これが噂のT2Pなの…!?
■団体:T2P
■日時:2001年11月12日
■会場:後楽園ホール
■書き手:ほいほい@爆発(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)
これは新団体の旗揚げ戦と考えていいのだろうか?
既存の団体からは全く見られなかった新しい形。
試合のスタイル、これからの興行のうちかた…そしてJAPANとどうリンクしていくのか?
そんな様々な思いを胸に、大勢の観客が足を運んだに違いない。
JAPANの時ほどの熱気はないが、期待感が渦巻いている。
さて、今日は校長のどんな仕掛けが見られるのか?

リングには黒い幕がかかり、何があるのか?何が起こるのか?
そういった思いに拍車をかける。
観客に手渡された黄色いペンライトが暗転した場内を奇妙に描写させる。
カウントダウンと共に幕が降ろされ、出て来た…誰も予想出来なかったであろう6角形のリング。
日本では初御目見えとなるペンタゴンリング。
以前AAAで似たようなリングが使われた事があった。
その時は、選手が皆動きにくそうに…そしてうまく試合を作れなかった。
キャリアの浅いT2Pの選手達はこのリングに慣れているのか?
期待しかなかった思いが、一気に不安感が募って行く。


第1試合 近藤修司vs八木隆行

旗揚げ戦の第1試合。
T2Pの一員として見せなければならないのはルチャリブレクラシカという、試合のスタイル。
八木は漁師、近藤はゴールドバーグのパクリというキャラを引っさげて…。
今までにみた事もないような入り方のジャベを見せる。
が、それはあくまでも開始5分までのお話し。
気が付くと、まるで新日本の第1試合のような光景がそこにある。
期待がどんどん萎む。
試合展開を追えば追うほど萎んで行く。
クラシカルな動きは微塵もない。いたってフツーのプロレス。
何の為の煽りだったのか?何の為の6角形リングなのか?
ほとんど目新しさを感じる事が出来ずに第1試合が終わる。

第1試合だからこそ、グラウンドオンリーでも良い、ルチャリブレクラシカ!というものを見せてもらいたかった。

○八木(13分19秒 タコツボ固め)×近藤



第2試合 TARUシートvs三島来夢

シートとは小さいという事。154cmのTARUシート。
三島とは体格差があるという事で、三島が勝つにはギブアップ2回、もしくは4カウントを
奪わなければ勝てないというハンディキャップルール。
TARUシートは、その名の通りTARUのちっちゃい版そのもの。三島は永田のパクリキャラ。
三島、TARUシート共にT2Pのコンセプトを打ち消すかのようなルチャム〜ブ。
徹底的にTARUシートをいじめる三島。
変形のナガタロックIIでギブアップを奪い帰ろうとする。
バックドロップホールドで3カウントを取り帰ろうとする。
というお約束なスポットで場内を笑わす。
三島のやる気のなさそうな顔がたまらなくムカツク。
ナチュラルヒールになれる素質…あるんじゃないかな?
試合途中からセコンドに着いたTARUのアシストを受け、シートが丸め込みピン。

一体、何試合目になったらT2Pのコンセプトが見えるんだろうか…?

○TARUシート(7分41秒 飛び付き小包固め)×三島



第3試合 大鷲透vs小川内潤

何だかパクリというかバッタモノキャラが多い。
大鷲はまるで天龍。体系からタイツ、リングシューズは黒と黄色。
小川内は、青白のタイツレガースで、まるで今の成瀬。
キャラ作りが大変なのはわかるけど安易な方向に進み過ぎてるような。
藤沢一生ぐらい徹底してくれればアリなんですけれど。
この試合も第1試合同様、変わった入り方をするジャベを見せるものの、
やはりそれだけで試合を作れないのか、フツーのプロレスになってしまう。
K-DOJOの選手もそうなってしまったように…最初からソレを求めるのは、
酷なのかもしれない。
でも、今までの校長や闘龍門JAPANを見ていると期待せずにはいられない。
そういった不満や葛藤がどんどんフラストレーションをためさせる。

期待が大きければ大き過ぎるほど、裏切られた時の反動はデカイという事か。
これからはホドホドにしておこう。

○大鷲(11分48秒 千秋楽固め)×小川内


休憩明け、突如SUWAが現れ記者席にドッカリ。
近い将来、闘龍門JAPANとT2Pがリンクしてくるという事か。
(実際にこの表記に仕方が適当なのかどうかわからないですけど)
SUWA来場が一番の大歓声。
皆一様に今までの試合に思うとこがあったのかもしれない。


