2001.11.10 GAEA 後楽園ホール
■団体:GAEAJapan
■日時:2001年11月10日
■会場:後楽園ホール
■書き手:maya(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

秋雨で今日は外がやけに寒いが、GAEAの客入りも結構寒い。それでもWARみたいに途中から増え主催者発表は1780人。前回よりも少し増えたかな。この日売店にいる選手はシュガーと園子のみ。試合に出られないからここで客に見せているのかもしれないが、なんか晒し者のような感じだ。だけど、園子は小麦色でなんとなく元気そうだ。
ちなみに前回はOz興行とGAEAが二日連続であったのだが、日本シリーズ期間だったので観戦記をパスさせて貰ったので、今回はくどくなるかもしれないがその部分も含めて進めたいと思う。

1.×広田さくら (2R、1分58秒、横入り式エビ固め) 中山香里○

最近ネタ切れなのか、なんか良く分からないネタを出してる広田だが前回の山田相手のMr.マリックはやたらに面白かった。なんでマリックなのかというのを忘れさせてもらうほどのものがあった。山田も広田相手に緩みを入れた試合はなんか好感が持て、広田いじりにこれだけ出来るなら他の試合でももう少しどうにか出来るんじゃないかという気になった。

それでネタ切れ気味の広田、今日の出し物は”あしたのジョー”。なんで、”あしたのジョー”なのか良く分からないが、これは深く考えない方が良さそうだ。広田は丹下段平を従えて入場。それにしても、なんかあんなみっともない格好をさせられても結構付き合うトミーさんはこういうのが好きなのだろうか。丹下トミーさんは試合中に広田がダウンするとしきりに「ジョー立つんだ、ジョー立つんだ」と叫んでいた。

広田はジョーの格好で手にはボクシング用のグローブを着用して入場。中山に私の最大のライバルを知っているかと聞き、中山が力石と答えるとリング下に用意してあった力石グッズを持ち出し中山にそれを着用させるように強要する。中山もそれに素直に応じて赤いトランクスをはくところだけで拍手が起きるが、広田に力石用のかつらをつけてもらうところが妙に可愛かった。

中島さんもボクシング用の言廻しで、「白木ジム所属、力石と〜うる」「丹下ジム所属、矢吹ジョー」コールをする。そこで12R1本勝負になった。なかなか機転が利いている。広田の試合の時は中島さんのコールの仕方も楽しみになる。

1R。まず広田はノーガードの腕ぶらんで対するが、そのノーガードに思い切りパンチを打ち込まれる。なんかあまりにマヌケで可笑しい。途中で中山はグラブを取って普通のプロレスになるが、広田が殴る番になりそうなところで1R終わり。中島アナは絶好のタイミング。セコンドの丹下トミーがやたらに働くところも可笑しかった。

2R。中山はもう普通のプロレスモードになっているが矢吹さくらは相変わらずグラブを着用。途中で広田がバックを取りへなーらサンセットを打とうとしたのだが、「これでは掴めない」には場内大爆笑した。

前回のマリックといい、今回のあしたのジョーといい良く意味は分からないのだが、そういうことを考えさせないくらい面白かった。中山もイヤイヤながらも結構付き合うところは今迄よりもいいと思う。前回の山田戦にしろ、あまりお下劣路線に走るよりもこういう方が面白いかも。


広田が2連戦ということもあり、広田の準備までスクリーンで全女の脇澤が北斗に引退前に対戦して欲しいとビデオを流す。結局12.15のGAEA川崎で対戦が決まり、今回の川崎は何もネタがなかったから、GAEAにしては美味しいな。

2.○永島千佳世(6分06秒 卍固め)広田さくら×

最近,広田の2試合目は真面目モードというのは驚かないけど、この試合驚いたのはいきなりファースト・コンタクトで広田が永島にレスリング風のタックルを仕掛けたところである。前回の大阪でもアジャにスピアーを打っていたしアマレスついているのか。しかし一応永島はGAEA入団前はアマレスをやっており、全日本選手権にまで出ている実力の持ち主である。ちなみに全国大会で永島に勝った選手というのは上林愛子で彼女は世界大会で金メダルを取っている。いい根性をしている。

