現在のバトラーツ、見る価値ゼロ。
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■団体:バトラーツ ■日時:2001年9月9日 ■会場:後楽園ホール ■書き手:ほいほい@爆発 (ex:爆発!場外乱闘王) |
色々と不協和音が取り沙汰された今回の一連のZERO-ONE、バトラーツ、猪木関連。 心配された客入りは、北側にモニターを設置した事で誤魔化す。 とは言っても何の誤魔化しにもなってなく…寂しい入りに拍車をかけた形になった。半分ぐらいかな。 後楽園ホールでは、モニターは要らない。大日本のようにスクリーンでこれまでのいきさつを説明するのが吉。 試合中は、証明のおかげでモニターの色が薄くてみずらい。見てる人も少ないか…ホールでは。 このモニター設置はフジテレビが絡んできた事の影響なんでしょうか? -------------------------------------------------------------------------------- 第1試合 Mr.さかいvsパブロ・マルケス スポンサー焼肉屋さかいへのごますりなんでしょうか、Mrさかい。 一方のマルケス。一体あなたは何者なんでしょうか? と思おうとしたが、試合を見て何の興味も沸かなかった。 けっこうそれなりな空中技を出す両者。だが、あまりにもユターリしてるので全くもって映えず。 最近…オリジナリティーのない選手を見るとどうも萎えてしまう。 そんな選手がプロレスラーとしてやっていって良いのか?という疑問さえ起きてしまう。 色んな意味でプロレスラーの在り方というのを考えさせられてしまいました。 ○さかい(8分16秒 片エビ固め※デルフィンスペシャル1号)×マルケス -------------------------------------------------------------------------------- 第2試合 仮面シュータースーパーライダーvs大場貴弘 ライダーも、ライダーキ〜ック!と叫ぶ以外はあんまり脳がないなぁ。 大場を相手にグラウンドの展開で圧倒。 試合を通して指導しているような感じに見えなくもない。 しかしながら、受けてあげるような素振りもほとんどナシ。 世の中そんなに甘くはないって事かぁ〜。 OFGをつけてきたライダーのグラウンドポコポコパンチでお終い。 あまりのメリハリのなさ退屈さに帰りたくなってしまったわぁ。 ついでに言わせてもらうと…レフェリー豊永@高田道場。身体が選手より大きいからみずらい…。 やっぱり、プロレスのレフェリーってのは機敏じゃないと…色んな事出来ないぢゃん。 ○ライダー(7分03秒 レフェリーストップ)×大場 -------------------------------------------------------------------------------- 第3試合 モハメド・ヨネ&日高郁人vs田中将斗&Junji.com 要約、安心して見られるメンツが登場。 Junji、海外でアレやってきたのか、ちょっとだけ…ほんのちょっとだけ大きくなってる。 でも、まだまだ小さいし映えないんですよね…ダサイですし(笑) 田中と日高の絡みを見てると、あ〜プロレスって良いものなんだなぁと思えてしまう。 そういえば、何で松井がバトラーツに参戦して来た時、日高が相手だったのか? 前に日高が「松井、お前の相手は俺しかいねぇだろぉ〜?」とマイクをやった時、少なからず「え〜?」 という声が上がっていた。まぁ、これは当然の反応なんでしょうね。名前、認知度では松井の方が 上回ってるのは事実でしょうし。でも何で日高だったのか? ルチャやらせてもうまいし、日本向きのプロレスをやらせてもうまい。 スペル・クレイジーとの絡みなんて絶品だったもんなぁ。プロレスでは折り紙つきのグッドワーカー。 それじゃぁ…?と考えると思い出されるのがUFOでの試合。あれを思い出すともう納得。 それ系の試合もうまくこなせると。それを考えると体格のあいそうな臼田ではなく、日高だった理由が、 何となく…読めた気がする。(あくまでも何となく。) このメンツなら平均点かなぁ?と思わせる試合は、この日のベストバウトでした。 それにしても田中の扱い悪いなぁ。 ○田中(17分22秒 変形タズミッション)×日高 -------------------------------------------------------------------------------- 第4試合 松井大二郎&カール・マレンコvs臼田勝美&小野武志 松井一人だけレガースナシ。