DEEP観戦記。
■団体:DEEP2001
■日時:2001年8月18日
■会場:横浜文化体育館
■書き手:ほいほい@爆発 (ex:爆発!場外乱闘王

やっぱり遠いわ…横浜は。電車に1時間乗ってるだけで疲れちゃうもんなぁ。
とまぁそんな事はどうでも良いんですが…それほど見る価値のある今大会。
一流の外国人がワンサカ。それにドス・カラスJrも来る。
大会名が示すようにホントにディープ。それだけに味わいも深い。スルメみたいなカードが目白押し。
派手さは全くないけど…見るモノに興味を抱かせるカードの組み方は非常に良い。
これでお客さんがいっぱいになれば言う事ないんですけど…。
入ると客席はガラガラ、リングを見るとフューチャーバウトという前座試合をやっている。
何とかっていう選手が勝ったとか負けたとか…こういうのは若手育成の為には良いのかも…。
6時きっかりにスタート。入りは6割ぐらい。2階席の前が1万円…これじゃ入らないのもちょっと頷ける。
舞台が用意され花道もある…がリング上がやけに暗い。照明の数を数えると…四方に8個ずつ計32個。
ちゃっちぃなぁ…。経費削減?花道や舞台よりも…照明が大事でしょぉぉ。見にくいよぉぉ。



第1試合 大久保一樹vsカト・クン・リー

燃えよドラゴンの曲にのり覆面レスラーを引き連れて入場のカト。自らも愛用のマスクを被っている。
まぁ最近(と言ってもここ何年か)は、ずっと素顔で試合してたから脱いでやるだろうと言う事は予想範疇内。
問題はドス・カラスJr。仮面貴族一家は素顔をさらしちゃいけないのが掟。(多分(笑))
その昔、外道がドス・カラスのマスクを剥がし素顔をさらした試合のビデオで…ドスの顔にきちんとモザイクが
かかってたほど。それだけ、マスカラスファミリーのマスクにかける情熱(?)執念(?)は凄い。
と話しが少し横道にずれてしまったので、この試合の話しに戻ります。
まだペーペーの大久保に、54歳のカト。面白いシチュエーション。だが、そこにはリアルな現実しかない。
喧嘩な殴りを見せるカトに組み付きヒザをいれながらテイクダウンする大久保。
そこからは大久保の独壇場。VTの現実を見せつける。打撃を織り交ぜながらゆっくりとパス⇒マウント。
そして逆十字。1度は逃げられそうになるが体を返して見事に極める。
カトはタップせず、プロレス式ギブアップの意思表示で何とからしさは保った…。(え?)
「カトのオヤジは強いよぉ。」と言ったサスケの言葉がソレガシの耳の中で空しく繰り返された。

○大久保(1R3分05秒 腕ひしぎ逆十字固め)×カト



第2試合 上山龍紀vs窪田幸生

前回DEEPの再戦。ニセKOKルールから顔面ありのルールに変わった。
前回ほどの興味を引けなかった事が…心残りか。
1R、タックルから上手くバックを取った窪田がスリーパー狙い。が、上山がうまく逃れる。
インサイドガードからパンチを上手く織り交ぜながらパス。
というような感じの一進一退の攻防が3R続く(かなり誇張アリ)
両者とも決め手に欠いた結果はドロー。マストなら上山の勝ち…かな。
対抗戦ムードは全くナシ。冷めさせたというか熱く出来なかったというか…。

△上山(3R終了判定 0−0)×窪田



第3試合 謙吾vsドス・カラスJr

スカイハイで入場のドスJr。オヤジらマスクマンを引き連れ入場。そしてカシンのようなマスクに変身。
上半身ガッチリの良い身体。デカイので見栄えも良い。
一方の謙吾、男の中の男ぉ〜♪と何とも冷めてしまう入場曲。こちらはドス・カラスのマスクを付けて入場。
しかもオーバーマスク着用の手の入れよう。デカイ両者がリングに対峙すると映える映える。
ゴングが鳴るとすぐさま早いタックルで観客の度肝を抜くドスJr。しかし、謙吾は冷静に対処しつつ、
パンチやヒザを入れていく。ドスJr、打撃の免疫は全くナシの様子。
何とか差し合いに持っていったドスJrはフロントスープレックス一閃。見事なテイクダウンを奪う。
と、すぐにレフェリーがゴングを要請。受身の取れない謙吾は腕を折った模様。
ドスJr、モルタルを切って大興奮で咆哮。まさか、ドスJrが勝っちゃうとはねぇ…。
謙吾は真撃で何も学んでこなかった罰だな(笑)

