チープな王国。
■団体:キングダム・エルガイツ
■日時:2001年11月21日
■会場:後楽園ホール
■書き手:ほいほい@爆発(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)
何やら今回のキングダム、チケットが売れているとの噂。
水道橋に着くと凄い人。
と思ったら東京ドームでBACKSTREET BOYSのライブなんだそうで…。
一瞬でも騙された自分がアホだった…(笑)

ホール内に入ると…ガラガラ。やっぱり、少ない。
最終的には6割強入り見られるようにはなっていたけど…。

試合開始予定時間前に入ったはずなのに、もう試合やってるよ…。
と思ったらアマチュアの試合のようで、30分以上もアマチュアの試合を連続して行い。
休憩。
誰が出るのか?どこからかプロの試合なのか?
全くと言っていい程、知らなかったソレガシはその事実を休憩後に知る。

休憩が明けると懐かしいキングダムのテーマ曲が流れる。
ソレガシ、これを聞けただけでちょっと感動。
旧キングダム、恐ろしいまでに面白く、そして恐ろしいまでに早く息を引き取った。
あの闘い方で、しかも立て続けに興行を行い…ギャラも支払われなければ、そら潰れる。
しかし、あの短い間だったからこそ、ソレガシの中では伝説の団体となっている。
もう2度と、あんなに太く短かった団体は見られないんだろうなぁと思うといささか寂しい気もする。

とこんな余韻に浸っている間に選手入場式が行われ…、アマチュアの試合が行われて行く。



第1試合 岩村篤vs広瀬和哉

○岩村(3分05秒 肩固め)×広瀬

第2試合 並木光生vs内藤宏治

○並木(1R終了 ポイント判定 2−0)×内藤

第3試合 安藤雅生vs鬼木貴典

○鬼木(1R終了 ポイント判定1−0)×安藤

第4試合 栗原強vs池田賢治

○栗原(延長終了 ポイント判定 1−0)×池田

上記の4試合、アマチュア大会の決勝戦だったらしいのだが、どっちが誰べえだったのか?
もわからなかった為…結果だけ。
どうしてもあのペラペラのパンフ(1000円)は買う気になれなかった。

特に見るべき所はなかったですが、ルールも把握してなかったソレガシには、調度良い参考になった。
基本的にグラウンドでの顔面パンチはナシ。
ただマウントを取った時にはそれがOKとなる。これは旧ルールでも同じ。
それに付け加えて、サイドを取った時もOKとなる。
しかもサイド、マウントを取るとポイントが入るという、お得なポジション。
基本的にはこんなものですかねぇ。勿論、エスケープあります。
とだいたいの概要がわかったので、プロの試合も見やすかった。



第5試合 小池秀信vs太田和博

TaemGRABAKAの小池には、当然GRABAKA勢がセコンドに。三崎、光芳、山崎といった面々。
一方の真武館太田は、熱烈な声援に後押しされ、勇猛果敢なファイトを見せる。
グラウンドで上になった太田。
小池をレッグ&ネックロックの要領で固める。
強引にそのまま持ち上げ、フィッシャーマンバスターのような形が作られる。
しかもそのままマットに落とし、見事フィッシャーマンを完成させる。
受身の取れなかった、小池は見事に肩を脱臼しT・K・O負け。
投げによる結末って…今の流行りなのでしょうか…?(笑)
桜庭にしろ、ニュートンにしろ…。
投げられても多少の事では大丈夫だという思いがあるのでしょうか…。

○太田(2分42秒 T・K・O)×小池



第6試合 石井淳vs岩崎隆勇

それ絶対に悪い油だよなぁという感じで、でかくてポヨポヨの石井。
人気があるのは、その容姿の面白さだけではなく、タイタンファイト優勝という実績があるからなのだろう。
一方の岩崎、まぁまぁ均整のとれた身体。しかしながら、キャラでは負ける。
不恰好ながら、一進一退の打撃戦を繰り広げる両者。
デカイ身体をうまく利用し、組み付くとこれまた不恰好なヒザ。
会場の人気に合わせてそのヒザ一発一発に掛け声が飛ぶ。
これに気を良くしたかしてないのか…テイクダウンを奪いポジションを取るとコツコツと顔面への打撃。
止めようか、どうしようか迷うレフェリー@平がリング内をウロウロ。
セコンドからは、「止まってないから、ブレイクかけちゃだめだよ。」と注意(笑)される。
レフェリーをあまり信用してないセコンドとか選手達って一体…。
と、これはブレイクではなくレフェリーストップするかどうか迷っていただけのようだ。
いつものように盛り下げるように試合を止めた平。
レフェリーって興行的なものでも、重要なポジションだよなぁと再認識した次第です(笑)

