村浜はすごい。のんびり大阪プロレス
■団体:大阪
■日時:2001年12月16日
■会場:後楽園ホール
■書き手:凸ユーレイ(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

 後楽園、南側後方にやや空席があるが、東西バルコニーの立見が幾重にも。1600〜1700人ぐらいかな。客層、女性も多いが、ダサめ。男性込み(自分込み)で、NOAHの客層よりダサい。子どもがチラホラいるのがなんだか良い。自分のすぐ後に、DDTの佐々木選手に良く似た人が彼女連れで来ていた。売店には引退した白鳥智香子も。
 この大会、ゲームソフトメーカーかなにかの発売記念として当初は企画されていたらしく(発売は延期になった)、その関連でJWPの日向あずみがキャラクター「カーラ」の扮装で参戦。また大阪プロが提携するアニメグッズの店がらみのキャラクターレスラーも登場するようです。
 入場式、笑ったのは「大阪プロレスの底辺、タイガースマスクです」えべっさんの「昨日はGAEAでセクハラしてきました!ホントにこの商売はやめられまへん」この挨拶に、被害者となるであろう日向笑っているが大丈夫か? えべす、ミラクルマンの「前回の後楽園はお笑いだったが今回はシリアスに」発言にもすごい剣幕で「お前お笑いをバカにするな!」と怒ったり、デルフィンの「まいど!」の挨拶にことごとく「(正確に聞き取れなかったが)えべど!」と絡んだり、はじめから大活躍。
 村浜は23日のDEEPでの試合に備え、今日は欠場する、と言っていたが…

第1試合 ○犬仁田厚(9:43 ジャーマン)×柏大五郎
 TAKAみちのくの海援隊道場所属の柏。「俺じゃ俺じゃ、俺が大五郎じゃ!」という台詞入りの曲で入場。モヒカン。知り合いが多いらしくバルコニーからは大声援、休憩時にも客席のアチコチでいろんな人と話してた。
 犬仁田っていうのは、大仁田のコスチュームにワンちゃんのマスクをつけた選手。指差しポーズとノーモーション・ヘッドバットのモノマネはするものの、ファイトの大部分は、正体である選手のそれとほとんど変わらないと思う。私が去年5月に見た犬仁田は、おそらくえべっさんの正体である選手が1人2役で中に入っていたはず。物真似が大変似ていた。私の推測が外れているかもしれないし、「彼」の犬仁田がそれ限りだったのかもしれないが。
 試合は高速の美しいジャーマンで幕。

第2試合 大王QUALLT、○怪獣Zマンドラ(8:36 ドラゴンSPX)シュウ、×タイガースマスク
 シュウというのは、色男キャラというのか、ガウンをまといバラを手に、やたら投げキスを振りまきポ−ズを決める。以前私が見たときには、和田秀作という名で黒タイツ、すぐ後に登場する橘隆志と地味な前座をしていた。
 ヒール組の大王と怪獣、定石通りコールを待たず敵を急襲、場外戦へ。QUALLT、復帰して間もないが、だいぶ痩せたんじゃないのかな? 新コスチュームのせいかもしれないが、小さく見える。
 ときおり鮮やかな各種のコルバタで反撃するシュウはともかく、タイガースが捕まりまくる。昨日のGAEAで見せたネタも披露できず。
 怪獣のパワーボム→大王のフライングプレス→2人がかりでフォール→カットされる、大王のパワーボム→怪獣のフライングプレス→同じ動きを繰り返した後、これもキレイなドラゴンで怪獣の勝利。

 前座2試合、定番通りといえばその通り、の展開だが、安心して、というかのんびり、見ていられる。私は、いつも観戦に刺激ばかり求めているというより、プロレスに和みや安らぎやマッタリ感を求めている部分も多いので、これはこれで良い。闘争本能もあまり無いほうだと自分で思ってますし。
 この日は後半も、そんな感じで。

第3試合 ○「アニメ店長」兄沢命人(あにさわめいと)(10:53 片エビ固め)×雷場竜(らいばりゅう)
 その提携しているアニメ・グッズの店が「アニメイト」、その店長キャラ「あにさわめいと」。覆面の正体は、その小ささから、DEEPに出るため欠場すると入場式で言っていた人だと思われる。そのライバルキャラが「らいばりゅう」、若手の橘隆志の変身。橘、顔がサバイバル飛田に似ている。
 店長、グラウンド鮮やかな切返しで腕を固めていく。かと思えばルチャの複雑な関節技を披露。
 相手を場外に落とす店長、場内、ダイブを期待して盛り上がり手拍子、しかし店長DEEPに出るので大事を取って飛ばない。場内ブーイング。
 雷場、瞬間的には串刺しドロップキックなどで鋭い反撃があるも、多くの時間は店長がセントーンなど軽やかな動きで相手を翻弄。やっぱり店長(の中身)、プロレスのキャリアに比すれば天才的である。今年、新日本に出たときの田中稔とのIWGPJr戦の評判が良かったですが、私の嗜好としては、そういった中間的なUWF風のスタイルよりも、ルチャとリアルファイト、極端な二股で店長(の中身)には頑張って欲しい。そのへんもはっきり区別できるものではないかもしれないが。
 観客の声援も的を射ていて、店長がやられていると「店長の癖にだらしないぞ!」お客さん皆、このキャラクターをこの日はじめて見たはずなのに、ノリが良い。店長も敵をキャメルクラッチに固めて「万引犯を捕まえました!」フィニッシュが近づくと観客「店長、おあいそお願いします!」
 そこで店長、なんとファイヤーバードスプラッシュで決める!DEEPがあるのに… しかしさらにその後…