○ドス・カラスJr(1R0分50秒 レフェリーストップ)×謙吾



第4試合 郷野聡寛vsダスティン・デニス

1R,開始直後タックルで攻めたてるデニス。バックを取るなどして実力を証明。
それを凌がれるとデニスはガードから三角狙い。
物凄いグラウンドの攻めで郷野の打撃を封じ込める。
2R、タックルを仕掛けてからの引き込みで郷野を攻めるデニス。
三角、逆十字、アームロック。あらゆる技で郷野を翻弄。このデニスの動くも素晴らしいが、
この動きをされても極められない郷野も凄い。
3R、上を取った郷野は何とかパスに成功。が、すぐにガードに戻される。
そして、またありとあらゆる方向から攻めるデニス。それを凌ぐ郷野といった展開。
グラウンドでの多才な攻撃は、グラウンドでの打撃を出させなくするある種の方法なのか。
凄まじい攻防を見せた両者の闘いは、判定付かず。
私的にはデニスの完勝にしか見えませんでしたが…勝利以上のインパクトを与えてくれた。
DEEPはこういう選手を発掘してくるから面白い。支持もしたくなる。

△郷野(3R終了判定 1−0)△ダスティン



第5試合 坂田亘vsエイドリアン・セラーノ

威風堂々で堂々と入場の坂田。例えリングスを抜けてもあの偉そうな態度だけは変わらない…か。
この態度でそんなに人気もない…となるとジム生は集まるのかなぁ?
セラーノは実績はさほどでもないけど、経験は十分。坂田の実力査定には持って来いの相手かな。
開始早々、セラーノのローでスリップしてしまう坂田に場内失笑。
言動、態度の大きさと反比例してしまう試合内容。これを覆せるのか…緊張が若干受け取れるスリップ。
組み付き差し合いからヒザを出していく坂田だが、あっさりとテイクダウンされてしまう。
セラーノがちょこちょことパンチを出してくる隙を見て三角狙い。それを防がれると今度はアキレス。
ギブアップしないセラーノの顔面に蹴りを落としながら絞る。と、1R終了のゴングが鳴る。
坂田、なかなか良い。けど、あっさりテイクダウンされ過ぎ。勿体無さを感じる。
セラーノ、インターバル中に立つ事が出来ずTKO負け。意外な形で勝利を手にする。
極めきれなかった悔しさか、中途半端な勝利の苛立ちか、勝ってなお憮然とした態度の坂田。
これではあまりにも感じ悪過ぎて…ジム生集まらないよぉ。

○坂田(1R終了 T・K・O)×セラーノ



第6試合 藤井克久vsホジェリオ・ミノトゥロ・ノゲイラ

ノゲイラ弟、顔がアントニオよりちょっと弱気な感じがするだけでそっくり。双子の恐ろしさを知る…(笑)
アントニオが代わりに試合してもばれないんじゃないかな?何て思ってたら…ちゃんとセコンドに着き、
それは回避。まぁ、ばれるでしょうけど…。そういう美人局みたいなのも面白いかなぁ…なんてね。
一方の藤井、パンクラスのランカーなのに今年は1回も出場ナシ。しかも今回はノゲイラ弟。
重宝されているのか相手がいないのか…。
1R、うちあう両者。打撃で不利と見たのか?タックルに行くノゲイラ弟だが藤井はうまく切り対処。打撃をうまくいれていく。
それでもしつこくテイクダウンを狙うノゲイラ弟はコーナーに追い詰め足をすくってテイクダウン。
寝たらもうこっちのもと言わんばかりにパスし、うまく上四方で固めてからの逆十字。
これぞ柔術。と見せつけるかのような見事な1本勝ち(見込み)。
タップしなかった藤井は、悔しがりながらマットを叩く。その悔しさをバネに頑張って欲しい。
その悔しさを忘れなければもっと強くなれる…はず。
ノゲイラ弟、今回はちょっと固かったみたいだけど…良い動きだった。
次はリングスで兄と同じ道を辿るのも面白い…かも(そんな事ないか…。)