第4試合 TARUvs大柳錦也

大注目の大柳。いつのまにか二等兵というリングネームは消え去ってしまったが、
あの強烈なキャラは健在。
突撃ラッパから宇宙戦艦ヤマトというオモシロテーマ曲の繋ぎで入場。
見事な日本兵キャラ。
これは面白い。最高だ。
ストーカー市川を初めて見た時も衝撃を受けたけど、大柳はそれ以上。
これからの目玉になりそう。
いつまでたっても敬礼、敬礼。
「愛国心注入!」とTARUにも敬礼。
敬礼エルボー各種様々な攻撃。ここまで徹底してるとは思わなかった。
そんな中でも圧巻だったのが、万歳三唱ボディープレス。
ボトム、セカンド、トップからバンザーイ!と叫びながらのプレス。
これいは卒倒させられた。
そのうち右寄りの方達の支援を受けるかもしれない。
と思わせるほど…凄かった。
大柳は素晴らしい。素晴らし過ぎる!大枚はたいてでも見る価値はおおいにアリ。
フィニッシュはバックスライド(勿論、敬礼付き!)

こういう色物を扱わせるのはTARUさんが一番ですねぇ。

○大柳(12分05秒 敬礼逆さ押さえ込み)×大柳



第5試合 吉野正人&S・b・TSUJIMOTOvs森Ken太郎&岩佐卓典

C-MAXのように先兵としてみちのくに出ていた吉野、TUJIMOTO。
物凄く目立っていて、おぉっ!と思わせるような動きをしていた。
これを先に見てしまったから、期待感が大きくなってしまっていたのかも。
ターザンキャラの吉野、HIPHOPのようなカッコのTUJIMOTO。
王子キャラの森、黒白のルードのようなスタイルなのにリンピオ側なよくわからない岩佐。
この試合で今日初めて、6角形リングの有効的な使い方が見られる。
タッグワークでは勝る吉野、TUJIMOTOの口では表現出来ないような連係の数々。
中でも吉野と森の絡みはこれからの核になって来るとおもわせるほどハイレベル。
闘龍門JAPAN初期のSUWAとキッドのよう。
そうだよ。この二人のような試合展開を待ってたんだよ!
現代版にアレンジされたジャベ。そしてそれを上手く利用した流れのある攻防。
そうか、校長は出来る二人を先に送り込んだんだな。フムフム。

途中流れが止まってしまう事が多少はあったが、20分以上もの間、飽きさせる事のない攻防は、
吉野の変形の三角腕十字のような技、ソル・ナシエンテで決着がつく。
漸くT2P理念を体現する選手に出会えた。
これぞルチャリブレクラシカ!流れるようなジャベ。
これにヨーロッパのようなキャッチをミックスさせたら物凄いものが産まれるかもしれない。
この先、要注目な岩佐以外の3人…。

○吉野(22分19秒 ソル・ナシエンテ)×岩佐



第6試合 斉藤了vsミラノコレクションA.T.

61分3本勝負、エスケープ5回でTKO負けというUWFチックな試合形式。
噂の男、ミラコレ。透明犬ミケーレを連れ、ファッションショーさながらのイデタチ。そして立ち回り。
身体はやや細身ではあるが、足が長く見栄えが良い。
たまにやる飛び技の華麗さを足の長さが際立たせる。
見た事のないようなジャベ(こればっかり)
まるで新人を弄ぶかのように了を攻め続ける。
いやはや、もう可憐というか何と言うか、引きつけられてしまう。
ミラコレの為にT2Pが作られたと言っても言い過ぎじゃないかもしれない(事実?)
異様とも思える光景を見つめる観客。
そこにはいつもの闘龍門JAPANの雰囲気は微塵もない。
自分の力を誇示するかのように結び目固めで了から堂々のギブアップ勝ち。

○ミラコレ(7分18秒 結び目固め)×了

2本目に入っても翻弄される了に、いつものような暖かい声援はない。
どれもこれも辛辣な声援。
意地を見せようとジャーマンやミサイルキックを見せた了だが、
サイクリングヤッホーを潰され、その後も陽の目を見ることはなかった。
かくしてミラコレの演舞は、最高の形で幕を閉じる。

「JAPANのメインを張っている斉了さんってこんなもんすか?対抗戦をやる必要もないですね。」
と煽る。と、記者席に陣取っていたSUWAが動く。
現在闘龍門JAPANに出ていないSUWAの取った行動は…!?
満面の笑みでミラコレと握手。
何だかよくわからないけど面白い。
いや…何だかよくわからいないから面白い。
これにより、T2Pから目を離す事が出来なくなった。良い仕掛けだ。

ミラノコレクションAT、噂通りの選手。
が、あまりにもキレイで尚且つスムーズ過ぎて大きな声援は集められなかった。
大熱狂!とならなかった事に今後の課題が見えてくるような気がする。

○ミラコレ(7分19秒 ATロック)×了

噂に違わぬ…とはいかなかった。
キャリア1年そこそこの選手にそこまで大きな期待をかけるのはいけないのかもしれない。
むしろこのぐらいの出来が当たり前なのだと。
しかし、興味を引く材料は揃っている。
今日は塩加減が強過ぎたのだと思いたい。




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