それでも彼らは走り続ける
■団体:闘龍門
■日時:2001年9月22日
■会場:川越ペペホール
■書き手:ダイス
電車を4本乗り継ぎやっと西武線本川越駅到着。ぺぺホールは駅ビル内にある多目的ホール。
エレベーターで5階まで行くとチケットをダンピングして売っている。いや、ダフ屋ではなくて正規の
チケット売り場で。地方興行ってのはこんなもんなんでしょうか。若干の不安を感じつつ会場へ入ると
当然のようにフルハウス(700人ぐらい)なので主催者は果たして良心的なのか、いい加減なのか
少々悩む。闘龍門のテーマが流れ、最後のドラの音が鳴るとちょうど6時。素晴らしい進行。

アラケンが20日の後楽園ジオポリス大会で首を負傷したとのことで欠場。「大田区までには絶対
治す」と挨拶したところで了登場。「新井さん、大丈夫ですか。今日は新井さんが出る予定だった
試合に僕が出ます」そこへやってきたのは元気。不機嫌な表情で「お前はチャンピオンなんだから
メインだけ出ればいいんだよ、俺がやるよ」小競り合いが始まったところにフジ登場。「俺がいい
提案をしてやるよ、ジャンケンで決めたらどうだ」了「わかりました、じゃあ藤井さんも入って3人で
やりましょう」当然のように言い出しっぺのフジがジャンケンに勝って2試合やるハメに。
『G.W.D』が鳴り響きM2K登場。モッチー「お前らプロレスをなんだと思ってるんだ、ジャンケンで
決めるな、まあチョコはこのシリーズ両リンの山を築いてきた、今日も両リンだ」。そこへC-MAX登場。
CIMA、フジに「何、勝手に飛び出してんねん。両リンなんかやらせんよ」コミカルな空気が流れると
SUWAが帰ってしまう。場内ザワつくもマイクを続けるCIMA。M2Kに向かって「おう、お前ら5人、
こっちも了と元気を入れて5人や」えっ!という表情の正規軍二人のリアクションを無視して
「5対5でやったろか」
そこへ流れる『TOKYO GO!』。マグナム「勝手に決めるなよ。まあ大田区に向けて『俺は』絶好調だ」。
するどキッドが微妙に距離をとる。マグナムはキッドをなだめながら「ところで、M2Kにも素晴らしい
溝ができてますね」モッチー「いや、週プロにはずいぶんでっかく載っちゃたけど、問題無いよ、
なあクネス」しかしクネスも無言で控え室に戻る。
ここで唐突に神田がフジにチンピラマシンガンマイクをかます。「おら、このチャンコ番、お前は
チャンコだけ作ってりゃいいんだよ。このアイパー(以下略。すげえ長いマイクだった)」
フジも応戦するが、神田はM2Kメンバーに抱えられて控え室へ戻って行く。
3軍それぞれ内紛をかかえたまま大田区で何が起こるのか?

第1試合 ダークネス・ドラゴン&望月享 vs SAITO&ドラゴン・キッド

リングアナが4人目の「望月ぃススームゥ」とコールをして、「ゥ」の余韻が消えないあたりで
M2Kが襲い掛かってゴングを待たずに試合開始。当然のように場外戦。劣勢に追い込まれた
享は最前列の子供の椅子を奪ってしばし休憩。
エプロンで助走をつけて場外の享にウラカンラナを決めたキッドには驚いた。

○ キッド (16分21秒 ウルトラウラカンラナ) 享×

第2試合 ビッグ・フジ vs チョコフレークK−ICHI

チョコのセコンドは神田一人、フジにはCIMAとTARU。チンピラ全開の神田とフジがやりあう。
ひとしきり罵り合い、チョコと正対すると、神田はフジを後ろからどつく。その神田に椅子を投げる
CIMA。場内のどよめきがまだ残っているうちにチョコの打撃をかわしたフジが電光石火の
逆さ押え込み。そしてタマキンが高速カウント。まあ今日はフジ2試合だしね。

○ フジ (2分28秒 逆さ押え込み) チョコ×

第3試合 三島来夢 vs 神田裕之

両者セコンドなし。いよいよT2Pが見れると楽しみにしていたのだが…、三島は永田を尊敬してると
どっかで読んだ記憶もあったが…。青のショートタイツに青のレガース。いやあ、永田だ。
試合展開も永田。最初は手四つから始まり、ねちっこいグランド。そう、グランドであって、いわゆる
メキシカンストレッチ(ジャベ)ではない。ナガタロック2まで出た。グランドが一段落したところで
張り手の応酬。そこから神田が三島をロープに振ろうとすると、三島ロープをつかんでこれを拒否。
それでもロープに振ろうとすると、リング中央でピタっと止まり、コブラツイスト→卍固め→
グランドコブラとつなぐ。ロープエスケイプされると、先に立ち上がった三島が神田にストンピング。
これが長州のフォームと同じ。お前は一体誰にプロレスを習ったんだ。「5分経過」のアナウンスと
共にハイスポットに移るとかいろいろ細かい芸も見せてもらったが、最後は神田の下剋上エルボーで
ピン!。うーん、三島の新日ぶりには笑っていいのか、マジなのか悩んでしまう。