○ホジェリオ(1R3分59秒 腕ひしぎ逆十字固め)×藤井



第7試合 菊田早苗vsシェマック・ウォレス

おぉ。菊田のスパッツがキン肉マンじゃなくなってる…。ん?ゴリラ…?
そういえば…パンフレットに菊田はゴリラと…何の捻りもセンスも感じられない宣伝がのってたな。
という事で菊田にちゃんとしたスポンサーがついたのは明白。今も尚、アブダビ効果なのかな…。
それにしても菊田「Heart's On Fire」が板についてきた。カッコ良くなった。価値ある勝利はここまで人を変えるのね。
一方のウォレス、見るからにひ弱。どこからどう見ても…強そうには見えないんだよなぁ。
牽制のローを放って組み付く菊田。相手の両脇を差すとウォレス諦めたかのように引き込もうとする。
抱き付かれたままリングに叩きつける菊田。叩き付けたおかげでハーフになった菊田は、
あっさりとサイド⇒ニーインザベリー⇒マウントと流れるようなポジショニングを披露。
マウントを取った菊田はパンチの連打。かなり殴ったところでレフェリーストップ。
格の違いを見せつけた。う〜む…リボーリオ戦見たかったなぁ。
乗ってる時に大物と…。でも…今の菊田はパンクラスの砦か…。ちょっと重宝され過ぎのような…。
ハイリスクな今だからこそ、進化した菊田を見たいってものです。嗚呼、リボーリオ戦…。

○菊田(1R1分52秒 レフェリーストップ)×ウォレス



第8試合 村浜武洋vsジョン・ホーキ

今回はマスクマンを引き連れてくる事はせず。そりゃ…これだけマスクネタやられたらねぇ…。
セコンドに付いた兄天晴の芸人魂の受け継ぎ…今回は不発。というか何もナシ。
ホーキのセコンドにはジョン・ルイスペデネイラス。ペデネイラス、相変わらず…モアイ像みたいな感じだなぁ。
しかしまぁ、この二人が揃うとノバ・ウニオンって感じですねぇ。ゾクゾクッ!と来ちゃう。(え?ソレガシだけ?)
小さい構えを取り打撃でホーキを牽制する村浜。しかし、物凄い早いタックルでホーキが村浜をテイクダウン。
寝かせたらホーキの独壇場。すぐさまパスしマウントへ。そこからチョークを狙いながら顔面パンチ。
いやらしいほどうまい攻め。チョークは兄天晴の指示を聞き逃れるもパンチを打たれると防戦一方。
バックをキープするホーキは、チョークと腕十字の二本立ての攻めを見せる。
それにはもうただただ拍手。華麗かつ堅実な攻めを見せ、難無く村浜を逆十字葬。
ホーキ素晴らしい!めちゃくちゃ強いホーキが帰ってきた!UFC、もしくは修斗でガンガン試合して欲しいなぁ。

○ホーキ(1R4分29秒 腕ひしぎ逆十字固め)×村浜


第9試合 近藤有己vsパウロ・フィリョ

神懸り的な打撃を駆使し鮮やかなK・O勝ちを幾度も手中におさめてきた近藤。
賞賛の声を多く聞くが、一方ではグラウンドの甘さを指摘する人が多く見受けられた。
今までにあまり見られなかった一発の魅力を持った日本人選手。が、この賞賛の声もティト戦、マティシェンコ戦で、
落胆の声に変わってしまった。フィリョ戦は近藤の正念場であり、失地回復のチャンス。
だが、現実はそう甘くなかった。
フィリョにテイクダウンを奪われ終始ガード。ほとんどクロスは取らず足関節を狙ったり動かそうとしたり、
思考錯誤しているように見えた近藤。若干のポジショニングの甘さは見られたものの。
3R、ついにガードから抜け出しスタンドになる。が、フィリョはスタンドには乗らない。
1,2R有利に攻めてきたフィリョ、一発逆転される可能性のあるスタンドにいくのは危険とみなした模様。
この皆が恐れるような近藤の打撃、それだけ対戦相手にマークされ始めたという証拠。
今は1歩1歩新たな階段を踏みしめている、言わば成長への通過点。
この山を越えた時に見えてくるであろう新しい近藤有己。
それを見られる日はもうちょっと先の事になりそうだ。

○フィリョ(3R終了判定 3−0)×近藤

今日は、外国人の意地を見たような気がする。
それと同時にブラジル人のポテンシャルの高さ、強さを見せつけられた。
結果だけ見ると昔のバリジャパを思い出してしまうが…その時に比べると差は埋まってきている。
日本と言う舞台でブラジリアン柔術の逆襲を見せ始めたブラジル勢。
それを色々な方面から切り崩そうとする日本勢。
これからもあらゆる意味で面白い闘いが見られそうだ。




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