7.26観戦記「スマックガールに憧れた」
■団体:SmackGirl
■日時:2001年7月26日
■会場:clubATOM
■書き手:ささきぃ (ex:「気分次第で責めないで」

とにかくその評判の良さに惹かれた。
星野育蒔という生き物を見たかった。

仕事帰り、ダッシュで渋谷に駆けつけたけど、ぎりぎり7時でした。
7時半開始だと嬉しいんだけど、そうもいかないでしょうか。
着いたらちょうど、最初の試合が始まるところでした。

狭い空間に、リングがすとんと置いてあって
その周りを人が囲んでいる。いっぱいに人が入っていて、
大体8、9割男性。
選手は階段出口から出てくる。

ところで私は165センチある。
自分よりほとんどの選手が小さいのだ。けっこうフクザツな気分。

第1試合 
CAKE FIGHTER     闘うレースクイーン
藤城生美◯     VS   中嶋智子×
(155cm/55kg/SSS所属)(174cm/55kg/フリー)

2人、ヘッドギアをつけている。
ちっちゃくてカワイイ女の子選手と、普通にキレイめなお姉さんの試合。
試合は男をとられた女同士のケンカを見るようだった。
べしべし殴り合ったり蹴りあったり。

ところで、ひっぱたきあい、殴り合いのケンカをしたことのある女の人、というのは
女性全体の割合としてそんなに多くはないと思う。

私は無い。つーか、私は、口げんかでさえしたことがない。
ふっかけられることもないし、自分からふっかけることもない。

ケンカといえばそれだけでもうその場にいるのが
いたたまれない私は、見ているだけでドキドキして落ち着かなかった。
止めなくていいのか。
だけど、私に利害のない他人、しかも女同士のケンカは
なんて面白いんだろう、という気持ち。

そして女の子は相手を殴ったりしてはいけないハズなのだ。
殴られたりもしてはいけないはずだ。
それなのに殴ったり殴られたりしているのだ。
しかも人前で。

うーん。おもちろいぞ!

寝技は30秒でブレイクになる。
(グラウンド!と声がかかってから、きっちり30秒でスタンドになる)

レースクイーンのお姉さん(私より年下かもしれないけど)、
フロントチョークでタップ。
勝った藤城、ヘッドギアをはずして笑顔。

試合中ヘッドギアはつけてたほうが安全だと思うけど、
やっぱり髪がサラってなるのが見たいなぁ、とも思っていた。
でもつけてるおかげで勝って嬉しそうに外すこの瞬間、
すっごく女の子が可愛く見える。
嬉しそうにインタビューに答える勝者。
負けた方はこっそり外されて早々にリングを降りる。


第2試合 
COMEBACK HEROINE  東京喧嘩娘
佐藤めぐみ×   VS   篠原 光○
(156cm/62kg/フリー) (170cm/65kg/フリー)

篠原、前に新宿プロレスに出たらしい「力道山を刺した男の娘」。
あのときはバトラーツと島田レフェリーの掲示板に、
もの凄いバッシングカキコミがあったのに。

篠原入場。
セコンドの男性を見てマジで驚いた。
バトラーツを退団して全日本に上がったことで、
「こんな選手を育ててしまったことを後悔している」とか社長に書かれてた、
土方隆司じゃん!!
それってやっぱバトつながり?
的確な指示を出していたと思う。

相手の佐藤とずいぶん身長差が。
試合はまるっきり篠原ペース。
前の試合の2人や佐藤とは技術レベルも、たぶん気持ちも全く違う。
試合に賭けている気持ちが違うんだろうなと思った。

もちろん篠原の勝ち、めちゃめちゃ強い。どう考えてもヒール。
是非これからも相手をこてんぱんにやっつけていって欲しい。
勝利者ポーズを決める篠原、舌が長い。
がんばれ。


第3試合 
ミクロの決死隊     闘うギャルママ
ナナチャンチン× VS   大野千春○
(147cm/43kg/GF2所属)(160cm/49kg/フリー)

な、ナナチャンチン、小せぇ〜。
入場時、横を通り過ぎる頭の位置を見てビックリした。

相手の大野は子供がいるとは思えないキレイさ。
ナナチャンチンがどう戦いたいのかがイマイチよくわからず。
どういう作戦なのかが見えなかったのだ。
大野が腕をとって、腕ひしぎでナナチャンチンがタップ。


