ジャンキーたちの長い夜
■団体:闘龍門
■日時:2001年10月28日
■会場:ディファ有明
■書き手:リー監督 (ex:リー監督の「た・い・く・つ」

 ディファ有明は、当然のことだが有明にある。東京に土地がないからといって、ゴミの上に土地を作るのはどうかと思う。そのうち、太平洋のほとんどを東京都と呼ぶ日が来るだろう。新しいタイプの国土拡大計画だ。これは国際問題になるな。

 今回、事前に知識があるのは、UWA6人タッグをチャンピオンチームの正規軍とM2Kが闘うこと、SUWAがFUJIと仲悪いアングルで謹慎欠場(に違いない)していること、SAITOが引退ロードを歩んでいること、CIMAが怪我して出ないこと。それから、坊主になったマグナムTOKYOの頭髪ネタは、必ず毛の薄い堀口元気が小ネタにされること。

 UWAの6人タッグにC−MAXが絡まないのは本当に残念だが、闘龍門は元々この形式は大いに得意なので、面白くならないはずがない。新井健一郎がメインの正規軍メンバーにいないことが、何かを考えさせる。また、SAITOが引退するのだから、正規軍には新しいマスクマンが必要だと思われる。

 メインは大丈夫なので、他の試合でどれだけアングルをぶんぶん振り回し、年末興行に繋げていくのか、がポイントだろう。とにかく、年末までに何かが起こるに違いない。余計なことを考えずに、黙って観ていればいいのだ。黙って試合を堪能していればいいのだ。それがエンターテイメントだ。

 では興行開始。

 前振り。黙って聞く。
 第1試合。黙って観る。
 第2試合。黙って観る。
 第3試合。黙って観る。
 第4試合。黙って観る。
 第5試合。黙って観る。

 というわけで、大変面白い興行だった。この評価は対他団体という意味であり、闘龍門の興行としては、平均より明らかに下で、CIMAを含めて選手が何人かいないことを差し引けば平均レベル。メインの試合にしても、3way6人タッグという「凄いものを観た」人たちにとっては、少し物足りなく感じるのかも知れない。私たちは既に、ハイスパート・ジャンキーだ。闘龍門興行に行かなければ禁断症状が生じてしまう。「もっともっと」としがみつく観客に、浅井校長がカプセルに詰めたハイスパートの錠剤を少しずつ渡している姿を想像する。

 帰り道、私はほのかなゴミの匂いを嗅いだ。突然、暑くもないのに汗が出た。次の瞬間にはその汗が氷のように冷たくなった。私は歩行が困難になり、駅に辿り着く前に倒れた。目の前にはミミズの死骸があった。それは私の姿だった。そう思ったら、幸せな気持ちになった。ゆっくりと眠ろう。今夜はゆっくりと眠ろう。風が私の身体の上を舞っていたが、それは小さな暖かさを運んでいた。しばらくすると、もうゴミの匂いはしなくなった。雨が私の身体を包み込むように、しっとりと濡らし続けていた。








 ・・・本当は以上で終わりなのだが、観戦記ネット方面から「試合内容も書いて下さいよ、頼みますよ」とクレームがついたので仕方なく、試合内容にも簡単に触れておこう。蛇足とはこういうものだ。やれやれ。

 10分押し。例によって満員。よく入るものである。

 前振りは超簡単に。C−MAXはフジとTARUの2人。TARUがぎっくり腰。T2PのTARUシート(6期生)がお手伝い。M2Kは神田が首にコルセット。モッチーは昨日風邪でお休み。温泉入った後、湯冷めしたとか。今日は高熱を根性で37度まで下げたらしい。正規軍はとりあえずみんな元気。「逆両リン」宣言をしたりする。了は風邪気味の声。フジと堀口と斉藤了の「抗争」は校長を含めみんなつまらないと思っているとのこと。というわけで第ゼロ試合に、この3人で3wayをやって抗争を終わりに。神田は例によってガアガアわめいている。TARUのお喋りは味があって良い。マグが最後を締めて前振り終了。

 ちなみにレフェリーは全試合タマキン。良いレフェリーになりつつあるな。

(0)堀口 斉藤了 フジ (3way)

 それぞれ試合を控えているので、大丈夫かなあ、と思っていたが意外に面白い。思わぬプレゼント、という感じ。堀口の動きが抜群に生かされている。了とフジの力量だと思った。この団体、ただものではないな。試合は予定通りM2Kが乱入し、そのお陰で元気の勝利(6:18)。神田が「ががががが」とマイク。どうでもいいけど、怪我人が試合に乱入してはいけません。