永島も広田のアマレス風な動きにすぐに呼応し、試合はショーン・キャプチャーというか無我的展開(GAEAで言えば浪漫だが)となる。個人的には無我的な展開やキャッチ的な展開を面白いと思ったことは少なったが、この日の二人は動きが早く、それでも間にプロレス技も入れて十分に見せてくれる。確実に過去の浪漫よりも発展した形になっている。

途中永島がわざわざリング中央でアマレスのパーテル・ポジションを取るあたりは雰囲気満々である。それでもやはりレスリングの動きは永島の方が数段上なので広田は翻弄されまくりという感じになるが、今迄の広田のマジメモードの試合中でも一番見応えがあった。フィニィシュの卍は前回長与にもかけていたが、永島の場合体を絞るというより、上から腕を極めているみたいだ。尾崎が川崎で長与からギブアップを取った”長与固め”と同じような形。どこまでも、やはり尾崎を意識しているのがミエミエでこれまた面白い。

それにしても私が永島贔屓なのかもしれないが前回のOz興行とGAEAの2連戦で永島の試合は4試合みたのだが、4試合とも微妙に違うファイトスタイルで、観客に訴えてしまう。それで今回の浪漫スタイルである。しかも自分だけでなくちゃんと相手をキャリーさせて。恐るべし、永島。

3.○里村明衣子 ダイナマイト・関西 (9分19秒、ジャックナイフ式エビ固め) 山田敏代× カルロス天野

前回軍団をリセットして初めてのOz化したカード。カードの新鮮味なんていうものは、すぐに飽きられてしまうのでこれでどう見せるかだが。それにしてもGAEAでこんなカードをやられたら次のOz興行はつらいだろうな。

関西・里村組は関西が先で里村が後に入場。まあ、今では当然かもしれないが、なんかシビアである。関西と里村がどういうコンビネーションを見せてくれるかが期待だが、この二人であるからやはりというか、まあねという感じで昔のUのダブルバウトみたいな感じだったのが残念だった。誤爆は多かったが。

試合は里村をオーバーをするように仕組まれたような感じで、見てて少し白けてくる。まあ、他の3人もそういうのは上手くないから余計そういう気がしたからかもしれないが。4人が個々で戦っているだけで、あまり取り立てて初めての意味も感じられない。それでも個々の攻防は里村と天野とかはそれなりに見せてくれるので、試合中退屈はしないのだが。ただ、ここで痛切に感じるのは永島は敵味方関係なく回りもキャリーしながら自分が目立ってしまうのだが、里村はそれが出来る相手が限られてしまうということだろう。ツボにはまれば凄いんだけど、そうでないとナルい雰囲気になってしまう。

試合は里村、山田の一騎討ちみたいな感じになり、里村の勝ち。試合後チームとしては勝ったけれども入場は先だし、あまり大した見せ場を作れなかった関西の寂しい顔が印象的であった。

ここで、休憩。それでもなんだかんだ言っても面白い。北側で見ていたのだが、タカハシさんと合流して、後半は南側の空いて席で一緒に見ることに。これがねぇ。なんとまあねぇ。

4.長与千種 ×植松寿絵 (16分10秒、エクスカリバーから片エビ固め) 尾崎魔弓 KAORU○

まずはD-Fixの入場。チーム・クラッシュ、雷々拳は解散したが、D-Fixはそのまま。この人たちはそういう動きとは関係無いみたいだ。前回名古屋のタイトルマッチで尾崎はアジャに負けたので、チャンピオン様様様からタダの人になってしまったので、今迄さんざんかき回していたし、少しは脇に回るのかなと思ったら、入場時にいつもの赤と黒の如意棒を3本、手には首輪つきの鎖と首には普通のチェーン。それをエプロンに置くとリング下から椅子を取り出して来る。ヤル気満々である。リングな上がってもなんかそわそわしていて落ち着かないのが尾崎らしくて可笑しい。

長与組はこちらも長与から入場。これで少しは関西の気持ちが薄れたであろうが、最後に入場した植松はイメチェンを。緑のタンクトップに黒いスパッツで髪の毛も短くして黒毛に戻した。最初園子かなと思ったけど、ミエの出しかたは里村とかぶっている。結論から言うとJd'の森松やKAZUKIみたいでなんか格好悪い。はっきり言って失敗だなこれは。まあ、GAEAの賢いところは長与のヒール転向にせよ、失敗だと思ったらすぐに修正するところだから。