休憩。
サクサク進む。試合は面白いし、あと2試合というボリュームも
仕事帰りにはちょうどよくて、心地いい。


第4試合 
禅道会の新風     女子格闘技の新風
尾上佳子○     VS   市村幸恵×
(169cm/58kg/禅道会) (160cm/58kg/GF2所属)

禅道会がどういう団体なのかも私は知らない。
でもここから2試合は禅道会とGF2の対抗戦らしい。
そしてルールも違うらしい。
ヘッドギアなし。顔大丈夫かな、ちょっとドキドキ。

尾上、すらっとしていて黒髪で他の選手に比べるといくぶん地味に見える。
でもカワイイ。んと、胸がない笑わない真鍋かをりちゃんって感じ。
相手の市村は短金髪ヤンキー風。

試合はどう見ても尾上のほうがリードしてると思った。
戦い方もクール。
何度も何度も腕ひしぎを極めていたけど、
市村が意地でタップしない。

んで市村のセコンドがヤンキー軍団みたいな指示と声援。
声質もダミ声。
「ガマンだぁガマン!ガマンしろ!」「やれ!」「やっちまえ!」

途中、尾上が鼻血を出してドクターチェックになったのに、
「いいぞ!やっちまえ!ドンドン行け!」
生徒会副会長だった自分としてはどうしても尾上を応援したくなった。
しかし、グランドになると市村が尾上にがっちりくっついて
どうにも出来なくなってしまう。

何度目かの腕ひしぎで市村がとうとうタップ。
よし。よくやった。


第5試合 
禅道会の戦闘マシン  天然格闘少女
金子真理×    VS   星野育蒔○
(150cm/52kg/禅道会) (156cm/55kg/GF2所属)

見てみたかった、星野育蒔。
ゴージャスなハイホーのテーマにのって、キンパツで登場。
ぷくぷくしていて大変カワイイ。
生き物として頭をなでてやりたい。
禅道会の金子、すごく小柄。

入場時の笑顔にかわって、星野、試合になると目が変わる。
口も半開きに。
会場が皆、星野を応援している。
セコンドもGF2オールスターそろって応援応援。

星野がすぐに試合を終わらせてしまうかと思ったけど、
金子が強いので、もしかして星野の負けるところが見られるのかなぁっと
ちっと私ひとりがわくわくしていたのだが、
いつまでも星野の目は戦闘モードのまま、変わらない。
金子が元気を星野に吸い取られていくみたいだった。
それでもグランドになると、星野が危ないところは何度もあった。

ラウンド終了時、セコンドの指示に「ふぁ!ふぁ!」と
雑誌で見たとおりのキャラクターな返事をしている。

高いハイキックが入る。
ほぼ逆立ち状態からヒザを落とす、アップルニュートンが入る。
ゼンマイで動いてるオモチャみたいにくるくるよく動く動く。
星野の打撃が入るたびに会場のかけ声がかかる。

3R突入、どうなるのかなぁっと思ったら
星野が金子をシメあげて星野の勝ち!

よかったねぇ。
試合後息の切れている星野、インタビュアーのマイクを奪ってしゃべり出す。
以下スポナビのコメントを聞いた記憶を通して再現。

「あの、は、だげきをいっぱい、いっぱいもらっちゃったんで、ふぁ、もっと、
 いっぱい練習して、は、こうやって(動き)よけるんじゃなくてふぁ、
 こうやって(動き)よける感じで、ふぁ、いっぱい、練習して、いっぱい
 戦いたいんで、よろひくお願いひます」

かわいいー!かわいいぞー!マァ☆ティン!!
あまりにかわいいのでキックのひとつも入れてやりたい!
ムツゴロウさんのように頭やら顔やらを撫でたい!

いつまでも終わることのなさそうな勝利者ポーズの中、
突然バク転。
じっとしておけと言われたら泣いたりするのかしら。


5試合、9時前には終わった。当日券3000円で、ほぼ特別リングサイド。
全然お得感いっぱい。大満足。
スマックガールの面白さをどう伝えればいいのかわからない。

行けばわかる!という言葉以上に、スマックガールを伝える言葉がない!

全身でケンカしたり感情を表したり、
いたぶられてるかのようにカメラのフラッシュをあびせられたり、
ものすごく全身を使っている彼女たちを見ていると、
アタマじゃなくて腕やら足やらに何やらビシビシ感じる。
痛みとかを想像するんじゃなくて、ワクワクを感じる。

リング上にいるのが女の子で、私が同じ女だから勝手に感情移入しているのか。
どうしてなのかわからないけど、
見ていて全身がワクワクしていた。

また見に行くよ。




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