9/2修斗後楽園大会観戦記
■団体:修斗
■日時:2001年9月2日
■会場:後楽園ホール
■書き手:うしをたおせ(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

今週は風邪で体調壊して最悪だった僕。でも日曜の修斗は期待通り最高だったっす!
やっぱり後楽園の修斗は最高だ!
素晴らしいカードが出そろったこともあって、試合開始時にはもう立ち見席まで超満員。
関東では友人(応援団)が多くて有名(関西ではいわずもがな)な、KID、石川、勝田選手が
出場ってこともあるかな。

ってなわけで、全選手入場時から大盛り上がりだったこの大会。観戦記へ。
ちなみにリングからかなり近い席だったのだが、位置取りが悪く(席が良すぎた)、一部グラウンドの動きが
確認できていない。事実と相違があった場合はご容赦を。

【第1試合】ライト級 5分2R
○山本"KID"徳郁(日本/PUREBRED大宮)64.5kg TKO 1R 4'02" ●門脇英基(日本/和術慧舟會)63.9kg

ライト級に落とした門脇選手。ウェルター級としてもやせ気味の体格だったが、ハンパじゃないやせ方。
力石ばり。まじで頬すげーこけてた。

KIDパンチで攻める。迫力も粗さも相変わらず。門脇はパンチとローで対抗。門脇打撃は上手くない印象が
あったが、アゴを引き、しっかりとガードを固め、鋭くパンチを出していく。KIDを脅かす程ではないが、
なかなかよかった。しかしいきなり門脇のローがローブローとなりKID悶絶で中断。これが2回続く。
KIDタックルでアリ・猪木状態に。KIDパンチ落とす。門脇立つもまたKIDタックルでテイクダウン。
そして強烈すぎる右パンチを叩き込む!アゴに入ったのか後頭部を叩きつけたのか門脇は一発で失神!
またも強烈な2発目が入ったところで鈴木レフリーが身を挺してストップ。なおも殴ろうとするところは
師匠のエンセン譲り。

意外だったことが二つ。一つは門脇の打撃が意外に良く、KIDがタックルを出してグラウンドに
持ち込まざるおえなかったこと。もう一つがグラウンドになったら、門脇選手がかなり凌いでいけると
思っていたがそうでなかったこと。門脇選手と同門の塩澤選手はKIDをグラウンドでほぼ完封していた。
それだけに意外な結果。

前回のスタンドKOよりも衝撃的な圧倒的な破壊力をグラウンドパンチで見せつけてKIDが勝利。
圧倒的な存在感を見せ始めたKID。もうクラスBには敵がいなく、当然のようにクラスA昇格に。
さあ、次は誰だ。ここまで底の見えない強さを見せられると、誰がKIDを倒すのかが焦点に
なってきそうだ。

素晴らしいファンタジスタであった門脇選手。しかしその片鱗すら見せる前にパワーパンチで
破壊されてしまった。自分で退場していったが、控え室で朦朧としながら点滴を受け、担架で運ばれて
いったという話も。かなりの衝撃を受けたであろうから心配だ。
正直減量がきつかったのではないか。戦前調子を落としていたという話もあったし・・・。
好きな選手であるだけに復活に期待したい。


【第2試合】ライト級 5分2R
○阿部和也(日本/パレストラTOKYO)64.9kg TKO 1R 0'29" ●石川 真(日本/PUREBRED大宮)64.9kg

アベカズ、ボクサーばりの大きな白いトランクスで登場。ホント似合ってます。試合内容的にも。

アベカズ非常にリラックスした構えからステップを踏み、鋭い左ジャブを放つ。石川かわしきれない。
石川ジャブ出すもアベカズ完全に見切りスウェーでよける。またもアベカズのジャブが当たる。
アベカズがスタンド優勢になりそうだなーって思ってたら・・・。石川が踏み込んでジャブを放った瞬間!
アベカズかわしつつカウンターの強烈な右フック!!ドゴン!!っとすんごい音をたて当たる!!
ぶっ倒れ失神する石川。すぐ試合を止めるレフリー。騒然とする会場。リングに伏せ男泣きするアベカズ。
いやーかっこいいー・・・(T-T)。いやーとにかく凄いパンチだった。
「ジャブが戻ったところを右を出した」っていってたそうで(^-^;)。ボクシング技術が凄くなっているのは
知ってたけど、とうとう本領発揮!来るぞ、ライト級トップ戦線。