○石井(6分06秒 レフェリーストップ)×岩崎



第7試合 稲野岳vsアンドレ・カリオカ

U系柔術と何だかよくわからないが、どうやら柔術らしい。
上衣の着用が義務付けられ、下衣の着衣は自由だそう。
両者共に、下衣はナシ。
パッと見た感じだけではまるでサンボ。
試合は…両者とも踏み込まず、踏み込ませず。
何もしないまま、時間とブーイングだけが流れドローに。
これでは、U系柔術は普及しないだろうな。

△稲野(2R終了判定 ドロー)△カリオカ



第8試合 藤原喜明vs荒井修

第二次UWF特別ルールのこの試合。
その割りには、腕取りムーブで腕を固めただけで「ロック」というコールが入り、ポイントが加算される。
全くもって意味不明。
色々な団体にでまくっている組長。
やはり年寄る波は隠しきれず、動きがモソモソ。
唐突に来た荒井のタックルを腹固め。そしてワキ固めの黄金ムーブでギブアップ勝ち。
あまりのぎこちなさにちょっと吹き出してしまった…。

○藤原(6分33秒 ワキ固め)×荒井


第9試合 今成正和vsバレット・ヨシダ

打撃ナシのグラップリングルール。
足関十段の今成がバレットとどこまで渡り合えるのか…?
バレットのセコンドにはどう見ても893にしかみえないイーゲンとKID。
緊張感みなぎる中、バレットはいきなり引き込み。
上になった今成は、すかさず足関節を狙う。
が、これは簡単に読まれバレットに上を取られる。
とここからはバレットの独壇場。
足を効かせなかなかパスさせなかった今成だが、バレットにパスされると、
今成のバックを取り、がっちり胴締めしながらのスリーパー。
バレット完勝。
今や打撃ナシでバレットに勝てる選手はいないんじゃないだろうか?
と思わせるほど鮮やかに、そしてあっさりと勝利をおさめた。
バレットと対等に渡り合えるのは…ホーキぐらいしかいないんじゃないだろうか…。
隣にいた国奥も納得の表情で稲垣のセコンドに行った(笑)

○バレット(3分43秒 チョークスリーパー)×今成


第10試合 入江秀忠vs稲垣克臣

渋谷、国奥、窪田、伊藤のパンクラス横浜の面々を従え、パンクラスのテーマで入場した稲垣。
パンクラスvsキングダムという、あまり乗れなさそうな対抗戦のムードを煽り、観客に火をつける。
入江も白いガウンを着込み顔を隠しそれなりの雰囲気を作っての入場。
打撃を嫌がる入江は、すぐに組み付きテイクダウン狙い。
それがダメとわかると引き込み。
しかし要所要所をしめ、パスはさせない。
入江が上を取ると実力差を示すかのように簡単にパス。
ブレイクの早いこのルールを利用し、テイクダウンからパスでポイントを稼ぐ。
後半スタミナのきれた入江は、キングダムルールを友好的に活用し、
自ら寝転がり、ニヤリと笑って見せる。
スタンドで少しだけ危ない場面もあったが、ポイントを稼いだ入江の完勝。

そして試合後定番の入江マイク。
これを楽しみに来てた人も多かったんじゃないでしょうか?
「今度、隣のでっかい白い屋根の建物で試合をします!あと2つ問題をクリアすれば実現できるんです。」
と、ウソかホントわからないようなマイク。
あまりの非現実的さに笑う人も多い。
そしてマットに寝転がった入江。
その姿は、何とも言えないような哀愁が漂っていた。

○入江(15分終了 ポイント判定4−0)×稲垣

色々とミスが多く、見てる方が萎えてしまうような事が多々あった。
けど、これはこれでいい。
高級感漂うようなものは求めてはいない。
街の外れのさびれた小屋に、ストリップを見に行ったような感覚。
そんなチープな感じがたまらなかった。
高級なものは他に任せれば良い。
このチープな独自的な路線は時に見る者を嫌がらせ、時に見る者を癒す。
そんな感覚がたまらなかった。




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