Pride16非観戦記
■団体:PRIDE16
■日時:2001年9月24日
■会場:大阪城ホール
■書き手:ノリリン(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

某掲示板で、名も知らないある人が『この前の真撃は実際試合を見てないけど、つまんなかったように思えた。大谷や高岩なんかなにがやりたいか解らなかった。特に大谷はグローブつけたりしてから中途半端なような気がする。本人は、それがやりたいと言ってるが、昔の試合の方が面白かった。』と書いていた。儂には衝撃だった。

見てないのに『つまらなかった』
見てないのに『なにがやりたいのか分からなかった』
見てないのに『中途半端な気がする』
見てないのに『昔の試合の方が面白かった』
!!これは素晴らしい。儂も負けないぞ!

会場に行って興行を見て書く観戦記、PPVを見て書く観戦記、ビデオを見て書く観戦記、試合が始まる前に書く未来観戦記・・・いろいろな観戦記があるが、試合が終わった後に、試合を見ずに書く、非観戦記というものをやってみよう。
見ずになにが見えるか?見ないで見えるのか?
見てきたように書いてみるとなにが見えるのか?全ての試合の最終決着は客の頭の中で行われる以上変わりはないだろうとは思うが、全ては謎のまま始める。

◇大阪城ホール◇平成13年9月24日(月)◇15:00 ◇観衆1万4907人

大阪城ホールは駅から徒歩5分。Pride人気を当て込んで多数の露店が出ている。人出が多くて店が混んでいる。ビールやたこ焼きを仕入れておきたいのだが、前回の大阪城ホールの興行は大して押すことなくスタートしたので、急いで会場入り。前回は立錐の余地のない入りに立ち見を入れて13000人。今回はさらにそれより約2000人多い。それがいい事かどうかは抜きにして、やはり箱もの興行は動員の数は前回より多く発表するのがセオリーだ。

第一試合:GGvs谷津嘉明
谷津は去年の大阪でもGGと戦ったんだが、その時も全くタックルが決まらなかった。
今回も全く決まらない。そりゃそうだ。打撃が怖くてはちゃんとしたタックルは取れない。その高い腰つき・おっかなびっくりの入りは、とても日本アマレス史上最強だった男のプライドが込められたタックルには見えない。柔道なら達人は60才になっても70才になっても型が崩れない(勿論嘘)と言うが・・・谷津の場合は完全に崩れている。しかも前回はグランドに引き込んだ後もなにも出来なかったので、たとえテイクダウンをとっても、勝ち目は薄い。
儂は20歳の時に45歳のオヤジと腕相撲したときに、『ああ、こんなに力が弱くなっていたんだ』と感じたことを思い出した。

○GG (1R3分5秒 試合の前から負けることを考えている谷津がいるよ) 谷津×

第二試合:ヤマノリvsA・シウバ
山本と言えば、無酸素ラッシュ
殴られて、馬乗りからまた殴られてフィニッシュ。11秒ではベンジョンソンでも100mほどしか走れない。
思うに、山本が本当にやりたいものはプロレスのような難解なものではない。総合格闘技のような複雑なものでもない。さいころの目を争うような単純な丁半ばくちだ。その目を超能力で左右するのが希望だろう。これからはその時間が充分持てるだろう。
ちなみに思い出したが、A・シウバと書けばマッハを倒したアウデソン・シウバと同じになってしまう。多すぎるぞ>シウバ

×山本憲尚  (たった11秒間の惨劇) アスエリオ・シウバ○

第三試合:松井vsニンジャ
ザ・ニンジャは顔を削られて清水の舞台から落下して死んだはずだが・・・そのニンジャとは勿論なんの関係もない。高田道場は高田がしょっちゅう、桜庭が時々金魚を与えられるのに、松井の相手はいつもきつい。ただ、自分が相手より強ければいいだけの話でもあるが・・・・
ともかく実力的に上の相手とじりじりと闘い、完敗。こういうのは上り調子の選手に1〜2回あるのならいいかも知れないが、松井みたいに何回も繰り返させられてしまっては、見る方がつらい。

×松井大二郎  (3R51秒、デジャビュー)  ムリーロ・ニンジャ○

第四試合:ガイメツアー@転向した元興行クラッシャーvsHアローナ
高度な攻防を理解しろと言う人がいる。国際政治の鉄則を知らないと判断を誤るという人もいる。経済の裏の分を理解しないで構造改革をお題目のように唱えるのはバカだという人もいる。
だまされてはいけない。
口を開けて飴玉を入れてくれるのを待つのが、正しい我々衆愚のあり方だ。
高度な攻防を理解するとより面白くなる・・・嘘だ。
興行のセオリーを理解しないと・・・嘘だ。
で、この試合は面白かったのだろうか?

