RINGSに見えた一筋の光。そして懐かしさ…。
■団体:RINGS
■日時:2001年10月20日
■会場:代々木第二体育館
■書き手:ほいほい@爆発 (ex:爆発!場外乱闘王

原宿駅を降りると凄い人、人、人の渦。
なんじゃ、こりゃぁ!?と思ったら代々木第一で松任谷由美のコンサート。
奥にある第二に向かう人は少なく…入ってみると案の定と言っていいのだろうか?ガラガラ。
KOKルール+エスケープは何なのか?確認する為にここに来たという人は少ないって事か。
まぁ、このカードではいた仕方ないところがあるでしょうけど…ちょうど1年前の代々木に比べると寂しい限り。
客入りは言わずもなく…カードも…。
でも、ソレガシは行ける範囲だったらどこでも見に行くゾ。
例え小さくても期待が持てる限りは…。

定刻通りの15分遅れでスタート。
古田リングアナの「ただいまより!第1試合を開始いたします。」
アレアレ?
選手入場式はどこへやら?
と思ったら、どうやらユニバーサルバウトと公式ルールの試合とを分け隔てる考えの御様子。
でも、せっかく晴れの舞台なんだし、顔も知らない選手がいるわけだから、顔見せとして
最初から選手入場式やった方が良いと思うんですけどねぇ。
何だか、入場を含めるとパンクラスと修斗クラスBとを交ぜ合わせて中途半端にした感じ。
中途半端が一番いかんでゴザルよぉ。



第1試合 松田恵理也vs磯野元

とまぁ、唐突に始まった第1試合。
両者共にアマチュア上がりという事が目立つ。
どちらもボウズ。どちらも黒のスパッツ。体格も似たりで見分けるのが難しい。
どちらがどちらだか解らない。
ふ〜む。
一応、テイクダウンに勝った磯野@慧舟會の判定勝ち。
二人共…プロ意識に欠けてるよぉ。
これは、試合内容云々の前の話しだと思うんですけどねぇ…。
特色の大事さを痛感したような…?

○磯野(2R終了判定 3−0)×松田



第2試合 横井宏考vs折橋謙

まだまだ底を見せない横井。
今後のリングスを背負っていかなければならないのは、滑川よりも横井なんじゃないかな?
無差別好きのCEOも横井をきちんとオーバーさせねば。
ヤマケンを従えて入場の折橋。巨体に吊りタイツ…懐かしきポール・ヴァレランスを思い出してしまった。
OFGナシ、ヒジあり。妙な取り合わせ。
ゴングがなると横井、rAwチームを彷彿とさせる片手クリンチの打撃で折橋を圧倒。
興奮してエプロンでアドバイスを送るヤマケンを横目に、パンチで2度のダウンを奪い完勝。
横井の圧力って半端じゃない。凄い。こんな選手を前座扱いするのは勿体無いな。
期待の星というよりも希望の星かな。横井の力で明日は見えるのか?

○横井(1R 3分14秒 T・K・O)×折橋



第3試合 ゲオルギー・トンコフvsリー・ハスデル

2001年柔道世界選手権5位のトンコフ。
こういう柔道家を連れてくるリングス面白いんですけど…ハハレイシビリとかを見ても活躍した選手は少ない。
でも、KOKに変わった今どうなるのか?それはわからない見てのお楽しみっていう所だったんですが…。
デカイ身体なだけに動きがモタモタ。
しかも総合の匂いは一切感じさせず、自分が柔道家である事を誇りにしてるかのごとく投げからの袈裟固めなどを
狙っていく。
が、ここは総合のリング。打撃、裸に慣れてないのが丸見えのトンコフ、ハスデルのパンチをもらってぐらつくと
飛びヒザを見事に食らってKO負け。 
…。
…。
トンコフに昔懐かしいリングスを見たような気がする。
(気のせいかな?)

○ハスデル(1R 4分22秒 K・O)×トンコフ



第4試合 クリストファー・ヘイズマンvsグロム・コバ

コバはザザの実弟。とはいえ、全くもって似てない。
こうまでも似てないと腹違い?種違い?と余計な詮索をしたくなってしまう(笑)
ヘイズマンの打撃を恐れるコバ、ルールを巧みに使い両ヒザ、もしくは両手をつきながらテイクダウンを奪おうとする。
それに対処出来ないヘイズマン、そうこうしているうちにバテバテになったコバ。
そんな二人から快音は聞かれず…ダラダラになりながら判定。
失笑もしくは苛立ちを観客に感じさせてしまった、コバの判定負け。
途中、ヘイズマンがイエローカードを貰ったにも関わらず、ロストポイントには無関係だったのはご愛嬌(笑)

