真撃の存在意義を問う。
■団体:真撃
■日時:2001年10月25日
■会場:日本武道館
■書き手:ほいほい@爆発 (ex:爆発!場外乱闘王

今回は、これといった話題のない真撃。
強いて言えば、それなりに集客能力のある、たまにしか試合をしない小川が出る事ぐらいかな。
閑古鳥なくだろうなぁ。と思っていたら、出足は遅かったもののまぁまぁ入ってる。
前回同様、北側をビジョンで潰していたが…この程度のカードでこれだけ埋まれば、大健闘なんじゃないでしょうか。
それにしても、皆さん何をお目当てに見に来たんですかねぇ?
やっぱり、小川でしょうか…?
大谷vs高山なんですかねぇ…?
ソレガシは、UWFルールがお目当てでチケット買ったんですけど…(笑)
何だか、いまいち良く解らないんですよね。真撃の存在意義が。
今日観戦してもっとわからなくなりましたけど…。


第1試合 星川尚浩vsミッキー・ヘンダーソン

前評判がけっこう高かったミッキー。
序盤の星川の打撃の戸惑っている様子だったが…。
マスクは良いし、受けも良い。それでもってスープレックスもキレイ。
真撃という舞台で試合させるにはちょっと惜しいような…。
ずっと試合を引っ張った成長の見える星川が、ジャーマンを返してからの流星ロックで快勝。
この二人、ZERO-ONEの舞台で試合したら名勝負を生むかも。
ちょっと勿体無い試合でした。

○星川(7分18秒 流星ロック)×ミッキー



第2試合 佐藤耕平vs大久保一樹

UWFに魅せられたソレガシ。UWFルールというだけで観戦意欲をかきたてられる。
しかも、やる選手がクルクル田村の直弟子の大久保。
田村にクルクルの何たるか。を教わってると思って期待していたんですが…。
ルールは、ダウン、エスケープ共に1ポイントの5ロストポイント制。
これって…キングダムと同じ減点方式ぢゃん(笑)ちょっと拍子抜け。
両者共にレガースを付け、OFGはナシ。
UWFルールと聞いてしまうと、佐藤、大久保の身体が細い小さいとは感じなくなるのは不思議(ソレガシだけかも)
このスタイルで経験のない両者。
もしかしたらガチでやるのかも?
そうすれば、それなりに見せられる試合になるかもしれない。と思ったんですが…。
尽く期待は裏切られ、低調かつ思いっきりのないトロトロとした展開に。
佐藤がスリーパーでエスケープを奪うと、大久保が逆十字でエスケープを奪う。
う〜む、何なんだ…これは…?と思ったら佐藤のフロントネックロックで大久保がタップ。
田村は、一体何を教えたんだ?何も教えなかったのか?
UWFのUの字も体現出来なかった両者。
佐藤の「田村さん、次は俺とやってください。」のアピールに答えるのか?
クルクルは、言葉じゃなく試合でみせつけなくちゃわからない。
田村がUWF、UWFと言うのなら、自らの身体で面白さを伝えなければならない。

○佐藤(7分52秒 フロントチョーク)×大久保



第3試合 田中将斗vsハーバート・ヌメリック

ハーバート・ヌメリック…どこかで聞いた事あると思ったら…。
フーベルト・ヌムリッヒっていう名前でK-1に出てた。
ついでに新日本で橋本とも異種格闘技戦として闘ってた…。
でも、その事には触れず、あくまで新参者として扱われる。
対戦相手は、絡めばどんな下手な選手も名選手に変えてしまう(言い過ぎかな?)田中。
ヌメリックの出すパンチ、キックに他の選手には真似出来ないようなうまいダウンをする田中。
これわ…橋本も使いたがるわけだよな。
でも、こんな扱いで良いのか?
前回のゴルドー戦でのスイングDDTの面白スポットは、ヌメリックのハイキックで潰される。
グラウンドでちょろりと優勢な場面を見せた田中だが最後は打撃のラッシュを受けダウンの連続。
田中の見事なカウントアウトでヌメリックの勝ち。
こんな選手の為に…。

○ヌメリック(7分00秒 K・O)×田中



第4試合 藤原喜明vs高岩竜一

マッチメイクの雰囲気からして、師匠が弟子に稽古をつけるというのが伺える。
藤原が前回そのようなシュチュエーションを受けたアレク戦同様、スパッツ姿で登場。
ノーグローブの藤原に触発されたかのように高岩もOFGを外す。
真撃のコンセプトを否定するかのような両者。
藤原がグラウンドで高岩を子供扱い。
高岩がいちいち上げる悲鳴に場内失笑。
高岩のプロレス技にはほとんど付き合わず、自分の世界を見せる藤原。
ワキ固めであっさりとギブアップ勝ち。
藤原…つまらなそうだったなぁ。高岩がここまで張り合いないとは思ってなかったのかな?

○藤原(4分42秒 ワキ固め)×高岩



第5試合 トム・ハワードvsブルーザー・アルファロー

ストリートファイト400戦無敗というキャラを見事に使いこなすアルファロー。
タンク・アボットとベイダーを掛合わせたような感じの風貌。この選手、そのうち人気出るんじゃないかな?
噛みつき、金的等のストリートファイトを思わせるような攻撃で場内を盛り上げるアルファロー。
ハワードも独特の技や、ホフク前進で自分の持つ世界観を見せ付ける。
予想していたより、面白い。
キャラがたっている選手の絡みは面白みが増すって事でしょうか。
でも、まだアルファローは経験不足なのか?
グダグダになった所で、ハワードフロントネックロックからブリッジする変形の鎌固めのような技で、
ギブアップ勝ち。
アルファロー、次は橋本あたりとやったら面白いかも。噛み合うんじゃないかな?

