本日はWWF推理劇場。Xの正体をぴたっと当てられた人います?
■団体:WWF Raw
■日時:2001年10月29日
■会場:ケンタッキー州ルイスヴィル、フリーダムアリーナ
■書き手:ひねリン(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

なんと2週連続のRAWレポートです(って自慢することかい)。その前に、例によって先週のSMACKDOWNのおさらいなんですが、注目すべき出来事としては、シェーンとステフの親不孝兄妹が、ビンスを別の場所におびきよせておいて、母のリンダを襲ったことですね。シェーンが母を抑え付けて、ステフが平手打ちして二人は逃亡。後から戻ってきて、泣いているリンダを見て怒り狂うビンスvsシェーンのストリートファイトが、本日のRAWで行われることになりました。あと、メインイベントのRVDvsロックのハードコアタイトル戦は、いろんな選手が乱入してのとても豪華な展開になり、最後は数の利でRVDがタイトル防衛しました。これはいい試合でした(ちなみに観客の声援は7ー3くらいでロックが上回ってた)。

ま、そんな感じで本日のレポートにいきましょう。あ、これを読んでいる方でWWFにあまり詳しくない方や、最近のストーリーをフォローしていない方がいたら(いるのか?)、あゆの一周年記念連載をどうぞ。二回目の選手紹介を読めば、最近のおおまかな展開もわかるようになってます。

番組開始。今日は(先週のおさらいとかなしに)ふつうに始まる。No Chance!! のテーマに乗って、ビンスを先頭にWWF軍(ロック&ジェリコ含
む)が総登場し、ビンス一人がリングに上がり、他の選手達がリング下でそれを囲む。ビンスは、先週の子供たちのリンダへの狼藉を非難し、今日シェーンを叩きのめすことを宣言した後、来るべきサバイバーシリーズの、天下分け目の(ということになっている)WWFvsアライアンス最終決戦の5vs5イリミネーションマッチ(そうだったんだ)のWWF側メンバーを発表。テイカー、ケイン、アングル、ジェリコ、ロックと、順にリングに上がる。

そこにステフが花道に登場。勝ち誇りながら先週のリンダ平手打ちのクリップを見せて、さらにシェーンを紹介。シェーンは本日ビンスをやっつけることを予告しながら、さらにWWF軍のうち誰かが、本日アライアンスに寝返ることを予告してステフと去っていって、誰だか分からず戸惑うビンスの表情を映してこの幕終わり。うーん、まあ今日の内容の紹介としては手堅かったけど、特に面白い部分はなかったなあ。強いて言えば、ステフが平手打ちクリップを紹介するときに背中を向けた仕草がとてもセクシーだったことくらい。今週もやばいかRAW。ま、今日は一回完結の推理劇場みたいなので、まかせなさい私が当てましょう。

CMタイム。うちのケーブルでは、今週末のアルティメットの宣伝が入る。ニュートンのカメハメ波がどかーんと出た。

戸惑うビンスを見て喜んだステフとシェーンが、オースティン&デブラの控え室に。誰がアライアンスに寝返る予定なのかはまだ秘密で、オースティンが二人に「誰にも言うなよ」と釘を刺す。デブラも知らないよう。やっぱビンスかなあ。

エッジ(王者)vsRVDのインタコンチ戦。
RVDの試合の序盤でよくみられる「技のすかしあいやアームホイップの交換→立って間合いを取って睨み合い」とかを一切やらずに、いきなりロープに飛ばして普通に技を出し合うRAWスタイル。なんかのさのさした展開で大技を交換しながら進み、RVDのフロッグスプラッシュをかわしたエッジがDDT(エッジキューショナー)でクリーンに勝利。俺はエッジはシングルプレイヤーとしてはあまり評価してないので、これはちょっとなー。やっぱロッカールーム・ポリティックス(相手を傷つけるRVDがプッシュされてゆくことに、不満のあるレスラーが多いとか)の影響でしょうか?ただ、エッジのプロレスはトリプルHに似てて、特に何かが優れているわけでもなく瞬発力にも乏しいけど、大きく分かり易くミスのない試合ができるので(でビジュアルも良い)、そのうち化けるのかも。俺、昔トリプルHのこともぼこぼこに書いてたのに大出世したしなあ。