試合は案の定という感じで、場外戦から。尾崎が植松、KAORUが長与を捉えるのだが、最近サービス精神旺盛なKAORUは南側の客席に長与を連れ回す。長与をいたぶる度にアピールをするのだが、私の目の前でやってくれた。目の前のKAORUは思わず凝視してしまうほど凄い。どう表現していいか分からないが、とにかく目から星が出てしまった。しかも長与を階段落しするのだが、長与が私の足につかまっていた。

この日はこれだけで来た甲斐があったというもんだ。席を変えて良かった。一通り場外戦が終わると今度は尾崎が持って来た凶器を使ってリング上で凶器合戦。イメチェンした植松のことなんて知らねえよという感じでやりたい放題の尾崎だが、特にに長与と対する時のテンションが高い。首輪つきのチェーンを長与に巻いて引きずり回すところは女王様とお呼びという感じか。

それでも植松もやけに噛みつき攻撃でイメチェンぶりを見せるのだが、噛みつきじゃねえという感じもする。一応、尾崎、KAORU、ポリスを流血させたところは評価できるが。

最後は普通のGAEAらしいプロレスの攻防になり、KAORUが勝つのだが、GAEAにとっては16分という比較的長い試合時間で、序盤は場外戦、中盤凶器攻撃、終盤はほとんど凶器なしのプロレスの攻防に展開するところ考えぬかれた面白い試合であった。やっぱチャンピオンから降りて、GAEAの今の流れから外れそうになりながらも尾崎はなにかやってくる。。KAORUもいい相棒を見つけたという感じで、前の試合と違って4人の個性が溢れていた。ちなみに前回同様デビルさんが、アンダーテイカーみたいなメイクでD-Fix側のセコンドに付く。なにもしない所がかえって不気味。

5.アジャ・コング ○里村明衣子 (14分46秒、デスバレーボムから片エビ固め) 北斗晶 永島千佳世×

この試合は永島、北斗、里村、アジャの順番で入場。北斗は復帰戦だしアジャはシングルのチャンピオンだらかという理由は分かるが、先の試合の入場順を考えると感慨深いものが。このへんはGAEAらしい。それにしても、今更ながら北斗に人気があるのには驚かされる。だけど、入場だけで独特の雰囲気があるからそれは良く分かる。ただニューコスチュームで絞られたお腹がボンレスハム状態になっているのは少し気になったが。

まずは北斗、アジャから。GAEAらしくない静かな立ち上がりだが、北斗はリフレッシュしたのか休み前よりもいい動きになっている。里村に変ると一気にテンションが上がり、またも4.29川崎みたいな展開になる。この二人は顔を合わせるとスタイルもへったくれもないただの殴り合いに。里村はまたも両ひざをついていた北斗の顔面に蹴りを入れていた。
なかなかいい動きであった北斗だが、里村の強烈なお出迎えで、後半は息が上がってしまい、あとはほとんど永島が二人を相手にするが、改めてスタミナがあるというか、見た目よりも打たれ強いというか、タフでしぶといというか。北斗がコーナーで寝ているので最終的には永島がやられるのはミエミエだけど、結構粘って最後は永島ワールド全開という感じであった。

ちなみにアジャと里村の連繋は少しはあったが、あまり目立つものは無かったのがまたも残念。里村がここでオーバーするのもミエミエな感じで、里村がアジャにシングルの挑戦表明をする。これで、川崎でのアジャvs里村のシングルが決定し、恐らく川崎で里村がアジャへの挑戦が3度目の正直になりそうで、なんかメインストーリーは少しミエミエ過ぎ。闘龍門みたいに、ひねり過ぎるのもイマイチだが、ここまでミエミエなのもと思うのだが。

ただ、メインストーリーは別にして、サイドストーリーはそれなりに分からない展開になって面白くなってくる。中華料理でも主菜よりも前菜の方が楽しみだとか、フランス料理でもメインディシュよりオードブルの方が楽しみというのがあるから、それはそれでいいかな。

試合後の私とタカハシさんとの会話。
マ「今日はどうでしたか?」
タ「えっ。」
マ「最近はあんなもんなんですけど。」
タ「そりゃ、ピークの頃と比べても仕方ないですよ。ピークほどではないとしても、これだったら十分楽しめますよ。」
頷く隣の浪人街さん。




本稿の著作権はすべてKANSENKI.NET及び「書き手」に帰属します。

戻る
TOPへ