プロレスならガラガラポンのきっかけになる興行です
■団体:修斗
■日時:2001年8月26日
■会場:大阪府立体育会館 PPV
■書き手:ノリリン(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

Shooto to the top in Osaka

おお、今日の修斗はPPVがあるのか、しかもSAMURAI加入者には1000円?うしさんには修斗を見ると約束しているし、これは見ねばなるまいと言うわけで(選手の所属、フルネームはうしをたおせさんのフォーマットを盗用)

【第1試合】ミドル級 5分2R
大原友則 (日本/シューティングジム東海)versus 徳岡靖之(日本/パレストラKAKOGAWA)

この試合は札幌マラソンとのチャンネル争いの間に終わってしまった。ビデオをみると、これがまあ、徳岡があっさり片足タックル、あっさりマウント、暫くパンチで威嚇、あっさり腕ひしぎとエキシビションのような展開。1R3分くらいで、徳岡の勝ち。徳岡が強いのか?大原が弱いのか?アンダーカードにて特にコメントなし。

【第2試合】フェザー級 5分2R
藤田善弘(日本/パレストラHIROSHIMA)versus 村田一着 (アメリカ/無所属)

ファーストコンタクトで藤田の首を抱え込んだ村田がそのままフロントチョークで勝ち。
1R2分くらい。藤田はグランドが強いと言う話だがいいところなし・・・というかコンタクトからフロントチョーク以外のムーブがない試合。
アンダーカードにて特にコメントなし^2
特にコメントなし・・・これがアンダーカードに与えられるべき正しい評価

ここまでは完全にアンダーカードで選手の入場も同時だし、個人の音楽もなし。これはいいね。放送もしないくらいの思い切りがあればもっと良かったかも。

ここで10分間の休憩とアナウンス。本当は20分。放送席に関根勤が登場してまじめな顔で修斗の思い入れを語る。長い長い休憩が終わり、WWFみたいなオープニングフィルムが流れる。なかなかこった出来だけど、長すぎるんではないの?休憩が長すぎなければそんな感じもなかったかも知れないが・・・
選手入場→退場。思うんだけど、いろんな団体がやっているこれはなんのためにあるんだ?必要ないじゃないか?
フェザー級王者決定戦をやる予定だったど根性之助と五味が挨拶。怪我のために欠場した三島は泣いていた。いや、気持ちは分かるよ。でも彼をさらし者にしてなんの意味があるんだろう?五味は対戦相手が棄権したんだから、『勝ち』だ。チャンピオンに認定されるべきだ。興行格闘技ではそうなることはあまりないが・・・

【第3試合】ミドル級 5分3R
池本誠知(日本/ライルーツコナン)versus スティーブ・バーガー(アメリカ/ホドリーゴ・バギ柔術アカデミー)

美味しそうな名前のバーガーがグランドで後ろからスリーパー、下から三角と攻めまくるが、なかなか池本は極めさせない。しぶとい池本。しかし、終始優勢なのはバーガー。結局3本くらい極められるほど攻められまくって最後は三角崩れの腕ひしぎでテクニカル1本。いい試合だったとの評価があるが、儂にはワンサイドに見えたがなぁ。

【第4試合】ライトヘビー級 5分3R
ラリー・パパドポロス(オーストラリア/AUS修斗スパルタン・ジム)versus 須田匡昇(日本/クラブJ)
須田がエリックパーソンにやられた試合はかなり前に見た。
  つよかった>パーソン
  地味だった>須田
しかし、今日は須田が開始直後にラッシュしてダウンを奪う。しかしダウンの後グランドに行ってしまいパパドロポロスに捕まる。解説席も残念がっていた。パパドロポロスがどう捕まえたかというと、まさに抱きつくように捕まえる。見た目は闇雲に抱きついているだけに見えるのだが、このあとどうするのかと思っていたら、くるくると体を入れ換えてスウィープ。その後いくら須田が攻めても下からするするくるくるとパパドロポロスが上になってしまう。スウィープ自身はいくら極めても相手にダメージがあるわけではないが、これだけ相手をコントロールすると自力にかなりの差があるように見えるから不思議だ。相手の重心の位置と自分の重心の位置が確実に把握できている。
古来より日本では空手が悪役、柔道が主役(姿三四郎だけのことだが)。グランドで勝てなきゃやっぱり納得できない。池本・須田と続けてグランドで圧倒されたのは考えもんだ。
兎も角試合は、最初のダウンが効いてドロー。でも14分間はパパドロポロスの勝ちだな。

