ドームで飲み会、のようなもの
■団体:新日本
■日時:2001年10月8日
■会場:東京ドーム
■書き手:凸ユーレイ(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

 総勢9名の友人たちと見に行った東京ドーム。開始前から高いビール飲み続け、後半にさしかかるころには意識が朦朧、試合内容もよく覚えてません。
 まあでも、ドームはイベント、お祭りで、どっちみち遠くてリングもよく見えないし。
 入場料 5,000 円+ビール 800 円×4= 8,200 円、ちょっと高い飲み屋に入ったようなもので、ドサクサに紛れて、離れて座った友人のカップルを大声で冷やかしたり、大勢で騒げて楽しかったな、と。
 なので、後半の試合については、雑誌と、細切れに編集されていた「ワールドプロレスリング」と、および周りの風評とから、感じたことを書きます。

☆田中稔、獣神サンダーライガー、エルサムライ vs 邪道、外道、AKIRA
 試合前に、長く休場していた金本浩二がT2000側の新戦力として紹介されたわけですが、これ、試合終盤に乱入、って形にしたほうがまだ良くなかったですか?いやどっちにしろベタなんだけど。

☆ジャイアントシルバ、ジャイアントシン vs 吉江豊、棚橋弘至、鈴木健三、井上亘
 派手に受身をとって、相手の巨大さを強調することに成功していたのは棚橋だけだったように見えた。

☆小原道由 vs ゲーリーグッドリッジ
☆中西学 vs 安田忠夫
☆藤田和之 vs 佐々木健介
 小原×GGは、PRIDEの「型」を見せているよう。パンチ、膝、ネックロック、三角締め、それをリフトしてディフェンス、さらに切り返して腕ひしぎ。いろいろな攻防を目まぐるしく再現。その攻防の速さに練習のあとが見られた。
 中西×安田もけっこうこなれてたし。
 藤田×健介。前の試合が終わるや否や「テイカァ・ドリィー」と皆で合唱。帰国時からさんざんプロレスファンを笑わせ楽しませてくれた健ちゃんに、われわれの期待は膨らみきっている。先に書いたように、当日、このあたりの試合の内容はあまり残っていないのだが、後日のTVダイジェストで見る限り、健介の動きにスピードがあって、ラリアットやSTOなどのプロレス技と、藤田の、ヘタだけどヘタうまの域にまで上がってきたような動きとが妙に融合して、プロレスの試合としてはなかなかだったと思います。
 これら3つとも、4月大阪ドームの健介×橋本、ノートン×藤田、6月武道館の藤田×永田、7月札幌ドームの中西×GG、これらに比べればだんだんと巧くなっているように感じた。
 しかしなあ、この種の試合が「こなれてる」「巧い」って評価になっちゃうのはどうなんだ?
 攻防の切り返しなんかはそれなりにできるようになってきていると思うけど、いかんせん「こなそうとしている」のが伝わってきてしまうというか。

☆成瀬昌由 vs ケンドーカシン
 この日いちばんの驚きが、素顔で入場してきたカシン石沢。このシーンだけでも見れてよかった。試合があっという間に終わったのも相まってインパクト大。いやー石沢カッコいい。

☆藤波辰爾、ボブバックランド vs ドリ−ファンクJr.、テリーファンク
☆天山広吉、小島聡 vs 西村修、長州力
 いや、この2つ、ほとんど覚えてない。すみません。
 それでも隣にいた友人によれば、ファンクスやボブが出てきたとき、嬉しそうにしていたらしい。自覚は無いのだが。

