一年の総決算は年末興行にあり
■団体:闘龍門
■日時:2001年12月10日
■会場:駒沢オリンピック公園屋内球技場
■書き手:リー監督 (ex:リー監督の「た・い・く・つ」

 今、話題になっているミスター高橋の本が出たら出たで、それが逆に追い風になりそうなのは、闘龍門やFMW、DDTなどのいわゆる「エンターテイメント」系であろう。特に闘龍門は、どんな団体とも差別化ができていて、真似されたとしても、次の新しい手を打つ頭脳がある。T2Pも、成功するか否かはともかく、ある種の「保険」になっているのは少し考えれば理解できる。浅井校長はまさに、ビンス・マクマホンに匹敵する素材なのかもしれない。

 さて、年末興行だから今年の総決算である。一応、パンクラスも(DEEPはお祭りとして)先日「年末総決算」をやって、それなりに盛り上がった。ましていわんや闘龍門をや。3WAYの様子が収められている素晴らしいビデオも出たことだし。私はレコード店で1本買っているにもかかわらず、会場で2本目を買ってしまった。だってCIMAのサイン入りだもの。ちなみに、会場はホントに寒いよ〜、風邪ひいちゃうよ〜。メキシコの人なら一人残らず凍死しちゃうよ〜。

 それはそれとして、もちろん年末最後にメインを飾るのは「悪役」でマイクの素晴らしい望月成晃「モッチー」である。そして、対するのは闘龍門の不動のエースで4番で盗塁王で新人王でダイアモンドグラブ賞でMVPでプロレス界の宝のCIMAである。この2人が闘うのは、必然なのである。凄いのである。闘龍門なのである。私は中国人あるか。違うあるよ。

 前回の後楽園ではM2Kが「引退勧告」を受けた「哀しみの」校長を襲撃。ヒールターンした元気がビーチブレイクでトドメを刺す。それに怒ったのは怪我から復帰したばかりのCIMA。というわけで、まさに因縁の対決が本日実現。実に判りやすい流れだ。素晴らしい。

 メインのランバージャック・デスマッチをどうするのかと思いきや、セコンド同士の闘争をそのままリングに上げてのハイスパート連発。この手があったか、と思わず膝を打つ。膝といえばCIMAの膝もとりあえず、試合をやれるくらいにはなったみたいだし。最後はシュバインでCIMAの勝ち。お約束のハッピーエンド。しかし、モッチーファンの私でもこのCIMAの勝利は、近藤が郷野に勝ったときより、正直嬉しかった。

 闘龍門の素晴らしさは、そのメリハリある興行の流れであろう。興行間の流れはもちろんのこと、試合の流れもメリーとハリーのラブストーリー。第1試合からメイン並にハイスパートのオンパレードでも、メインはきっちりと立つように出来ている。

 今興行でも、最初のホットな試合の後に、復帰の市川が出てほっと一息。それから寒い試合を一発やっておいて、斉藤了対堀口元気(ある意味ベストバウト)。そして、セミにやや寒風が吹いたとしても、メインを社長や校長が乱入するなど盛り上げる。ホントに素晴らしい。

 メイン終了後、暴れるM2Kの面々を制してモッチーが自ら髪を切り始め、その上でクレイジー・マックスに最後まで切らせる。このモッチーの潔さよ。偉い。丁寧に四方に礼をして帰っていく。この表面的な礼儀正しさは、さすが北尾の弟子である。

 CIMAのマイクでさらに会場が爆発。あちこちでニューロンの爆発する音が聞こえている。ここは戦場である。ここは戦場である。まさに、闘いのディズニーランドである。本部、応答願います! 応答願います! 私はもうすぐ死にます。死ぬのであります。脳が飛びました。腸も飛び出ました。目玉が片方落ちました。でも鬼太郎のオヤジではありません。ここは腐臭が漂っています。私はもうすぐ死ぬのであります。死ぬのは怖いのであります。恐ろしいのであります。でも、男らしく、立派に死にたいと思います。全国の皆さん、さようなら。ううっ・・・ね、涅槃で・・・待つ・・・


 ちゅどーん


○シーサ、ドラゴンKID(ローリングクラッチホールド17:02)×望月享、ダークネスドラゴン

○TARU(スプラッシュマウンテンから手抜き体固め6:28)×市川

○フジ、TARU(のど輪落としから片エビ固め4:52)新井、×三島

▽NWA世界ウエルター級選手権
○斉藤=王者(メッセンジャー12:54)×堀口=挑戦者

▽英連邦ジュニアヘビー級選手権
○マグナムTOKYO=王者(バイアグラドライバーから片エビ固め13:12)×マルビン=挑戦者

▽敗者髪切りランバージャックマッチ
○CIMA(シュバイン15:26)×望月成晃

※何度も登場したSUWAについて書かなかったのは、他意はありません。あしからず。




本稿の著作権はすべてKANSENKI.NET及び「書き手」に帰属します。

戻る
TOPへ