おお、ブローベルになろう
■団体:NOAH
■日時:2001年11月27日
■会場:後楽園ホール
■書き手:ノリリン(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

最近は小説も長大なものが多い。この前読んだ世界最長の推理小説『人狼城の恐怖』なんか4500枚。これに限らず、どの小説も長い。これは少ないスポットで少しでも多くの原稿料を稼ごうとするからだとか、最近の読者が詳細な世界観を要求しているからだとか言われるが・・・まあ、そんなことはどうでもいい。
観戦記も長すぎるそうだ。600〜800字ぐらいがいいと品川さんが言っている。みんなすぐに書くから細かいことまで覚えていて長くなってしまう。儂みたいに2週間たって書けば大丈夫。さあ、それではいってみよう。

後楽園はJR水道橋の駅から歩いて・・・といつものように後楽園ホールの位置を説明してもしょうがない。いい位置にある、いい会場だ。おそらく使用料も高いだろう。
こんないいところにあるのにどう見ても1500人くらいしかはいらない。無駄なほど人の多い町で、こんな人の集めやすいところで、満員にするのはとても容易いように見える。しかし、現実に後楽園を容易く満員にできる団体は多くない。

11月27日はたまたま東京にいた。団体は何でもよかったんだけど後楽園に行ってみた。当日はNOAH。

第一試合前からほぼ満員。よく入っている。温いし、ウィスキーをロックでやっていい気持ち。
1:○百田光雄・R木村(9:20,回転エビ固め)X菊地・永源
2:青柳・X川端(11:06、ジャックナイフ)ホイトマー・○スリンガー
3:XKENTA・本田(14:51、片エビ固め)橋誠・○金丸

ここで、休憩。
休憩というのは『ここまでは前座、つきだし。休憩以後が本当の意味でショウ、メインコース』という区切りだ。というわけで、休憩前までの試合は見る必要もみられる必要もない。面白くてもかまわないけど、ファンが面白くなかったと文句を言うようなものではない。
と言うわけで、儂は文句を言わない。かえって、前半にこれらの試合をまとめておいたおかげで後半はしまってとてもよかったと思う。
と言うわけで、儂は寝ていた。おきていたのは、R木村の体が心配になったときだけだ。ひざが全く曲がらない、腰も全く曲がらない木村は一般の老人病院にいれば要介護認定されるだろう。もともとR・ダニエルの時代から、”R”というのはRobotの略だが、R木村の足取りはホンダのアシモよりも頼りない。
そういえば、永源はまだ唾を飛ばしていた・・・まともな人間のやることではない。どうしてもやりたければ会員制の興行でやればいい。永源の唾が近くに飛んできた一見の観客はもう二度とプロレスの会場を訪れることはないだろう。NOAHに限らず、どの団体であっても。

4:田上・X泉田・井上(14:47、片エビ固め)○池田・力皇・森嶋
この試合は休養十分だった。今となってはよく覚えていないが、池田が泉田を押さえた。田上はすっかりここら辺が板に付いたようだ。

5:丸藤(13:24、フランケンシュタイナー)杉浦
丸藤の仮面はマグナムのパクリの印象がある。本当のオリジナルはもっと別なんだろうけどね。これはどう考えてもいいカードだ。杉浦が腕をとって固めると、丸藤がくるくると回って交わして立つ、そこへスピアー・・・と小マメで儂好みのいいスポットがある。スケールこそ大きくないものの対比のいい攻防が続く。終盤まで杉浦が単調に攻め込むと、最後は丸藤がフランケンシュタイナーでピン。この二人は今の時点では凄く相性がいい。キャラが好対照だから。杉浦がうまくなくても、丸藤が軽そうでも、それでこそはまる。・・・しかし、NOAHのメンバーからすれば杉浦は上に行かねばならない人材だ。今だけが旬で、今だけ楽しめるベストマッチかもしれない。

