11/25大日本後楽園ホール大会観戦記
■団体:大日本
■日時:2001年11月25日
■会場:後楽園ホール
■書き手:ダイス
全日最強タッグから一夜明けて、というか昨日の興行終了から15時間でまた後楽園ホールにいる俺って一体…。金村、松永抜きはさすがにキツイか入りは6割ぐらい。登坂部長の前説でヴァン・ハマー欠場、しかしジ・ウインガー復帰とのことで場内盛り上がる。今日はサムライのバトステ収録もあるんだが、実況がなんと登坂さん。会場でも音声が聞こえてたけど、プロのアナウンサー並みに滑舌がよくて、技の名前もしっかり。すごい人だ。

第1試合 伊東竜二vsファンタスティック
 伊東の技が崩れまくりで、なにかしようとする度に「ええー!」とか「なにがしたいんだ!」とか野次が飛ぶ。もともとファンタも技が的確な方じゃないのでメロメロな展開。でもマニアが多いのか、みんなそれなりに楽しんでる。でも横アリでこんな真似するなよ、伊東。
○ ファンタ(13分15秒 ストレッチ技で持ち上げて顔から落とす→片エビ固め) 伊東×

第2試合 矢樹広弓vsマルセラ
中盤、場外の矢樹にプランチャを放とうとしたマルセラのためにファンタが矢樹を押さえつけるが、矢樹がすかして同士討ち。そのファンタに伊東がストンピングをかます。その後も二人は試合に介入しまくり。ファンタのアシストからのマルセラのフォールをカットするために、レフェリーにして自分の妻、李日韓の足を引っ張る伊東には笑いました。自分の試合より一所懸命じゃないか。横アリはこの4人のミクスド・マッチが組まれてる。少しでも因縁を作ろうとするその姿勢は素晴らしい。
○ 矢樹(9分22秒 小包固め)マルセラ×
その後興行終了まで、リングサイドで仲良く並んで観戦するマルセラとファンタ。ああ、ファンタが憎い(笑)。

第3試合 ラッカス&ジャスティス・ペインvsアシッド&ニック・ゲージ
ニック以外の3人がベルト付きで登場。横アリではアシッドとラッカスがBJW&CZWそれぞれジュニアのダブルタイトルマッチ、ニックがペインに挑戦するアイアンマン・ヘビー級タイトルマッチが組まれている。一人でも多くの観客を横アリに連れてくるためにこの前哨戦ではずすわけにいかない。だいたい外人同士のタッグ戦なんてメジャーでやられるとかなりツライ目に合うことが多いが、本国でも気の狂ったような攻防を繰り替えしている同士、高いテンションとオリジナリティのあるムーブ目を引きつける。さらに特筆すべきは今日は凶器一切なしの通常のタッグマッチ。
CZWは乱戦だけの団体ではない。昨日の全日の憂さが晴れた。ラッカスの飛び技や、アシッドの奇行もよかったけど、一番驚いたのは、ニックのチョークスラムの体勢から、自分の膝にバックブリーカー風に叩き付ける荒技から、さらにアシッドのボディプレスを重ねる合体技。膝平気なのか?
○ ニック(12分11秒ぐらい 自分の膝に叩き付けるチョークスラムから体固め)ラッカス×

第4試合  『神風』&松崎駿馬&MEN’Sテイオー vs
          大黒坊弁慶&アブドーラ・小林&沼澤直樹
スキンヘッダーズはグレイシートレイン風に3人で並んで入場し、リング上で円陣を組んで怪しい儀式を行う。 『神風』組は普通に入場。今日はどのカードも横アリの前哨戦の意味あいが強く、 テイオーを保坂と入れ替えればそのまま横アリカードになる。そのテイオーは横アリではマスカラスと対戦。ということで序盤にはフライング・クロスチョップからダイビング・ボディアタックを見せる。対するスキヘッダーズはコーナーにつめたテイオーに沼澤、小林、弁慶が次々と重なってぶちかます体格に物を言わせた連携を見せる。ジュニアの体格な沼澤がテイオーよりもダメージがありそうだけど(笑)。
最後は 『神風』のムーンサルトを受けた沼澤にテイオーが横アリのパートナー、テリーのフェイバリットホールドを。
○ テイオー(14分7秒 スピニング・トーホールド)沼澤×

試合後、横アリで山川復帰エキジビジョンのパートナーをつとめる予定の小林がその座を金村に譲るとマイク。その後対戦相手の関本・テイオー組の挑発もあり、10分のエキジビジョンなのに、なぜかタッグのダブルタイトルマッチとなることが決定。このやりとりが闘龍門みたいに洗練されてないんだけど、小林と山川の人柄がにじみ出ていてほのぼのしてしまった。