【第5試合】ウェルター級 5分3R
マーシオ・クロマド(ブラジル/スポート・フィジカル)versus 佐藤ルミナ (日本/SHOOTO GYM K'z FACTORY)

前はルミナが嫌いだったから、負けろとか思っていたが、今の状態でさらに負けられると好きも嫌いもない。過去の選手になってしまうから、ここは頑張って欲しいと野次馬として思う。

相撲から、ルミナが上を取る。ガードになるがクロマドは絶対に越させない。ルミナは普通に殴ってみたり、首を巻き込んでそれを離した瞬間をねらってパンチを入れたり、少し持ち上げて、落とした瞬間をねらってパンチを入れたり。いろいろと攻め手を使う。使うんだが、攻略にはいたらず、タイムアウト。判定は3−0でルミナ。文句なし。
クロマドもなかなかの選手だと言う話だし、負けたところは見たことがあるけど、確かその試合でも優勢に運んでいたような気がする。そういうわけでルミナがそういう選手に危ないところなく勝ったのは、評価できる。しかし、傑出した選手であるという幻想は完全になくなった。もっともその幻想は修斗の送り手側が無理に打ち出したものだが・・・
なにより、前2試合の沈滞した雰囲気・客の入りの苦戦という全くもってルミナの性ではない重圧を浴びせられ、しかもそれを払えなかった。そんなものは払えなくても1ガチファイターとしては全くかまわない。幻想は幻想なのでそれでどうと言うこともない。しかし、条件をクリアーできなかった彼がone of themになったことだけは間違いない。

【第6試合】ミドル級チャンピオンシップ 5分3R
〈ミドル級チャンピオン〉桜井"マッハ"速人(日本/GUTSMAN・修斗道場)versus〈ミドル級2位〉アンデウソン・シウバ(ブラジル/シュート・ボクセ)

事前の発表では18cmの身長差、しかし実際には10cm位の差か・・・それでも大きいの・・・身長というのは体重と違って厳密に量れないから階級を分けるのには向かないが、それにしてもこれだけ身長差があって同じ階級というのもおかしい。

マッハはファーストコンタクトで抱え上げてコーナーに詰める。同じような体型のペレが松井にやられた試合を思い出す。マッハがテイクダウンして上になるも、がっちりとシウバがガードに固めてコントロールし、下からパンチを出していく。マッハは体を離そうともがくのみ。1回スタンドに戻るも同じ展開のまま1R終了。
2Rは今度はシウバが上になる。しかしシウバも攻められず、猪木アリ状態からスタンドへ。3分半、首相撲から膝パンチでシウバが優勢になる。逃げるマッハのバックを取ってグランドへ移行。シウバが後ろからたこ殴り。顔も腫れるしダメージもありそうなマッハ。さらにタコ殴りのシウバ。しかしここで極めわざとしてスリーパーを選択。マッハに逃げ切られる。
3R、マッハはテイクダウンするが、シウバにガードに固められ時間を稼がれる。1Rと同じ展開へ。残り1分ではシウバに逃げられ、シウバスタンドで猪木アリ状態に。万事休す。
判定結果を待つまでもなく、3−0でシウバ。新チャンピオンになる。これは取り返せないね。

Endingのfilmはしょぼい。

競技が違うし、団体も違うのだからしょうがないが、グランドでの頭部への膝がないため、グランド状態での緊迫感がPrideに較べて落ちる。軽い階級が多く、スウィープが頻発し、一撃の破壊力が軽い分だけポジショニングの価値が低い。バーガーもパパドロポスも完全に横四方、上四方には入りながら、関節を求めて、くるくると回らざるを得なかった。極端なことを言うと新ルールになる前のパンクラスのグランドに与えられたのと同じ批判が修斗にも成り立つ・・・のかも知れない。

全体とすると可もなく不可もなく。コアな修斗ファンはまた行くだろうし、ミーハーはもう行かないかも




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