大日本10/27後楽園ホール大会観戦記
■団体:大日本
■日時:2001年10月27日
■会場:後楽園ホール
■書き手:ダイス
全日武道館とどっちに行くか少々迷ったが、WARvs全日5対5と言っても、既に発表済みの
冬木vs川田以外のカードがどう考えてもアレなんで、やっぱり後楽園へ。先月の後楽園大会は
ちょっとハズレって感じだったが、今回はCZWの主力メンバーが来日してるのが高ポイント。
客入りは最終的に8割ぐらい。裏を(いや、こっちが裏か)考えると健闘か。

第1試合 大黒坊弁慶 vs 沼澤直樹

 ホールに入ったら、ちょうど弁慶が「終わり」と言って沼澤をチョークスラムの体勢に持ち上げるところ
だった。しかし弁慶が「終わり」と言って本当に終わったのは見たことがない。沼澤が逆に腕をとり、
十字を決め…ようとして、そのままグランドに倒れ込んだが十字の体勢になれず、ヘロヘロの状態で
なんとか形だけ決めるものの場内大爆笑。試合は特に波乱も無くそのまま弁慶勝利。
沼澤、6人タッグリーグのためにスキンヘッドにされた借りを返せず。
○ 弁慶 (6分47秒 七福神スペシャル宝船(変形裏アキレス腱固め)) 沼澤×

第2試合 矢樹弘弓 vs マルセラ

マルセラ、久々の来日。とてもかわいい。この試合の後の登坂&山川コーナーのとき俺の前の席に
座ってビデオを撮っていたが、試合直後のレスラーとは思えないようなたいへんいい香りが漂ってきて、
なんというか、萌えって感じですか。あ、試合は矢樹が勝ちました。
○ 矢樹 (7分12秒 飛びつき腕十字固め) マルセラ×

登坂&山川のトークコーナー
12/2横浜アリーナ大会へ向けての告知コーナー、大会タイトルは「ANTE UP」に決定。ギャンブル
用語で賭け金を吊り上げるというような意味だが、広報の女性は「社運を賭けるからこのタイトル」
などと口走って登坂部長に窘められる。もう1段階上の勝負をするというような意味合いでつけた
タイトルだそうな。そこへ小鹿社長登場。マスカラスの招聘に成功したと語ったところに、テイオーと
関本も登場。横浜への意気込みを語る。
関本「もう一度、大谷さんとやりたいです」おお、今プロレス界で最も熱い男が大日に!
しかし、そうするとタッグパートナーのテイオーのカードが空いてしまう。
テイオー「ですので、僕も独自ルートでパートナーを探しました。…テリー・ファンクです」
おおお!しかも「マスカラス&小鹿vsテリー・ファンク&テリー・ボーイ」で行くそうですよお客さん!
どんなクスリよりもプロレスファンの心を高揚させる名曲「スピニング・トーホールド」と「スカイ・ハイ」が
同時に流れる。ほらほらデスマッチは苦手とか思ってるそこのあなた、横浜へ行きたくなったでしょ。
その他ウルトラヴァイオレンス系がお好きな方のために、松永vsザンディグもほぼ確定。
さあみんな12/2はスケジュールを空けておこう。ああ、
でもマスコミ呼んで公開スパーリングをすると言ってる
山川さん、お願いだからあせらず、ゆっくり帰ってきてください。ファンはいつまででも待っているから。

第3試合 ファンタスティック vs ラッカス

ラッカスは中背小太りの黒人選手。しかしその体形からは信じられないようなキレの有る空中技を
放つ。サスケスペシャルにファイヤーバード、ムーンサルトは当たり前。しかもCZWらしく、そこに
椅子や机を使ってアクセントをつけていく。本当に拾い物だ、世界は広い。
でも、二人ともキレはあるけど、当たりがちょっと甘い、あと構成力に欠けるところもあるので、
シングルで長い時間やるとちょっとアレかもしれないが、ウルトラヴァイオレンスなCZW勢に混ざっての
タッグ戦とかやったらかなりおいしい所を持っていけるんじゃないかな。
○ ラッカス(12分33秒 ファイヤーバードスプラッシュ〜片エビ固め)ファンタスティック×

