武藤勝ちすぎ // 川田よ…
■団体:全日本
■日時:2001年12月7日
■会場:日本武道館
■書き手:凸ユーレイ(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

 10月の武道館に続いて、友人経由でリングサイド2列目での観戦(ただし有料)。
 平日の夜とは言え最強タッグ決勝なのに、最終的にも空席がちらほら残っていた(それでも8千〜9千人ぐらいは入っていたと思うが)。
 以前タカハシさんが全日武道館について、「期待値の平均点の高いカードが少しでも多く並ぶドーム型ラインアップ」「非常に刹那的というか」「ヤケクソ」「行き当たりばったりなカード」と評していたが、その意味では今回、優勝決定トーナメント以外のカードがショボすぎた。それ1本で十分だと考えたのか単に人件費をケチッたのか。以前呼んでいた闘龍門はもう無理なのかもしれないが、賑やかしにすぎなくても、新日勢やリーグ戦参加以外の外人(ブッチャーでも可。ブッチャー対田中将斗のシングルでもあれば、動員にはあまり貢献しないにしても観客には楽しみなオマケになったのでは)を投入して欲しかった。
 上記とは違う意味で、今年の全日本を支えてきた、所属やフリーの日本人レスラーが何人かいなかったのも寂しい。奥村と渕は怪我だから別にして(逆にこの2人はたいして見たくもないのだが)、相島、浪花、宮本。とにかく、実勢以上に寂しさを感じさせる陣容だった。メインの結末でまた別の寂しさを感じることになるのだが…

第1試合 ○荒谷信孝(13:13 逆エビ)×土方隆司
 とやかく言われる荒谷も、第1試合でなら、まあふさわしく、スムーズに試合しているように見られた。

第2試合 ○スティーブ・ウイリアムス、マイク・ロトンド、安生洋二(15:27 バックドロップから)田中将斗、保坂秀樹、×本間朋晃
 ウィリアムスが優勝決定戦にも出られず第2試合、しかし自分でその位置に納得して馴染んでいるようで、すっかり毒気や危なさも抜け、淡々と試合しているようだった。ツバが2列目まで飛んできそうで怖い。永源のポジションでも狙っているのだろうか。

 ここで、最強タッグ得点上位4チームによる、優勝決定トーナメントの組合せ抽選。川田組対天龍組が見たかったのに…

第3試合 ▽トーナメント1回戦(時間無制限1本勝負)
○武藤敬司、太陽ケア(14:30 フランケンシュタイナー)天龍源一郎、×冬木弘道
 この組合せなら武藤と冬木の絡みに期待。冬木の大仰な受身、奇声に呆れたような顔をしながらも武藤がよく付き合った。冬木もフライングボディアタックや見慣れない技を出して張り切る。コーナーからのスーパーパワーボムは、天龍がアシスト役。
 天龍は主にケアと絡む。チョップやパンチの応酬の迫力は相変わらず。ケア、身体の横幅ががっしりしてきた。
 途中、冬木が攻めこみ武藤危うしの場面があるも結末はあっけなく、冬木がパワーボムにいくところをぎこちないフランケンで。消化不良。
 試合後冬木、全日本から撤退するとコメントしたとか。

第4試合 ▽トーナメント1回戦(時間無制限1本勝負)
○川田利明、長井満也(7:5 ストレッチプラム)ロン・ハリス、×ドン・ハリス
 あきらかにハリス兄弟のほうが強そうに見える。これをどうやって説得力のある勝ち方にもっていくのか川田組の力量が問われるところ。しかしパートナーの長井、打撃に思い切りがなく、特に相手の胸板へのエルボーはヘニャヘニャ。飯塚をやっちゃったことがトラウマになっているとか、そういうことでもないと思うのだが…
 とにかく、敵チームを長井が必死にしがみついて分断、川田組決勝進出。

第5試合 ○ジョニー・スミス、ジョージ・ハインズ、バンピーロ(22:24 ブリティッシュフォールから)嵐、北原光騎、×平井伸和
 特に言うことありません。決勝戦までのインターバル。
 フィニッシュは、ボディスラムに抱えて足から落とし、相手の首をドラゴンスリーパー状にホールドしたまま裏DDTふうにマットに強打する技。NOAHの橋が最近マネしてます。

第6試合 ▽2001世界最強タッグ決定リーグ戦 優勝戦(時間無制限1本勝負)
武藤敬司、○太陽ケア(16:49 ハワイアンスマッシャーから)川田利明、×長井満也
 長井が徹底的に捕まる。ケアのリバーススプラッシュ、フロッグスプラッシュ。武藤の足四の字。追い込まれても粘りに粘って返す長井。ジャンピングニーで反撃も挟む。ようやくこの日はじめて力の入った試合に。長井への声援が凄い。
 今年ここまで、全日本であまりに勝ちすぎてブーイングがおき始めた武藤、そのあたりの雰囲気を敏感に察しているのか、カットに入る川田に対し、膝への低空ドロップキックの雨嵐(7連発だとか)が、ヒールっぽいムードを増す。ムーンサルトまで出した武藤。全日武道館のステイタスを重んじてのことか。
 ケアのジャーマンに同じ技で返したのが長井の精一杯。ケアによるシャイニングウィザード、からフィニッシュへ。
 長井号泣。しかし、まあ良く頑張った。長井のおかげでメインだけは熱戦が見られた。も少し打撃に思い切りを取り戻して欲しい。

 しっかし、三冠に世界タッグに最強タッグ、こ〜んなに武藤に勝たせ続けてていいのかねえ…
 川田の扱いとともに、なんとも寒々しいというか、寂寥感を感じながら家路につきました…




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