どうしてアホみたいに沢山試合をくんで客を困らせるのか?
■団体:真撃(PPV)
■日時:2001年12月9日
■会場:大阪城ホール
■書き手:ノリリン(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

どうして真撃はこんな大会場でばかりやりたがるのか・・・12000人のはいる会場で約半分の観客をいれて、真撃第4章が行われた。今回のアンダーカードは衝撃的にしょぼい。

馬鹿みたいに必ず行われる選手入場。今回はついに大谷が先頭だ。トリは橋本と小川が並んで入場。挨拶は大谷が行う。ついに大谷が橋本と小川の対極にまで上がってきたのか?・・・と一部の人にのみ謎をはらんでスタート

1:坂田@元リングス vs 星川@元大阪プロレス
坂田が強いかどうかは抜きにして、星川が元リングスと同じレベルで関節や打撃を見せるのは不可能。星川がうまいかどうかは抜きにして、坂田が星川と同レベルでは魅せられない。真撃の第一試合でそこそこの試合をしてきた星川だが、坂田だけは如何ともし難かったようだ。星川が攻めに回った瞬間だけ面白かった試合は、坂田の強烈な膝蹴りが顔にはいって終わる。 最後のヒットは強烈だった。

2:リーヤングガン vs 崔
ヤングガンのインチキくさくて、ちょこまかとした多彩なけりがたくさん崔にヒット。アクシデント気味に崔が肩を痛めて、そのままレフェリーストップ。これが本当のアクシデントかprogrammed finishか、誰が気にしようか?

3:佐藤耕平 vs よく知らない柔術家
これはブルーザーアルフォンソvs佐藤耕平だったんだよな。アルフォンソはよかった。佐藤は動きはそれなりにいいんだけど、なにか面白くない。こんな試合誰も見たくない・・・と言うか、積極的に『見たくない』と言うほどの感情を抱く人もいるまい。

4:G・ゴルドー vs ハイマン
元リングスという肩書きの価値が5年前と今では天と地ほどの差がある。つまりハイマンにはもはや『プライドで藤田に負けた』という肩書きしかない。ゴルドーにも様々な肩書きがある(極真・元リングス・UFCファイター、カマクラジムetc.)。しかし、彼も結局、『VTJの目つぶし男withもんもん』と言う肩書きしか要らないようだ。
ゴルドーが下から目つぶし→三角締め→腕ひしぎ。目つぶしに始まる流れるような動きは素晴らしかった。Gimmickの使い方はかくあるべしと言う見本だ。空手レスラー・ゴルドー進化中。高齢なのが残念。

ここまで、PPV開始から1時間。素晴らしい進行状況だ。期待の薄いアンダーカード&魅力に乏しいファイターはばんばんとばして消化してゆくに限る・・・それを理解しているマッチメイカーはよろしい。本当はいいカードを組むのが一番だが、それができないのなら、もともと試合を組まない方がMOREベターだということも理解して欲しい>真撃マッチメイカー殿

ここで休憩・・・控えめに言って、これまで客席の乗りはいいとはいえない・・・
ただし、休憩というのは『ここまでは前座、つきだし。休憩以後が本当の意味でショウ、メインコース』という区切りだ。というわけで、休憩前までの試合は見る必要も、みられる必要もない。面白くてもかまわないけど、ファンが面白くなかったと文句を言うようなものではない・・・んだが、実際にはマッチメーカーの側がそこらあたりをわかってないんだからどうしようもない。

第5試合:藤原 vs D・フライ
藤原は腹は出て手足が細くて、縁側のひなたぼっこを楽しむ植木屋のおっさんに見える。ちょっと格闘技ギミックは無理。もうトレーニングとかはしてないだろう。何回か蹴られるとうずくまってしまって試合終了。これもなくていい試合だな。短かっただけが救い。

第6試合:村上 vs J・デンプシー
デンプシーは体もでかいし、キャラもいい。どこまでわかってやっているのかわからないんだが・・・片や村上もキャラはいい。狂ったデンプシーを、さらに輪をかけて狂った村上が狂乱のゴング前襲撃。場内初めてのヒート!しかし、2分弱。1発のパンチでデンプシーが村上をKO。初めてもう少し見たかった試合だが・・・とは言ってもあと3〜4試合こういう試合を続けていけばデンプシーもできあがっていくかも