第4試合 薔薇剣山デスマッチ 松永光弘 vs アブドーラ小林

リングの各コーナーに有刺鉄線ボードと剣山ボードがそれぞれ2面づつセットされ、されにその上に
薔薇の花を活ける、場内に薔薇の香りが漂いなんだか不思議なムード。そこへ、有刺鉄線鉢巻きと
有刺鉄線バットを持った松永登場。ボードからバラの花を取り、リングに撒き散らす。そして、シューズ
と靴下を脱いだ!場内、大松永コール。小林も観客の声に押され、二人とも裸足になってゴングが
鳴った。両者序盤から勝負(客との)に出る。松永が有刺鉄線ボード上での弓矢固め(痛いのは松永の
背中)を仕掛ければ、対する小林は剣山ボード上でのアルゼンチンバックブリーカー(痛いのは小林の
足)を出し、互いに一歩もゆずらない。薔薇の花びらが舞う乱戦の中、小林の腕に剣山が突き刺さった。
悲鳴を上げながら無理矢理に剣山を引き抜く小林。それでも小林はひるまずに戦い続ける。リング下
からラダーを取り出した小林は、DDTで松永を叩き付けて寝かし、自分はリング外にはみ出した部分へ
飛び乗り、そのままシーソーの要領で松永を場外へ放り投げた。場内大歓声!松永、リングに戻り
守護神有刺鉄線バットを手に反撃に出るが小林の勢いは止まらない。松永のバットへのパイルを
リバーススラムで切り返し、剣山つきサポーターを装着してエルボードロップ。そして武道館の三冠戦
へのオマージュか嫌がらせか、なんと、シャイニングウイザード。とどめをさそうと椅子の上に剣山
ボードをセットし、コーナーポストからのカーフ・ブランディングを狙う。しかし、セットに時間がかかりすぎ
たか、蘇生した松永は小林を剣山ボードに逆に叩き付ける。真っ二つに折れた剣山ボードに小林を
挟み、そのままSTF。武道館蹴ってこっちに来てよかった。
○ 松永 (14分22秒 WING式STF) 小林×

第5試合 最侠6人タッグリーグ公式戦 決勝戦

MEN’Sテイオー&関本大介&伊東竜二 vs  『神風』&保坂秀樹&松崎駿馬
テイオー組は「メンズクラブ」と書かれた色違いのラグトップで入場。対する 『神風』組は色違いの
「友情パワー」と書かれたTシャツで入場、観戦中の矢樹に大ウケ。これと全く同じカードを7月の
八王子で見たな。でも試合内容はさすが決勝戦ってことで格段にアップ。伊東の長時間ローンバトル
という全く同じシークエンスもあったがそれ以外はハイスパートジャンキー((C)リー監督)の俺から
見ても文句を付けるところがない。特に関本のアルゼンチンと伊東のタランチュラとテイオーのポスト上
でのコブラツイストが同時に決まったシーンは鳥肌が立った。最後はやはり伊東がつかまってしまった。
大日本は、もはや単なるデスマッチ団体ではないことを証明した試合だった。
○保坂 (20分5秒 ビルディングボムから体固め) 伊東×

第6試合 ザンディグ&ヴァン・ハマー vs ワイフビーター&マッドマン・ポンド

 特にデスマッチと銘打たれて無いのだが、当然のように有刺鉄線ボードと蛍光灯ボードが2面、
さらに山盛りの画鋲がリング上に運び込まれる。ワイフビーターは芝刈り機、ポンドは蛍光灯ヤグラと
交通標識のプレートを持って入場、場内にガソリンのにおいが立ちこめる。対するザンディグ組は
揃って大型ホチキスを持って入場。ゴング後客席とコール&レスポンスをしているポンドに襲いかかる
ザンディグ&ハマー。ポンドの両頬にホチキスで1ドル札を打ち付ける。さらには股間にもホチキスで
加撃。返す刀でワイフビーターの額にも今度は1000円札を打ち付けた。ザンディグはポンドを
ひきずり起こして南側客席からロビーへ。追いかけるのはただでさえコアな大日ファンの中でもさらに
アレな50人ほどのファン。そのファン達の期待に違わずザンディグはポンドを売店に叩きつける。
わき起こる売店コール。お前ら(含む自分)頭悪過ぎだ。
既に血塗れのポンドの額に冷たい生ビールを注ぎ口から直接かけるザンディグ。観客は当
然ビールコール。ロビーを一周して再びリングに戻る一行。
戦場は再びリング上へもどった。しかし場外戦から引き続きポンドが捕まっている、今度は画鋲の山に
顔面からサイドバスターで叩き付けられ、さらに椅子で叩かれる。しかしワイフビーターがポンドを救出。
場外にテーブルをセットし、さらにその上に有刺鉄線ボードを乗せてザンディグを捕まえる。そこへ疾風
のように黒い影が表れた。ラッカスだ。ラッカスはコーナーに上り、そのまま場外のザンディグへトペ・
アトミコ!机が折れ、さすがのザンディグもダウン。回復したポンドがリング上に椅子を並べ、その上に
蛍光灯ヤグラをセットする。二人がかりで攻め込まれなすすべのないハマーを合体雪崩式ブレーン
バスターで蛍光灯の上に投げ捨てる。WCW出身のハマーにこれを返す気力は残っていなかった。
○ポンド (15分47秒 蛍光灯の上へのパワーボム→片エビ固め) ハマー×

