9・30闘龍門大田区大会
■団体:闘龍門
■日時:2001年9月30日
■会場:大田区体育館
■書き手:凸ユーレイ(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

 たくさんの観戦記があがるだろうことを前提に、感想程度を書かせていただきます。すんません。

 大田区体育館満員(発表 5,100 人)。昨年12月、同規模の川崎市体育館が5割ぐらいしか入っていなかったことを考えれば、首都圏での闘龍門人気は着実な広がりを見せているのだろう。
 この日のお楽しみは当然、メインの5way。8月の後楽園の3on3on3で、3倍速にしたがごとき速すぎる試合展開の中で見られた即席の裏切りや同盟、それを本格的に1シリーズ通して膨らませに膨らませた末、どんなスゴイものが見られるのだろうか。

 会場に不慣れなためか、珍しく15分ほど遅れてスタート。オープニングMCはモッチー。
 久々に聞く、モッチーの「本日の勝敗予想」。昨年8月後楽園の時のソレは、「試合前にブックを仄めかして云々」と評価されていますが、その時ぼく自身が会場で聞いての印象は、べつに野次馬ファンがあれこれ予想してるのと同じような、軽い印象でした。「キッドがマスク剥がれるわけないからSUWAの負けだろ」っていう。
 今回も、SUWAを負けとした以外は、笑いをとるための、いい加減で、自軍贔屓な予想をしているように受け止めました。俺がマーク+シュマークの混ざった程度のアレだからですかねえ。

 C-MAX、正規軍も登場。CIMAの怪我と、モッチーとクネス・マグナムとキッド2組の微妙な関係とがさらに煽られる。
 またサブストーリー、フジ−了の抗争から生まれた絆、それに怒るSUWA、さらに怒りまくる神田、了の話題でソッポ向く堀口、がアピールされる。神田のマシンガン罵倒は面白いねー。今まであまり喋っていなかっただけに。リングのほうを向いたまま罵倒を続けながら後ろ向きに引きづられて退場していく姿には笑った。キャラやネタの膨らませ方がほんとうに上手いですよね。
 マグナムの喋りに妙な間があるのは前からだけど、CIMAもモッチーに比べれば見得の切り方が少々クサイなあとこの日思った。モッチーは上手いよねー。
 
第1試合 ○SUWA(2:38FFF<ダブルアーム式フェースバスター>から)×SAITO
 SUWAが、不満、怒り、そして強さを誇示する短時間決着。
 SUWA、しばらく闘龍門を離れたりしたら面白そう。みちのくで東郷や外道に合流しないかな。

第2試合 ○アパッチェ(12:11高角度パワーボムから)×堀口元気
 お互いへの声援に、相手がスネるというお馴染みの展開から始まる。
 アパッチェの打撃音ひびきわたりまくる。

第3試合 ○神田裕之、チョコフレークK-ICHI(10:8ジャーマン)×ビッグフジ、TARU
 フジやられまくる。神田との因縁の深まりが示される。
 チョコフレークって、いつのまにか強そうに見えるようになってますね。ちょっとびっくり。

 この試合の途中、ビールを買ってきた同行のR君から、売店でT2Pのチケットを売り出す準備をしていると聞く。たぶん次が休憩だからと思って、試合が終わるや否やダッシュで向かう。
 通路を挟んだ売店の反対側に並ばされる。会場の中からは「ボンジョルノ〜」TARUさん「大柳二等兵はどこだ」「TARUシートってのがいるらしいな」了「ボクにやらせてください!」などが聞こえてくる。見る見るうち長蛇の列ができている。
 会場内でT2Pの紹介が終わり、いよいよ販売開始。反対側に並んでいる列を先頭から、少しずつ売店に誘導して順番に売ろうとしているのだが、誘導係の丸刈り練習生の手際が悪くガンガン横入りされてしまう!!フザケンなっつうんだ。まあ無事買えはしたんだけど。