石川選手、足下をふらつかせながら退場。記憶が飛んで、何が起こったのか分からなかったようだ。
今回はなにもせずに前に終わってしまった。


【第3試合】ライト級 5分2R
○井上和浩(日本/インプレス)64.8kg
判定 3-0 ※ 鈴木[メイン]20:17 浦[サブ]20:18 菅野[サブ]20:18
●フラビオ・ペローバ(ブラジル/ワールド・ファイト・センター)64.2kg

ペローバはなかなかたくましい上半身をした黒人。しかし上半身の筋肉なら井上選手の方が凄い(笑)!
井上Tシャツ販売してた。デザインがGOODで、ちょっとブラジルテイスト入ってて素敵。

1R 井上パンチで攻める。ペローバタックルするも、井上潰してインサイドに。上から強いパンチ当てる。
井上は足関狙いつつもパス狙い。ペローバ下から手首もって防御。ペローバ下から蹴って距離取り
タックルへ。しかし井上しっかり潰しインサイドに。井上がパスしかけるも、ペローバ、タックル。
しかしまた潰される。井上盛んにパンチ落とす。ペローバもたまにパンチ返す。

2R 井上パンチで押す。右パンチが当たり、ペローバ下に。オープンガード取る。井上インサイドから
アキレス仕掛ける。極まらないと見るやまたも上に。パンチ打ちながらハーフに。そしてまたパンチ連打。
パス狙いながら最後は中腰からパンチ。

井上選手安定した実力通り全く危なげなく完勝。早く上位ランカーとの試合が見たい。

ペローバ正直いいとこなかった。スタンド出来ないし、下で守ってただけ。


【第4試合】ウェルター級 5分2R
○中山 巧(日本/パレストラTOKYO)69.8kg
判定 3-0 ※ 鈴木[メイン]20:18 浦[サブ]20:17 菅野[サブ]20:18
●ブルーノ・ケロイ(ブラジル/ワールド・ファイト・センター)69.3kg

1R 中山パンチとローで攻める。ケロイは頭から突っ込む胴タックル。コーナーに押し込む。
ケロイは自ら飛びつきガード。中山は立ったままコーナーに押しつけてパンチ。ケロイまたもタックル。
ケロイ差し合いからヒザ入れるが、ローブローに。中山悶絶。またもケロイタックルも自ら引き込む。
中山上からパンチ。やや空間が空いたところをケロイ上手くタックル。今度は中山が下に。中山、相手の
攻撃を防ぎながら下からパンチ入れる。

2R ケロイ来たところ中山が投げてテイクダウン!上からパンチ落とす。ケロイ立ち上がり、組んで
ヒザ打ち合う。またも中山テイクダウンし、ハーフからパンチラッシュ。ケロイの勢いはかなり落ち、
パンチ当たる。ケロイ立ってきたとこを中山ギロチンで捕らえるもまたケロイ引き込む。
中山上からパンチを猛連打し、終了。

1Rはお互い展開がなかったが、2Rは中山選手が持ち味を生かし上からアグレッシブに攻め完勝。

中山選手、相手ケロイは長身でやりにくく、テイクダウンしにくかったそうだ。また足が利き、なかなか
パスできなかったそうだ。今回は期待されたマウントは取れず。残念。
なんだか、ウェルター級の最新ランキングを見ると、年末のルミナVS五味戦はほぼ決まりの様な気も。
そうすると、中山選手の次の試合は・・・?そろそろ上位ランカーか。ディファか。NKか。
ちなみに本人は外人との試合を希望しているらしい。

ケロイ、下からは仕掛けたり、空間作って立ち上がったり上手いんだが、見せ場はなかった。
特にスタンドがねー。

ここで休憩。
11/25ディファ有明大会でマモルVS大石のタイトルマッチが決定。
マモル「誰にもベルトは渡さない」
大石「応援してくれてる人に恥ずかしくない試合をする」とのこと。
二人とも文句無く素晴らしく強い選手。いい試合になるでしょう。行くぞ!
でも翌日月曜日も下北で修斗なんだよなー(^-^;)。なんとかならなかったの。
参ったなこりゃ。行けるかな・・・。そのころには職場変わるし。