 休憩が長め。グッズが多く、売店タイムの保障でもあるがタイガースが客席に出てきて気軽にサイン、記念撮影に応じている。まあ有体だがファンを大切にする姿勢のひとつなのだろう。

セミ ○Gamma、ツバサ、ブラックバファロー(12:33 体固め)ミラクルマン、×スペルデメキン、高井憲吾
 ヒールターンして後の菅本(ガンマ)を見るのが初めて。ということでフランソワーズも初めて、楽しみにしていた。しかし、偽物っぽい巨乳は魅力なのだが、顔、声がイマイチ。DDTのスーザン、もっと言えば折原の女子マネ軍団のほうが個人的には好きです。
 以前、大阪プロと闘龍門の6人タッグを比較してこう書いたことがあります(ココ)『闘龍門の、C-MAX、M2K絡みの6人タッグが、連係の流麗さ・奇想天外ぶり、「流れ」「流れるような」完成度の高さで印象づけられるのに対し、この大阪プロの6人タッグは、1対1の攻防の当たりの強さ・激しさ、攻防の「密度」が凄いと思った』
 この日のセミも、大筋そんな感じだったんですが、上の文章を書いたときのメンバーから東郷、星川、薬師寺が抜け、残っているのはバファ
ロー、ツバサ。リンピオ側が若干落ちるメンバーでもあり、ルード側のこの2人が軸となって試合を進めていたと思います。ガンマは、身体をよく作っているのはわかるんだが、逆にそれで動きが硬くなっているのでは?
 それでもリンピオで頑張っていたのはデメキン。フライングプレスのフォームもキレイだったし、集中攻撃にもよく耐え、成長を示した。ミラクルマンの正体は、これ全く推測でしかないんだけど、腹の出具合からして最近見ないあの選手かなあ。「彼」だけでなく、えべっさんもバファローもZマンドラも、前身というか正体というか、それより光っていたりまったく別の顔を見せていたり。インディー再生工場と言われる所以でしょう。
 フィニッシュは、やっぱりデメキンが捕まって、ガンマスラッシュ(ジャックハマー)、ブラックタイガーボムの体勢から裏返しに顔面を叩きつける技で。
 
メイン スペルデルフィン、○くいしんぼう仮面、日向あずみ(JWP)(17:47 片エビ固め)ザ・モモタロウ(2代目)、えべっさん、ポリスウ〜メン

 いや〜楽しかった。

 昨日のGAEAではゲストだけに遠慮がちだったえべすの入場、たっぷり時間をかけてお賽銭を貰い、笹で観客の頭をなでる。くいしんぼうのお菓子を蒔いたり貰ったりも同様に長い。
 日向、当初はゲームのキャラ「カーラ」に変身すると言われていたが、水着が変わっただけで、テーマ曲もリングアナのコールも日向のまま。
 モモタロウっていうのはデルフィンがメキシコ遠征していたときのリングネームだったと思うが、2代目に扮したのはなんと、DEEPに出るので欠場する、と言っていた選手(小ささから推測)。凄いなぁ…

 スタートは、大変に息の合ったえべすとくいしんぼうの掛け合いから。ポーズだけでなかなか組まないのはもちろん、めちゃくちゃスローモーにラリアットやチョップ、さらにダウンまでを再現。腕の取り合いを切返しているうちに社交ダンス。遊んでいてアッという間に「5分経過」。日向笑いっ放し。

 その後もえべす中心に試合が進む。お約束ですから、ほとんど昨日と同じネタをやるわけですが、GAEA観戦記で書き忘れたものもあるので。武藤の物真似。女子相手に社交ダンス。自軍コーナーのパートナーに「足を出せ」と命じておいてほったらかし、敵を別のコーナーにぶつける。同じく味方に「コーナーに上がれ」と指示しておいてほったらかし、背を向けて関係ない攻撃。ヘッドロックに捕らえた敵チームを鉢合わせさせようとして6人全員が激突、同時ダウン、レフェリーのカウントとともに全員同時に起きあがる。
 あ、女子プロ物真似とセクハラはこの日もありました… 日向、硬いが致し方ないか。
 ポリスウ〜メン、今年2月JWPの大会で見たときに比べ目立たず。6人もいるしね…
 モモタロウ、さきほどの試合と同じく場外ダイブだけはしないと思っていたがなんとノータッチ・トペコンを披露。凄いな… 怪我してないだろうな。
 えべすがモモタロウを敵のいるコーナーへ振る、相手がカウンターでキックを放つ、というお約束を何度も何度も繰り返す。とうとうキレたモモタロウ、仲間割れ、えべすにシャイニングウィザード!(やられる側の物真似、というのもなんだかすごい)、そこへデルフィン、大阪臨海アッパーを連発、しかし返される。エースの決め技がお笑い選手に返されるというのも… そもそもこの面子の中でデルフィンがいちばんショボ… まあいいか。
 最後はくいしんぼうの関空トルネード。

 繰り返しになりますが、のんびり、まったり、ホッとして、笑いあり。こういうの私は好きです。




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