そしてOFG着用。これが現在の流れなのかと思うとちょいと悲しい。 せっかくプロレスという名の舞台に上がっているんだから、Uインターの時のように戻って欲しいな。 バチバチな試合を期待させるメンツではあったが、何もかもが空回り。 全くもって面白くない…キレイにしようしようというのが見えすぎて、気持ち悪くさえ思える。 旗上げした頃は、お世辞にもキレイには思えなかったけど、それを補ってあまりあるぐらいの、 武骨なゴツゴツとしたぶつかり合いが、見てて凄く清々しかったんだけど。 あれだと、身体きついのは良く解るんですけど…今のままだとただの中途半端団体に過ぎない。 変革、気付きの時を迎える日は来るのでしょうか…? ○松井(11分19秒 裸絞め)×小野 -------------------------------------------------------------------------------- 第5試合 村上一成vsアレクサンダー大塚 他団体でありながら、1番バトラーツの原点のような試合をする村上。 前回の石川救出でちょっとベビーっぽくなったのか、かなりの声援。 でも、美しいほどの殺気を放つ、その鋭い眼光はいまだ健在。(なくなったら…お終いだな。) 一方のアレクにはちょっぴりブーイング。あの覇気のなさでは当然なのかなぁ。 5分以上、両者スタンドの展開。ちょっと、かったるい展開を、間悪く打破するアレク。 ジャーマン、ドラゴン、ジャーマンと村上を投げ捨てKO勝ち。 こんなアレクをまたオーバーさせるのか…。PRIDE出れば変わるってものでもないでしょう。 それにしても…村上は優しいなぁ。 ○アレク(7分44秒 K・O※ジャーマン)×村上 -------------------------------------------------------------------------------- 第6試合 石川雄規vsリック・マティス 石川とアリの調印式の模様がビジョンで流れる。 横についてる通訳のおねぃちゃんがやけに良い味出してる。このおねぃちゃんが1番面白いわ。 第1試合前から席に座っていた律儀なアリが要約リングへ。この選手、フランス語圏の人なのかな? また通訳のおねぃちゃんが介入し、見事なヒールっぷりを発揮。 とNKへの宣伝を一通り終わらせると試合へ。 これまた、絶句するしかないような擬似VTのような試合。 会場がシーンとなってたのが、すべてを物語ってるんじゃないかなぁ〜。 昔のパンクラスより静かでしたわ。誰も、リック・マティスがリック・リーと改名した事を気にも止めてないですし。 ビッグマッチへの繋ぎの興行って、だいたいが陳腐に見えちゃうんですよね。 でも、これを見てNKまで足を運ぼうという人は皆無なんじゃないかな。 石川が試合終了後、「俺を刺したい奴は刺せー!」って絶叫してましたけど…、 今の石川は刺す価値もなくなてしまったんじゃないでしょうか。 評判も悪くなって、試合内容も悪くなる。良いとこなんて見えない。 ○石川(4R2分10秒 裸絞め)×リー -------------------------------------------------------------------------------- これが猪木のやろうとしてる路線なのか…。 今まで新日本でやってきたコールマンやらグッドリッジやらの批判を知らないわけないのになぁ。 この手の擬似VT路線ははっきり言って見ててつまらない。近くに本物があるから尚更。 プロレスは格闘技なのか?それをはっきりとYesと答えさせたいのが猪木のやっている事だと思う。 でもそれを選手の中でYesと言える人が果たして何人いるんだろうか? もうそろそろ良いんじゃないか?という気がしないでもない。WWFの成功を目の当たりにしてしまうと。 しかしながら、したくても出来ない今までの生き様と葛藤があるんだろう。 とあまり関係のない(とは言いきれないですけど)猪木の話しをしてしまいましたが、 今のこの路線のバトラーツ、はっきり言って見る価値ありません。お金の無駄使いです。 せっかくのコンプレ、村上を使った良い流れが台無し。ソレガシ、ホントに嫌気がさしました。 当分、バトラーツは見に行きません。選手達のやっている事に愛が感じられるまで…。 |
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