休憩、ロビーでメキシコの観光地が描かれたTシャツをマルセラに勧められる「2500円ネ、ヤスイヨ」うーん、なんだか違う商売みたいだよ(笑)。

第5試合 関本大介vsワイフビーター
関本大介炎の7番勝負第4戦、これまで金村、弁慶、ザンディグと3連敗。そして第5戦が横アリの大谷戦。ここはなんとしても勝ちたい関本。ワイフビーターが芝刈り機をブン回して入場し、ゴングが鳴った。大谷戦に向け気合いが入っているのか、関本絶好調。場外の積み上げた椅子の上にワイフビーターを、ブレンバスターで叩き付ける。リングに戻っても顔面ウオッシュで歓声を呼び、スピアからジャーマンと攻め手を緩めない。2発目のジャーマン狙いを膝十字でワイフビーターが切り返したとき、どんなハードコアな技よりも場内が沸いたのはご愛敬として、結局ワイフビーターにほとんどなにもさせず一方的な勝利。関本の目に映るのはもはや大谷のみ!
○ 関本(8分32秒 ラリアートからエビ固め)ワイフビーター×
……と、景気のいいこと書いたけど、いくらなんでもこんな一方的な試合をやれるほどワイフビーターは弱くないだろ。関本は技と技の間のつなぎがまだまだできてない。いい素材だと思うからこそ、こんな安易な試合やってもらいたくないなあ。

セミファイナル ザンディグvsジ・ウインガー
ヴァン・ハマーの負傷欠場のことなんて気にしている人は、場内に一人もいない。「お帰りなさいウインガー」の歓迎ムード一色。親分ザンディグも豪快な受けでやはり歓迎ムード。多分初披露だと思われるトルニージョや、待ってましたのダイビング・セントーンで拍手が鳴りやまない。親分のスパイラルボム一発で沈んでしまったものの、ブランクを感じさせない動きだった。
○ ザンディグ(4分20秒 スパイラルボムからエビ片目)ウインガー×
試合後ザンディグがマイクを取る。「ウインガー、お前は素晴らしいジュニア選手だ。横浜アリーナでラッカスとアシッドのダブルタイトルマッチが組まれているが3wayでお前も戦え、勝った者がすべてを得るのだ」(注・マイクは英語、ゆっくりしゃべってくれたので大体意味がわかりました)
ウインガーはマイクを受け取ると「やっとみんなの前に帰ってくることができました。3way、ぜひやりたいので、テイオーさんお願いします」リングサイドにいたブッカーのテイオー「なんでもやってください」これで3wayのダブルタイトルマッチが決定。横アリ盛り上がるといいなあ。

メインイベント 葛西純&バッドボーイ非道vsシャドウWX&マッドマン・ポンド
今日は有刺鉄線ボードや蛍光灯などのデスマッチアイテムが一つも使われていない。メインも通常のリングだが、やはり非道は有刺鉄線バット持参。4人がハイスパートで入り乱れるリング上。葛西、非道、ポンドはあくまで楽しそうに、というか、この状況で楽しそうに見えることを世の中では狂気と呼ぶのだろうけど、そんな雰囲気でいきいきと戦う。しかしWXはいかにも日本人的な、悲壮感をたた一人身にまとう。しかし恐怖を乗り越えて、非道のバットにパイプ椅子でたちむかい、そしてバットをはじき飛ばす。しかし、非道のフレアーアクション(おびえた表情で攻撃をやめてくれってヤツ)でWXの集中力が切れた隙に、背後からしのびよった葛西のジャーマンから非道のラリアートで一気に勝負を決めた。
○ 非道(11分56秒 ラリアートから片エビ固め)WX×
呆然とするWXにマイクを取った非道は「なんちゃってエースのWXに勝ったんで、今日から俺のことをなんちゃってエースと呼んでください。
WX、お前もなんちゃってエースならお客さんに横アリへの抱負を語ってあげなさい、勝てそうもないけど、みなさん応援してくださいとかさ」
葛西も続けて「テステス、WX君、僕からも君が勝てそうな相手にカードを変えてくれるようにブッカーのメンズに頼んであげようか」
怒り狂ったWXは机の破片で、ポンドはいつもの交通標識で非道と葛西になぐりかかり、乱闘しながら4者フェードアウト。なんとも釈然としない空気の残るリング上にあらわれた山川が「横アリ、横アリと言ってますが、小田原や沼津もしっかりやります。それから今夜はここで新日本もやりますんで、みなさん見ていってください」
場内爆笑、拍手喝采である。俺は、血みどろでなおかつ間抜けなこの空気が大好きなんだが、横アリは広いよなあ。ほんと、みなさんだまされたと思って12月2日日曜日は横浜アリーナへGO!




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