【第5試合】ライトヘビー級 5分3R
○山下志功(日本/パレストラSAPPORO)83.0kg
判定 2-0 ※ 鈴木[メイン]30:28 浦[サブ]29:29 菅野[サブ]30:27
●レオポルド・セラオン(ブラジル/クルービー・ジ・ルタ)82.5kg

セラオン、背中にきれいな入れ墨。背中の右に文字左に絵。
山下かなりの声援を浴びる。「俺だけの志功ー!」とかけ声がかかると、別の人が
「いや!俺だけの志功ー!」といった応援合戦に場内盛り上がる(笑)。

1R 山下ロー。そしてタックル。セラオン首相撲狙う。山下テイクダウンし、ハーフからパンチ。
セラオン下から足関狙い。そして立つ。セラオンロープに押し込み、山下の顔面狙いヒザを放つ場面も。
山下足かけてテイクダウン。セラオンまた足からめつつ下からパンチ。そして足関狙い。
山下は逃れつつバック狙う。セラオンは落ち着いてガードに戻す。

2R セラオン、パンチで押す。山下が投げるも、ロープから落ちる。山下片足取り、テイクダウン。
セラオンまたも足を絡めて立ち上がり、コーナーに押し込むも山下倒れず。逆にヒザを取ってテイクダウン。
抑え込みながらパンチを入れる。セラオンはまたも足関狙いながら今度は上に。山下落ち着いてガード。

3R 山下足かけテイクダウン。上から細かいパンチ落としていく。肩パンチを猛連打。
最後は上体起こしパンチ落とす。

山下安定した戦いぶりで完勝。しかし得意の寝技で攻めきれなかったのは残念。パスはして欲しかった。
そろそろランキング戦が見たいな。
セラオン、なにげにいい選手。下からの足関狙いがかなり得意で、そこから何度も展開していき魔人を
慌てさせた。しかし、自ら攻め込めるシーンは少なく、やっぱり力不足の感は否めなかった。


【第6試合】フェザー級 5分3R
○秋本じん(日本/SHOOTO GYM K'z FACTORY)59.8kg
判定 3-0 ※ 鈴木[メイン]30:27 浦[サブ]30:27 菅野[サブ]30:27
●廣野剛康(日本/和術慧舟會)57.8kg

廣野かなりきれいな赤いスパッツ。さすが。サーティーズTシャツも販売していた模様。

1R 廣野タックルで上に。秋本コーナーに詰められる。秋本じっくり体制を整え、得意の上から
押し込むギロチンへ!廣野足を跳ね上げるも秋本上をとり絞り上げる。廣野なんとか頭抜く。
廣野体勢が崩れたとこすかさず、バックに回りスリーパー狙い。廣野しっかし凌ぐ。秋本バックから
腕十字狙い。廣野腕抜いて上に。インサイドからパンチ。

2R 廣野タックル。秋本バックステップでかわす。秋本の右ストレートはヒット!廣野の目の下腫れる。
秋本のパンチがいくつか当たる。廣野やむなく引き込み、アリ・猪木状態に。秋本はローそして踏みつけ。
廣野は下から足を絡め、蹴り上げも。たまに当たる。秋本また右ストレート当てる。秋本ガードの廣野に
対し、じん返し炸裂!またもバックを取ってうしろからパンチ。

3R スタンド見合い。秋本タックル。ロープから出てブレイク。廣野バックハンドブロー見せる。
差し合いから秋本ヒザを叩き込む。そして劣勢になりコーナーに詰まった廣野に怒濤のパンチラッシュ!!
倒せないと見るやタックルで、テイクダウン。で終了。

全てのラウンドで圧倒した秋本選手が完勝!いや最近凄いぞ秋本選手。マジで強い。と思ったら
リング上に子供っていうか赤ちゃんを抱き上げ勝ち名乗り。かなりまだ小さい赤ちゃんでホントかわいい。
子供が出来て強くなったってやつでしょうか。

