美咲華菜引退
■団体:JWP
■日時:2001年7月29日
■会場:ディファ有明
■書き手:凸ユーレイ(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

 7月29日、ディファ有明。美咲華菜引退試合、6人タッグ15分1本勝負。
 美咲のチームは、怪我からの復帰後JWPの活性化という目的のもと共闘してきた同志、輝優優。同い年の同期なのに、なぜかほとんどタッグを組む機会がなかったという現NEOの宮崎有妃。最近試合で宮崎と絡むとき、美咲は妙に楽しそうだった。
 敵チーム、いったん挫折して戻ってきた、元同期でいまは後輩の倉垣翼。昨年のインタビューで「戦いたい相手、あのスタイルとぶつかって自分を試したい」と語っていた現フリーのカルロス天野。実際に今年の復帰戦で美咲は天野と好勝負を演じている。そして、6月のタイトルマッチで、美咲のすべてを引き出し、思う存分の試合をさせて、引退の結論を出させたチャンピオン、日向あずみ。

 美咲の側に宮崎が入っていて、本当に良かった。新人時代からの得意技、カナバット(頭をぐるぐる回してからのヘッドバット)を、宮崎の先導のもとに披露。ずいぶん前に辞めているもう1人の同期、小林智美の得意技ココナツクラッシュも宮崎が出し、6人で揃って「アイー」(小林のよくやっていた、ヘンなアピールらしい)。
 連係、3人同時にコブラツイスト。敵を同時にヘッドロックにとらえ、鉢合わせさせようとするも躱され、結局6人が激突、全員ダウン。レフェリーがカウント、すると6人全員が同時に腹筋で起きあがる。
 いつのまにか美咲対他の5人の戦いになる、コーナーに振られて輝のエルボー、日向のニーなど、皆の得意技を食らう。セコンドのボリショイ、春山、市川、米山も上がり美咲に最後の攻撃を決める。同じくセコンドについていた、団体こそ違え平成6年同期デビューの田村欣子、タニー・マウスもそれに加わる。
 今度はお返しに、美咲が他の5人に得意技を食らわせていく。コーナー下段から倒立して決めるフランケンシュタイナー。コーナー駆け上がって体を反転、ひねって落とすセントーン。フィッシャーマンバスター。裏拳。ラ・マヒストラル。攻めるほうも、受けるほうも、お互いの身体にその技の記憶を焼き付けていくかのように。

 正直、私は去年からの新しいファンなので、美咲という選手にそれほどの思い入れがあるわけではなかった。しかしこの引退試合は、別れを惜しむという以上に、辛く厳しいことも多かったであろう7年間、それぞれに歩む道は分かれても、この世界で生きてきた6人の同期が最初で最後に集まって試合をする、その楽しさ、選手自身が感じている楽しさが見ているものにも伝わってきた試合だった。もちろん涙もあったが、それ以上に笑顔の多い、引退試合だった。

 この日以降、JWPはディファでの興行を行っていない。だが、板橋産文ホール、東京キネマ倶楽部での興行では、美咲の不在を感じさせない(実際、昨年の後半ほとんどを美咲は欠場していたので、いないことによる差異はもともと小さいともいえるが)内容で健闘していると思う。

 (9月18日記)

第1試合 ○坂井澄江(Jd')(7:0首固め)×米山香織
第2試合 レッスル夢ファクトリー提供 ○藤崎忠優(5:45ダルマ式ジャーマン)×ジャック・ガイスト
第3試合 ○輝優優(8:39エルボースマッシュから)×市川狐火名
第4試合 日向あずみ、○倉垣翼(13:44ムーンサルト)コマンド・ボリショイ、×春山香代子
メイン 美咲華菜、輝、宮崎有妃(NEO)(15分時間切れ引分け)日向、倉垣、カルロス天野(フリー)




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