○ヘイズマン(3R終了判定 3−0)×コバ



第5試合 緒形健一vsカーティス・ブリガム

The Final Count Downで入場の緒形。
この音楽とコール時に投げいられた真白の紙テープで、すごくカッコ良く見える。
しかしそのカッコ良さはそれまで。
ブリガムにバックを取られるとササッとチョークを極められ…エスケープする暇もなくタップアウト。
打撃を見せる間もなく…たった48秒の敗戦。
たった48秒、されど48秒。
これは屈辱でもあり、総合を知る上で貴重な時間だったのかもしれない。
RINGSで失ったプライドはRINGSで取り返すしかない。

○ブリガム(1R 0分48秒 チョークスリーパー)×緒形



第6試合 柳澤龍志vsエメリヤーエンコ・ヒョードル

柳澤のローを気にもせずタックルしテイクダウンを奪うヒョードル。
日本人である柳澤よりも人気がある。今までの闘いを見てるとそれも頷ける。
飄々としてる風貌でいて、何だかはちゃめちゃな感もあるがそれが面白い。
それでもって、強い。となると人気が出るのは当然の事ですね。
バックを奪いチョークを再三狙うがいまいち極めの甘いヒョードル柳澤を極めきれず。
簡単にパスされ、簡単にスイープされた柳澤だが、隙を見て足首、腕を狙っていく。
積極的ではなかったものの、この姿勢がよく見えたのか、柳澤に対しての野次は一切飛ばず。
ヒョードルが圧倒しながらも健闘を見せた柳澤。ようやくフリーとしての危機感を感じたか?
判定は勿論ヒョードルだったが、柳澤に送られたであろう観客の拍手…。
良い試合をするようになれば、もっと増えるはず。

○ヒョードル(3R終了判定 3−0)×柳澤



第7試合 滑川康仁vsエギリウス・ヴァラビーチェス

滑川オーバーの為に連れてきた、金魚だと思っていたら…。
エギリウス、めちゃくちゃ良い身体。背筋が物凄い。パンチの打ちやすそうな身体だなぁ。
いくら調子が良いとは言え滑川もなめてかかったらやばそう。
などと思っていたら…ゴング開始直後、キレイなパンチを貰い滑川ダウン。
フラフラしながらも組み付いてテイクダウンを狙う滑川だが、またパンチを貰いダウン。
何とか立ちあがりまたタックル。すると、和田レフェリーが割って入りニーパットを直し、時間稼ぎ。
しかしその甲斐もなく、またラッシュを浴びるとダウン。同時にタオル投入。
リングスの若い力がパンチで粉砕された…。
しかし、このエギリウス、何でもコピィロフに勝っていたとか。
金魚なんてとんでもない。また新たな人材を発掘してきたのだ。
こういう未知の強豪外国人を見られるのはリングスしかない。
良くも悪くも期待を裏切ってくれる。だから、見に行ってしまうんだなぁ。
こういう予期せぬ面白さは…伝わらないものなのか…な?

○エギリウス(1R 2分18秒 T・K・O)×滑川



第8試合 金原弘光vsケリー・ジェイコブ

名前のない選手は金魚だと決め付けてしまう傾向がある。まぁ、それは当たり前なんですが…。
前の試合で名前のなかったエギリウスはやたらと良い選手だった。
もしかしたら、ジェイコブも…という空気が流れる。
が、金魚はやはり金魚だった(笑)
1R,金原が逆十字を極める。と、ジェイコブはエスケープ。
この時の盛り上がりようったらなかったな。
でも、エスケープっていうのは緊張感をなくしてしまう。昔の余韻に引かれる盛り上がりとごっちゃにしてほしくはないなぁ。
そもそも、何でエスケープを復活させようと思ったんでしょ?
その方がよりアグレッシブに動くと思ったのかなぁ?
ルールが試合をデザインすると言っても…やっぱり闘うのは選手なんだから多少のスパイスにしかならない。
とソレガシは思う。
あれよあれよと3回のエスケープを奪った金原の完勝。
金原のような常に観客を意識する選手が…試合をデザインするんじゃないのかな?
Uインター出身者はその辺の意識が全面に出てるから面白い。
ルール云々じゃなく…意識改革をさせる必要があるんじゃないかな?と思わせた試合でした。

○金原(2R 2分51秒 T・K・O)×ジェイコブ

リングスは苦しんでいる。
それは一目瞭然。
しかし、今日チラッと希望の光が見えた。
今はまだ雲に隠れてはいるが…その雲を晴らす好機は必ずある。
その光りを消さぬように、ひっそりと見守りつづけていきたい。




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