8・3FMW
■団体:FMW
■日時:2001年8月3日
■会場:後楽園ホール
■書き手:凸ユーレイ(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

 8月に見た興行の中で、残念ながらもっともつまらなかったのが8月3日後楽園のFMW(他に、JWP×3、闘龍門、真撃。G1も見てないし偏ってますが)。同行のR君も同じ評価。
 全般的に、試合の合間に挟まれる寸劇、マイク、映像がつまらん。金村、雁之助、黒田を除くレスラー・フロント陣の台詞回しが下手。冬木レベルまでに下手さが突き抜けると、それはそれで面白いのだが。秘書、マネージャー、リングアナの役にそれぞれ安上がりそうな芸能人を使っているが、彼らも投げやりなのか役柄に説得力を欠く。
 寸劇の内容も、この日は会社の経営権の争奪(株式の過半数を巡る争い)、毒蜘蛛を観客席にバラまくと脅す、など、大仰過ぎて台詞の空々しさに拍車をかける。音響面で聞きやすいとか聞きにくいとかいう問題ではない。
 台詞回しの上手さ、展開の魅力・必然性?では闘龍門にはるかに及ばず(今月、両団体を札幌でご覧になった、駄洒落王さんの意見に近いと思います)、映像やギャグの面白さではDDTに及ばない。DDTも、現実離れという点では蛇界の呪文とかあるけど、ある種ファミリアーな了解の中で楽しめる範疇のものだと思う。FMは、大きく突き抜けるか、小さなネタを積み重ねていくか、どちらでもなく中途半端な気がします。

第1試合 ○大矢剛功、山崎直彦(13:48腕ひしぎ逆十字)チョコボール向井、×ヤスウラノ
 TAKAみちのくの教え子ウラノ。やられ役をよく勤め、受身をたくさん取る。めまぐるしいタッグの流れの中で、控えから敵チームの連携を阻止したり、パートナーのピンチを自軍コーナーからミサイルキックで救ったり、キャリアの少ないわりに気が利いた動きができるな、と思いました。

第2試合 ○フライングキッド市原、森田友和(11:36ムーンサルト)新宿鮫、牧田理
 グローブを着けたまま闘うキックボクサー新宿鮫。どうしてもキャラクターがタノムサク鳥羽とかぶりますが、鳥羽の思い切りの良さ(技をキックとパンチに限定、やられぶりの派手さ)に比べ、なまじプロレスに適応して小器用にいろんな技を使う分、印象も中途半端。
 ただ新宿鮫、女子マネとの恋愛劇場、台詞と演技とは上手かった。

第3試合 井上京子、○元川恵美(12:56二階からのにゃんにゃんプレス)春山香代子、×米山香織(JWP)
 春山、京子に体当たりで当たり負けせず。ブレーンバスターで投げる。元川相手に意地の張り手合戦。
 京子は一歩引き気味の戦い方だったが、ずいぶん格下の米山相手にWアーム、フィッシャーマンの両スープレックスを出したのには驚いた。良いものが見れた。
 しかし米山、それらも返し、粘って食いつくいつも通りのバイタルなファイト。元川を、各種の丸め込みで追い込むがにゃんにゃんプレスで力尽く。
 決着後元川、強気に「おい春山!対抗戦とか言っておいてこんなもんか!」みたいなことを。春山「元川もFMWもカンケーない。ブッ潰す!!JWPと全面対抗戦だ!」米山弱気に「いいんですか〜春山さん、勝手に決めちゃって…」(笑)元川「私と、この、京子“姫”で受けて立つ!」
春山「京子さん、元川に力を貸すならNEOも潰しますよ」米山「ヤバイですよ… NEOまで敵に回すと…」しょうじき、春山のアピールは浮き気味だったが、米山の妙に弱気なツッコミが会場受けをよくしていた。米山NEOでもたま〜に喋るが、面白いんですよね。
 その後正式に元川が京子に協力を依頼。京子「FM女子、大丈夫かなあ… でも“姫”って響きがいいし… 元川ちゃんの安月給では大変かもしれないけど、米沢牛の高級カルビでどうかな?」元川「牛丼でお願いします」で握手。
 しかしこの対抗戦ムードも、駒沢で自然消滅したらしいですね…

第4試合 ○黒田哲広(11:20ラリアートから)×佐々木義人
 同期の森田、牧田に比べ、「佐々木の親父」というギミックがつけられているだけあって、体も出来ており技を受けるのも佐々木(義)は安心して見られる。まあ「親父」ギミックはたいして面白くないしこの試合も黒田が余裕を持って勝つのだが。
 しかし、この後、駒沢大会では大矢に勝ち、同姓の先輩マンモスとは好勝負を演じたそうだから、一歩一歩上がっているようです。

第5試合 冬木弘道(9:2ノーコンテスト)荒井昌一
 … 私は、素人がリングに上がって云々ということ自体に対しては抵抗は少ないほうなのだが、
 とにかく冒頭でもふれたように、株券譲渡とか毒蜘蛛とか、ストーリーが大仰すぎて乗れない。
 試合のほうは、工藤あずさが変身した新キャラ・バイオモンスターが乱入して無効試合。

メイン ○金村キンタロー、ミスター雁之助、マンモス佐々木(18:35サンダーファイヤーから)×ハヤブサ、GOEMON、怨霊
 このメインはさすがに、充実していて内容そのものが楽しめました。怨霊の動きが良い。金村と雁之助のマイクも、安心して聞ける。
 あ、雁之助のマネージャーの美鈴っつうのは、巨乳で憎たらしくて、なかなかです。


 以後、駒沢のビッグマッチを経て、冬木のブッカー・マッチメーカー降格、団体離脱という動きがあるようです。営業成績についてはわからないが、リング上のことだけ見れば、それも致し方ないだろう、と私は思います。冬木本人は、もっと些細なことが発端であるように匂わせていますが…

 (9月19日記)




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