試合終了後、葛西、松永、非道が勝利を称えにリングへ上がるとポンドとワイフビーターが逆に3人に
襲いかかった。そしてザンディグと握手。CZW・USAとJAPANに分かれて争っていた抗争もこれで
終わり。ザンディグ達はさらに小鹿、山川の大日首脳陣とも握手。横浜アリーナへ向けての協力を
アピール。小鹿社長の味のある通訳で客席にもマイクの内容は伝わったけど、英語のスピーチを
長々聞かされるのは勘弁してください。

メインイベント 金村キンタロー&シャドウWX vs 葛西純&バッドボーイ非道

 各コーナーに改めて有刺鉄線ボードをセット。4者それぞれ気合いの入った表情を見せ、期待の
高まる中ゴング。非道とWXはそれぞれ椅子を持ってチャンバラ。金村と葛西はもつれ合ってその
ままロビーへ。二人を追いかけ走る俺。今度はTシャツの並んだテーブルに葛西が金村を叩き付けた。
Tシャツが飛び散り、釣り銭の小銭がチャリチャリ音を立てる中で金村はダウン。そのまま金村を
置き去りに葛西は嬉しそうにしっぽを振ってリングへ戻る。葛西と非道はWXを二人がかりで攻める。
非道が有刺鉄線バットをフルスイングすれば、葛西は有刺鉄線ボードにジャーマンで叩き付ける。
余裕たっぷりになぶり続ける二人の前に、金村が帰ってきた。場外に椅子を盛り上げたオブジェを
作ると、葛西をコーナー最上段からブレバスターで投げつける。復活したWXもボードの破片を非道に
思い切り叩き付けた。2度、3度と叩くうちにボードが跡形も無くなった。4人が4人ともすべての攻撃を
何の躊躇も無く行い、そしてひるむことなく受けきる。なぜだろう、そこで行われていることは不道徳で
残虐で、賞賛されるよりも、むしろ野蛮な行為として断ぜられることなのに、リングから目が離せない。
そして彼らを称える声と拍手が止むことがない。有刺鉄線ボードにWXを倒し、葛西がパールハーバー
スプラッシュを決める。しかしWXは起きあがる。今度はWXの上にボードをかぶせて非道がムーン
サルトプレスを放つ。それでもWXは肩をあげる。攻め手が尽きた非道に合体パイルドライバーを
有刺鉄線バットめがけて叩き付けると、とどめはボードの上への垂直落下式パイルドライバー。
○ シャドウWX (15分41秒 垂直落下式ブレーンバスター→片エビ固め) 非道×

しかし負けてもくじけないのが葛西。「テステス。非道君、やっぱり横アリクラスの会場じゃないと本気
出せないね、まあ横浜では松永さんがザンディグをぶっ殺して、非道君がWXをぶっつぶしてやるから」
しかし、WXも黙っていない「いいか非道。横浜アリーナがどんなところかわかっているのか、お前の
嫁さんがレスラー人生をまっとうした場所だよ。夫婦仲良く同じ場所で終わらせてやるよ」
そして、金村がマイクをとった「そうや、わかったか格闘家。・・・みなさん、大日では山川がこんなふうに
なってますが、FMWではハヤブサが大変なことになってしまいました。山川がいない大日本も大変
だと思いますが、今FMWもそれ以上に大変です。山川もハヤブサも必ずいつかリングに帰ってきます
(このあたりでもう涙声)こういう時こそプロレスファンのみなさんの力を貸してください。彼らは必ず
帰ってきます。その日まで応援よろしくお願いします」

その不在を埋めるべく、彼らは戦い続ける。だから、せめてその姿をこの目に焼き付け、その姿に
声援を送り続けようじゃないか。




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