紫帯。ギを脱ぐとハンタースパッツ。
ヤスミンは赤タイプのスパッツ。

1R
ヤスミン、フック、アッパーで攻勢。ヤスミン腰投げでテイクダウン。マタモロスはガード。
立って組み合うもヤスミンのヒザがローブローに。一瞬だけ中断。ヤスミンまたテイクダウンで
インサイドに。かついで逃げたとこをバックに。サイドに。またバックに。マタモロス立つもまたヤスミン
腰投げでテイクダウン。サイドから声を上げて肩パンチ。パンチも。腕十字狙いつつ。逃げたとこがぶって
またインサイドに。

2R
マタモロスが足かけテイクダウン。ヤスミン足で突き放して立つ。ヤスミン飛びヒザ放ってまた下に。
しかしまた突き放して立って組むとテイクダウン。インサイドからじっくり細かいパンチ、鉄槌。
マタモロスさすがにやや顔腫れる。

3R
ヤスミン打撃当てる。パンチ喰らい顔を背けるマタモロス。マタモロス自ら下に。するとすかさず
三角の形に。ヤスミンが抜けところを三角十字へ。ヤスミンの腕が伸びてヒヤッとしたが、ポイントは
ずれていたようで腕を抜く。ヤスミンそのままおしこんでハーフに。そして細かいパンチ落とす。
マタモロスはガードに戻す。ヤスミンはコーナーに押し込んで、たまにパンチ。

ヤスミンが調子の良さを見せて見事復活。シャープな打撃も、抜群のテイクダウンも見せてくれた。
相も変わらず極められないことを本人も気にしていたようだが、相手が紫帯柔術家ならしょうがない。
今年はガンガン試合をして欲しい。ヤスミンは2年前アブダビ予選で現ウェルター王者五味選手に
勝っている実力の持ち主。ランク外にいる選手ではない。上位対決を。そしてライアンにリベンジを。

マタモロス、ガッツはあったしガードからの動きも鋭かったが、正に旧世代柔術家の動き。
スタンド打撃に慣れていなくて、ガードからの仕掛けを防がれると攻め手がなかった・・・。

まあメインは判定で残念だったが、なかなか盛り上がった大会。修斗下北はおもしろいことを再認識。
2/11には神戸で池本VSワダタクが。2/28にはアベカズVSマモルが!3/31には
植松VS井上が既に決定!新人王トーナメントもどんどん進むし、今年の修斗もなかなか楽しみに
なってきた。




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