○ 神田 (9分13秒 下剋上エルボーから片エビ固め) 三島×

第4試合 望月成晃 vs SUWA

モッチーのセコンドはクネス抜きのM2K。SUWAは一人で入場。モッチーもSUWAに合わせて
コミカル感がまるでない。うるさい神田にスライディングキックを放ち、セコンドを威嚇してペースを
握るSUWA。しかし、ジョン・ウーもコーナーに詰めてのエルボーもいつもと違って型が崩れてる。
空中姿勢の安定感という意味ではSUWAが闘龍門でいちばんだと思っているのだが、やはり
体調が悪いのか。結局セコンドのブルーボックス攻撃から場外へ。客席へ叩き付けられ、一気に
4列ほどふっとばす。結局1対4では為す術無く、そのまま両リン。
試合後「正々堂々、一人づつやってやる」と絶叫するも、ヒールがそんなこと言ったら本当に負けだ。
モッチーに「上に出てから物を言え、第1試合やってろ」おちゃらけ一切無し。

(6分11秒 両リン)実質モッチーの勝ち。

第5試合 マグナム・TOKYO&斎藤了&堀口元気 vs CIMA&ビッグ・フジ&TARU

両軍の入場シーンを見ただけでお腹一杯です。面白かった。終わり。
実際長々続く了と元気の不仲。了の「藤井さん、連係ですよ」。地方では手を抜くマグナム等、
観戦というより確認という感じか。それでも闘龍門の6人タッグは他のどの団体のどんな試合
よりも面白いけど、どんなにハイレベルでも地方のメインの6人タッグなんだなあという感じか。

○ マグナム(17分35秒 バイアグラドライバーから片エビ固め)TARU×

試合終了後、もめ続ける了と堀口に「俺の立場も考えてくれ」とマグナム。さらに「わざとじゃない」と
堀口に弁明する了に「でも、わざとなんだろ」と追い討ちをかける。二人ともあきれて帰ってしまう。
「チームワークは悪いけど、俺は絶好調だ!みんな明日も来てくれよ」で締め。
休憩含めて2時間弱のコンパクトな興行でした。それでも、マグナムが勝てば無理矢理に
ハッピーエンドムードになるんだけど、これが翌日の越谷では…。

ということで、越谷桂スタジオプチ観戦記。
オープニングMC。7月の桂〜ディファの連戦ではMCが同じというヒドイ目に合わされた。今日も
了、元気、フジの3人がリングに上がったときにはイヤな予感がしたのだが、基本的には昨日と
同じやりとりながらも微妙に変化がつけてあってよかった。

第1試合 モッチー&クネス vs キッド&元気
無難に試合を進めたM2K。しかし最後にフォールに入ったモッチーをクネスが蹴飛ばして
フォールを取る。
○ クネス(11分44秒 ダークネスバスターから片エビ固め)キッド×

第2試合 三島vsチョコ
昨日は見事な新日ぶりを見せた三島。今日も試合そのものは似たような感じだが、セコンドの
享がいいアクセントになっていた。
○ チョコ(7分53秒 武輝固め)三島×

第3試合 神田vsフジ
ジャンケンで対戦が決まった神田、試合前からイレコミがすごい。ほとんど試合にならず、レフェリー
暴行で反則負け。神田のフジへの対抗意識がすごいが、これ大田区ではやらないのかな。
○ フジ(5分30秒 反則)神田×

第4試合 CIMA vs 享
MCで「俺は望月という名前が大嫌い」と言っていたCIMA。しかし徹底的に膝を狙われ動きが止まる。
まさかの敗戦の後、さらに追い討ちをかけられるCIMAを救出したのはなんとモッチー。
○ 享(9分6秒 四の字固め)CIMA×

第5試合 マグナム&了&SAITO vs SUWA&フジ&TARU

SUWA今日はジョン・ウー出さずも、昨日よりはいい動き。7色の股間技がマグナムを襲う。
今日はマグナム組が負けたので、久しぶりに重いエンディング。
○ TARU(タルドリラーから片エビ固め)SAITO×

試合後キッドに襲いかかるクネス、それを襲ってマスクを剥ぐモッチー、そのマスクをかぶせてやる
マグナム、そのマグナムにつっかかるキッド。そしてキレたマグナムはキッドにバイアグラドライバー。
3軍それぞれの内紛をかかえて、それでも闘龍門は大田区へ走る。考えてみれば神戸はわかり
やすかった。沈みに沈んだマグナムを浮上させるための興行だった。じゃあ今度の大田区は
一体誰のために行なわれるのだろう。これが勝ち残りであるのならば、勝った者がその後の
主導権を握り、勝者にチャレンジして行く形でストーリーを組んでいけばいい。
だが、金網に残された者は、どうやってその汚名をすすぐのか。
神戸はゴールだった。大田区はスタートだ。澱のような物を抱えて帰る覚悟を今のうちからしておこう。




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