寝技でもっと接戦になるかと思ったが結果的にスタンドもグラウンドも完敗の廣野選手。
やはりバンタム転向して本領発揮してもらうしかないかな。


【第7試合】ライト級チャンピオンシップ 5分3R
〈ライト級チャンピオン〉
○アレッシャンドリ・フランカ・ノゲイラ(ブラジル/ワールド・ファイト・センター)64.9kg
S 2R 2'45"※ フロント・スリーパー・ホールド ※※ ノゲイラが2度目のタイトル防衛
〈ライト級1位〉
●勝田哲夫(日本/SHOOTO GYM K'z FACTORY)64.0kg

いやー試合開始前から盛り上がる会場。例によって修斗で最もセコンド引き連れる選手、勝田。
青コーナー側にはK’zジム生を中心に16人いた(^-^;)。

1R ジャブ打ち合い。ノゲイラは一気に距離を詰め右ストレートそしてヒザ!勝田は落ち着いてかわす。
パンチの打ち合いも。ノゲイラは強烈な前蹴りで突き放す。勝田は鋭いワンツーで、上がったノゲイラの
アゴを狙っていく。ノゲイラの右パンチ&ヒザ。勝田のワンツーとの戦い。威力ならノゲイラ。
正確性なら勝田か。そして1度もグラウンドに行かずに、もちろんギロチンも出ずにこのラウンドは終了。

2R 勝田ロー。そして勝田のワンツーが当たり出す!ノゲイラが突進したとこに勝田の左ストレートが
当たる!しかしノゲイラタイミング良くタックル!完璧にテイクダウン!インサイドから腕を強烈に
押し当てプレッシャーをかける。それだけでかなり勝田は苦しそう。ノゲイラ立ち上がり上から強烈な
パンチ!そして足を捌いてパス!そしてニー・オン・ザ・ベリーから強烈なパンチ!!
思わず勝田はタックルに・・・・。
来たーーーーーーーー!!ギ!ロ!チ!ン!サイドから入るような感じで右腕をしっかりねじ込む!
体勢を整えてから左腕でロック!そして左足を片羽絞めのようにかけて絞り上げる!!勝田タップ!! 

立ち上がり大歓声を上げる一部ノゲイラファン。リングで伏せ喜びをかみしめるノゲイラ。
やはりノゲイラはノゲイラだった。最高の相手を迎えても最高の形で勝ってくれる。最高の王者だ。
ノゲイラ万歳。ノゲイラありがとう。ノゲイラが見られるだけで修斗は最高だ。

さすがに落胆するK’z勢。落胆というよりノゲイラの強さにあきれ顔の植松選手。涙するジム生も。
勝田選手も気合いが入っていたんだけど・・・。やはりグラウンドではかなり差があった。
もうすこしスタンドで展開しノゲイラを焦らせることができれば良かったのかもしれない。

大阪はご存じの通りいまいちの結果に。修斗の将来をちょっとだけ心配したりもした。
でも今回の後楽園を見てたそんな気持ちは吹っ飛んだ。いやー修斗おもしれーわ(笑)。
なんと言ってもライト級がおもしろすぎる。ノゲイラ、勝田、トイカツ、バレット、植松、パーリング、
朝日、阿部兄、井上、アベカズ、久雄さん、KIDがいる。あー誰と誰がやってもおもしろすぎる。
バンバンランキング戦、タイトルマッチやっちゃって下さい。

*巽選手引退にむけて

デビュー戦は確か見てないけど、かなり昔から見てきた選手です。経歴からしてキャラが立ちまくりで、
体は細身だけどパンチが強くて、寝技が上手くて、気持ちが強くて、ホントいい選手でしたね。
ノゲイラ選手と攻めきれなかった朝日選手以外は無敵もいっても良かったぐらい強かったです。
印象に残ってる試合と言えば、大河内戦、池田戦かな。ノゲイラ第2戦も衝撃的だった。
ちょっとヒールっぽいところも良かったですね。
とにかくお疲れさまです。これからの本業、お仕事頑張ってください。




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