大団円・・・個人的には
■団体:闘龍門
■日時:2001年9月30日
■会場:大田区体育館
■書き手:リー監督 (ex:リー監督の「た・い・く・つ」

 スペイン・サッカーリーグの結果。
 レアル・マドリー引き分けました。バルサは勝ちました。素晴らしい。
 
 というわけで、パンクラスに行かずに闘龍門。悩みに悩んだ上で、プロレス派としてのアイデンティティを保つことにした。第2試合のアラケンが欠場らしい。

 前振り。M2Kの登場。モッチー「太田区民の皆様、今晩は。それにしても凄い照明だな。採算とれるのか」と、恐ろしいまでにシュートな発言。久々に勝敗予想をやってくれる。
 
・SAITO 対 SUWA 「何とも言えないな。まあなんだな、SAITOってことにしておくかな」

・アパッチェ 対 堀口元気 「これはいい勝負だな・・・髪の毛が」爆笑。予想はドローとのこと。

・チョコフレークK−ICHI 神田のやっさん 対 TARU ビッグフジ 「神田が怒っているからね。まあ、今日のカードで両リンやるなら、この試合しかないだろ」

・望月享 対 斉藤了 「北海道シリーズでKIDのウルトラ・ウラカンラナで12回も負けたのも、全てこの時に勝つためだろうから」

・メイン 「あぶ・・・そる・・・た・・めんて」読めないモッチーに会場爆笑。そして、意味ありげにクネスと見つめ合う。「この流れからいうと、大田区終わったらCIMA欠場だろ。だったら坊主になるのはCIMAしかないだろ」あれれれれ。ということは、CIMAじゃないのか。一体、誰が負けるのか、さっぱり分らなくなってしまった。インターネットの某掲示板でもCIMAが負けることになっている、との発言も、裏を考えれば、そうじゃないってことだしなあ。ううむ。

 ちなみに、モッチーの予想は結果からいうと全部外れ。なるほど。

 クレイジーマックス登場。但し、SUWAはいない。「オレは逃げも隠れもしない。でも、オレ、今日は逃げるよ」とCIMA。対してモッチー「その足で金網を登れるわけないだろ」。CIMA「オレがなんでサルを飼っているか分かるやろ。野生の訓練や」。「テッドは反則を見逃させたら、日本一のレフェリーや。そしてオレ、CIMAは金網登らせたら世界一のレスラーや」。

 正規軍登場。マグナム「おいおいおい。みんないることだし、バトル・ロイヤルはどうですか」。モッチー「やるわけないだろ、バーカ」。マグナム「やったら面白いじゃん」。CIMA、マグナムに「じゃんじゃん言うのはやめなさい」。モッチー「お前のつまらないギャグで、客が引いちゃったじゃないか」。CIMA「そんなことばっかり言っているからドラゴンKIDに嫌われるんや」と軌道修正。モッチー「おいKID。今度ばかりは『信じてたのに〜!』は通用しないよ」。それでもKIDは「ぼくはあなたのことを信じたい」。会場とリング上総崩れ。寒い。寒いけど大笑い。

 モッチー「SUWAがいないじゃないか」。フジ「そもそもSUWAがいないのはお前のせいだよ」と斉藤了へ指を差す。そこへ神田が「ぐがががががががあ!げげげげ!ごががががが!」と怒りまくり。神田を抑えながらM2K退場。神田もすっかり面白いキャラになってしまった。素晴らしい。会場も期待通りの神田の熱演に大爆笑。CIMAも短く素晴らしい演説をした後、退場。

 最後は正規軍のつまらんコント。了とマグの掛け合い漫才で終了。AB型のキャラも、時代とともに変わっていくものなのだなあ。

 おまけに文字通り蛇足の、ストーカー市川の挨拶。秋田の試合の前に、ガラにもなく練習したら怪我をしてしまった。だから、練習はしないで頑張ります、などと妙な挨拶。会場が「何これ」と思ったようで、市川の挨拶は正解。ポヨンとした隠し味の市川のキャラは、闘龍門には欠かせないものなのだから。

SUWA 対 SAITO

 これは意外なオープニングマッチ。狂気を身に纏ったSUWAと飽くなきバンプ・マシーンSAITO。レフェリーはテッド。ジョン・ウー、JP、FFFで、あっさりSUWAの勝ち。2分38秒。SUWAのマイク「こんなSAITOなんか、プロとして認めない。それに、なんでオレが第1試合なんだ。オレにも考えがあるぞ」と激怒。今度はSUWAも興行の軸の1つとして展開していくのかな。

新井健一郎の代打、アパッチェ 対 堀口元気

 ここへ正規軍同士のカードを入れざるを得ないのが、今の闘龍門の泣きどころ。アラケンの怪我の回復次第では別のパターンもあったのだろう。しかし、前後の試合が荒れそうなので、興行の流れを切らなければ、このバランスを考えたカードも生きてくる。と事前に予想していたのだが、子供のウケがよく、これはこれで大切な試合である。レフェリーはタマキン。試合は12分11秒、スプラッシュ・マウンテンでアパッチェの勝ち。明るく、楽しい試合だった。あれ。とすると、メインは・・・。