(1)再び堀口 マルビン 対 アパッチェ アラケン

 マルビンの動きは相変わらず恐ろしい。受け身が下手なのが難かな。アラケンは抑え気味。アパッチェはいつもと同じ。ここでも堀口の動きは素晴らしい。観ていて楽しい試合。子供達も大フィーバーだ。大切なことである。マニアばかり相手にしがちな昨今のプロレス界において、こういう試合をきっちりと魅せられるのは、闘龍門の強み。13:06ビーチブレイクで堀口がアラケンをピン。ついでに、アパッチェもマルビンもビーチブレイクを受けるはめに。そして、アパッチェは担架で運ばれていった。なんなんだ、一体。ストレッチャー・ジョブかな。とすれば、堀口は・・・。

(2)三島来夢 対 ビッグフジ

 T2Pで5期生の三島来夢。新日の前座のような試合をするので、何のために闘龍門にいるのかよく判らない、というキャラで売っている・・・わけではないだろう。インターナショナルスタイルの中にあって、少し新鮮・・・でもないし。今日は相手がフジだから何となく試合を作ってもらっていたけど、前途多難の予感。どうせなら、ナガタロックをやってしまうべし。ミシマロック2001とか言っておけば、本家も笑って許してくれるはずだ。試合はやはり神田がブルーボックスを使っての乱入で10:52、三島の勝ち。神田がまたまた「ががががが」。

(3)さよならSAITOファイナル SAITO 対 近藤

 T2Pで8期生の近藤修司。SAITOのタックルを潰すところなど、思わずパンクラスを連想してしまう。SAITOの持ち味が充分に発揮できる相手、ということなのだろう。確かに地味なグラウンドでも、メキシコ流の見せ場は多かった。新日の中西のようなぶち当たりタックルから垂直落下式ブレーンバスターで近藤の勝ち(7:21)。SAITOのマイク。「これは引退ではありません」・・・ああ、そうですか。これからはインストラクターという立場で闘流門の一員としてやっていくらしい。そこへ、望月成晃の登場。「ご苦労だったなあ」「まあすぐ帰ってくると思うけど」・・・そうだろうなあ。「それよりも、お前が辞めろよ、社長」と岡村社長を挑発。まだまだ闘龍門には色々続きがある模様。SAITOのバンプは捨て難い魅力だ。いつでもカムバックOK!。

(4)UWA6人タッグ選手権 ダークネスドラゴン 望月享 望月成晃  対 斉藤了 ドラゴンKID マグナムTOKYO

 マグナムの入場はいつ観ても世界一。今日は特に気合いが入っていた。自分でも言っていたが、坊主になってから絶好調だな。この試合で、やっと闘龍門らしさを堪能出来た。いきなりマグがモッチーをバイアグラドライバー。そして、両リン狙い。前振りに忠実なのは素晴らしいが、もう少しタメたほうが面白いはず。その後しばらく了がつかまる。モッチーのローキックからススムの関節技など、左膝を徹底的にやられてしまう。逆に言えば斉藤了の成長が著しいということ。試合でもマグナムは素晴らしい動きを見せるが、マルビン同様受け身が下手。というか、あまりやりたがらない。難しいところだが、マグナムの今後を考えると、これではいけないのではないか。CIMAやモッチーはもっとクレイジーに受けるのだが・・・。KIDは、デジャブやハレルヤ、バミューダトライアングル、ドラゴンラナと出し惜しみなし。虐められ具合も半端ではない。実にKIDらしくて好感。20:58、クネスがダークネスバスターでKIDをピン。普通に考えれば凄い試合なのだが、ハイスパート・ジャンキーの私には、少し物足りない。そんな自分が恐ろしい。まさにシャブ中である。・・u・@フジが乱入。「オレの斉藤了に手を出すんじゃねえ」。そして了に「オレとタッグを組んで憎きM2Kをやっつけようじゃないか」。怪我人続出により、自転車コンビの復活だ。モッチー「長々とコント、御苦労さん」というわけで、11/8後楽園で、自転車兄弟 対 モッチー&エックス。エックスはM2Kではないらしい。エックスの候補を考えるに、今日の流れから、 本命・堀口元気、対抗・SUWA、大穴・ストーカー市川。

 CIMAの登場。おおおお。待ってました大統領。11/8に復帰するので、モッチーにその相手を決めさせてやるとのこと。モッチーはチョコを指名。あらら。まだCIMAの怪我は治っていないということか・・・。校長は、とりあえず悩んだ振りをした末、それらを全て認めた。ちなみに今回の校長のマイクは良かった。なんとなく、悪のオーナーになりそうな予感がする。かっこいい。

 というわけで、行く気のなかった11/8のチケットを会場で買ってしまった。全くアホやね。平日にプロレスを観るのは、物理的に不可能なはずなのだが・・・。ジャンキーに、そんなことは関係ないのだ。ああ。




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