☆永田裕志、秋山準 vs 武藤敬司、馳浩
 これもまた、よく覚えてないんだけど、TVで見て、また「秋山の出来が悪かった」との評判を聞いて、感じたことを。

 ひとつは、秋山の体調が、ずっと悪いのではないかな、と。じじつインタビュー集『すべてが本音。』では、自律神経失調症でしばしば精神安定剤を飲む、と自身が告白しているし、腰・首が悪いということも漏れ伝わってくる。体調の良し悪しには波があるにしても、試合内容面、動き的にはこのところずっと、調子がいいわけではないと感じさせられることが多い。
 ぼくが見たなかでは、昨年2月武道館、全日時代の三沢戦が試合内容的にはピークで、以降は後輩(モスマン、志賀、橋ら)と組んだり闘ったりして引き上げ、そうでなくてもタッグパートナー(高山、ベイダー、三沢、田上、秋山はじつにさまざまな相手と組んでいる)を押し出して自らは一歩下がるような闘いぶりが多かった。
 NOAH旗揚げ戦を見ていないのだけど、どうだったんだろう?結果ははなばなしかったが…
 この間のシングル大一番、昨年12月有コロの小橋戦は、ダメージは残るだろうが、ある意味楽な試合だったのでは。今年7月の三沢戦、GHCのタイトルマッチは、昨年の試合に比べればだいぶ落ちる。
 頭で計算した動きに身体がついていっていないというか。小手先や器用さ、角度付けに頼った展開というか。

 ドーム後、NOAHの12日千葉公園大会、19日横浜文体大会を見て、よりその印象が強くなった。秋山の出番が少なすぎる。動きも悪い。
 三沢もここ1〜2年、似たような感じで、タッグでは極端に出番が少なかったりもするが、いざというときにはいかにも「強い」という雰囲気を醸し出す。昨年12月のベイダー戦、先述7月のタイトルマッチ、これは後述しますが一連の対抗戦。

 秋山に限らず、レスラーが肉体的に充実して地位を上げてくる時期と、じっさいにトップに立つ時期とがズレてしまう、それはよくあることなのかもしれない。真の意味でトップに立つときには身体にガタがきているという。
 武藤や蝶野にしても、肉体的なピークは二十代後半から三十そこそこ、90年代初頭だったのでは。
 それは馬場(60年代終わり、日プロ後半あたりが肉体的ピーク)、猪木(70年代半ば、ドリー戦からロビンソン戦ぐらいがピーク)にしても同様だったのではないか、というのがぼくの考えです。
 しかしここで名前の出たレスラーを見てもわかるように、勝負はそこから。馬場猪木はもちろん、三沢や武藤も、この肉体的な危機を乗り越えつつあると思う。秋山、そして小橋は、ここからが正念場だろう。

 もうひとつは、三沢との比較で。
 1月大阪の三沢&小川×橋本&大塚、3月ZERO−ONE旗揚げ三沢&秋山×橋本&永田、4月ZERO−ONE第2戦三沢&力皇×小川&村上、先日10月12日の三沢&小川×大森&大谷。
 一連の対抗戦的な試合、三沢にはそれこそ「お前の好きなようにはさせないからなゼッタイ!」っていうのが身体からにじみ出て、オーラになって漂っている。よっぽど、自分の世界に対する信頼があり、意地や見栄の張り方も知ってるんでしょう。そういう部分は、三沢の生まれ育ちから来るのかもしれない性格的なものが大きいとぼくは思っている。
 実は努力家で、頭でいろいろ考えてしまう秋山が、自分というレスラーの佇まいの「魅せ方」において、三沢の存在に肩を並べるのは、まだまだ先のことのようだ。


 メイン終了後、急いでタクシーに乗り板橋産文ホールへ。NEOの宮崎有妃の、これっきりかもしれないシングル王座挑戦を見に行く。こっちはリングサイド3列目ですからね、大きく見えること。ただ、試合内容はこっちもそれほど残ってないんですが。


第1試合 ○田中、ライガー、サムライ(11:18 腕ひしぎ逆十字)邪道、外道、×AKIRA
第2試合 ○シルバ、シン(9:6 フライングソーセージ)吉江、棚橋、鈴木、×井上
第3試合 ○グッドリッジ(3:36 馬乗りパンチからTKO)×小原
第4試合 IWGPJr.選手権 ○カシン(挑戦者)(0:26 腕ひしぎ逆十字)×成瀬(王者)
第5試合 ○藤波、ボブ(10:40 逆さ押さえ込み)×ドリー、テリー
第6試合 西村、○長州(10:40 ラリアットから)×天山、小島
第7試合 ○中西(6:2フロントスリーパー)×安田
セミ ○藤田(6:36 背後から馬乗りパンチでTKO)×佐々木
メイン ○永田、秋山(28:4 バックドロップホールド)武藤、×馳




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