ビッグフジ TARU 対 神田裕之 チョコフレークK−ICHI

 この試合のポイントは、神田がどれだけ暴走できるか、にかかっている。何を言っているのかわからないけど「とにかく怒っている」というキャラそのままに試合を魅せることができるか否か。もちろん、フジの押し引きのきいたやられっ振りにも期待。うわあ、神田がフジの頭に噛みついている。恐ろしい。10分08秒、神田がフジからピン。神田のマイク「おげげげげ。ぐががががが、げげげ、ごごごご。ががががが、げご」

 休憩前に、T2Pの紹介。ミラノコレクションATの、関西訛りの「ボンジョルノ」に爆笑。面白そうな選手だ。11/13後楽園のT2P興行には、TARUと斉藤了と・・・市川(?)・・・が参加するらしい。カードは未定。

望月享 対 斉藤了

 休憩後のセミ。好カード。この2人はそれなりに人気があるし、プロレスも上手い。次世代の名勝負の予感がする。なんと、紙テープの数はススムの方が多い。クリーンファイトで始まるが、M2Kがそれを続けるはずがない。ススムが徹底して了の左膝への攻撃。実に私のよく知っているプロレスが展開されている。その流れで足への関節技の展開が多く、思わずUWFを連想してしまう。神田が入ってきて見事な連携。そこへフジが乱入。例によってグチャグチャになり、面白い。ススムが横須賀カッターでフォールするも、レフェリーのタマキンが死んでいる。最後は再度の横須賀カッターを返して、丸め込んで了の勝ち。21分26秒。予想通りの名勝負。了「ボクはこの勝利を藤井さんに捧げたいと思います」。おいおい。SUWAの神経を逆撫でしているのは、前振りの通り、了だったんだね。

5way 金網エスケープマッチ マグナムTOKYO ドラゴンKID CIMA 望月成晃 ダークネスドラゴン

 これはもう、何も考えず、黙って浅井ワールドを堪能しよう。会場を広く使う闘龍門に、金網は似合わない。それでも敢えてチャレンジする闘龍門。金網の設置に、かなりの時間を要したのはご愛嬌。闘龍門らしからぬ段取りの悪さも、期待に胸踊らせている観客には関係なしだ。私らしくないが、展開を書いておこう。

 入場順は、クネス、KID、CIMA、モッチー、マグ。10分間、金網の感触を確かめるような攻防が続いた後、みんなでよってたかってモッチーを蹂躙。クネスまで参加していた。そして、10分たったという合図のゴングで、モッチーを除く4人が一斉に金網を登り出す。とりあえず、モッチーがみんなを引きずり落とす。

 連携と見せ掛けて突然クネスが金網へ。1抜けはクネス。CIMAの膝は相変わらず悪いようだ。というわけで、2抜けはCIMA。金網の上での逆上がりで、リングにダイブ・・・を期待したが、怪我人には無理だな、やっぱり。

 そして、リング上には、3人が残った。マグ、KIDにモッチー。代わりにモッチーの延髄蹴りを受けるなど、マグの献身的な努力でKIDが金網へ。上からマグに手を差し伸べるKID。「いいから、早く行け」とマグ。良い人だなあ。まるでベビーフェイスのようだ。そんなわけで、3抜けはKID。しかし、KIDは一度くらい、自殺ダイブをやってもよかったな。ハヤブサも観ていたことだし。

 ほっほお。残ったのはマグとモッチーだ。モッチーのツイスターが返される。逆にマグのバイアグラドライバーが決まる。モッチーがリングにのびている隙に金網を登るマグ。しかし、外に待機していたM2Kがそれをブルーボックスまで出して、阻止。うんうん、実にM2Kらしい悪業三昧。水戸黄門には悪代官とその仲間たちが付き物だからね。

 空手出身同士のハイキックの打ち合いは、実に見応えがある。魅せるキック、という意味では、K−1よりもプロレスが上だな。結局、モッチーの左ハイ2発でマグがダウン。29分13秒、最後まで金網の中に残ったのはマグナムTOKYOだった。

 そして、マグナムの髪切りの儀式。執行人は悪代官代表のモッチー。「お前に喫した3連敗。きょうKOしたことと、お前を坊主にしたことと」と言って、ブルーボックスでマグの頭をゴン。「坊主頭にブルーボックス。これで全部返したぜ」。

 「やっぱり闘龍門が一番弱いな。CIMA、復帰の際にはオレが真っ先にやってやるからな。今年こそ、闘龍門にはハッピーエンドはないぜ。バッドエンドだ」に会場、大ブーイング。素晴らしい。私的には大団円。この荒ぶる波のような押し引きが、闘龍門の最大の特長。万歳。

 試合終了後、雨が降り続く会場近くの歩道橋の下で、SUWAとTARUが揉めている。要するにSUWAがフジに怒っていて、それをTARUが何とかしようとしている。男やね。フジは「もういいから」とTARUの腕を引っ張る。そこに岡村社長が「まあまあ」と抑えている。ビデオも回っていたようだが、今後、どうなってしまうのかな。ドキドキの展開だ。

 ますます面白くなってきた、本誌次号を待て。




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