GM≒アローナ (3Rフルタイム、スプリットは試合のデザインの敗北)

第五試合:小路@ちびvsシュルト@オランダ農業政策の失敗
これは大きさが違いすぎる。10キロ違ったら4ポイントの打撃が禁止になる・判定が有利になる。身長が10cm違ったら、何かするべきだ。40cm違ったら・・・・君たちゃ自分より身長が40cm低い奴に負けたりすると思うか?それほどオランダの牛に与えられた成長ホルモンは強力だ。
小路に取ってはこの対戦はチャンスだったが、いかんせんリーチで40cm違えば制空外からトマホークで打たれるようなもの。打撃でダメージをうけても与えることは絶対出来ない。殴られて間合いを詰められて一撃のKO。小路はレベルの上がったPrideにおいてもはやかませ犬の立場でしかないのか?

○ シュルト (1R 8分19秒、 牛の肥料に成長ホルモン、いまならプリオン−どちらも一撃必殺) 小路×

第六試合:アイブルvsDフライ
フライは言わずと知れたBATTの外人レスラー。しかしセコンドは武藤ではなく何故か(でもないのだが)佐々木健介。UFCでの試合は『グレシー柔術の何とか』というビデオで見たことがある。いろんなタイプの試合をこなすオールラウンダーだが、プロレスの試合ではまだまだ、武藤あたりに引っ張ってもらわないといい目が出ない。新日で低下してきた地位を引き上げるにはPride参戦はいいチャンスだし、アイブルは美味しい相手でもある。
対するアイブルはお金とPrideガール以外にモチベーションが見えない。一年前のここではシウバと五分にけり合って、キンタマにシウバの足が入って水入りになった。当時ステータスとして五分だったシウバとはこの一年で大きな差がついた。
要するにアイブルはロープブレークなしで戦うのには向いていない。そして、最悪なことに文明社会にも向いていない。ルールをあっさり無視しての負けを選ぶような選手はこれからも使えまい。
目つぶし、ロープツカミ、ロープツカミ。全てはフライにグランドで制されることを恐れての反則だし、試合放棄同然の反則負けだ。あからさまな試合放棄なのに、マイクなんか持たせちゃダメ。フライは一週間前に足を痛めていたのによく頑張った。

D・フライ (1R 7分27秒、 お手つき三回) アイブル

第七試合:コールマン@張りぼてのチャンピオン vs ノゲイラ@ヒクソン?笑っちゃうね
確かにこれくらい強ければノゲイラは笑うだろう。手癖足癖ともに悪く、グランドでの全てを支配する。グランドの頭部への蹴りが解禁されて、下になると一瞬のミスも命取りになってしまう今のプライドルールで、平然と下から全てをコントロールし、市役所の職員が住民票を取り出すような風情で相手の腕を引き出して極める。見事すぎる。
コールマンは過大評価されている。まともに体格が五分の相手に勝ったのは、GG・桜庭とフルに戦った後のボブチンが最後だ。その前は素人に勝っただけ。もっともコールマンが宇宙で一番強いとも思っていなかったけれど、その突進力は凄い。それをしのぎきった以上、Prideでの対戦相手はヒーリングかシュルトしか残ってないな、今のところ。ま、そのうちまたRINGSから引き抜いてくるからかまわないか・・・

× コールマン (1R6分10秒 いろんな意味でひしいでしまった) 大ノゲイラ ○
 
そうだな、見なくてもそこそこかける。自分の中にないものは見えないから。




本稿の著作権はすべてKANSENKI.NET及び「書き手」に帰属します。

戻る
TOPへ