わざとやばいタイトル『キンピラ爽快家の気まぐれで興行を無茶苦茶にされていいのか?  Support Boo! Boo at Pride!』
■団体:真撃(PPV)
■日時:2001年8月30日
■会場:日本武道館
■書き手:ビデリン

数えてみても、1.2,3,4・・・と真撃IIに対する関心の高さを証明する数の観戦記がここにもそろっている。
さて、橋本はDSEと契約の切れたマークカーと10試合の契約をした。DSEにしてみればどっちでもいい話だが、カーをPrideから新日に移すときに発生する中間マージン(無理に筋の通ったものとして理解しようとすると、仲介料)を自分のものと思っていた人には腹立たしい話だろう。橋本とその人の関係は元々良くなかったんだろうけど(そうじゃなければ橋本がその人の経路でカーを手に入れてただろうからね)。それでもって燃える闘魂は使いっ走りだから矢面に立たされちゃった。しかし、その手の人の関与はロンダリングとかその程度にしておいて欲しい。リングの中にまで手を出すな。もうすでにいろんなところでリング内に手を出しているわけだが・・・バカにした話だ。我々に出来ることは少ない。せ
めて大阪の会場で大きなブ〜イングを送ろう。

PPVだから客の入りはわかりにくいが、安い席はほぼ満員。高い席は半分くらいのようだ。

真撃は建前が格闘技路線だから、例の意味が分からない全選手入場がある。大仁田を除いて全員が整列した後、橋本が大きな障子を日本刀で切って入場。「ゼロワン・真撃はそこに真実がある限り戦い続けます。よろしくお願いします」意味は通らないけど、この大袈裟が橋本の路線だから良いでしょう。

第1試合
星川vsショーン・マッコリー
ショーンは星川よりちょっと背が高くて、細い。二人はだいたい同じくらいの体格だ。星川は緊張気味だけど表情がいい。マッコリーはこれまでの試合ではしょぼかったが、この日は余裕満々で星川を挑発する。悪役をやるつもりか? 対して星川は試合が始まって、ちょんちょんとけり合って、殴り合って展開。パンチチョップではマッコリーが主導権。プロレス技では星川がリードして展開。第一試合からもう、場外乱闘が起こる。
マッコリーは場外乱闘の動きがいい。星川のパンチ、グランド状態へのドロップキックともにかなりのハードヒット。対するマッコリーは裏拳からスピンキックを側頭部に派手に決めて星川をKO。猪木引退試合のトーナメントのような唐突さだ。
要するにこれが真撃だ。よく分からせてくれるという点で第一試合としては大成功。問題は、分かったからと言って別に中味が良くなると言うわけではないと言うことだ。要するにUWFソースをかけたハードヒットするプロレスという意味だろう。問題は面白いかどうかだが・・・遺恨試合の決着戦というスタイルでやれば面白いかもしれないな。ZERO-ONEの興行を行って遺恨の最後を真撃スタイルで締める。問題は売り興行で遺恨を締めていいのかということか・・・

×星川尚浩 KO 5分50秒 ショーン・マッコリー○

第二試合
柔道着のアマレスラー・イゴールメンダートvs佐藤耕平
メンダートは組むとすぐ投げる。身長で少し高く、横幅で倍違うので投げに迫力がある。メンダートは投げるんだがその後の動きがない。終盤メンダートがパンチ。これが見事に決まってふらふらに。佐藤ダウン。カウントが進んでも立てないのに焦ったメンダートはカウント9で佐藤に襲いかかる。そして高速ジャーマン2連発。これは効いている。しかし、3発目を股の間から足を取ることで切り返した佐藤が、足くび固めでタップアウト 5分59秒。
良くある展開を経験の浅い二人が2・3難があるけど何とかこなしたという試合だ。メンダートがレフェリーのカウントを途中で止めてジャーマンを連発すればもうちょっとしまったのに・・・
佐藤耕平、顔とタッパはいい。ヤングライオン杯に送ってやれ、橋本。

第3試合
パンクラス提供マッチ
K山宮vs佐藤光留 5分2R、判定で山宮
ともかく、橋本にとっては雑多な団体が混ざっている場であるという間違った印象を与えるための試合だったとおもう。それなりには役に立った。パンクラスは選手が余ってるんだから、いろんなところで提供マッチをやればいいともうよ。やらないだろうし、こんな結果が出た後では受け入れてもらえないだろうけど・・・新日とかでやればいい。もっと現実的にはZERO-ONEの火祭りなんかでも1試合ずつ入れさせてもらえばいい。会場で見た人には分からないだろうけど、PPVでは鈴木のしゃべりがあるので、2X5分きちんとみれました。

第4試合
田中vsJゴルドー
また真撃マッチ。レスラーは沢山の歴史を背負った後に一人前になる。ゴルドーはレスラーではないけど既に沢山の歴史を背負っている。一人前だ、もしかすると3人前くらいかも知れない。笑えん歴史が多いところが怖くていい。入場時にちゃんと膝が悪いことが分かるように気にしてみせる。ゴルドーの攻撃が入るたびに田中が目を気にする。ゴルドーがグローブをはずすことで反則の凄拳乱打を期待する。などなど、ゴルドーはちゃんとスポットの意味を理解してこなしている。試合中も膝でのsellもうまい。メンダートより随分賢い。試合は良かったんじゃないでしょうか?ゴルドーはやればやる程良くなると思うよ、もう歳だしジムで忙しいだろうけど。・・・でももっとイストかを使って場外でやり合えばもっとヒートしたと思うんだが・・・ 4分55秒、ゴルドー、側頭部への右ハイキックでKO勝ち

