大阪プロレス後楽園大会
■団体:大阪
■日時:2001年12月16日
■会場:後楽園ホール
■書き手:タカハシ(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

急遽行く事にした大阪プロレス後楽園大会。7割くらいの入りかと思っていたら試合開始10分前の時点で当日券売り場は立ち見以外全て売り切れ。会場に入ると上4列ほどのみガラガラで後は本当に超満員。立ち見席は東西のバルコミーのみOKという事だが、こちらもあふれんばかりと文句ナシの満員であった。入場時にはコスプレしたお姉さんがチラシを配っていたが、この人は大阪プロではなく今回の主催者関係の人のようだ。グッズ売り場を覗くと島本和彦の大阪プロポスターがあり、今更買おうとまでは思わないまでもこれは珍品として重宝されそうな気がする。あとアニメ顔のフランソワーズTシャツがあったがこれだけ見るともろベビー風だな。

さて今回は「ソニア」というゲームメーカー主催の新作発売イベントを兼ねた興行だったのだそうだが、ゲームの発売そのものが大幅に延期した事から結果的には普通の売り興行となったようだ。個人的には村浜とFLUXxx勢の対戦が見たかったのだが、恐らくその辺の事情が今回のカード決定に大きく影響したのだと思う。
ちなみに主催者側が大量にタダ券バラまいた・・・という雰囲気はなく、観客の全てが大阪プロレスを待っていた!という感じであった。またアクシデントとして本来入場式で選手全員によりバラ撒かれるはずの主催者提供のガチャガチャカプセルはリングアナの不手際でタイガースマスク一人で式後撒かれる事となった。

<第一試合:×柏大五郎対犬仁田厚○>
西のバルコニーに「死ぬまで柏祭り」という垂れ幕があったが、その周辺は太鼓まで持ちこみ試合開始前からかなりノリノリであった。それでも全体的に出来上がっていたところから浮き上がった風にはならなかった。
初めて見る犬仁田はもっとキャラに走った試合をするのかと思っていたが、ほどほどな感じでまぁこんなもんなのかな?といった印象。かけ声他で笑わせて試合は試合・・・というスタンスなのだろう。
試合で印象に残ったのは柏のコーナーへのスクワッシュをカウンターキックで返したシーンと、同じく柏のフィニッシュ直前のダイビングヘッドの自爆シーン。本当に2つともマジで悶絶している様子で、ファック・アップじゃないかという気もするが・・・。最後は大仁田のパロディーらしからぬスピィーディーなジャーマンでフィニッシュ。ちなみに「柏軍団(勝手に命名)」はこの試合後以外はおとなし過ぎるほど静かであった。

<○怪獣Zマンドラ&大王カルト対タイガースマスク×&シュウ>
シュウは恐らくホストキャラなんだと思うけど、コスチュームが陣羽織というのはどうかと思うぞ。ヒールコンビが入場と同時に襲いかかったためシュウへの紙テープを用意していた女の子はちょっと気の毒だった。
カルトはコスチュームがフルモデル・チェンジのため本当に同一人物か自分では判別できないが、もし本物がいるのであればストーリーとしてひとヒネリできそうだな、などと試合中考えていた。
シュウはルックス(試合後セコンドで見たらそうでもなかったが)もいいし、動きもなかなかキレがあったが、いかんせん身体が貧弱でちょっと勿体ない感じ。貴重なキャラクターなのだから、もう少し見た目にも気を使って欲しいところだ。
試合は体格差がちょっと大きく、イジメでしかない印象を与えかねないところだったが、ベビー側の頑張りで悲惨さまでは感じられなかった。フィニッシュはチョークスラムとドラゴンスープレックスの競演で決着。
これだけヒール側に強いのが集まるのはちょっとバランス悪い感じがするけど、大阪プロを見続けている人からするとどうなんだろう?