RVDの敗戦を喜ぶオースティン&デブラの控え室を、タズが訪ね、移籍するのが誰なのか教えてくれよーと笑いながら頼むも、オースティンは冷たく追い出す。その後デブラは再びオースティンに誰なのか尋ねるけど、オースティンはお得意の「What!?」で返すだけ。

アコライツが、いつものようにポーカー(頭のおかしいサタンをカモにしている模様)をしながら「誰が裏切るんだろうか?」と噂をしている。ブラッドショーは冗談でファルークに「お前WCWのチャンピオンだったよな」と言う。そこに、ジェリコの召集により、WWF軍のミーティングがあるとの知らせが。

ハリケーン&マイティーモーリー組vsTAJIRI&トーリー組。
試合中、ケーブルの調子が悪くて画面が切れてほとんど観れなかった(泣)。ごく短い試合で、モーリーがトーリーを丸め込んで勝ったよう。

WWF軍が控え室に集まり、WCWベルトを巻いたジェリコが演説。「俺がWWFに来たのは、WCWとECWでの経験が最低だったからだ。」と良くないことを言った後、裏切り者がいるなら名乗り出ろ、と話す。そこにロックが登場。「おお、ついに(Finally)ロック様がミーティングに来てくれたぜ!」と皮肉に笑うジェリコと睨み合う。ロックはジェリコに「お前は何様のつもりだ?いつからWWF軍のリーダーになったのだ?」と尋ね、ジェリコが「こないだお前を倒したときからだよ」と返す(ほかのWWF勢がひゅーとはやし立てる)。

対してロックは「いいか、お前はこないだやっと一つ大試合をモノにしたかもしれん。(ささやくように)だが一つだけだ。ロック様は何年も、大試合を勝ってきた。お前がWCWナイトロでフーヴェントゥド・ゲレーラにやられていたときも、ロック様は大試合を勝っていたのだ(周りのレスラーたち爆笑)。クリスよ、お前はWCWから来た。そして今、お前はWCWのチャンピオンだ。お前がWCWなのだ。しかしロック様は、決してWWFを裏切らない」等と言い、一方的にミーティングを解散させる。このセグメントは、今日はじめて面白かった。ロックとジェリコの危うい関係は緊張感あっていいです。なぜかフービーの名前がでてきたのも素敵。

本日の昼、ルイスヴィル大学で、WWFが去年に続いてやっている「若者よ投票しよう」キャンペーンでアングルとブラッドショーが演説してるシーン。例のテロの時、国のためにいつでも命を捨てると宣言したパトリオット・ブラッドショーが「投票は我々の権利ではなく義務だ。君達がこの国の未来なんだ。」と演説してる姿は妙にサマになっている。

オースティンとデブラの控え室を、今度はリーガルが訪ねて、誰が寝返るのか聞く。オースティンは言わず、カートアングルとのタイトル戦に専念しろと、リーガルに対し居丈高にアドヴァイス。さらにリーガルに、そのアングルと試合前に会いたいから連れてこいと命令。

ミーティングに来なかったテイカー&ケインの控え室にジェリコが現われ、「なんで来なかった?」と詰め寄る。しかしテイカーに(さっきのロックと同じように)「おまえ自分が何様だと思っているんだ」と逆に詰め寄られ、ジェリコは「お前がいてくれないと困るじゃないか。だいたい俺はお前をうたがってたんじゃないんだよ!」と言い訳。ヒールになりはじめているジェリコ。

DDP登場。先週とほぼ同じパフォーマンス。「僕は誰がWCWに来るか知ってるよ!」と、ビッグショウを呼びだし、ケインにやったのとほぼ同じように親切そうに悪口を言い、やはりチョークスラムを食らう。違うのは、おそろしいくらい客のリアクションが無かったこと。うーんこのギミックだめか・・・俺は好きなんだけど。

