12.26女子総合格闘技AX六本木大会
■団体:女子総合格闘技AX
■日時:2001年12月26日
■会場:CCCホール
■書き手:ALOHA♪HAWAII(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

今回、旗揚げ2戦目のアックスです。
 会場は六本木駅より徒歩3分のCCCホール、当然ダフ屋はいない。普段は結婚式場とかに使用されているそうです。席数は200ぐらいで立ち見も含めてほぼ満員。半分は業界関係者(総合&報道)でココそこらに雑誌で見た顔が散見された。一応、照明&音響は手当てしたみたいで、ワンコーナーにはプロジェクタースクリーンも設置してある。ルールは5分3ラウンド、グラウンド230秒ルール


○尾上佳子(腕ひしぎ逆十字固め2R2:04)×張替美佳
 尾上は169p、ハリーは156cmで、そのリーチ差を活かして尾上がパンチを的確に顔面に当てる。逆にハリーは残念ながら打撃では相手の懐まで届かない。また投げ、グラウンド両方とも尾上が上、と云うか、たぶんハリーはあまり練習していないのであろう。投げ→グラウンドの流れでは常に相手に有利な体勢(マウント&サイド)を与えてしまう。
 最後はマウントを取られてからの腕十字でピン。いや違った、タップアウト。


○虎島直子(ピローアームロック3R3:37)×伊藤真子
 虎島は163cm 対する伊藤は153cm。先程と同様にリーチ差が大きく着く。虎島は相手を懐に入れさせないようにストレート中心に鼻にパンチを入れる。伊藤はそれに対してローキックで対抗しつつも隙を見ては捕まえて投げようとするが、1ラウンドは両者踏ん張り倒れることなく、グラウンドは無し。
 2ラウンド目は、積極的にパンチを繰り出した虎島が先にバテて、伊藤の投げに捕まりグラウンドに持ち込まれるが、30秒ルールでなかなか極められない。大雑把に言えば打撃(パンチ)の虎島、寝技の伊藤の構図で進む。ただその間も虎島のストレートは的確に相手の鼻に当て、伊藤は鼻血を多量に出す。HAWAII的には女子の鼻血はビジュアル的に如何なモノかと思うが、AX的には決着を付ける事を最優先するみたいである。
 3ラウンド目、今度は伊藤がバテてだし、徐々に虎島のパンチと圧力に対抗できなくなる。最後は虎島が伊藤を首投げ→袈裟固め→左腕を足に挟んでのピローアームロックでタップアウト。両者お疲れ様。


○ジェット・イズミ(ボディへの膝蹴り三連打→KO1R1:25)×金子真理
 ジェット・イズミは外人かと思いきやれっきとした日本人で、筋肉マンのテーマソングでと柔術的な道着で入場。その道着を脱ぐと盛り上がった肩が見える。それも半端じゃない、首筋、肩、二の腕に掛けてパンパンと張っている。さすが極真系の道場出身である。たぶんドーピングをしているのだろう(全くの冗談です。ただしメッチャ凄い筋肉である事は確か。一見の価値有り)
 試合はイズミが金子の首を捕まえての膝蹴り3連打で、金子は崩れ落ち立てず。


○しなしさとこ(腕ひしぎ逆十字固め1R2:29秒)×亜利弥'
 しなしはサンボ出身の45s、亜利弥'56sで、しなしの方が二回り小さい。序盤、亜利弥'が身長差を活かしハイキックを狙い、しなしはその隙を見て亜利弥'を捕まえて得意のグラウンドに持ち込もうとするが、逆に亜利弥'は体重差を活かしてバックに回り逆にスリーパーを極めようとする。この流れを2度程繰り返すが、しなしは3度目に倒した時に小回りを利かすような素早い動きから腕十字で見込み一本。


○辻結花(下からの腕ひしぎ逆十字固め3R3分17秒)×星野育蒔
 辻結花はモーニング娘みたいな可愛らしい名前、でも中京大学レスリング部出身で、あの今はときめく山本聖子に2勝している強豪らしい。対する育蒔は入場曲のリミックス・ハイホーの序盤部分でリングに上がってしまい、HAWAII的にはこの曲をメッチャ楽しみにしていただけにちょっと残念。さて噂には聞いていたけれど、8月以来久しぶりに観る育蒔は、体を絞った為なのかプニョプニョ感は70%減で異星物感が取れてしまって、これもちょっと残念。ただ試合に挑む辻結花も、気合いの為かちょっと目がいっちゃっていて、異星物感はダウンした育蒔と同等レベル。付け加えると育蒔のセコンドはAX主宰の浩一郎。
 さて試合は、1ラウンド目、序盤から育蒔が果敢にパンチとロー&ミドルキックを飛ばす。ただしキックは以前のマサカリの様なキックではなく、少し小さくなってナタのような鋭いキックである。辻はそのキックに合わせてこれも素早いタックルを決める。これだけを見ただけでも相当な実力者である事は素人のHAWAIIでも分かる。育蒔はタックルを決められても、激しいグラウンドの展開のなかで、下で乗られても強い両腕の握りでなんとか凌ぐ。
 さて試合は1ラウンド中盤〜2ラウンド、大方の予想通り、打撃の育蒔、タックル&グラウンドの辻と云う展開になる。育蒔は序盤の展開で学習したのか、辻との間で微妙な間合いを保つ。キックが打てる距離で且つタックルが切れる距離、そして仮に浅く片足が捕まってもグラウンド30秒間をなんとか凌げる距離である。2ラウンド中途、その中で育蒔が投げられた隙に数少ないチャンスを生かし電光石火の下からの腕十字を仕掛ける。これは極まっていたし、相手もタップした様にHAWAIIには写ったが、育蒔には不幸にもそれはレフェリーの死角となり、また辻も絶えず動いていたことも手伝って、試合が止められることはなかった。

 3ラウンドも、2ラウンドに続いて同様に、両者の間で均衡が保たれた展開(距離)でて試合が進む。ただしこの頃から育蒔は攻め疲れた為なのか、時々マウントを取られるケースもあったが、それとて30秒ルールを凌ぐのに十分の余裕はあった。そこに両者のその均衡を壊すアクシデントが起きた。育蒔と辻が倒れてグラウンドにもみ合った際に辻のコンタクトが外れたのである。この出来事がこの試合の転機となった。
 試合が再開された直後、育蒔のストレートが綺麗に辻の顔面をとらえた。辻はコンタクトが外れた為に、育蒔のパンチが見切れないのである。育蒔は瞬時にその事に気づき、ココがチャンスとばかりに続けてパンチを入れてラッシュを仕掛けた。しかし逆にそれが育蒔にとってアダとなった。ラッシュの為に詰めた距離は、辻が深くタックルを仕掛ける事が出来る距離となったのである。辻はたとえ視力が落ちたとしてもたぶん体が覚えていたのであろう、すぐにタックルを仕掛け育蒔をコーナーまで詰め、倒しバックから腕十字でタップアウトを取った。育蒔にとって辛い一敗となった。


総括:
試合は大変面白かった。このレベルの試合が毎回観られるのであれば、立ち見3、000円はホントに安い。




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