ケガと裏切りと大田区と
■団体:闘龍門
■日時:2001年9月23日
■会場:桂スタジオ(埼玉県越谷市)
■書き手:リー監督 (ex:リー監督の「た・い・く・つ」

 桂スタジオに向かう途中に、Club ZEN という看板が道に落ちていた。ZEN・・・。どこかで聞いたな。

 北海道シリーズを終え、怪我人続出の闘龍門。あの日程なら当り前だ。怪我というアクシデントに対し、どれだけ対応できるのかが興行主の腕の見せ所。大田区に繋げる流れをいかに自然に作れるのか。今日のポイントはそれに尽きると言ってよい。
 
 15分押しスタート。8割、最終的には9割以上の入り。ほぼ満員。

 開始直前のBGMは、なぜか「千と千尋の神隠し」の主題歌。

 了のマイク。アラケンの代わりに了が出て、神田と闘いたいらしい。そこへ元気が絡んでいく。まだ、このネタをやっているのたか。「おれがやるって言ってんだよ」と、必要以上に喧嘩腰。そこへお約束のフジが登場。「お前ら、また揉めているのか、おい」と掻き回しに来る。フジはあみだくじで神田の対戦相手を決めよう、と提案。そこへ校長「お前ら、何やってんだ」。「校長の台本通りやっているんですけど、なかなかお客さんのノリが悪いんですよ」と答えるわけにはいかない。何だかんだで、ジャンケンで相手を決めることになり、結局はフジが神田の相手に決まる。

 M2K登場。アミダやジャンケンで対戦相手が決まったことに腹を立て、神田が「ふざけんじゃねえ(以下省略)」と何やらブチ切れモード。どうやら神田のキャラも確立されてきたようだ。今日のモッチーのスカジャンは赤。赤色の時は怒っている時とのこと。爆笑。「闘龍門の第1試合はクネスとススムが組んで、ドラゴンキッドのウルトラウラカンラナで負けるのが定番だろう」等と素晴らしい発言もあった。クネスとモッチーの間に不穏な空気が流れているが、それほど顕在化しているわけでもない。今日の試合の中でそれを見せるのは容易に予想がつく。

 クレイジーMAX。CIMA「オレは『望月』という名前が大嫌いだからね」と、今日ススムと闘う意味を客に分かりやすく説明する。「ススムならオレのケガを悪化させることなく上手く攻めて、説得力ある試合ができるから」とは言わなかったが、そういうカードであることは誰にでも判るだろう。クレイジーMAXによるM2K狩りが始まる、という割にはCIMAの左膝は良くない。SUWAは相変わらずフジに文句を言っている。CIMAが面倒だからバトル・ロイヤルをやろうと言う。

 そしてマグナムの登場。「オレもバトルロイヤルに参加させてください。バトルロイヤルは楽でいいじゃん」。CIMA「そんなにじゃんじゃん言うなよ」。CIMAって面白いじゃん。モッチー「お前、今までの流れを読めよ。バトルロイヤルなんかやるわけないだろ」と、実に簡単に正しく説明。

 神田はフジに対してブチ切れを続け、試合をお楽しみにね、と言う雰囲気をまき散らしてそのまま退場。クレイジーMAXもついでに退場。正規軍だけで「了、お前が悪い」のコントをやって、前振りは終了。

 堀口元気 ドラゴンKID 対 ダークネスドラゴン 望月成晃

 この試合のポイントは上述の通り、大田区の5wayで、クネスとモッチーの裏切りと連帯の可能性を、もっとより分かりやすく示すことにある。つまり、試合の途中まではクネスはモッチーの指示に従うが、最後にはモッチーを裏切るだろうということ。そうすれば大田区のメインは誰が残るかハラハラドキドキの展開になるだろうから。というわけで、モッチーがツイスターでKIDをピンするかと思いきや、クネスがモッチーに顔面ドロップキック。そして、そのままKIDをピン。予定通り。モッチーも、うんうんと頷きながら退場。まだこのネタでもう一盛り上がり、ありそう。