6:○大森・高山(12:22,体固め)高岩・X星川
大森・高山はいいねえ。思いっきり強そうに見える。大きくて悪いからだ。高岩や星川がうまいから、強さを引き出せていると言うわけではなくて、一にかかってノーフェアーの能力だ。悪くて大きい者をみるととても楽しい(自分があいてでなければ)。 しかも自分勝手に悪くて大きいわけではなくて、ちゃんと器用にスポットをこなすし、ゼロワンの見せ場も壊すようなことはない。高岩・星川も二人がかりで何回か攻め込んでいた・・・印象は残ってないけど。
最後は大森がアックスボンバーでフィニッシュ。
問題はNOAHの内部にはノーフィアーに対応できる格のチームはないことだ。プロレス界全体を見渡してもそうはないが・・・ともかく、三沢・小川組、秋山・斉藤組とかいう甘いチーム分けを何とかすることが大事だな。ここら辺では、ノーフィアーと互角に戦うこと自体が不自然だ。橋本・小川組を受け入れるのなら話は別だが・・・

7:○ベイダー・スコーピオ(6:37、片エビ固め)モデスト・Xモーガン
Mick FoleyによるとベイダーはWCWのGreenboyには恐怖の的だったそうだ。カードを組まれると帰ってしまう若手もいたらしい。『ベイダーが相手だとびびってリング外にでて帰ろうとする』というシークエンスをモーガンとモデストが1回ずつやっていた。ありふれたスポットだが面白かった。試合の方は大してどちらも動くことなく、アッサリ2段目からのベイダープレスでモーガンがピンされる。コミカルな6分ほどの試合だったけど、前2試合が熱戦で、メインとの間に挟む試合としていい箸休めだったかも。しかし、ベイダーの時代の終焉も感じるな。

8:秋山・斉藤・X志賀(24:22,バックドロップホールド)三沢・○小川・佐野
6人とも南の通路から入場・・・そばを通る佐野の顔の醜さが印象に残る。会場の中からの入場は最近の通例だとは思うが、みんなするのはどうかな?三沢と秋山だけでいいんじゃないか?
試合は秋山がジャンピングニーで三沢を急襲してスタート。すぐさま秋山が三沢を南側の客席に連れ込んで、通路で乱闘。しかし、三沢が、盛り返して秋山を半KOしてリングに戻る。試合は志賀が捕まって長引く。志賀は本当に捕まる役に向いている。説得力がある・・・しかし、いつまでたっても太くならないな。小川もまたしかり。全日の頃からメインはフィニッシュへのスポットを複数重ねて会場を盛り上げていく。そんな手法はわかっちゃいるけど、やっぱり安心して楽しめるからいい。
秋山が威張っているのと、三沢が太っているのが印象に残る。橋本とほとんど変わらない。

会場で感じたことだが、NOAHのファンはNOAHという存在自身を強く愛しているようだ。どんな試合であろうが、どんなレスラーであろうが、NOAHの選手であれば優しい目で受け入れて声援している。さもなければ、完璧に同一のシルエットを有する橋・力皇・森嶋・泉田あたりを見分けるなどという超能力に近いことができるわけがない。そもそも、秋山・田上・杉浦をのぞけばNOAHには二つの体型しか存在しない。志賀・小川型と力皇・森嶋型だ。佐野や斉藤も1年で見事に力皇・森嶋型になってしまった。思うに選手が皆同じ体型になる特殊な飼料をつかっているのではないか?SF的に怖いな

みんな気がついていると思うけど、数えてみると34人のレスラーが登場している。こんなにいるか?あまりに多数のレスラーを無理矢理登場させなきゃいけないので、無駄な意味のないタッグマッチが多い。しかも試合数が多いにもかかわらず、若手の練習という本当の意味での前座試合がない。興行と言うものの意味を考えるともっとレスラーを減らすべきだろう。34人雇っていてもそのうちの24人位を順繰りに使えばいい。どうせよく似てるんだから。

第一試合から第4試合はずいぶん退屈で苦痛だった。しかし、NOAHはダメかというとそんなことはない。なぜならファンが満足している。だからダメではない。しかしNOAHの先を考えると、ダメじゃないという点がNOAHのダメなところということを指摘しなければダメだな。

さて、今度のテーマは短い観戦記、試合はさらっとすませたぞ・・・?3235字になったか




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