<アニメ店長(名前覚えられなかった)対ライバ・リュウ>
正直言って前2試合のキャラ者レスラーには中途半端なプロレスやっているような印象しかなかったが、アニメ店長に関しては試合のメリハリやキレ具合など余計な事を考えさせない試合内容で十分に堪能させてもらった。
正体暴きはそんなに興味ないが、常連の人にはブロンコバスターのバリエーションとフィニッシュのファイヤーバードがヒントになるのかな?
特に「アニメ店長」らしいギミックはエプロンを利用したドロップキックの時に「いらっしゃいませ!」と声を出したくらいだったが、観客の方が「店長、ロープが近いです」といった声援で楽しむ、いい関係で試合は進んでいった。それもアニメ店長の動きの良さから来るものだと思うので、つくづくキャラ者レスラーの中身は重要だと思いましたよ。
アニメ店長は入場時は関トモカズとか言う人の歌(アニメ店長のテーマ)、試合後には歌と同じ声での「グッズを買え!いつでも買えると思うなら今買え!買ってから考えろ!」というカイエンタイ方式の吹き替えでのマイクアピール(こちらは島本イズム溢れていたなぁ)も大受けでいい感じでの前半戦の幕となった。

<ガンマ&ブラック・バッファロー&ツバサ対スペル・デメキン&ミラクルマン&高井憲吾>
カードを見た時はFLUXxx側の3人のコンビネーションを見る試合なのかな、と思っていたが始まってみるとインフィニティはともかくチャンプであるガンマより、デメキンの方がよっぽど印象に残る試合となった。
正直ミラクルマンと高井に関しては何の印象もないが(ガンマもフィニッシュ以外は特にナシ)、インフィニティの2人と一緒ではそれもやむ無しと思えてしまうほどだ。
まぁここでこんな事を言うのは野暮の極みだという事は重々承知の上で言うのだが、この素晴らしい動きのバッファローとあの山田が同一人物というのが、本当にどうにも信じられない。地位が人を作ったのか、水が合ったのか、はたまた別の要因があったのかは勿論知らないが、とにかくバツグンに素晴らしい。
今度東京に来た時にもまた観戦するとしたら、第一の理由はバッファロー見たさだろうな。

<ザ・モモタロウ&えべっさん×&ポリスウーメン対スペル・デルフィン&○食いしんぼう仮面&カーラ>
最初にこのカードを見た時はちょっとガッカリしてしまったが、始まってみるとよく練られたネタの数々にすっかり大阪プロ勢の掌に転がされまくり、すっかり楽しい気分で帰路につける事となった。
えべっさんの入場時には不況な世相を反映してか身動き取れないほど人が集まり、結局リングインまで10分近くかかってしまう。マグナムは最近チップが余りもらえなくなっているようだが・・・。
試合はというと入場式での宣言にあったえべっさんのカーラ(コール時は日向あずみだった)に対するセクハラは中心となるまではいかず、それでもえべっさんが軸となって数々のスポットを展開してくれた。
試合内容については大満足という言葉ひとつで十分。心に残るスポットを書くのは簡単だが、是非とも会場で見て欲しいという気持ちもあるし。
試合以外の部分では村浜のモモタロウはまぁ、こんなモンかな?という感じで、別に「村浜ではシリアスな試合のみ」というつまらないこだわりを持っているのでなければ、別に必要でもないんじゃないかと思うがどうだろう。
キャリアから考えれば恐ろしく高いレベルの動きを見せていたが、いかんせん背が低く過ぎるため他団体の××と・・・と言った夢が持ちにくいのがちょっと残念(FLUXxxは是非C-MAXと対戦して欲しいが)。
また気になったのはデルフィンの余りの変化のなさで、Jカップ以降で新しく使っている技は多分「臨海アッパー」くらいだと思うが、偉大なるマンネリとか技を大切にしているという考えがあるにしろ「ここまで変わらなくていいのか?」とサスガにちょっと疑問に思うな。ある意味アガリなのかも知れないので、一度見たくらいでとやかく言うのはどうかとも思うが・・・。

大阪で見られるものよりは多少のアレンジはなされたのだろうが、先の東京興行での新日本との対抗戦をメインとした興行との対比という意味でも、2つとも見た人にはハバの広さをアピールし、前回のイメージで来場した人にも十二分に楽しめるいい興行だったと思う。個人的には5、6試合くらいが適量になりつつあるので、丁度いい腹具合だった事も大きいかな。
通おうと思えば毎週このレベルの試合を見る機会がある大阪のファンがちょっぴりうらやましくなりました。




本稿の著作権はすべてKANSENKI.NET及び「書き手」に帰属します。

戻る
TOPへ