○ハワード(6分55秒 NO.52)×アルファロー



第6試合 マーク・ケアーvsディック・フライ

萎んでプロレス転向した両者(笑)
フライはそれなりに戻ってたもののケアーは相変わらず萎んだまま。
凄味が筋肉と共に消えうせて行く。
フライの打撃ラッシュにへたくそながらもダウンするケアー。
しかしながら、観客をヒートさせる事は出来ず、低調な試合は、ケアーのタックル⇒マウント⇒逆十字で、
フィニッシュ。試合後、セコンドにいたナイマンが突っかかり遺恨を残した結果とはなったが…。
全くもって盛り上がらず。
そして、ケアーのありきたりで全く面白くないマイク。
試合がダメなら、せめてマイクでも…と思ったけど…。この人、センスない。
最強幻想の消えたケアーに勝ち続けさせる意味はないのかも。
そろそろ、負けなきゃ…。
橋本とやって橋本が勝つのはヒンシュク買うだろうから…ここはハワードに勝たせるのが良いのかも。
何にしても、プロレスラー・マーク・ケアーが岐路に立たされているのは間違いないでしょう。
フツーならとっくにほされても良いはずなんですから(笑)

○ケアー(5分30秒 腕ひしぎ逆十字固め)×フライ



第7試合 大谷晋二郎vs高山善廣

この日一番の大歓声。
二人の絡みにプロレスの良さを求めたファンの声なのか…?
そのファンの期待に応えるかのように、両者OFGを外す。
高山の攻撃、大谷の攻撃、そして口撃、共に絶好調。
両者の技、気持ちがうまく噛み合い心地の良い空間を作り出している。
しかし、3カウントがないという事で、流れが途切れてしまう事がしばしば。
真撃という舞台で真撃を真っ向から否定し、3カウントのプロレスの良さを伝えようとする。
試合以上に面白い気持ちの現れなのかもしれない。
大熱戦の試合は、高山のジャーマンからスリーパーという流れでお終い。
非常に面白い試合だったけど…3カウントがあったらもっとヒート出来たと思う。
プロレスにとって、1、2、3っていうのはとても大きな役割を示していると言う事がよく理解出来た。
もし、次があるのだとすれば…ZERO-ONEで見てみたいものです。

○高山(12分10秒 スリーパーホールド)×大谷



第8試合 小川直也vsジョシー・デンプシー

入場時から大小川コールで、完璧なベビーフェイスの小川。
ベビーフェイスの小川って…あんまり面白くないなぁ。魅力が激減する。
プロレスのリングでは大ヒールにならないと。しかも橋本メインの場所に出てるんだし。
まぁ、それだけ人気もあるし、小川に対するニーズがあるって事なのかな。
試合は、昔の異種格闘技戦のような…小川攻め込まれながらも最後は逆転っていうベタベタな展開。
意外にもデンプシーはなかなか使えそう。
最近、この手の選手で使えそうな人いなかったから、掘り出し物かも。
試合後、村上を含めたひと悶着ありで、次回真撃の興行に繋げる。
それにしても、小川らしくない小川は見たくないな。

○小川(6分30秒 チョークスリーパー)×デンプシー


第9試合 橋本真也vsジェラルド・ゴルドー

序盤からゴルドーの打撃に押される橋本。
グラウンドの展開に持っていくと、待っているのはゴルドーのサミング。
ゴルドーは自分のやってきた事、殺気、凄味をうまくプロレスに還元している。
こういう所を見習うべき選手っていっぱいいるんじゃないでしょうか…。
OFGを外したゴルドーの正拳ラッシュ、ハイキックで都合3度のダウンを奪う。
橋本も水面蹴りで攻勢に転じようとするが練習不足か?焼肉の食べ過ぎか?うまくきまらず。
気を取り直して、DDTスリーパーの得意技ラッシュ。
最後は、ゴルドーのヒザに失笑構わずパンチを入れ逆片エビでフィニッシュ。
橋本、この手の試合を見せるには一日の長がある。
他の選手に比べれば抜群にうまい。
でも………やっぱり、面白くないんですよねぇ。
真撃っていうのを如実に実行してるとは思うんですけど、伝わってくるものが何もない。
このままだと…自己満足…自慰してるのと何ら変わりはないのかも。

○橋本(8分51秒 逆片エビ固め)×ゴルドー

全体的に低調な流れ。
そんな中でも大谷vs高山っていう面白い試合もあった。
けど、これは真撃という枠の中でやるにはもったいなかったと思うし、良さがはっきり出たとも思えない。
真撃という興行を打つたびに、3カウントありの通常のプロレスというものの価値がわかってくるようにも思える。
大谷、高山といった選手達が真撃の中の試合で真撃を否定しているような…。
前回の大仁田がそうだったように。
これはこれで面白いのかもしれない。
よりプロレスというものを輝かせる為の一つの機会。
ちょっと自虐的なのかもしれませんが…こういう見方をすれば多少は真撃の存在意義っていうのを
感じられるのかもしれない…。




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