第5試合
安生vs高岩

安生が古典的な試合運びで勝った。高岩をリング外から挑発して、出てきたら入れ替わりでリングインするところなど、見事なまでのコテコテぶり。せっかく来てくれた安生が光るような、それでいてすぐできるブッキングがなされたことは間違いない。ただ、安生の巧者ぶりは、高岩の不細工さがあってこそ引き立ったことは忘れないでね。
最後はドームの冬木vs安生(この素晴らしいマッチメークは誰が・・・)を彷彿さす猫袋で高岩の視界を奪ってタコ殴りから、リング内のパンチ1発でレフェリーストップ 11分03秒。
儂は最近こういうのが好きになった。AとBどちらもプロに徹してはじめて成功する。したになる方の我が出てはうまくいかない。

第6試合
トムハワードvsリーヤングガン
見事に風采が上がらないヤングガン。最近は”ガン”というとあまりいいことがないのか?ちゃんとしたカードが組まれなかったのは両者に不運でした。しかし、誰が見てもトムハワードはカーよりは上だよな。 

第7試合
大仁田vs大谷
注目は大谷が大仁田と試合になるか?だった。マジな話、大仁田とやって試合に見せるのは大変だ。できればSuper Jobberの称号を得る。大仁田は入場が最大の見せ場だが、今日は大会場なのにタバコを吸わないし、イスにも座らないしあっさりバージョン。ギャラの関係か? コールを待つまでもなく大仁田は大谷に襲いかかる。場外をつれ回すと、リングに上がってイス攻撃!これはいい。歩くだけなら大仁田にも対して疲れることなく時間が稼げる。大谷イスでダウンしたところをサンダーファイヤー2連発。フォールに入る大仁田。しかし勿論カウントはなし。文句を言う大仁田。すばらしい。ここまでで4分くらいか。これで有刺鉄線とかがあればさらに時間が稼げるのだが・・・ここで精一杯。今度は大谷。コーナーに詰めて地団駄ストンピング。フェースウォッシュがあれば良かったんだが・・・さらに4の字、ここで大仁田が緑の毒霧!!最近、安易に使われすぎ。7分33秒 大谷の反則勝ち
最高!とかいう試合ではないが、そんなのはもう仕方がない。大仁田なんだから。でも試合になったと言うことで大谷はかなり頑張ったと評価したい。SuperJobberまでは後一歩。
一方、場外でのBlade workをそのままカメラで取ってしまうスカパーのカメラは反省の余地あり。

第8試合
橋本・藤原 vs マークカー・ベイダーUFO改The プレデター
ベイダーUFOという名前がもう使えないのも当たり前と言えば当たり前だが、だからといってプレデターというのもちょっとリングネームとしてひどいだろ?
もっともプレデターはウィリアムスの若い頃のような顔と素晴らしい体格。まじめにやっていれば数年後には素晴らしい選手になるかも。しかし、いまはいま。
カーははっきり言って身長も低いし体もしぼんで迫力なし。橋本は調整不足、チョップも蹴りもいつもの迫力なし。藤原は歳より・・・こりゃ最低の組み合わせだ・・・
開始早々、カーのタックルで橋本が吹っ飛んで半失神。カーの見せ場はここだけ。そりゃそうだよな。こりゃ使いにくいぞ。カーのマウントを橋本がキンタマ殴って返すというスポットも良かった。これは今後流行ると思うな。まあ、試合についてはどうと言うこともない。これはこれでいいとは思うけど、武道館のメインとしては?だな。
カーはさらせばさらすほど、ダメさが見えるレスラーだから、1発目で橋本vsカーをするべきだった。プロレスになれてないと言う理由で橋本に惨敗し、徐々に経験を積んで・・リベンジという展開の方が良かったんじゃないかなあ?
この日の結果から見て、まさかまた橋本はカーに負けるつもりじゃないだろうか?やめとけよお・・・ 11分43秒 橋本が腕ひしぎでプレデターをタップアウト。

終了後、トムハワードも参加して、スケールの小さくなったZERO-Oneモブシーン。
橋本は全部追い出してダー!とやるようなこともなく何となく終了。
その後橋本は鈴木を呼びだして『ありがと〜』そして対戦を約束。

真撃は売り興行! はずれてもゼロワンの致命傷にはならない・・・んだろうが、はずれれば次の後援がない。しかし、真撃は猪木祭りの後始末だろ?まさに鬼畜だな。
橋本はダメな奴で、お笑いで、自己認識がおかしくて、ガキだ。しかし、全くダメでもないし、面白い。いつもではないが時々回りのことも考えている。ダメさ加減と四面楚歌と踏みつけにされるところが、個人的に凄く身につまされる。
状況は絶望的だし、橋本にその才覚があるとは思えないんだが、是が非でも切り抜けて欲しい。それが出来れば、そのこと自身が最高のプロレスだ。見る側はそういうアングルをゼロワンに背負わせて、見ていこう。
・・・・来年の今頃にはまた猪木と仲直りしているのが見えるような気がするが・・・・




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