ビンスの控え室を、アングルが訪ね、オースティンが自分とのミーティングを望んでいることを話す。疑いの目を向けるビンスを見て、あわてたアングルは「私はオースティンを嫌悪してます。あなたが命令をくれれば、奴を叩きのめす」と強く言う。ビンスは「分かった。オースティンがなにをたくらんでるか、ミーティングで聞きだしてくれ」と言い、さらに自分が使うつもりだった木材をアングルに渡す、も、その顔は相変わらず露骨にアングルを疑うか、なんかたくらんでる様子。こういう表情をつくれるのは凄いよなあ。

ジェリコ&ロック組(王者)vsブッカー&テスト組のWWFタッグタイトル戦。
ジェリコの方がロックより先に入場。試合中ロックのパンチがジェリコを誤爆。怒ったジェリコがロックにフェースバスターと逆かわず掛け。そのままジェリコはリングを降り、解説陣が「ジェリコWWF離脱かー」と叫ぶも、ロックが抑え込まれるとジェリコはカウント2で救出し、コーナーに戻って、ふらふら立ったロックにタッチ要求。それをいぶかしげに睨んだロック、ジェリコにタッチすると同時にリング内に投げ入れてロックボトム。そしてジェリコを見捨てて去る・・・と思いきや、やはりジェリコが抑え込まれるとカウント2で戻って来て救出。結局ジェリコがウォールオブジェリコで勝利。なにやら罵倒し合って去る二人。これは、それ自体には全然興味の沸かない試合でも、ストーリーを組み入れることで面白くなるという見本でしたね。

木材を持って警戒するアングル、オースティンの部屋のドアを開けて入り、木材を振りかざす。中にいたオースティンはびびって逃げ腰で「や、やめろ、おちつけ。話したいだけだ」と必死でなだめ、会話が始まる。オースティンはアングルにアライアンスに来ないかと誘い、アングルは「じゃあ誰が今日(WWFからアライアンスに)移籍するのか教えろ。ロックだろ!」と言う。それは言えない、というオースティンに対しアングルは「Go to hell!!」と言って去る。オースティンはデブラに「あいつは木材を持ってなければ、俺様にあんなことは言えないはずだ!」

通路を歩くロックをマイケルコールがつかまえてインタビュー。アングルが、離脱するのはロックじゃないかと言っていたと聞いたロックは「アングルの控え室はどこだ?」と恐い顔で聞き、そっちに向かう。

リタvsステイシー。
先週のSMACKDOWNの試合中、ステイシーはリタの恋人のマットに尻を突き出して気を逸らさせて、ハーディーズを負けさせて、リタが(ステイシーに、というより誘惑されたマットに)怒っている。今日もマットが入ってきて、ステイシーを叩こうとして振りかぶったひじでリタに誤爆。結局リタは勝ったものの怒ってマットを突き放し、このストーリーは続く。ステイシーは、リング下に落ちたとき、ガチで足を痛めたっぽかった。あと、ステイシーは入場してロープをくぐるときに、わざとゆっくりお尻を突き出しながら入るのに、その尻をカメラがアップにしないことは犯罪だと思う。

ロックがアングルの控え室に乗り込み、怒りの口調で「ロック様のWWFへの忠誠を、二度と疑うな!ロック様はWWFに生き、WWFに死ぬ」みたいなことを言って、逆にアングルの裏切りを疑う。怒って否定するアングルと睨み合ったロックは、さらに顔を近づけて、アングルの匂いをかぐようにしてから(笑)去ってゆく。なんか最近、ロックにWWFへの忠誠を言わせるシーンが増えてるなあ。愛国心教育が叫ばれるご時世のせいかなあ。なんかロックの来てるシャツも星条旗の模様が入ってるし。

ミック in WWF New York。去年に続けて出したハロウィーンの子供向け絵本が、NY Times ベストセラー6位になったそう。自分のテレビ出演の宣伝等を話す。