セミ NWAウエルター選手権 ○斎藤了(挑戦者)(21:56メッセンジャー<股裂き+首固め>)×望月享(王者)
 享の上手さは先刻承知だが、大田区体育館では映えにくい。了もメリハリ効いたいい動きなのだが、派手な飛び技が少なく地味に映る。大会場向きのカードではなかったかも。
 ここまでを通して、どれも後楽園なら十分面白く見れた試合だったと思うが、1階アリーナ後方の席で見辛かったこともあって、なんだか平板な印象が続いた。
 また、会場の雰囲気が妙に出来上がっているようで(隣の席の女の子なんかMCからブッ通しでノリッ放し)、質は違うがある種PRIDEやNOAHの会場にも通じる「自分以外の皆が盛り上がっていることからくる疎外感、引いた感じ」もありながら、それでいてその盛り上がりが広い体育館に拡散してしまっているような、ヘンな空気を感じていた。見易さの点でも動員のターゲットとする層の点でも、規模をこれ以上に拡大していくときの難しさが闘龍門にもあるなあと。
 あ、試合のほうは、やっぱりフジが了に加勢、SUWAが怒ってました。
 了のフィニッシュ技“メッセンジャー”、5月にフジとの抗争に終止符を打ったときもこの技を使ったんだけど、何故かぼくのなかでは盛り下がる技なんだよな。どうしてだろ。何か自分の知らないトラウマでもあるのか。

メイン 敗者マスク剥ぎor髪切り5Way金網マッチ
マグナムTOKYO vs ドラゴン・キッド vs CIMA vs 望月成晃 vs ダークネス・ドラゴン
○望月(29:13エスケープ)×マグナム ※退場順:クネス、CIMA、キッド、望月
 なんてことを言いながらも、この日はとにかくコレである。コレが面白ければ何も言うことありません。
 いよいよ自席を放棄、1階最後方で立ち見。

 開始から10分経過までエスケープは無効というルール。相変わらず複雑なルールが理解できないモッチー、さっそく逃げようとして笑いをとる。
 ためらいなくクネスにボディスラムを放つモッチー。対してマグナムとキッドは呼吸の合った連係。
 10分を直前にして、クネス含め4人がかりモッチーにストンピングの嵐、10分のアナウンスと同時にいっせいに逃げる4人、慌てて引きずり落として回るモッチー。
 4人連続コーナーへの串刺し攻撃、最後のモッチー急に走る向きを変えて別コーナーへ。未遂。
 モッチー敵を捕らえてクネスにコーナーへ上がるよう指示、飛ぶと見せかけて向きを変えたクネスが第1エスケープ成功者に。はっきり言って、負けてもいちばん無難だと思われていたクネスが一抜けという意外な展開。
 ぼくはこの時点で、試合が始まって以降まったく離反の気配のないマグナムとキッドが2人残るのではないか、と予想。(また、試合前半ずっと、金網の外でフジと神田がいがみ合い。神田の罵倒途切れず。)
 次いでの脱出者は、翌日から膝の故障で入院が発表され、やはり事前に丸刈り候補にあげられていたCIMA。ウーン、やるなあ… 金網最上部の補強材を鉄棒に見たてての逆上がり脱出はお見事。
 とうとうぶつかり合うマグナムとキッド。ん?うーん。んん?
 しかししかし、先に金網を登りきったキッドが、下でモッチーともつれ合うマグナムを気遣い脱出を躊躇っていると、「早く逃げろ」と手で合図を送るマグナム!1対1はマグナムとモッチーだ!
 「モッチーが負けた方がその後の展開としても面白いかなー。負けたにも関わらず坊主を拒否して花道を逃走したり」などと役に立たない予想を頭の中でしていると、エスケープしようとしたマグナムを、外から登ってきたM2Kのセコンドが阻止!正規軍セコンドはレフェリーに止められて対抗できず。
 ついには、完膚無きまでに叩きのめされてマグナムが負け残り。…

 メインの内容のクオリティーは十分に高かったと思います。でも8月の後楽園のアレを見せられちゃうとねえ… アレは特別で、毎回期待しちゃいけないとはわかっているが…
 ダイスさんの川越+越谷観戦記にあったとおり、「澱のようなもの」が残る結末となりました。先に書きましたが、モッチーが負けたほうが痛快だとは思う、でもこのなんとも言えないモヤモヤ感が、先の見えない分、次に何が続くのかを期待させるところもあります。バッドエンドもなかなかいいっすね。




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