第7試合:大谷・田中 vs The Road Worriers
大谷・田中は大きな期待と声援を浴びて入場。対して誤記通りの二人。オーラも迫力も全くない。
大谷と田中が上に行くためにはロードウォリアーズが過去戦った鶴龍だとか闘魂三銃士なみのインパクトのある試合をする必要がある・・・んだが、それは全く不可能だった。今のウォリアーズはただのトレーニング不足の太った年寄りだ。ホークはすぐ腰が抜ける、息が上がる。アニマルは田中をリフトアップできない、あまっさえダブルインパクトの時に大谷をうまく肩車できない・・・
対して大谷・田中も元大物外人を相手に力強さを示すことができない。このままでは君たちは木村健吾止まりだぞ。
最後は理不尽にも大谷がラリアットでKO負け。こんな使えない奴らを勝たせる理由がどこにある?
1〜5試合までは、しなくてもよかった試合。第7試合は、しない方がよかった試合だ。こんな試合なければよかったのに・・・

第8試合:橋本・小川 vs ハワード・カー
前座がしょぼくなったのは、橋本・小川・ハワードというクラスの選手を最後の試合に固めてしまったからだが、その分この試合の責任は大きい。もちろんこの試合は仇敵同士の初タッグという古くて新しいテーマを背負っている。だから焦点は、連携・仲間割れだ。それから新必殺技というギミックが与えられている。最後に橋本と小川が組む以上、彼らは世界最強のタッグチームという印象を与えねばならない・・・と思っているはず。
試合早々、橋本小川はローンバトルで、カットプレーすらうまくいかない。一方、カー・ハワード組は好調で小刻みな連携で・・・とはもちろん行かない。しかし、橋本がかなり攻め込まれて場外避難。怒った小川が橋本を突き飛ばす。さらに場外乱闘になってもうまく共闘のできない橋本小川・・・しかし、真撃という舞台がいけないのか、スポットを押さえ気味にしたのか、橋本・小川の対立はもう一つだった。あんまりやるとマジになっちゃう心配があるからか?
ともかく小川が攻め込まれているのを橋本がカットで助けてからは、ぎこちなくも連繋がつながり出す。カーのフロントスープレックス、ハワードの匍蔔前進、橋本の蹴りや袈裟切りチョップ、小川の投げなど各々の見せ場が続いて、場内は盛り上がる。小川が切れるシーンがなかったのが少し残念。しかし、予想外に両者が粘って山あり谷ありの接戦に。カーも案外がんばっていろんな技を受けるし、かける。
そして20分過ぎ、ついに新必殺技・狩龍怒が炸裂する・・・相手はなんとハワードではなくてカー。ハワードを場外に葬り、橋本が打撃で棒立ちにしたカーに水面蹴り&STO・・・しかし<B>なにごともなかったかのように</B>立ち上がるカー!!スポットを忘れたか、技にビックリしたか!?と大心配。
どっちだったんだ!?
ともかく、『必殺技を食らったが、何とか立ち上がった』のでも『UndertakerやWarriors並にタフさをアピールする為』でもなく、ただぬーっと立ち上がってしまうカー。これじゃあ試合後橋本が怒るのも当たり前。
しかし、すぐに橋本はカーをジャーマンの体勢にとらえると『小川!オレごと刈れえ!!』
躊躇なく小川が橋本にSTOをかけると同時に橋本がジャーマン。大ダメージ。メガンテ・スープレクッス!しかし橋本もダウン。カーもダウン。小川が橋本をたたいて起こす。橋本大丈夫か?マジで心配なくらい橋本も頭をしこたま打っている。しかし橋本は何とか先に覚醒してカーをスリーパー
20分11秒:○橋本vsカーX・・・後に橋本は『小川のSTOを一番食ってるのはオレだから。耐えられると思ってとっさに小川に指示した』
と語った。
おお、すばらしい。ハワードではなくてカーがやられたのもよかった。カーを保護する必要なし。ハワードのオーバーこそ必要だ。
どたばたと消費される大量のエネルギー、プロレスラーとして信頼できない3人=カー(未熟者)・小川(タッグの難しいスポットの経験なし)・橋本(時々finishを忘れる)がいることが引き起こす強い緊張感、奇想天外なフィニッシュへのスポットとその後の解説。最高です。これを2日後のテンコジの完成度と比べなきゃいかんな。

橋本・小川組は世界最強のタッグを目指して組まれたことは間違いない。果たしてそれは成功しただろうか?ある程度は成功しただろう。こうなると、セミまでのひどい有様もかえってメインを引き立てるな。最大の問題は、このタッグは負けられないことと滅多に組めないことだな。

しかし、こうしてみるとメイン以外は本当にしょぼい大会だった。橋本をマッチメークからはずした意義がない。これまでならしょぼいなりに、新しい掘り出し物があったのにそれもない。これなら3試合くらいの興行にした方がかえってよかったのではないか?




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