Creed の「My sacrifice」という曲に乗ったWWF選手たちのクリップヴィデオ。

アングル(王者)vsリーガルのWCWUSタイトルマッチ。
アングルが足首固めで勝ち。リーガルは膝蹴りとかへんてこな固め技とか使って、ちょっと違うスタイルなので面白い。個人的にはRVDとかリーガルやシェーン等のちょっと違うリズムの選手は、あまり露骨にRAWスタイルに同化させないような方向で試合させて欲しいんだけど(だから今日のRVDの試合は気に食わなかった)。テレビとしてはそれじゃだめなのかな?RAW特有の「インパクトの強い大技と叩き付け技を早いテンポで交換し合うのが基本で、つなぎはパンチとキックとチョップ。固め技はフィニッシュと、(スリーパー等での)ベビーのカムバック用にしか使われない」みたいなスタイルばっかだと、やっぱ退屈しません?

ビンスが、テイカー&ケインの控え室を訪ねる。ビンスは「グッドラック」と言いに来ただけだと言うも、テイカーは「お前は俺が裏切ると疑ってるんだろう?」と。うーんやっぱりビンスが裏切るっぽいなあ。

ダトリーズ(王者withステイシー)vsテイカー&ケインのWCWタッグタイトル戦。
ダドリーズが3Dで防衛。ステイシーはやっぱ足を痛めたみたいで、出てきたもののほとんど動かなかった。

シェーンvsビンスのストリートファイトマッチ。
試合前に、先週のステフのリンダへの平手打ちの映像がもう一回。そしてこの二人が入場。ここでピンと来たぞう。裏切るのは、今日一回も出てきてないリンダだ! そんなことを考えながら試合を観る。いつもの殴り合い。しかし、今はどっちもヒールだし、別にWWFが勝とうがアライアンスが勝とうがどうでもいいのであまり盛り上がらないなあ。それでもシェーンはシューティングスターをゴミ缶の上に自爆して、飛距離の長い場外放送席ダイブを決める。そして、レッスルマニアのフィニッシュの超長距離のゴミ缶ミサイルキックを狙うも、ビンスがそれをゴミ缶を投げて撃墜。
ここにブッカー&テストが乱入してビンスを攻撃。さらにテイカー&ケインが飛んできて反撃。こんどはリーガルが入ってきてテイカーにネックブレイカー、そこにロックが入ってきてリーガルにロックボトム。おお面白い。誰が裏切るんだ? 今度はストーンコールドが入ってきてロックにスタナー。さらにアングルがイスを振りかざして飛んできてオースティンに・・・と思いきや、アングルは振り返ってやはり駆けこんできたジェリコに一撃! さらにアングルはロック、テイカー、ケインと次々にァu「スを振るう。あれー大はずれ。まさか寝返るのがアングルだとは。リンダなんか登場さえしなかった・・・とにかくシェーン勝利。オースティン、アングル、シェーンの三人が勝ちどき、という初めて観るシーンで終了。

ということで、俺は完全に騙されたこともあって、番組を通して推理ゲームに徹した今日のRAWは面白かったですね。レスリングの質は全体的に低かったけど、ジェリコ&ロックの試合とメインはストーリーで盛り上げたから。でも最後のシーンも含めて、なんか客は涌いてなかったなあ。オブザーバーの評価もC。俺ならB+あげるけど。アメリカンヒーロー(この日もUSAコールを浴びていた)が裏切ったのは心地よいし、教育上よろしい。でも、今後ターンしたアングルがどう動くかとか、WWFvsアライアンスがどうなるかとかには全然興味を持てないんだよなあ。

これってある意味凄いことですよ。例えて言うと、二大団体で張り合ってたころの全日と新日の、どっちかがぢっちかを吸収して、団体同士の全面抗争のアングルを作って、プロレスファンが長年夢見た対決が続出の史上最大の戦争・・・のはずがいつのまにか、ろくに統一戦もやらないうちに全部白けちゃって、誰も新日が勝とうが全日が勝とうが興味がなくなっちゃった、みたいな状態なんですから。なかなかここまでの失敗はできないですよ。ま、トリプルHもそのうち戻って来るようだし、PPV以後の展開に期待しましょう。来週はUFCもあるし、インディー観戦予定もあるので書けるかどうか分かりません。




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