 三島来夢(T2P) 対 チョコフレークKEIICHI

 闘龍門には珍しいタイプ、何のキャラも作られていない三島。なかなかJAPANの水に馴染んではいないようだ。打撃のチョコに対して締め技で対抗する三島。しかし、7分53秒、スピニング・トゥ・ホールドからテキサスクローバーホールドでチョコの勝ち。久々に日本で試合をするファンクスへのオマージュか。それ以外の意味性は感じられない試合だった。
 
 ビッグ・フジ 対 神田

 フジは忙しい。元々、了との自転車対決で盛り上がったのをいいことに、堀口元気を絡めた不思議な三角関係の形成。さらにその影響でSUWAとの関係が微妙になっている。そして、神田との抗争。酒ばかり飲んでいるとろくなことがない。私も気を付けよう。試合は5分30秒、神田の反則負け。神田は相変わらず試合後も吠えまくり。「ビッグフジ、試合なんか関係なしだ。てめえだけはぶっ潰す。覚悟しておけよ」というような意味のことを叫んでいたが、何を言っているのか、さっぱり分らない。

 望月享 対 CIMA

 その生意気なヒール振りを別にすれば、極めて高いレベルの試合を造ることの出来るススム。一方のCIMAは、9月30日の大田区を終えた後しばらく治療に専念するような話を聞いた。左膝が相当悪いのだろうし、実際見た感じでも悪そう。本来ならばとても面白い試合になるはずだが、早めにパーフェクト・ドライバーを出したことからも、試合は一方的にススムのペース。CIMAはロープにも走れない状態だ。ススムは定石通り、徹底的に左膝を狙う。クロスヒールはなんとかロープに手を伸ばしブレイク。しかし、4の字固めからは逃れられなかった。9分6秒、ススムのギブアップ勝ち。試合後、M2Kがリング上で暴れ回る。しかし、モッチーはクネスを制してCIMAを助ける。そして、CIMAとモッチーが握手。写真を撮らせる。5wayを盛り上げるためのの布石とはこう打つものなのだ。

 SAITO 斉藤了 マグナムTOKYO 対 TARU ビッグフジ SUWA

 ケガ人の多い興行なので、セミまではM2K絡みの試合ばかり。M2Kが今の闘龍門を引っ張っていることの証明でもある。そして、メインを現時点でオーバーしているマグナムに繋ぐのだ。この試合ではSUWAが切れていて面白い。試合を作っているわけではないが、SUWAの狂気が会場を支配する。また、マグナムの動きも素晴らしい。試合は18分27秒、タルドリラーでTARUがSAITOをピン。

 いつものようにM2Kの乱入。どさくさにまぎれて、モッチーがクネスのマスクを取ってしまう。先程のクネスの行為に対する復讐だ。そのマスクをクネスに返したのがマグナム。それを見たKIDがマグナムを非難する。お。5way金網戦に向けて盛り上がってきたかな。それぞれの個人闘争の意味合いを強くしたわけだ。金網エスケープマッチのルール説明を校長にしてもらう、モッチー。要するに最初の10分間は金網にも登れないし、フォールやギブアップも無効らしい。

 モッチーのマイク「おいキッド、マグナムの態度は分かっただろ。なんなら、こっちに来るか」と無駄に誘い水をかける。クネスやCIMAとの関係についても「オレの本当の考えは大田区で分るよ」とのこと。これでモッチーの髪の毛は大丈夫。普通考えればCIMAが坊主になるのだけれど、問題はCIMAのケガ。それでも、坊主になったから悔しくて戦線離脱というのは、ケガの意味を薄くする意味でも説得力ありそうだが。

 一体、大田区はどうなってしまうのでしょう。他のカードも決まっているのでしょうか。夜も眠れません。

○フジ(反則5:30)×神田
○望月亨(足4の字固め9:06)×CIMA
○TARU、フジ、SUWA(片エビ固め18:27)×SAITO、斉藤、マグナムTOKYO




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